茶臼山高原から伊勢神峠旧道を抜けて香嵐渓まで

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こんにちは。からあげです。

 

台風21号の大雨による土砂崩れのため、国道152号線は地蔵峠の手前で通行止めとなり、通り抜けできなくなっている。
国道152号線は山奥の道で迂回路はないため、やむなく国道153号線に出てきたのだった。

そのまま153号線を通って実家に行くことができたが、何度も通っている道で全く新鮮味がない。そこで飯田から静岡方面に抜ける国道151号線を通ってみることにした。

ツーリングマップルで見ると、大したことのない道に思われたが、実際はアップダウンが連続する丘陵地帯の道路で、走り始めてすぐにへばってしまった。途中、通りがかった道の駅「信濃路下條」で24時間開放の休憩室を見つけて、急きょそこで泊まることにしたのだった。

昨晩は、結局休憩室で泊まった。
オヤジのいびきが煩くて、ブログ更新後に外の通路でシートを敷いて寝ようと思ったのだが、夕方からかなり冷え込んできたため、やむなく休憩室で泊まったのだった。

畳の上に直に寝袋を敷いただけだったが、中は暖かくていびきの騒音以外は快適に眠ることができた。

オヤジ2人組は朝方3時過ぎに出て行った。それからは急に静かになってリラックスして眠ることができた。起きたのは朝になって明るくなってきた6時前。いびきが煩くてなかなか寝付けなかったので、つい起きるのが遅くなってしまった!

部屋の荷物を片付けて、引き戸を開放して外に出た。

道の駅を出ると、いきなり上りとなるため、パンとおにぎりを食べてエネルギーを充填しておく。いつだっておっさんは腹ペコだ。朝食抜きで走り出したら、途中でバテてしまうだろう。地図を見ると、途中に休憩ポイントはありそうもない。出発前に食べておいたほうがいい。

6時過ぎ、道の駅を出発する。

ここは24時間開放の休憩室もあるし、屋根がたくさんあって泊まる場所に困らないところなのだが、国道151号線はアップダウンの連続でくたびれてしまう。もうおそらく、ここで泊まることはないだろう。

自転車はアップダウンが非常にキツイ。本当に嫌になってくる。

出発時はかなり冷え込んでいたため、ウインドブレーカーの下に長袖シャツと手袋を着用して走った。上りでは暑くなるのだが、すぐに下りとなるため、薄着だと下りで体が冷え切ってしまう。
こういう時は、ロードバイクの人が着ている自転車専用の高機能ウエアだと快適に走れるんだろう。

しかし、ウエアに金をかけるくらいなら、自転車のパーツに金を掛けたい。ウエアは普段着でもそんなに問題ない。多少空気抵抗が増えるが、トレーニングとなると思えばそんなに辛くない。

霧に包まれる天竜川沿いの下條村

ようし、ようやく体が温まってきたぞ!本気出して漕ごうか。

アップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げてゆくと、周囲は霧に包まれた。
真っ白でほとんど手前しか見えない。

今日は日曜日のためか、大型車が少なくて神経を遣わずに済んだ。

長い長い巾川トンネル。
ずっと緩やかな上りが続く。ここから新野集落までは上りとなる。

茶臼山の上りより遥かにキツかった。今日一番の山場だった。

トンネルを抜けても、まだまだ上りは続く。
ツーリングマップルを見ても、この上りは全く予想できなかった。
朝道の駅を出るとき、パンとおにぎりを食べておいて良かった。
途中の集落でいくつかコンビニを見つけたが、そんなブルジョアが出入りするような高級小売店に出入りすることができなかった。私は空きっ腹を抱えて、ただ横目で通り過ぎるしかなかった。

新野集落にやって来たところ。道の駅を出てすでに2時間以上が経っていた。
途中、休憩できるような場所は、坂の上にあって行く気になれなかった。

飯田から新野に至る国道151号線は、自転車乗りを窮地に追い込む魔の道路と言っていいだろう。
こんなにキツイと分かっていたら、素直に国道153号線を走っていた。

この先はどうなっているのか?考えただけでも恐ろしくなってくる。

集落の駐車場の片隅でご飯を炊いて食べることにした。
もうお腹が空き過ぎてフラフラする。

ご飯を炊いているといい匂いがしてきて、待ち時間は腹ペコのおっさんには拷問に等しかった。

待ちに待ったご飯が出来た!

