作業用保護メガネ(オーバーグラス)で快適な夜間走行

こんにちは。からあげです。

はじめに

眼鏡サイクリストのサングラス選び
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自転車生活をしていると避けて通れないのが夜間走行だ。日が短い冬は特に多くなる。
夜間は路面や周囲の状況が見えづらく危険。車のヘッドライトにまともに照らされると、黒ずくめの歩行者や無灯火の自転車が蒸発して見えなくなるので注意が必要だ。

そんな危険な夜間走行で困ること。自分好みの夜間用オーバーグラスがないこと。私は強度の近眼で眼鏡なしでは生きてゆけない。
昼間は色付きのオーバーグラスを掛けていて快適なので問題ない。だが夜間は近眼用眼鏡だけだったので辛い走行となっていた。
裸眼よりは全然マシだが、速度を出せば出すほどレンズの横から風を巻き込み涙が出てくる。涙で目がかすみ速度を落とさなければならないことが多々ある。なんとかならないものか。

昼間用の色付きグラスでは夜間は見えなくて危険。できるだけ透明度の高いレンズ、そして耐久性、さらに安価なもの、それらの条件を満たす透明のオーバーグラスはないものか。
悶々としながらインターネットの海を彷徨っていると、ようやく私の探し求めていたオーバーグラスを見つけることが出来たのだった。

 

作業用保護メガネの紹介

豊光 曇らないプロテクトグラス BS-1780NH

ポリカーボネイト製 曇り止め 耐衝撃 UVカット99% 台湾製

苦労して見つけたのがこちら。本来の用途は作業用の保護メガネだが、自転車用のオーバーグラスとしても問題なく使用できる。

BS-1780は曇り止め機能なしで安価。
2022年12月現在、ヨドバシで670円(税込み)。

 

曇り止めの機能付きで紫外線を99%カットしてくれ、おまけに眼鏡の上から着用できるオーバーグラスのタイプ。

本体・レンズに使われているポリカーボネイト耐衝撃性透明性耐熱性に優れるうえに軽量で、カメラのレンズや自動車のヘッドランプに使用される素材だ。

この商品は表示されているように、ANSI Z87+(Z87.1)EN 166F CEの2種類の保護眼鏡の厳しい規格・基準をクリアしている。安いだけの粗悪品ではなく、安価で高品質。

ANSIとはAmerican National Standards(アメリカ規格協会)の略。
ENとはEuropean Norm(欧州連合)の略。

 

外観

箱から出して撮影。フレーム、レンズともに透明のポリカーボネイト製。

秤で重さを量ると34g。

広げて上から撮影。テンプルは丸みを帯びている。
テンプルは弾力性があって良くしなる。

上から見たようす

保護眼鏡だけあって横から切り屑などのゴミが目に入らないようになっている。

下から見たようす

横から見たようす

丁番もポリカーボネイト製なのは少々残念だった。丁番だけは金属製であって欲しかった。
耐久性は今後明らかになってゆくことだろう。

テンプルを横から見る

着脱しやすいように、テンプルに曲がりはなし。
また通常の眼鏡のように耳の周りに密着するように手で曲げられない。
なので激しい動きには対応できない。(そもそも作業用保護メガネなのでその必要はない。)

先セル(モダン)部分は凹凸が付けられている。
多少の滑り止め効果はあるか。

最も気に入ったのはレンズの透明感。
安価な作業用防護メガネとは思えない透明感がある。
歪みが少なく視界は非常にクリア。

鼻あてのようす

やや低め。眼鏡の上から掛けるなら低い方が良いだろう。

掛けている近眼用眼鏡を当ててみる。
写真の眼鏡フレームの大きさは51□17-142。レンズの大きさは横50×縦30mm。
まだかなりの余裕がある。

角度を変えて撮影する。

やはり気になったのは先セルの形状。まっすぐで外れやすいので、以前オーバーグラスでやったようにストラップを自作することにした。

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ストラップを自作する

ストラップの材料

100円ショップのSeriaで購入したアクリル100%の紐。地味すぎないように鮮やかなピンク色を選んだ。太さは約4mm。

編み込まれた中空の紐で若干の収縮性があり、眼鏡のストラップに向く。
テントの張り綱のようなロープは伸縮性がなく眼鏡のストラップには向かない。

紐の他にコードロックと熱収縮チューブ(8mm)を用意する。
熱収縮チューブは熱を加えると縮む素材で電線の保護や絶縁に使用されるもの。

 

紐を約60cmの長さに切って端にコブを作る。
コブが大きくなるように2回通した。

引っ張ると大きなコブが出来る。

熱収縮チューブを約7cmの長さに切り、チューブの中に先セルと紐を入れる。
入れづらい紐は先の細いマイナスドライバーを使用した。

ドライヤーの代わりにライターの炎で炙って収縮させる。
このとき先セルや紐を焦がさないように注意する。

以前ドライヤーで試みたことがあるが、出力が足りずに全然収縮してくれなかった。

紐を2つ折にしてコードロックを通し端を結んでおく。

作業時間10分でストラップの完成だ。
誰でも簡単に安価で作成することができる。

すっぽ抜けを防ぐために入念に炙り収縮させた。
だが炙りすぎると収縮チューブが焦げてしまうのである程度は加減する。

紐の端のコブ。しっかり収縮してくれたためすっぽ抜けることはないだろう。

内側に表示が来るようにした。
いかにも自作という感じで気に入っている。

オーバーグラスを折りたたんだところ。
熱収縮チューブのところがやや出っ張る。

掛けない時はペットボトルで自作した収納ケースに入れて保管する。
丈夫な500mlの角型ペットボトル2本で作っただけのもの。
直接ケースに入れると擦れて傷が付くので、必ず柔らかい収納袋に入れるようにする。

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作業用保護メガネの感想

この作業用保護メガネを掛けてからは夜間走行が凄く楽になった。
隙間から風を巻き込むことが大幅に減り涙が出ることはなくなった。

驚いたのは車のヘッドライトの眩しさが大きく軽減されたこと。
最近多くなったLEDのヘッドライトに照らされると目が眩み頭痛がすることもあった。それが作業用保護眼鏡のお陰で凄く楽になった。ライトの方向を凝視してもあまり眩しくない。

あとは曇り止めの性能が強力で寒い外から温かい屋内に入ってもほとんど曇らないのが良い。眼鏡の上から掛けるため、ある程度の隙間ができるうえ、曇止めのコーティングがとても優秀。

もうこの作業用保護メガネなしに夜間走行は考えられなくなった。

昼間用のオーバーグラスと比較する。
上がアックスのオーバーグラス(SG-605P)で、これより少し小さめ。

頭が大きくて下の眼鏡も大きいと、合わないかもしれない。

 

あとは耐久性だが、今後しばらくして明らかになってゆくだろう。
レンズに傷が付いて見えづらくなったら、本来の用途の作業用として使うつもり。