KMC 9Sミッシングリンクの取り付け取り外しと使用した感想

こんにちは。からあげです。

 

去年の北海道・東北ツーリングで約7,000km走って、チェーン掃除の重要性を知った私は、出先でどうチェーンを掃除するか寝る時以外はずっと考え続けていた。

一週間ほど悩みに悩んで導き出された答えが、チェーンにミッシングリンクを付けて簡単に着脱できるようにすることだった。オーストラリアでは燃料の入手が容易なガソリンストーブを使用するため、チェーン洗浄用のガソリンには全く困らない。ガソリンは引火点が低いため取り扱いを誤ると危険だが、これまで度々ガソリンでチェーン洗浄を行ってきたが全く問題なしだった。逆にパーツクリーナーの方が空き缶の処分で頭を悩ませることだろう。(実際にはオーストラリアはゴミ箱がたくさん設置されていて空き缶を捨てるのに困ることはなし。)

定期的にチェーン周りの掃除をしておけば、汚れによる消耗は最小限に抑えることができる。去年の北海道ツーリングでは全くチェーンを掃除しないで乗り続けた結果、走行距離8,000kmで初めてのチェーン交換で同時にスプロケットの交換も必要となる酷い状態だった。スプロケットの耐久性は少なく見積もっても10,000kmは持つと思われる。しかもチェーンの幅がある8速のOJC4だったし。

自転車のチェーンをガソリンで洗浄する
こんにちは。からあげです。 ただいま、来年のオーストラリア一周ツーリングに向けて準備を進めているところ。 来年のツーリングで欠かせないのは、もちろん自転車のメンテナンスだ。乗りっぱなしでメンテナンスしないと確実にどこかが壊れる。 ...

 

今回は9速のディスクトラッカーだが、こまめに掃除していれば、スプロケットは10,000km以上は持ってくれるだろう。スプロケットの他にチェーンリングの摩耗も気になるところだが、気にしだすとおっさんはそのうち予備のスプロケットやチェーンリングまで持とうと考え出すかもしれない。いい加減にしなければ。

チェーンが消耗して伸びてくると、チェーンリングやスプロケットの摩耗も引き起こすので、できるだけチェーンはキレイに保ちたい。チェーンをただウエスで拭いただけではキレイにできないので、チェーンを外してガソリンに浸けてキレイに洗浄することにする。洗浄する度にチェーンを切ったり繋いだりするのは面倒だし、その都度チェーンピンが必要となる。チェーンピンは小さいものなのに、なぜか1本200円もする高価な消耗品。そこで、簡単につけ外しできて再利用可能なミッシングリンクというもので繋ぐことにした。(ミッシングリンクだと1個約500円と非常に高価だが、何度も再利用できるためコストがグッと下がる。)

KMC社製ミッシングリンク(9s)

これがミッシングリンク。

KMC社製でshimano・SRAMの9速チェーンに対応する。
ピン長は6.6mm。

この他にも、10速用や11速用などもラインナップされている。気をつけなければならないのは、適合する段数のものを使用すること。

 

取り付け取り外しの回数は約3~5回まで。

チェーンの寿命を4000~5000kmとすると、1000km毎にチェーンを外して洗浄して、チェーン交換毎にミッシングリンクも交換することになるだろう。

ミッシングリンクの外観

シルバーとゴールドの二種類の色があるが、分かりやすいゴールドを選択した。

角度を変えてもう一枚。

重さは1組で2g。

 

チェーンの取り外し

今回ミッシングリンクを取り付ける自転車はサーリーのディスクトラッカー。ALIVIO(9s)に取り付ける。
違いが分かる男はさほど重要でないパーツは廉価グレードを用いる!(などと言いながら、難しいパーツの選択は全て自転車屋さんにおまかせ。)

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整備スタンドを装着して自転車を右に向けておく。これでチェーンをいじりやすくなったぞ!

チェーンは廉価グレードのShimano HG-53 9s

チェーンを切る前にチェーンチェッカーで伸びを計測しておく。

ゲージを当てるだけで、交換時期がひと目で分かる優れもの。shimanoのチェーン6~11速に対応する。
ディストラの走行距離はまだ1000km程度で問題ないはずだが、念のため測っておく。段数が多くなるにつれてチェーンが薄くなり、その分耐久性が落ちてくる。

 

1番の方を奥まで入れた状態で、2番の方が穴に入らなければOK!チェッカー使用上の注意点は、軽く当てること。思いっきり押し当てると、正確な測定ができなくなる。
走行距離や経過年数ではなく、チェッカーで点検すれば一目瞭然だ。無駄なチェーン交換をしなくて済み、その結果財布と地球に優しくなる。

他社からも安価なチェッカーが出ているが、こいうものだけは純正品に限る。精度が命!

ミッシングリンクの取り付けは、外プレートとピンを外して代わりに取り付けるだけ。

角度を変えてもう一枚。

汚れが目立つ残念な状態となっている。摺動部からはみ出たオイルはゴミを引きつけるだけでしかない。しっかり拭いておかなければ。おっさん分かった?