白米多めのカレーに具だくさん味噌汁だ。お腹が空き過ぎているため、ついガツガツ食べてしまった。いやあ、もう少し早めに休憩したかったな。

その後、道の駅まで戻って、ペットボトルの水を満タンにする。
これから茶臼山(ちゃうすやま)に向かって走らねばならない。

なぜ、わざわざ茶臼山に行くのか?それは私にとって思い出の場所だからだ。初めてキャンプに来たのが茶臼山で、小学校のときに来たのも茶臼山だった。

茶臼山は愛知県の東端、長野県との県堺にある標高1415.2mで愛知県最高峰の山となっている。名古屋方面から車で半日くらいで来れる場所のため、家族連れになかなか人気があるスポットとなっている。愛知県人なら一度は来たことがあるだろう。

途中、紅葉で有名な香嵐渓(こうらんけい)もあって、なかなか飽きさせないドライブコースでもある。紅葉シーズンになると、愛知県中の全ての車が来たのではないかと思われるくらい酷い渋滞が発生する場所としても有名だ。

過去に一度渋滞にハマってしまって、オシッコ漏らしそうになったことがある。

新野の道の駅を出ると、しばらく上りが続く。坂道の途中で振り返ると、新野集落を見渡すことができた。

売木(うるぎ)峠はトンネルを通って抜ける。
道路の両脇に狭い歩道しかないが、交通量が少ないため、車道を走ることになる。

トンネルの真ん中までは上りが続き、それからしばらくは下り坂となる。

田んぼの風景

刈り取った稲を自然乾燥させているところ。
ここはブルーシートを被せていない。

売木村から県道46号線に入ると、いよいよ茶臼山に向かって上りが始まる。
朝一番からキツイアップダウンがあったため、それほどキツく感じない。

途中で県道を離れて茶臼山方面に向かう。
ここからが正念場だと思っていたのに、あっさりクリアして茶臼山高原に出てしまう。

茶臼山高原の風景

今日は快晴の秋晴れで、見渡す限りの展望が望める。
こんなに気持ちよく晴れたのは、何日ぶりだろうか?

日差しはあるものの、空気がヒンヤリして冷たいため、それほど暑さは感じない。
まさに今日こそ、ツーリング日和だろう。

途中でオートバイをこれでもかっ!っていうほど見かけたが、自転車はかなり少ない。荷物満載の自転車に乗っている変人は私しかいなかった。

牧場の向こうにスキー場がある。ここ茶臼山にもささやかなスキー場がある。

青々とした牧場には牛が放牧されていて、黒い点のように見える。

茶臼山高原まで来て、茶臼山に登らずしてどうする?
ここは三十数年ぶりに登ってみることにする。

国民宿舎の脇から登山口の方に向かう。

裏手のバンガローが建っている中を抜けて、さらに奥へと進む。

林道脇の膨らみに自転車を停めて、水入りペットボトルとウインドブレーカーだけ持って、登山口を出発する。

登山道は迷路のように入り組んでいたので、分かりやすい最短コースを選んで歩いた。
途中、陽気に誘われて穴から出てきた蛇がいたくらいで、本当にのどかなものだった。

天気の良い日曜日だけあって、家族連れのハイカーと大勢すれ違った。

30分ほどで山頂に到着!

すでに登った当時の記憶はなく、景色が新鮮に感じられた。
山頂は広場になっていて、弁当を広げて食べていた家族連れがいた。
端の方には展望台があって、山頂からの景色を楽しめるようになっている。

三角点の杭

山頂標識

非常にシンプルなもの。

展望台に上がって山頂からの景色を楽しむ。
どれどれ?見渡す限り山が続いているなあ。

おや?あれはなんだ!

南アルプスの北部では雪が積もっていたのだった!そういえば、ここ数日、やけに寒かったな。昨日の夕方雨が降ったが、山の方では雪になっていたに違いない。

茶臼山高原を見下ろす。
下の方からオートバイの煩い排気音が聞こえてくる。

いい年した大人が煩いオートバイに乗るんじゃない!なんだ?そのやけに突き出た腹は?スッゴイかっこ悪い!

煩いオートバイが多くて次第に嫌になってきた。

さあて、さっさと降りて次行こうか。

山を降りると、茶臼山高原の周辺道路は、駐車場へと向かう車で大渋滞していた。
邪魔な車の脇をすり抜けて先に進む。

邪魔な車が多くて道を間違えてしまった!

