海岸線を西へ西へ

こんにちは。からあげです。

 

新車テストツーリング(2018年11月下旬~12月上旬)

3日目 湘南海岸から熱海付近まで

昨晩は何度か雨に降られたものの、早い時間に雨は止み星空が広がっていた。朝晩の冷え込みがキツくなってきて、起きるのも辛い。

朝起きるとすでに周囲は明るくなっていて、散歩や釣り人が多く見られた。寝袋を抜け出して朝食の準備を始める。

朝食を終えて荷造り完了!
フカフカの砂浜で寝心地は最高だった。
やはり自立式のテントは場所を選ばないから助かる。
多少砂がテントの中に入ってくるが、細かいことは気にしない。

新たな相棒となったSURLYのDiscTrucker。頼むぞディストラ君!

2日乗ってようやく君のことが分かってきたよ。

朝のサイクリングロードを走る。朝日を浴びて最高に気持ちいい。朝っぱらからサーフボードを付けたサーファーの自転車とすれ違う。

防風林ネットには、こうしてところどころ不自然な切れ間がある。よく見ると奥に向かって踏み跡が付いている。どうやら、中に誰かが住みついているようす。

海岸のところどころに、こうしてゴミ箱が設置されている。
どこかに捨てられるより、ゴミ箱を置いた方がよいということだろう。ゴミ箱のお陰なのか、湘南海岸にゴミはほとんど見られなかった。地元の人がボランディアでごみ拾いをしているかもしれない。

茅ヶ崎(ちがさき)のC

視力検査のやつに見える。ちょうど太陽が隠れる位置となっていて、いい感じの写真を撮ることができた。

何の変哲もない普通のトイレ。外水道を完備している。
ちょっと催して来たので、一発ブチかましていこう。

用を済ませて外に出てみると、なんとシャワーがあるではないか!蛇口をひねると水が出た。冬でもサーファーがウエットスーツを着てサーフィンするので、通年使用可のようす。

湘南海岸はねぐらも豊富だし、トイレとシャワーもあるしで、普通に住めそう。防風林の中にこっそりテントを張れば、長期間滞在できる。ただ、夏場は夜でも混雑しそうなので、シーズンオフだけにしておいた方がいいかもしれない。

気持ち良かった湘南海岸は相模川河口で終わり。
遠くには雪を被った富士山が見える。

相模川に架かる湘南大橋を渡る。
朝から真っ青な空が広がっている。

相模川を渡ると、そのまま国道134号線を走る。
どの車もぶっ飛ばしていて少々怖い。何台かわざわざ近くを通って抜いて行った。そうか、羨ましいんだな!

やけになってそのままバイパスを走っていたら、自動車専用区間になって自転車は強制排除されてしまった。
自転車専用道もあればいいのに。

海岸沿いの国道134号線を離れて国道1号線にやって来た。

国道1号線と国道134号線が並走する区間。高架の下がいいねぐらとなっている。
あちこち足跡や自転車のワダチが残されているので、どこからか入ることができるのだろう。

国道1号線を走っていると、太平洋岸自転車道の標識あり。
道幅が狭くて鬱陶しい思いをしていたところだった。

ヨシ、行ってみよう!

自転車道は国道134号線を見下ろす高い位置に続いている。
ほとんど人もおらず気持ちよく走れた。

山陰に姿を隠しつつある富士山。しばらくのお別れだ。

喜んでいたのも束の間で、あっという間に自転車道は終わり、再び国道1号線を走ることになった。

なぜか大型車の通行も多くて気を遣った。

小田原駅付近の商店街をゆく。
ちょうど漕ぎ疲れたこともあって、ブラブラと商店街を歩く。

小田原と言えば、小田原城。せっかくなので見学してゆくことにした。お掘りに沿って桜が植えられている。

小田原城入り口

入り口の案内板を見ていると、二人組の若い兄さんたちに話しかけられた。話しながら何者だろうと思っていると、胸に大きな名札を付けていて、モルモン教の宣教師だと分かった。

