自転車のチェーンをガソリンで洗浄する

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こんにちは。からあげです。

 

ただいま、来年のオーストラリア一周ツーリングに向けて準備を進めているところ。
来年のツーリングで欠かせないのは、もちろん自転車のメンテナンスだ。乗りっぱなしでメンテナンスしないと確実にどこかが壊れる。

チェーンを洗浄する理由

今年2018年、来年の海外ツーリングを見据えて、北海道から東北をツーリングしたのだが、その際に分かったのは、チェーンのメンテナンスが重要なことだった。

2018年の年明け早々、生まれて初めて購入したスポーツ自転車は、PanasonicのランドナーのOJC4という自転車だった。荷物をたくさん積める丈夫なフレームとキャリア取り付け用のダボ穴を装備している。

実際に長い距離を走って、自転車の扱い方を勉強したかった。ろくにメンテナンスをせず、北海道・東北を4ヶ月間で7,000km、総走行距離10,000kmを走って分かった。チェーンのメンテナンスが重要なことを!

 

それでも家にいる間は、定期的にメンテナンスをしていたが、北海道に渡ってからは、ブレーキシューの交換とチェーンへの注油以外は全くメンテナンスをしなかった。

その結果、チェーンはギトギトのドロドロで伸び伸びになり、本来はもっと長持ちするはずのスプロケットが摩耗してダメになってしまったのだ!パッと見た限り、フロントのチェーンリングもかなり摩耗しているような気がする。

自転車は動力が人力のため、チェーン周りが不調になると、体への影響がハッキリと出てくる。正直言って辛い。海外となれば、パーツの入手は難しいだろう。だからと言って、全ての交換パーツを持ち歩くことはできない。少しでもパーツを長持ちさせて、交換頻度を減らしたい。そのためには、日頃のメンテナンスは欠かせない。

 

洗浄剤としてガソリンを選んだ理由

常温で無色透明の液体。揮発性が高く取り扱いに注意を要するガソリン。法令で第4類危険物の第1石油類に分類され、保管や取り扱いに厳しい規制が設けられている。
そんな危険なガソリンでなぜチェーンを洗浄するのか?

それは世界のどこでも手に入るため。

ガソリンは自動車などのエンジンの燃料のため、たいていの場所で手に入る。人が住んでいる場所なら、必ずガソリンスタンドはある。
世界を旅する人間が、扱いに手間の掛かるガソリンストーブをあえて使用する理由はそこにある。

引火点は-40度以下で低温下でも強く、極限の場面でこそ威力を発揮するガソリンストーブ。その燃料のガソリンをチェーンの洗浄液として使用する。

 

チェーンの洗浄作業

ネットで検索すると、ガソリンでチェーンを洗浄したという記述はあるものの、実際の作業のようすを詳しく解説した記事はどこにも見当たらない。そこで、自分なりに考えて洗浄作業をやってみることにした。

洗浄するチェーン

作業で使用するチェーンは、およそ3ヶ月間、北海道を5,000km走る間、注油以外は全くメンテナンスされなかった。
総走行距離は8,000km。とうに交換時期は過ぎていた。

