嵐の前の静けさ

スポンサーリンク

こんにちは。からあげです。

 

函館から津軽海峡フェリーに乗って大間に渡ってから、すでに2週間以上経ってしまった。北海道での出来事が遠い昔のように感じられる。北海道の広大な大地を走っていた毎日は過ぎ去ってしまった。

気がつけば、9月も今日で終わろうとしている。本州に渡ってからは、一日の走行距離を落として、よりマイペースに漕ぐようにしている。急いで帰っても暑いだけだと。

そんなことを考えてゆっくり進むうちに台風シーズンの真っ只中に入ってしまった。

現在、私が居る場所は、岩手県の太平洋岸の釜石市付近。
当初の予定では津軽半島を周ったあと、そのまま日本海側を南下していこうと思っていたが、再びクランク周りから異音が出だしたため、弘前に寄って自転車を見てもらうことにしたのだった。

クランクの異音問題が解決したため、奥羽山脈の山岳路を走ることに変更したのだが、雨天走行の下り坂でブレーキ掛けすぎによるリムの異常摩耗が起きたため、一旦太平洋岸の道に出てようすを見ることにしたのだった。

 

目下の関心事は台風24号のコース。このまま予報通りに来ると、明日の未明最接近する。台風避難の万全を期すため、2年前に泊まったことのある水海公園にやって来たのだった。

公園には大きな屋根付きの屋外ステージがあって、絶好の野宿場所となっている。私の考えうる一番最適な避難場所だった。

3方向を壁に守られ、開けた方向は山があるため、それほど風は吹かないだろう。何もない山の中でテントを張っていたら、今頃中で縮こまっていなければならなかっただろう。

この野外ステージ、しっかりした造りで、吹き込んだ雨が溜まらないように勾配が付けられていて、外に流れるようになっている。

勾配というのは、DIYをやりだしてから初めて知ったことなのだが、勾配がないと水はけが悪く建物の傷みが早くなる。面倒臭がって真っ平らにしてしまうと、後々面倒なことになる。

この建物はそんなことを見越して建てられている。たいていの東屋は水はけが悪くて水溜りができる。快適にすると変な人間が住み着いてしまうという理由からなのか?

雨は昨晩の9時ごろから降り始めて、今現在も降り続いている。周囲に民家はなく波の音しか聞こえない。今日は雨の日曜日ということで、現場の作業は休みになっているようだ。対岸の工事現場から重機の音が聞こえない。

今朝は6時半に一旦起床して外のようすを見てから、再度眠った。台風の影響はまだない。これから風雨が強くなってくることだろう。今のうちにゆっくりしておくことにしよう。

じっとしていてもお腹は空くので、食事の用意をする。

ご飯を炊きながら、今後のルートを決めているところ。ケチらずにツーリングマップルを買って良かった。スマホの地図は縮尺が分かりにくいし、バッテリーの消耗が激しくなるし、目が疲れる。紙の地図はどこでも広げて見られて便利だ。水に弱く嵩張るという最大の弱点があるが、それは使う人間が気をつけてやればいいこと。紙の地図を愛用する私は根っからのアナログ人間なのかもしれない。

国産大麦若葉という粉末を飲む。青汁の粉末版のようなものだ。本来は水に溶かして飲むものだが、面倒臭いので粉末を食べてから水を飲むスタイルをとっている。

野宿旅も長期化してくると、健康に気をつける必要がある。普段ロクな物を食べていないので、こういうサプリメントを買って飲むようにしている。

いつものレトルトカレーと味噌汁。

長年の厳しい訓練により、毎日同じものを食べても飽きない精神力を身につけた。1人暮らしで自炊をすると、必ずと言っていいほど食材の処理に困る。普通の人なら工夫を凝らして、同じ食材でも多彩な物を作るのだが、面倒くさがりの私は延々同じ物を作って食べる。

山小屋に居る時は、玄米ご飯と味噌汁しかほとんど食べない。

今、長ったらしい防災放送が流れていて集中力を欠いている。クッ、まだまだ精神修行が足りない!安全な場所に避難してくださいだと?私はこの公園でいい。

昼飯はカレーうどん。

朝晩はカレーライス、昼はカレーうどんというカレー尽くしのメニューとなっている。

玉ねぎをカットしているところ。まな板代わりにアルミコッヘルのフタを使用している。柔らかいアルミだからナイフの刃が欠けにくい。

カレーうどんの完成!

