低スペック旧型ノートPCにLinux Ubuntuをインストールする【その3】~インストールと各種設定~

こんにちは。からあげです。

はじめに

古くなった低スペックのノートパソコンに動作の軽い「Ubuntu」を入れて快適なPC環境を手に入れたい。WindowsではPCに負荷が掛かり過ぎて動作が重たい。
UbuntuとはLinux(リナックス)というOSの一種で、WindowsのようなGUI機能を搭載して初心者にも優しい仕様になっている。無料で手に入るうえに5年間の更新サポートが約束されている。これは使わなくては損。ということで始めたUbuntuの導入。

前回は公式サイトからダウンロードしたISOイメージファイルからDVD起動ディスクを作成したところまで。今回は最終回となるUbuntuのインストールと各種設定を行う。

低スペック旧型ノートPCにLinux Ubuntuをインストールする【その2】~DVD起動ディスクの作成~
こんにちは。からあげです。 はじめに 低スペック旧型ノートPCにUbuntuをインストールするために作業を進めているところ。 前回は公式サイトからUbuntuのISOイメージファイルをダウンロードしたところまで。 今回はダウンロ...

 

BIOSの設定(起動順位の変更)

今回、UbuntuをインストールするPCはLenovo X250
持ち運び可能な省電力型のノートPC。およそ6年前に10万円で購入したもの。デスクトップPCを自作したあとは予備機となっている。

前回作成したDVD起動ディスクを始めに読み込むためには、BIOS(バイオス)の設定を変更する必要あり。Lenovoの場合は電源を入れて「Lenovo」のロゴが表示されている間にF1を連打する。

すると「BIOS設定メニュー」が立ち上がる。
BIOSではマウスやタッチパッドは使用できないので、キーボードを使用する。
カーソルを右に動かして「Startup」の項目を選択する。

Boot Priority Order(起動順序)

Startupの項目ではBIOSの起動順序を変更することができる。
画面の説明どおりに操作する。外付けDVDの場合は「USB CD」を1番上に移動させる。
設定が終わったら「F10キー」を押して設定変更の保存を行ないPCを再起動させる。

BIOSの設定はパソコンのメーカーや機種によって操作が若干異なるので、各自でネット検索して設定方法を調べて頂きたい。

外付けDVDにUbuntu「DVD起動ディスク」を入れてPCに接続した状態でPCを起動する。
BIOSの設定を変更する時に、あらかじめ外付けDVDを接続しておくとよいだろう。

 

Ubuntuのインストール

PCが起動し始めると、外付けDVDが音を立てて動作してDVDが読み込まれる。
するといつものLenovoのロゴに加えて下に「Ubuntu」のロゴも表示される。

続いて「Checking disc :●% complete」と表示されてDVDのチェックを開始する。

Ubuntuインストールプログラムのチェック

DVD起動ディスク作成の際、ベリファイ(元データとの照合)をしてあるので安心だ。
チェック完了までの時間はおよそ10分ほど。お茶でも飲みながらのんびり待つ。

ようこそ

プログラムのチェックが完了すると、「ようこそ」の画面が表示される。
まだこの時点ではマウスは使用できないので、タッチパッドを使ってインストール作業を進める。
言語は「日本語」。「Ubuntuをインストール」をクリック。

キーボードレイアウト

キーボードも「Japanese」のままで「続ける」をクリック。

無線

無線LAN、インターネット接続の設定を行う。
更新プログラムがあれば、途中でインストールされる。

ここでは「このネットワークに接続する」を選んだ。

Wi-Fiネットワークの設定

ネットワークIDを選択しパスワードを入力してネットに接続する。

アップデートと他のソフトウェア

初期設定の「通常のインストール」と「Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」にチェックを入れたまま、「続ける」をクリック。

インストールの種類

コンピューターには Ubuntu 20.04.1 LTS がインストールされています。どのようにしますか?