自分で作業をしたいために予備のチェーンを持っていたので、北海道を離れる前に函館市内のとある公園でチェーン交換の作業を行った。

外したチェーンは捨てずに、不要となったベアキャニスターの中に入れて実家に送っておいたのだった。

実際に伸び切ったチェーンを自分の目で確かめたかった。メンテしないで酷使しすると、チェーンはどうなるのか?と。

これがそのチェーン。

油と汚れでギトギトのドロドロになっている。
こんなゴミ、捨てずにわざわざとっておくなんて、自分は変わり者だと思う。

チェーンのアップ

汚れでチェーンピンがよく見えない。この汚れ方は酷い。酷すぎる。自分でもそう思う。

やろうやろうと思っていたが、天気とタイミングが悪くて延び延びになってゆき、チェーンの汚れを見て余計にメンテナンスする気がなくなってしまっていた。

上から見たようす

もう酷いの一言。スミマセン、と自転車に謝りたくなる。

チェーン洗浄1回目

まずは、どこでもある普通の500mlのペットボトルにチェーンを入れてゆく。

汚れでリンクの動きが悪いためか、押し込むようにしてなんとか入れた。

チェーンを入れたペットボトルにガソリンを注ぐ。
今回はガソリンをこぼさないように、ジョウゴを使用する。

チェーン全体が浸る量を入れて、ペットボトルのフタを閉めて、しっかりシェイクする。
おっさんの気が済むまで何度も何度もペットボトルを振った。

写真は狂ったようにシェイクしておっさんの気が済んだところ。ガソリンは真っ黒になった。
硬かったチェーンは次第に動くようになり、団子状に丸まってくれた。

使用済みのガソリンは、ストーブの燃料として再利用したいため、ティシュペーパーで濾してみる。

ジョウゴにティシュペーパーを詰めたところ。

角度を変えてもう一枚。

ティシュペーパーを詰めたジョウゴに汚れたガソリンを注ぐ。
白かったティッシュがすぐに真っ黒に変色した。

すぐに目詰まりしてしまったので、ティッシュをズラして上澄みをダイレクトに落とした。

使用済みのティッシュ

こちらが洗浄済みのチェーン。

見違えるほどキレイになったが、まだまだ汚れが残っている。

ペットボトルを振ってチェーンを出す。この時はすんなり出てくれた。
底に溜まったカスを使用済みのティッシュで受けた。

それがこのカス。

砂のようなもの。砂や埃がチェーンの油にまとわり付いたようす。
粘度の高いウエットタイプのチェーンルブを使用したので、余計に汚れたものと思われる。

これが使用していたチェーンルブ。

雨天走行や長距離走行でも潤滑性能が持続する油。
自転車屋さんでオススメされて購入した品。

確かに性能は良かったが、定期的にチェーンを洗浄しないと、ゴミを付着させる原因にもなってしまう。

 

チェーン洗浄2回目

1回の洗浄ではキレイにならなかったので、2回目の洗浄を行う。
同じようにペットボトルにチェーンを入れて、新しいガソリンを適度に注いだ。

しっかりシェイクしたあと、汚れたガソリンを濾す。

やはりティシュはすぐに目詰まりを起こしてしまった。ズラして上澄みをダイレクトに落とした。

ペットボトルをひっくり返してトントンと下に打ち付けてみたが、引っかかってしまい出てこない。

そこでハサミで切ってチェーンを出した。
どうせ捨てるペットボトルなので、全然惜しくない。
使用するペットボトルは、水筒代わりに散々使い倒したペットボトルだ。最後はこうして洗浄ボトルとして使って捨てる。

使用したティッシュ

1回目に比べて随分キレイ。

出てきた汚れ

1回目と同じく砂のようなもの。ひょっとしたら、金属片も多少は混じっているかもしれない。

当時は磁石でくっつけてみようという考えはなかった。

2回目の洗浄が終わったチェーン

1回目よりもさらにキレイになった。今回はこれくらいで止めにしておこう。
ガソリンによる洗浄で、十分キレイになることが分かっただけでいい。

チェーンのアップ

CN-HG71という表示がされている。
そう、シマノ純正品の6~8速用のチェーン。よく分からなかったので、新車で付いていた同じものを購入して予備として持っていた。

 

上から見たようす

隙間の汚れもすっかり落ちた。

あとはウエスで拭いて表面の汚れを落とす。
丁寧に何度も拭いてキレイにした。

 

洗浄後のチェーン

洗浄後のチェーンのようす

ウエスで拭いたら、光るようになった。満足の仕上がりだ。

側面のようす

上から見たようす

洗浄前のチェーン

作業に使用した道具

チェーンの洗浄作業は、ダンボールを敷いておくと他が汚れずに済む。キレイなウエスと軍手は必要。たっぷり汚れたチェーンを扱ったので、軍手もウエスも真っ黒になってしまった。

使用済みガソリンの再利用を試みる

使用済みのガソリンをそのまま燃えるゴミとして捨てるわけにもいかないので、試しにガソリンストーブの燃料として使ってみることにした。

ガソリンストーブはMSRのウィスパーライトインターナショナル。定番のガソリンストーブ。

ポンピングして燃料を加圧し、ストーブをセットしたところ。準備OKだ!