始めは自転車についての話をしていたのだが、相方の外国人がオーストラリア人だと分かると、マイナーなおすすめスポットを聞いみた。すると、歩くならニュージーランドが良いよという答えが返ってきた。

二人とも悪い人間ではないのだが、なぜ人の手先となって宗教を広めているのか、そこら辺のところを深く考えていないのが気になった。一見すると元気がある若者だが、どこか影があるのが分かった。

なぜ、君らは自分の人生を生きないのか?と説教したくなった。

橋を渡って場内に入る。自転車は押して入ることができる。

中の広場の大きな木の下に自転車を停める。
目立つ場所に停めないと、方向音痴なおっさんはどこに停めたか分からなくなる。
ついでに日当たりのよいところで充電しておきたい。

つい先日のツーリング中に、壊れているのが分かったソーラーパネルっだが、ダメ元でメーカーに問い合わせてみると、新品に交換してくれた。
やっぱり言ってみるもんだ。それほど酷使していないのに壊れてしまったので、メーカーにクレームを付けた。

ブログ更新でバッテリー残量が減少の一途をだどっているので、天気の良い日に回復させておく。

ピザパンを食べるおっさん。

最近ピザパンにハマっている。いつまで続くことやら。もうしばらくすると、飽きてまったく食わなくなるだろう。

スマホを充電しっぱなしにして、奥へと進む。小田原ならたぶん大丈夫だろう。
太陽高度が低くなってきて、短時間だと全然充電できなくなっている。

厳重な門

直角に曲がっている城壁に囲まれていて、矢や鉄砲の標的になるようになっている。

くわばらくわばら。

天守閣とご対面!

復元された天守閣ではあるが、なかなか見応えがある。
本丸広場には、どこからかやって来た観光客で賑わっている。

天守閣を見上げる。

よし、天守閣に潜入するぞ!

一段一段石段を上ってゆく。

中に入ってびっくり。近代的な作りの建物だった。
もう少し和風が良かったな。

場内はいろいろ貴重な資料が展示されていた。
小田原城の天守閣の高さは、日本で7番目になるそう。
2位は名古屋城。見栄っ張りの名古屋なだけはある。

最上階から小田原市街を見下ろす。
心地よい風に吹かれて気持ちいい。町の中では分かりにくい城だったが、こっちから見るとよく見える。

こちらは箱根方面

険しい山々が連なっている。これから先は下田方面に向かう。
まっすぐ愛知県まで行ってもツマラナイ。寄り道にこそ発見がある。

小田原から再び海岸沿いの道に出る。国道135号線は交通量が多くて大型車も多いが、十分離して抜かしてくれるため、安心して走ることができた。

海岸沿いの曲がりくねりアップダウンする区間が始まり体力をかなり消耗した。アップダウンがかなりキツイ。海岸のすぐ側を通る有料道路は、だいたいフラットで走りやすくはなっているが、当然自転車は通行不可。

休み休み走って湯河原の街が見えてきた。前半フラットで楽した分、後半が一気にキツくなった。

湯河原のスーパーに寄って食料を購入する。
スーパーからホームセンター、家電量販店、ファーストフードなどなんでも揃うショッピングセンターだった。
伊豆の海岸沿いは、観光客が多いためかスーパーやコンビニなどが多いような気がする。