Ubuntu 20.04.1 LTSを削除して再インストール
警告:これにより、20.04.1 LTSの中身(アプリケーション・文書・写真・音楽など)を全て削除します。

Ubuntu 20.04.1 をUbuntu 20.04.1 LTSと併用可能な形でインストール
ドキュメント、音楽、その他の個人ファイルは残されます。コンピューターを起動する際に、どのOSで起動するか選択できます。

ディスクを削除してUbuntuをインストール
警告:これにより、すべてのOS上のプログラム、ドキュメント、写真、音楽、その他のファイルは全て削除されます。

それ以外
Ubuntu向けに、自分でパーティションの作成やサイズ変更を行ったり、複数のパーティションを選択することもできます。

実はUbuntuのインストールは今回で3回目。
途中で設定がおかしくなったのでインストールし直すことにした。結局、何が悪いのか特定できず。やむなく再インストールした。初期の段階であれば再インストールした方が断然早い。

中身を完全に削除したかったので「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択して作業を進めた。

ディスクを削除してUbuntuをインストール

ドライブは250GBのSSDが一つだけ。ドライブの選択はそのままにして「インストール」をクリック。

ディスクに変更を書き込みますか?

続けると、以下に挙げた変更はディスクに書き込まれます。あるいは、手動でさらに変更を加えることができます。
警告:これは、パーティションテーブルを初期化するのと同時に、削除するとしたパーティション全てのデータを破壊します。

以下のデバイスのパーティションテーブルが変更されます。
SCSI1(0,0,0)(sda)

以下のパーティションは初期化されます。
SCSI1(0,0,0)(sda) のパーティション1をESPに
SCSI1(0,0,0)(sda) のパーティション2をextに

そのまま「続ける」をクリック。

どこに住んでいますか?

日時の設定。初期設定では「Tokyo」が表示されている。「続ける」をクリック。

あなたの情報を入力してください

あなたの名前」、「コンピューター名」、「ユーザー名の入力」、「パスワードの入力」、「パスワードの確認」の全てに入力する。
ログイン時にパスワードを要求する」にチェックを入れたまま「続ける」をクリック。

ようやくインストールが開始される。
Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」にチェックを入れてあると余分に時間が掛かる。

インストールが完了しました

約1時間でインストールが完了した。外付けDVDを外して「今すぐ再起動する」をクリック。

再起動時に外付けDVDが接続されたままだと、自動でトレイが開きブートメディアを外すように指示される。外付けDVDを外してEnterキーを押す。

 

Ubuntuの各種設定

Bluetoothマウスの設定

起動時にパスワードを入力すると、無事にUbuntuが立ち上がる。
すると真っ先に「オンラインアカウントへの接続」が表示される。これは「スキップ」可能。設定メニューからいつでも行うことができる。

各種設定を行う前にマウスの設定を行っておく。
使用するのはBluetoothの光学式マウス。

画面右上のアイコン群にカーソルを持ってゆくとメニューが自動で開く。

マウスのペアリングを行う。説明が表示されるので戸惑うことはなし。
設定-Bluetoothを選択。そしてペアリング。
「マウス名」と「接続」と表示されると正しく設定ができた証拠。

 

ソフトウェアの更新

アップデート情報「不完全な言語サポート」が表示される。
この操作を今すぐ実行する」をクリック。ダウロードしたのちインストールされて完全になる。

Ubuntu 20.04のリリース後に、ソフトウェアがアップデートされました。今すぐインストールしますか?

