快適なねぐらを求めて

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こんにちは。からあげです。

 

現在、台風24号は那覇市付近を通過中で、私がいる岩手県には明後日の明け方最接近するようだ。前回台風で避難していた時に、シートやマット・寝袋など、身ぐるみ剥がれる失態をしてしまった。まさか北海道にあんな風の強い台風がくるとは思わなかった。油断は禁物だった。

前回の教訓から、今回は早めに安全な場所に避難しておくことにした。

昨晩泊まったのは、船越半島入口のなんとか科学館の隣の公園。2年前に通った時には、工事中で公園の姿形は全くなかったが、なんとなく泊まれそうなところがあるんではないかと覗いてみたら、私の予想が的中した。やったね!

長年の野宿で培われた嗅覚が役立ってくれた。

昨日は東屋のベンチの上にそのまま寝袋を敷いてゴロンと寝ようと思っていたのだが、次第に気温が下がってきて、さらに風が出てきたので、そのまま寝るのは止めてテントを張って眠った。

テントを張るのを面倒臭がって、そのまま無理して眠ったことが何度かあるが、あまり眠れなくて翌日は体調があまり優れなかった。

この公園、近くに民家はないのだが、朝から犬の散歩の人が車に乗ってやって来た。それで早く出ようと思ったのだが、寒くて寝袋から出られず、しばらくゴロゴロしてしまった。

6時半頃、ようやく起き出して活動を始めて、出発準備が整ったのは、8時を過ぎてからだった。

 

昨晩、夜遅くまで台風避難場所を検討していて、ああだこうだと悩んでいた。2年前歩いたみちのく潮風トレイルの記憶を脳内SSDから読み出して最適な場所を検索していた。

今日の夕方から雨が降るという予報であったため、昼過ぎまでには到着できて、なおかつ水を汲めて安全に台風をやり過ごせる場所。それはどこか?

私の記憶に間違いなければ、あそこしかない!他に2,3候補地が挙がったのだが、かなりの距離があって雨が降る前に辿り着けそうにない。

よし、あそこに決めた!

山田湾と津波でボロボロになった橋。現在、橋の代わりに防潮堤上に道路が通り、橋は解体工事が進められていた。

船越半島入口部分の防潮堤工事はおおかた完了したようで、他の片付け作業が行われている。

今日は国道45号線を通り釜石方面に向かう。

交通量は明け方ころから急に増えたが、8時を過ぎるとかなり減って走りやすくなった。作業員たちが一斉に現場に向かって車を走らせていたのだろう。

ただ、ダンプカーやトラックなどの大型車は相変わらず行き交っていた。

手持ちのカセットボンベの残量が微妙だったので、通りがかったデイリーヤマザキを覗いてみた。

すると1本163円(税込み)という良心的な価格で販売していた。そうだった!忘れていた。カセットボンベの単品販売は、コンビニでも行っていたのだった。

腹を括ってコンビニ大手で高級な岩谷のボンベを買おうと思っていたのに、デイリーヤマザキに救われた!周囲にコンビニがなくてホームセンターだけがある場合、3本セットのボンベを買って2本を返品するという秘技もある。

波板海岸

返し波がない片寄せ波で知られる不思議な海岸なのだが、津波の被害で砂浜はガタガタになっている。現在は護岸工事を行っている最中。

高台の上にホテルがあるのみで、低い場所に民家がないことから、防潮堤は築かれていない。

波板海岸を過ぎ、カーブの手前で目に飛び込んで来たのは、津波でボロボロになった吉里吉里の沿岸部。今現在も重機が唸りを上げて防潮堤の工事を行っていた。

カーブを曲がると、吉里吉里の町が見えてくる。
以前は空き地が目立っていたが、ポツポツと新築住宅が建てられていた。それでもかなり寂しい状態だった。

吉里吉里駅を探していたのだが、なかなか見つからず。もう少し上の方に行ってみようと、坂道を上っていったところ、踏切を見つけた。踏切の警報装置の支柱には休止中という札が付けられていた。