予定では明日、天城山を登りたかったのだが、時間的に厳しくなってきた。とりあえず、ある程度の食料を持っておく。

アジフライを食べる。最近、スーパーの惣菜コーナーでアジフライを食べるのが定番となっている。
おっさんは何でも習慣化しやすい。

海岸からの急な坂を上って熱海駅までやって来た。
なんとなく素通りするのが惜しかった。
駅前には足湯があって好きに入ることができる。

よし、足だけでもキレイになろうか。

観光客で賑わう足湯

おそらく温泉宿で泊まる観光客たちだが、なぜか足湯に浸かっている。そうか、待ちきれないのか。暇つぶしに入ってみたくなる気持ちも分かる。

駅前の足湯

お湯の量も豊富で湯温が高めで気持ちいい。
実際に来るまでは、熱海は大したことないと思っていた。
実際に足を浸けてみると、非常に良い湯であることが分かった。

足だけでもキレイになりたい。その一心で足湯に浸かった。

人がいなかったら、海パンを履いて入りたかった。それほど良い湯だった。

JR熱海駅はやる気を感じる。駅構内も小奇麗。

地図をみて始めて東海道本線が通っているのを思い出した。

駅ビルの100円ショップでカセットボンベを手に入れた!
寒い時期は余裕を持っておいた方がいい。(とは言いつつも、単に消費量の計算ができていないだけ。)

熱海は田舎の温泉地みたいに寂れていると思っていたが、予想に反して物凄い賑わいをみせていた。
東京から適度な距離があるのがいいのか、それとも東海道本線が通っているのがいいのか、単に温泉がいいのか、よく分からないが、今後も熱海は賑わい続けるだろう。

駅前商店街もシャッターが閉まっている店はなし。
なぜ、熱海はここまで賑わっているのか?
この活気を田舎の温泉街にも分けてやりたいな。

海岸沿いの公園まで下りると、水道の蛇口があったので水を汲む。あれ?

蛇口のハンドルがないではないか!
こういうときのために、わざわざマイハンドルを持ち歩く訳にもイカないしな。

熱海はもう少し太っ腹だと思っていたのに、観光客が来ない場所ではケチっている。

それでも水飲み水栓で水を汲む。
入っているよりこぼしている方が多いような気がするが。
もったいない!どうせ汲むんだから、気持ちよく汲ませてくれ!(おっさん心の叫び)

センサー式の自動水栓でもよくあるな。出るとすぐ止まるヤツ。

海辺の公園から熱海市街を一望する。
迂闊にもキレイだと思ってしまった。

少し高度を上げたところで、再び熱海市街を写す。
自転車だとどこでも停めて写真を撮れるのがいい。車だとこうはいかない。

熱海を出てしばらく行ったところ、長浜海水浴場周辺にたどり着いた。ちょっと覗いてみると、いい感じの芝生の広場と砂浜がある。

こうして東屋もある。よし、少し早いがここにしよう。
明日の天城山登山はキツイが、明後日なら大丈夫だろう。

暗くなる前に夕食を済ませておく。完全に暗くなるのを待ってからだと遅くなってしまう。

レトルトカレーはご飯を炊く時にフタに載せておくと、いい感じで温まってくれる。

代わり映えのしない夕食。最近はレトルトカレーと白米、味噌汁で固定化している。

食事でいちいち考えるのは面倒。

暗くなったころ、砂浜の防風ネットの影に自転車を停めてテントを張った。ここなら風も吹かないし、目隠しにもなっていい。

タイヤのあとはキチンと消しておく。
近くを通りがかった人に、できるだけ気づかれないようにする。
普段から行っておくことで、海外に行っても自然とできるようになるだろう。

オーストラリアならそれほど慎重になる必要はないかもしれないが、トラブルはないに越したことはない。

 

さあて、寒くなってきたぞ、さっさと寝袋の中に入って寝よう。

 

走行データ

走行距離 65km
ねぐら  長浜海水浴場

 

おわり

コメント

  1. 宮崎伸一 より:

    わたしの住んでいるところは北海道の真ん中なので、もう自転車に乗れません。自転車と徒歩目線の視界が伝わってくるブログを楽しみに見ています。
     どうかお体ご自愛なさって、旅をつづけられるよう願っております。
                     旭川市 宮崎伸一

    • karaage より:

      北海道の人は自転車に乗れる期間は少ないですが、走って楽しいところがいっぱいありますからね。
      本州の人間からしたら凄く羨ましいです。

      はい、どうもありがとうございます!