今すぐインストールする」をクリック。


ソフトウェアの更新

次々と自動でダウンロードされてゆく。

ソフトウェアの更新

ダウンロードが完了すると、自動でインストールが始まる。画面に流れるコマンドラインをただ見ているだけ。

ソフトウェアの更新

インストールを完了するには、コンピューターを再起動する必要があります。
すぐに再起動」をクリック。

 

オンラインアカウントへの接続

再起動すると、再び「オンラインアカウントへの接続」が表示される。


Google アカウント

Googleアカウントでログインすることにした。Googleログイン画面。取得しているアカウントの情報を入力してログインする。

Livepatch(ソフトウェアの自動更新)のセットアップにはUbuntu Oneアカウントが必要なので、Ubuntu Oneアカウントを新規登録して使った方がいいように思う。

今すぐLivepatchをセットアップしますか?
Livepatchをセットアップ」をクリック。

Livepatchを使用するにはUbuntu Oneアカウントが必要です。
サインイン/登録…」をクリック。

Ubuntu シングルサインオン アカウント

1回目のインストール時にアカウントを新規登録しているので、ここではUbuntuシングルサインオン アカウントを持っているにチェックをしてメールアドレスとパスワードを入力して「接続」をクリックした。
Ubuntu シングルサインオン アカウントUbuntu Oneアカウントは全く同じ。場所によって名称が異なるだけ。

初めての時は「アカウントを登録する」にチェックを入れてメールアドレスとパスワードを入力する。

Livepatch

canonical Livepatchは、通常再起動が必要なアップデートを適用することで、コンピューターをセキュアに保つのに役立ちます。
今すぐLivepatchをセットアップしますか?

すでにセットアップは済んでいるので「Livepatchをセットアップ」ではなく、右上の「次へ」をクリック。

Ubuntu の改善を支援する

Ubuntuは開発者がUbuntuを改善するのに役立つ情報を報告することができます。この情報は、コンピューターのモデル、インストールされているソフトウェア、おおよその現在位置(Asia/Tokyo)などを含みます。

この情報を送信しますか? 「はい、システム情報をcanonicalに送信します。」をクリック。

プライバシー

位置情報サービス
アプリケーションがあなたの地理的位置を特定できるようになります。位置情報サービスが有効になっている場合、インジケーターが表示されます。

初期設定ではOFF。OFFのまま次へ。

準備が完了しました!

これでオンラインアカウントの設定は完了。あとは自分好みに設定を変更してゆく。

 

Ubuntuの基本設定

Ubuntu 20.04.1 LTSのデスクトップ画面

紫の背景にヒョウのデジタルアートが施されている。
実に簡素なデスクトップだ。

Ubuntuの右クリックの機能はWindowsに似ている。
まずはデスクトップの設定を行うことにする。右クリックして一番下の設定をクリック。

もしくは左下のWindowsスタートボタンのようなアプリケーションを表示する「︙︙︙」をクリック。
すると設定の歯車アイコンが表示される。

設定ー背景

背景(壁紙)を選択することができる。

設定ー外観

ここではウインドウの色とDockの設定を行うことができる。
DockとはWindowsでいうタスクバーのこと。Ubuntuは同じような機能を搭載している。

Dockの表示位置を下に変更すると、まるでWindowsのような外観になる。
モニターが小さい場合、Dockの表示位置は初期設定の左にしておく方が使いやすい。

設定ーユニバーサルアクセス

カーソルはAndroidのような黒色矢印。ユニバーサルアクセスの中で大きさを変更できる。
カーソルの色は変更不可。

設定ーこのシステムについて

ここでシステム情報を確認できる。

CPU intel Core i3-5010U 2.1GHz (コア数2、スレッド数4)
メモリ 7.7GB
ディスク容量 266.1GB

Ubuntu推奨システム
・2GHzデュアルコアプロセッサ以上
・4GBシステムメモリ、
・25GBのハードドライブ空き容量
・DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
・インターネットアクセス(推奨)