渋滞中の車を横目に快走する自転車。

あらまあ、可愛そう。渋滞にハマりにこんな山奥まで来たの?
せいぜいオシッコ漏らさないように気をつけてね。

茶臼山高原から県道507号線を走って西に向かう。
ここは昔有料道路となっていたところで、淡い黄緑色のガードレールが当時の面影をわずかに残している。

茶臼山高原からしばらく下ったあとは、アップダウンが続くようになった。

たまらず、天狗棚のビジターセンターに寄って昼休憩をとる。

ここの駐車場にも煩いオートバイが頻繁に出入りしていて、一向に気が休まる暇がない。
それでも空きっ腹を抱えて走るわけにもいかず、仕方なしに駐車場横の公園で休憩することにした。

ピクニックテーブルで休憩する。
適度な強さの日差しで気持ちいい。
数日前の憂鬱な気分など、すっかり吹き飛んでしまった。

いろいろ具を加えたチキンラーメンを食べる。

鶏肉好きのおっさんは、ラーメンも鳥の出汁が染み込んだチキンラーメンが好き。
お腹が空いてフラフラのとき、脂ぎったスープを飲むと元気が出てくる。

食後はしばらくベンチで横になって昼寝した。
15分ほどだろうか?短時間だが、かなり楽になった。

場面は一気に飛んで県道507号線を下って国道257号線に出て、国道153号線方面に向かって走っているところ。

天狗棚からの下りは凄く気持ち良かった。帰る車はまだ少なくて、自由なライン取りで下りを楽しめた。自転車の楽しみの一つに、下り坂がある。キツイ上りから一転して、長い下り坂になると、それまでの苦労が一気に報われる。この一瞬の爽快感のために、辛い上りを上っていると言っても過言ではないだろう。

耳に聞こえるのは風切り音だけで、自分が風になったように思える。楽しい。心からそう思える。
脳内には、魔女の宅急便の中のトンボとキキがプロペラ付きの自転車に二人乗りをして坂を下ってゆくときの音楽が流れ続ける。

国道153号線に出る手前、川沿いに新しい公園を見つけた。看板には大井平公園と書いてある。
実はここは初めて通る。以前はガソリンが勿体無いため、最短コースの国道153号線を走ってばかりいたためだ。

最近、自転車生活を始めてから、ようやくあちこちに寄り道するようになった。自転車は駐車料金も取られないのがいい。

東屋を発見して大興奮。

手堅く稲武(いなぶ)の道の駅で泊まるのもいいが、ここなら日が暮れたら人が来なくなって静かに過ごせるだろう。

周囲の民家からも離れていていい感じだ。

もちろんトイレ付き。

なんと外水道もあって、ここでペットボトルを満タンにさせてもらった!

やったね!!思わずおっさんガッツポーズをする。

国道153号線に出てからは、豊田の市街地方面に向かって西に走るのだが、その途中に立ちはだかるのは伊勢神(いせがみ)トンネルだ。かなり古いトンネルで歩道がなく道幅が狭い。そのくせ大型車の通行が多いので、トンネル内を走行するにはかなりの緊張を強いられる。

稲武の道の駅は大混雑していたため、スルーして上り坂を上って峠越えをして伊勢神トンネルまで来た。

さて、どうしたものか?

今日は幸い大型車の通行は少なめ。しかし、行楽のオートバイや車が非常に多い。このままトンネル内を走行すると、排ガスと騒音に塗れることになるだろう。

伊勢神トンネル手前、右手に細い林道がある。これは旧道で峠は短いトンネルを通って越えることになる。

通行する車は殆どいないが、それなりに整備が行き届いている。
一番軽いギヤにしてのんびり上がってゆく。

今日は天気が抜群に良いためか、陰気な雰囲気は全く感じない。
単なるひっそりとした道路だ。

路面状態は良くて凸凹は少ない。

旧道トンネル手前、今は倉庫代わりとなっているような民家があった。

こんな山奥にポツンとある一軒家に住んでみたい。私が子供の頃から思っていた密かな夢だった。

そして現れた旧道のトンネル

トンネルの巾が狭くて、中でのすれ違いは広くなっている2箇所でギリギリできるのみ。

昼間だというのに、入り口の外灯が点いていた。

旧道トンネル手前の脇道からは徒歩で伊勢神峠を越えることができる。

標識を見ると峠まで歩いて10分ほどだったが、今回はそんな気分ではないため、歩きは次回にとっておくことにした。

旧道の伊勢神トンネル入り口

実は伊勢神トンネルは愛知県では心霊スポットとして有名なところ。夜車で通ると、バックミラーに見知らぬ女性の顔が映るらしい。新道ではなく、旧道の方にそういった心霊現象が多発しているそうだ。

よし、行こうか!幽霊が出てきたら、元気よく挨拶しよう。

トンネル内を走行する。ところどころ照明があるため、真っ暗にはならない。
トンネルの壁も改修工事がされているようで凄くきれい。

路面は舗装されているものの、砂が浮いていてところどころ舗装が剥げているところがある。
かと言ってガタガタではない。走りやすいダートと言ったような道。

トンネルを抜けたところ。

幽霊は出なかった!残念。天気が良すぎたせいもあるだろう。

病は気から。幽霊も気から。でも時々、見えないものの存在を感じる時がある。
なんだろうね。一体。

伊世賀美と表示されている。

これが本来の漢字なのか?