現在、急ピッチで復旧作業中の鉄道。宮古駅から釜石駅までの間は三陸鉄道に移管されたようす。

新しく建てられた駅舎と駅名の看板

錆びたフレームが哀愁を誘う。

吉里吉里周辺も痛ましい風景が広がっていたが、大槌周辺は未だに何もない更地が広がっていた。

2年前来た時は、余裕が全くなくて寄り道する気が起きなくて、トレイル上から僅かに見ていたに過ぎない。今回は機動力のある自転車のため、現在も工事中の港湾部に入ってみることにした。

土砂を積んだダンプカーが行き来するため、道路の路面は土で汚れて茶色くなっている。そのため、道路清掃車が行き来して、路面を掃除している。

歩道は現在工事中で土がむき出し状態となっていた。

何もない交差点。警備員が立って、交通整理を行っている。ダンプカーが通る度に土埃が舞い上がっていた。

周囲に民家は全くない(すべて津波で流された)のだが、コンビニだけはある。荒野の真ん中に立つ不思議なコンビニ。作業員たちのために営業している。

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現在も防潮堤の建設工事が行われている。完成してから、内側に建物が立つのだろうか?それとも広大な公園となってしまうのだろうか?

新しく建設された鉄道の橋

橋脚も橋桁も新しい。電車が通る日を待ちわびているように見える。

大槌川を渡って新しくできた市街地に入る。

広大な更地に住宅がぽつりぽつりと疎らに立っている。震災から7年経ってここまで復興したのか?、それともまだこれだけしか復興していないのか?もう元の町には戻らないだろう。残された者が一生懸命に頑張って新たな町を作ってゆくしかない。

もと町の中心部だったと思われるところに立派なコミュニティーセンターが建設されていた。2年前通った時は、ここには何もなかったはず。

建物の内部に入ると、開放的なホールがあった。木の香が漂う癒やしの空間となっていた。

震災の展示ルームが常設されていた。当時の記録をじっくりとみた。

ホール2階の片隅にテーブルと椅子と充電設備があった。近所の子どもたちが携帯ゲーム機やスマホ、タブレットを充電しながら遊んでいる。通常、公共施設ではゲームは禁止となっているのだが、ここでは自由になっているようだ。セキュリティー付きのWi-Fiも整備されていた。

せっかくの機会のなので、スマホとモバイルバッテリーを充電させてもらった。

 

しばらく経ってから外に出ると、私の自転車の側で、デコチャリをイジっている中学生がいた。実物を見たのは本当に久しぶりだ。

ここで解説しよう。トラック野郎に憧れている免許を持たない少年たちが自転車を改造して、トラック風にデコレーションしたものをいう。バッテリーを積んでいて、エアホーンと電飾があるようだった。あとモバイルスピーカーで演歌を流していた。時々ホーンの音が聞こえるのでなんだろう?って思っていた。コイツだったのか!

少年に話しかけようかと思ったが、こういう微妙な年頃は扱いが面倒。笑って少年を怒らせてしまいそうだったので、声を掛けるのは止めておいた。写真だけでも撮りたかったな。