システム要件は全てクリア。CPUがギリギリなので若干動きがぎこちないときがあるが、概ね良好に動作する。

一番下のソフトウェアのアップデートをクリックすると、ソフトウェアのアップデートを確認できる。

ソフトウェアとアップデート

一番右のLivepatchのタブをクリックする。
先ほどLivepatchを有効にしたはずなのに、なぜか無効になっていた。

ここで再度Livepatchを有効にしておく。

設定ーディスプレイ

特に設定の変更は必要なし。
上のタブをクリックして夜間モードの設定を行う。

Windowsと同じ夜間モードを搭載している。

夜間モードは画面の色を少し暖色にします。これは目の疲れを緩和し、不眠を防ぐのに役立ちます。

スケジュールは「日没から日の出まで」「手動スケジュール」の2種類あり。

私は手動スケジュールにして常時夜間モードにして使っている。通常表示とでは目の疲れが全然違う。
ブルーライトカットのメガネを掛け、ブルーライトカットのフィルムを貼り、夜間モードを常時使用。それでも長時間作業すると目が疲れる。

設定ー電源

ここではバッテリー残量の確認、省電力設定などを行うことができる。
自動サスペンド機能も搭載している。

これで大まかな設定は完了!

 

Google Chromeのインストール

ブラウザはWindowsやスマホ全てでGoogle Chromeをしているので、UbuntuにもChromeをインストールして使うことにした。

プリインストールされているFirefoxを使ってダウンロードページにアクセスする。
Chromeをダウンロード」の青いボタンをクリック。

Chrome for Linuxをダウンロード

64ビット .deb(Debian/Ubuntu用)」を選択して「同意してインストール」をクリック。

Chromeのインストールが完了したら、アプリケーションを表示する「︙︙︙」をクリック。
するとChromeのアイコンが表示される。アイコンを右クリックしてお気に入りに追加をクリック。

DockにChromeのアイコンが表示されるようになる。

Chomeを起動させると上のウィンドウが表示される。

Google Chromeを規定のブラウザにする」にチェックを入れたままOKをクリック。

Chromeへようこそ

Chomeの画面が表示される。「開始する」をクリック。

Chromeへのログイン

ここでは取得済みのアカウント使ってログインする。
アカウントがない場合は「アカウントを作成」をクリック。

同期を有効にしますか?

有効にする」をクリックすると、他のデバイスと同じ設定でChromeを使用できるようになる。

 

その他の設定・インストール

Microsoft Officeの互換ソフト「LibreOffice」、メールソフト「Thunderbird」がプリインストールされている。Windows10で使用しているOffice互換ソフト「Open Office」はLinux版がないので、やむなくLibreOfficeを使うことにした。メールソフトは以前から愛用しているThunderbirdを継続使用する。

ほかにFTPソフト「FilleZilla」、画像編集ソフト「Gimp」、アンチウイルスソフト「ClamTk」、ファイヤーウォールソフト「Gufw Firewall」、WindowsのソフトをUbuntu上で動かす「Wine」をインストールした。

これだけあれば、一通りの作業は行うことができる。

 

Ubuntuインストールまとめ

以上で3回の記事にわたってお届けしたUbuntuのインストール。無事に作業は完了した。

手順はいたって簡単。それほど難しい作業はない。ただ、設定がおかしくなったり、Choromeをインストールできないなどの不具合が発生した。そこは再インストールして解決した。

Windows10ではよく動作が不安定になったり、フリーズしたりしたものだが、Ubuntuは軽快に動作している。およそ6年前の旧型ノートPCが現役で何不自由なく使用することができるようになった。
初めは戸惑うこともあるかもしれないが、使っているうちに慣れてくるので大丈夫。
WindowsではできないことがUbuntuでできたり、WindowsでできることがUbuntuでできなかったりすることがあるのが面白い。Ubuntuの欠点はWineを使えば大体は解決できてしまう。

UbuntuはLinuxの中でも特に人気のあるディストリビューション。ネット検索すれば答えが分かることが多い。それでも分からないことは公式サイトのフォーラムで質問すれば、たぶん答えてくれると思う。

あとは右クリック「端末で開く」で表示されるコマンドラインを使えるようになれば、さらに便利になることは間違いなし。

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