伊勢神トンネルを越えると、気持ちの良い緩やかな下りが続く。
あっと言う間に香嵐渓(こうらんけい)まで降りてきた。

ここ香嵐渓は豊田市の足助(あすけ)というところにある愛知県内屈指の紅葉スポットとして有名。11月1日から紅葉まつりと称して夜間ライトアップが行われる。

夕方川沿いの売店や飲食店が軒を連ねる通りを走る。観光客が少なめ。時々自転車を押して通った。

途中で振り返って入り口方向を撮影した。

香嵐渓の足助川に架かる赤い橋。ここは必ずと言っていいほど写真に写される。

私も定番のスポットで記念撮影した。おっさんと一緒は面倒臭いのでなし。

河原から橋を撮影する。

あちこちに「植生保護のためバーベキュー禁止」の張り紙があった。

なぜ、日本人は花見や紅葉狩りの時、バーベキューをしたがるのだろうか?
私はその気持が理解できない。

紅葉のようす

まだ微かに色づき始めたところ。まだまだ見頃は先のようだ。11月半ばころかな?
今後の冷え込み次第で変わって来るだろう。

公園内を隈なく回って野宿可能と判断した私は、日が暮れるまで足助の古い町並みを散策することにした。

こうした道路が狭い場所をぶらぶらするには自転車が一番。観光客が減って静かになった町を楽しめる。

味のある商工会議所の建物

うむ、なかなかいい味を出しおって。

町中の到るところで、この円筒形のポストを見かける。
この形がいかにもポストって感じがして好きだ。

だき地蔵

民家に挟まれるようにしてあるお地蔵様。

地元の人に愛されているようで、凄く掃除が行き届いている。

足助の町は山深い川沿いにあるため、平地が非常に貴重。
川にせり出して建物が建っている。

ベダンダから釣り糸を垂らせば、釣りが出来てしまうような家もある。
川沿いには小道があって、生活用として使われているようす。

お釜稲荷

足助領主本多家(天和元年=1681年~)の守護神であった御陣稲荷を昭和30年にお釜稲荷としてここにまつりました。

伝説によれば、平ハ老人の一升釜一と炊きでどれだけ多くの人でも用が足せたといいます。祠をまつる釜は直径2mでこの大きさの釜は大変めずらしいといわれております。(本殿はこの奥500m)

足助町文化財保護委員会

案内看板より

 

崖に大きな釜が設置されている。
凄く大きい釜だ。

奥へ延びる坂道を上って足助稲荷に行こうと思ったが、あまりのキツさにギブアップして引き返した。そこまでして行きたいと思わない。

今回のところはこれくらいで勘弁してやる。そう捨て台詞を残して戻るのだった。

坂道を上ってお腹が空いたので、カバンの中にあったとっておきのピザパンを食べる。
オーブントースターでこんがり焼いたらなお旨いだろうに。

あっという間に平らげてしまった。

近くにコンビニがあるのだが、渋滞する国道まで出ねばならず、そこまでして何か食べたいとは思わなかった。

夕暮れが近づくにつれて、さらに静けさを増す町の中。
こうした夕方早朝の静かな時間帯を味わえるのは、泊り客の特権だ。

私は野宿だが。。。

落合橋

なかなか雰囲気のある橋。

横から見ると、さらに雰囲気度が上がる。

そうこうしているうちに日が暮れて周囲は暗くなってきた。
ライトを消し隠密行動でやって来たのは、足助川沿いの岩の上。
いくら静かになったとはいえ、まだまだ観光客の姿が絶えない。
観光客が来るような場所からさらに奥に行って見つけた。

 

昨晩はいびきで寝付けなかったので、今日こそはしっかり眠りたい。そんなおっさんの希望が叶う場所が見つかった。日頃いい子にしているお陰だろう。

この日はブログ更新もせずにテントを設営すると、真っ先に眠ったのだった。

 

おわり