コントロールバルブを短時間開けて、下皿にガソリンを溜める。そしてガソリンに点火してプレヒートを開始する。

始めなかなかガソリンが出て来なくて、必要以上に加圧する必要があった。しばらく燃やして加熱した後、コントロールバルブを開いた。すると、ガソリンが出て来ずに火が消えてしまった。

やっぱりダメだったか?と思いながら、燃料ポンプを抜き出してみる。
すると吸入口のストレーナーが汚れて詰まっていた。

ウエスで拭いたあとのストレーナー。

入り口が詰まっていては、ガソリンが出てこなくて当然だ。
白っぽかったストレーナーは黒く変色してしまった。

2度目のプレヒートの開始。
先ほどより症状が悪化しているようも思える。

下皿に十分なガソリンを溜めることさえできない始末だった。当然、途中で消えてしまった。

再び燃料ポンプを取り外してストレーナーを確認する。

やはり、同じようにヘドロのような汚れが付いていた。
使用済みのガソリンは、ティッシュで濾したくらいでは使えない。

今度はウエスで濾してみたものの、途中で目詰まりを起こしてしまった。

チェーン洗浄に使用したガソリンの再利用は無理だと分かった。

ストーブ本体を分解して掃除する。
燃料ホースのワイヤーを抜いてウエスでキレイに拭く。ノズルもバラして針で掃除してキレイに磨いておいた。

燃料ボトルの内側が汚れてしまい掃除するのが大変だった。長い棒にウエスを巻き付けて丁寧に拭いた。

燃料ポンプとストーブ本体を掃除したあと、新しいガソリンを使って点火してみた。
すると、本来のパワフルな火力が復活したのだった。

ガソリンストーブは少し汚れたガソリンでも大丈夫かと思いきや、意外と繊細ですぐに目詰まりを起こして全く使用出来なかった。

使用済みのガソリンは勿体無いが、焚き火の焚付にでも使って燃やしてしまうのが良いだろう。

掃除をするとガソリンストーブは復活し、玄米ごはんを上手く炊き上げてくれたのだった。

良かった良かった。

ガソリンを使ったのはいいが、後始末が面倒だった。

いろいろ検討した結果、揮発させてしまうことにした。
火の気のないところに置いておいた。

数時間後、1cmほど液面が下がった。

その後、数日間放置するとほとんど揮発してくれた。
最後はウエスに掛けてしっかり揮発させて、残りカスとウエスをひとまとめにして燃えるゴミとして捨てた。きっと良く燃えるゴミとなるだろう。

作業の感想

走行距離8,000kmの使用済みチェーンを手で触ってみると、不自然なくらいグラグラ動いてハッキリと伸びているのが分かった。今すぐ切れることはないだろうが、こんな摩耗したチェーンを使用し続けていれば、確実にスプロケットとチェーンリングの寿命を早めると思われる。
チェーンをメンテナンスせずに走り続けると、このようになることが分かった。今回の実験は少なくない出費となったが、実際に自分で体感することできたのでヨシとしよう。

実際にガソリンで洗浄してみて、十分キレイになることは分かった。
チェーンはミッシングリンクで繋いでおけば、気楽に付け外しができるようになる。走行距離1,500km毎くらいで洗浄した方がいいかもしれない。

 

今、オーストラリアの走行で気になっているのは、チェーンに付いた砂をどうやって落とすかということ。主に沿岸部を走るとは言え、乾燥地帯を多く走ることになる。その際、チェーン周りに砂が付着して、摩耗を早めないかが気になる。ディスクブレーキ周りも気になる。ガソリンを使用した洗浄は頻繁に行うわけにもいかず、どうしようかと頭を悩ませている。こればっかりは走ってみないと分からない。少なくとも、ウエットタイプのオイルだけは使用しない方がいいということは分かった。

 

まあ、実際に走りながら、最適のメンテナンス方法を探ってゆくことになるだろう。深く考えても始まらない。まずは行って走ってみてからだ!待ってろオーストラリア!!

 

おわり

コメント

  1. とさん より:

    はじめまして
    フィルタークリーナーっていう、湿式エアフィルターを掃除するクリーナーがあります。
    これをチェーンに差して水で洗うのはどうでしょう?
    したことがないので、上手くいくかはわかりませんが

    • karaage より:

      どうもありがとうございます。
      Amazonのレビューなどを見ると、オートバイのチェーンを洗浄している人がいますね。

      問題なのは、洗浄液をそのまま水で流していいものか(環境に負荷を与えないか)ということと、チェーン洗浄だけにフィルタークリーナーを持ち歩く必要があるということです。
      できるだけ荷物を減らしたいので考えてしまいます。

      ですが、チェーンの洗浄液としては悪くはないと思います。