チェーンカットは軽量化済みのチェーンカッターを用いる。
軽量化病に取り憑かれたおっさんが無意識におこなった改造。

操作性はそれほど悪くはなく、携帯性が大幅に向上している。おっと、自画自賛はこのくらいにしておこう。

チェーンカッターのピンの先端をしっかりピンの窪みに合わせる。

このタイプのチェーンはピンに窪みがあってやりやすい。

チェーンを2箇所切って外プレートを外したチェーン。
ついでだからガソリンに浸けて洗浄しておこう。

チェーンをカットした先端。
外プレートがなくなって内プレートがローラーを挟んでいる状態。

外したピンと外プレート。

目立った摩耗はなし。

ピンの長さをノギスで計測してみると、約6.5mm。

ガソリンに浸してブラシで擦ると、直ぐにガソリンは真っ黒になった。

使用済みガソリンの底にはゴミがたくさん沈んでいる。
このあとは十分揮発させてから、ウエスできれいに拭き取り燃えるゴミで処分する。

決してガソリンを吸い込ませたウエスを直ぐにビニール袋で密閉して捨ててはイケない。使用済みのガソリンは処分に手間が掛かる。

ガソリン洗浄を行ったチェーン。

すっかり汚れが取れてピカピカになった。何度もウエスで拭いてきれいにした。
やはり浸けおき洗浄はきれいになる。

 

ミッシングリンクの取り付け

チェーンを取り付ける。
ガイドプーリーとテンションプーリーの通し間違いに注意する。

おっとイケねえ。講釈を垂れている端から間違ってしまった。

正しくチェーンを通したところ。これで良し。

チェーンを繋ぐ際はフックを使用するとやりやすい。フックはチェーンカッターに付属しているもの。

チェーンリング周りのチェーンを中央側に落として、リヤをローの位置にしておくと、フックなしでも取り付けることが可能となる。

内プレートにミッシングリンクをそれぞれ取り付ける。

2つのピンを同時に大きな穴に入れたのを確認してから、手を離してミッシングリンクの両端のチェーンを軽く引っ張る。

すると簡単に装着することができた。

もう少し硬いものと思っていたが、あまりの軽さに驚くほどだった。

真横から写す。

ズームで写す。

真上から写す。

若干隙間が空いているような気がするが、まずは乗ってみて感触を確かめるとしょう。

ミッシングリンクで繋いだあとはリンクの一コマ一コマに油を差しておく。
油を差してしばらくおき、リンク内部まで油が浸透したところで、チェーンをウエスできれいに拭き上げる。

ヨシ、作業完了だ!

 

ミッシングリンクの取り外し

ミッシングリンクの取り外しには、専用工具は不要だが、多少のコツはいる。
何度も繰り返しやっているうちにコツが分かってくる。

まずは手が汚れないように手袋を付けて、ミッシングリンク両側のチェーンを掴んでミッシングリンク方向に寄せる。この時少しでも捻るとピンは動かない。強引に力で外そうとすると傷めてしまうので注意が必要だ。

ピンを穴の大きな右側まで動かしたところで、ミッシングリンクを外側に捻ると外れてくれる。チェーンが汚れていると、手が滑ってしまいやり直しになるので、あらかじめウエスで拭いてキレイにしておいた方がいい。

 

初めての装着後1000km走行の状態

ミッシングリンク装着後、愛知から山梨を往復するなどして1,000km走行後に取り外してチェックしてみることにした。

走行距離の7割以上が荷物満載状態(荷物約20kg)での走行だった。走っていると何度かチェーンが引っかかったような感触があったが、それがミッシングリンク装着によるものかは不明。チェーンの引っ掛かりは以前からあったような気もするが、ミッシングリンク装着後からのような気もする。忘れた頃に起きる症状で滅多にあることではなし。

単なる変速ミスによる可能性が大。今後も注意深くようすをみていこう。

ミッシングリンクの取り外しは、取り付けのように簡単には行かず。取り外しには、ちょっとしたコツがいるようだ。工具なしで素手で行った。(慣れたら工具なしでも簡単につけ外しすることができるようになる。)

ねじることなく水平に縮めると意外にすんなり外れるが、少しでもねじれるとうまく行かない。ミッシングリンク着脱用の専用工具もあるようだが、そんなものは必要なし。てきれば、手袋を着用して行った方がいい。

今回もガソリンに浸けおきしてからブラシで擦って掃除した。
ガソリンは直ぐに真っ黒になった。

1000km走行後のミッシングリンク

擦れた箇所が金色のメッキが剥がれて地肌がむき出しになっている。

角度を変えてもう一枚。

凹みが目立つのは挿入部の穴周辺。このようすをみると、取り付け取り外しが3~5回までとなっているのが頷ける。

手軽にチェーンを切ったり繋いだりできるミッシングリンクだが、取り扱いを誤ると事故のもとになる。取り付け取り外しをする毎にしっかり外観チェックをして、傷んでいるように見えたら規定回数に満たなくても交換するようにしようか。

オーストラリア走行後の状態

地平線の彼方までどこまでも続く荒野の道。ミッシングリンクを付けた状態でオーストラリアを13,000km以上走った。途中で交換したのは2回。始め耐久性に多少の不安があったが、結果は問題は全くなかった。手軽にチェーンを切ったり繋いだりできるのは非常に便利だった。

ゴールのCairns到着後の5,500km走行・3回付け外しした状態。プレート部分がすり減って凹んでしまっている。
付け外しはまだ規定回数以内だが、距離を走っているので早めに交換しておいた方がいいだろう。

外したチェーンはペットボトルに入れて中にパーツクリーナーを噴射してから蓋をしてシェイクするだけで簡単にキレイになる。出先では有効な方法だ。

やはりミッシングリンクは使い勝手がいい。わりと高価な消耗品だが、繰り返し使用できるのでさほど高くない。今後も使い続けていくことだろう。

 

おわり