この少年、あまりにホーンを鳴らすものだから、通報されて警官に注意されていた。

町外れのショッピングセンターに立ち寄り食料を購入する。

今日の晩から明後日の朝までの分を用意しておく。燃料と米と水さえあれば、なんとかなるだろう。2kg入りの白米と味噌汁の具などを買っておいた。

鵜住居(うのすまい)周辺も津波で大きな被害を受けている。
殺風景な町の中を走る。

土曜日なのに、工事関係の車が目立つ。

釜石鵜住居復興スタジアム

2019年ラグビーのワールドカップが開催される場所。すでにメイングランドが完成していて、サブグランドの整備が行われているところだった。

周囲に建物がほとんどないため、メインスタンドの屋根が遠くからでも見えた。

建設されて間もないメイングランド。

熱いプレーが期待できそう。観客もたくさん来て大いに盛り上がることだろう。

スタンドの巨大な屋根

あえて鉄骨をむき出しにしてオシャレ感を出している。鉄の町、釜石を押し出している。設備のメンテナンスがしやすそうだ。

両石(りょういし)付近の国道沿いに並ぶ復興住宅。

どれも同じ作りのため、家を間違えてしまいそうだ。

釜石の手前で脇道に逸れてねぐらに向かう。防潮堤工事が行われている最中で、あちこちから重機の音が聞こえてくる。

路面に堆積した砂利にタイヤを取られないように慎重に走った。

やって来たのは水海公園。

2年前、ここで泊まったことがある。あの時は早いうちに着いて、直ぐにテントを張って休んでいた。

公園の周囲に民家が全くなく、近所の子供たちはやって来ることはない。周囲は山に囲まれて雨風を凌げる屋根もあるし、小奇麗なトイレもある。

ここに勝る台風避難場所はないだろう。2年ぶりの公園は、当時のままで快適に過ごせそうだった。

ねぐらとなるのは、屋根と壁付きの屋外ステージ。最近使われた形跡はなく、荒れ放題になっている。

開けた海の方に壁があるため、風をモロに受けることはない。

壁の影に隠れる場所にテントを張った。これで人の視線と風から守られる。

自転車からカバンを外して固めて置いておく。

いちおう張り綱を4本とっておいた。風が吹いて来てから慌てるのは疲れる。前もって準備しておけば、余裕を持って不測の事態に対応できる。

予想を越える風が吹きそうだったら、ロープを縛った石の上に石を置いて動かないようにしておこう。石は近くにたくさんある。慌てる必要はない。とりあえず、これでようすを見ることにする。

2年前もぶら下がっていた蛍光灯。津波で浸水して電気系統がダメになっている。2年もの間こうしてぶら下がっていたのだから、今回落ちてくることはないだろう。これだったら大丈夫だ。外したくてもハシゴがなくて外せない。

こんな傷んだ施設を気にする人間はいないだろう。大丈夫だ。気にし過ぎるな!

公園の目の前には、愛の浜海水浴場が整備されている。工事で使われたと思われるパイプが埋められたままとなっている。ひょっとして津波で流されてきたものか?

すでにシーズンオフのため、泳いでいる人はなし。公園内でぼーっとしている人が何人かいるだけだった。

お昼はお菓子とどら焼きを食べてゆっくりした。そのうちに眠たくなってきたので、2,3時間昼寝した。

昼寝るとどうしてこんなにも気持ちいのだろうか?

北海道を出てから休養日をとっていないので、台風避難のついでに十分休んでおくことにする。昼間っからテントを張って休める場所はそうそうない。休める時に休んでおく。

昼寝から起きると、忘れないうちにメモを残しておく。財布に溜まったレシートも整理しておいた。

日が暮れると公園に来ていた人は引き上げて周囲は静寂に包まれた。波が打ち寄せる音しかしない。

予報によると、明日は一日中雨。明後日の朝に雨が上がって天気が回復してくるようだ。

 

雨が止むまでじっとして体力を温存しておくとしよう。雨の中無理に走ってブレーキシューとリムを消耗させたくないということもある。使用限界に近いリムに負担を掛けたくない。実家にたどり着くまで、なんとかリムを保たせたい。

スポーツ自転車ってこんなにもヤワなものだと思いもしなかった。ママチャリみたいにノーメンテでガンガン走れると思っていた。流行りの裏側にビジネスという側面が見えてくる。

早く一通り自分で整備できるようになって維持費を安くしたいな。

 

さあて、今日はこれでオシマイ。ゆっくりしよう。

 

おわり

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    もう一度、Amazon.comで隊長の手記を販売してください。
    また、映像コンテンツもお願いします。
    隊長も二万円程度のハンディカムと公共機関のWi-Fiがあれば隊長オリジナルの動画をUPできると思います。隊長の人生と生活を動画にすればHITすると思います。
    せっかく、北海道、東北を周っているのにもったいないですね。

    私は、明日から、また通勤電車です。

    • karaage より:

      あの一昨年の東北の分を書いた物はすでに処分しています。復活はありえません。

      まだ定かではありませんが、来シーズンからGoProを導入して動画撮影もしてゆくつもりです。お金がかかることなので、ハッキリやるとは言えませんが。