ツルツル、ごっくん。なかなかののどごしだな!カレーうどんは食べるものではなく、飲み物だ!のどごしを楽しむ。

 

テントの中で波と雨の音を聞きながら、来年のことについて考える。今年はもう十分成果を得ることができた。そろそろ帰ってもいいんじゃないか?無目的に走り回るもの飽きてきた。ここは一旦山小屋に帰って態勢を立て直そう。

そんな風に思えてきた。

今年の北海道ツーリングの目的は、来年からの海外ツーリングに備えて自転車に慣れるためだった。およそ3ヶ月、5000km走行していろいろなトラブルを経験した。ホタテ貝を踏んでタイヤサイドが裂ける、キャリアのビスの脱落、伸びたチェーンを使用する弊害、クランク周りの異音、リムの異常摩耗などなど、ショートツーリングでは起きないことを経験することができた。

あとはこれを持ち帰って、今後のツーリングで起きないように検討するだけだ。一度にあれもこれもやろうとすると、結局は何も身につかない。それに旅の記録の整理、サイトのメンテナンス、まとめ記事の作成などやることがたくさんある。

今シーズンの後始末と並行して来シーズンの準備を始めていかなければならない。装備品の調達、ルートの決定などに加えて長期ビザの取得という厄介なことが待ち受けている。

 

もう十分だ。今年はよくやった!

今年の始め、新車で購入したPanasonicのランドナーOJC4。大陸横断の過酷なツーリングに耐えるという触れ込みだったが、効きの悪いカンチブレーキという仕様のため、雨の日の下り坂ではブレーキが効かずに怖い思いをすることが多かった。

たくさんの荷物を積んだ自転車は、それでなくてもブレーキの効きが悪くなるのに、効きが悪いカンチブレーキで、より一層ブレーキが効かなくなる。乗って始めて分かったディスクブレーキの必要性。

それまでは気をつけて乗っていればいいと思っていた。

先日のリムの異常摩耗がそんな思いを吹き飛ばした。

つい最近まではリムの状態は良かったのに、雨の日の長い下りで思いっきりブレーキを掛け続けたら、リムが削れてガタガタになってしまった。

まだ走行距離は10000kmも行っていないというのに!

リム中央の使用限界を表す溝は残っているものの、他の部分が削れて凹んでしまっているので、実質寿命が尽きたリムと言っていいだろう。実家に行ったら、真っ先に自転車を購入したお店に行って見てもらうつもりだが、こともなげに「これは交換ですね。」と言われるのがオチだろう。

なぜリムの異常摩耗を起こしてしまったのか?考えられるのは、ブレーキシューの溝が無くなっているのに使い続けていたこと。削れて溝がなくなったシューは、雨の日だと水はけが悪くてブレーキの効きがガタ落ちする。その効き目が落ちたブレーキを少しでも効かせようとして思いっきりブレーキハンドルを握ってブレーキシューをリムに押し付けるものだから、余計リムが摩耗することになったのだろう。ケチったばっかりに余計な出費を強いられることになった。チェーンの時と同じだ。

早めにブレーキシューを替えておけば、リムの異常摩耗は起こさなかったと思われる。ああ、なんてこったい!

 

今回の北海道ツーリングで乗ってみて、早くもカンチブレーキの限界を感じてしまった。雨の日は自転車に乗らないと言えないほど、雨が多い夏だった。天気は人間の都合など一切考慮してくれない。峠まで上ったはいいが、急に雨に降られて雨の中の下りを強いられるかもしれない。それなのに、効きが悪いカンチブレーキでは身の安全を確保できない。峠の下りの他に市街地走行も危険だ。いつ何時車が突っ込んでかもしれず、急ブレーキの必要に迫られることだってある。

現に先日、盛岡市内を走行中に車と衝突事故を起こしそうになった。

時代遅れのカンチブレーキは止めてディスクブレーキ搭載の自転車を買うことにしよう。次の自転車はアメリカのSURLYというメーカーのディスクトラッカー。姉妹品のVブレーキ仕様のロングホールトラッカーは世界一周サイクリストから絶大な支持を受けている。

自転車を買い換える決意したのだが、大陸横断を一度もすることなく第一線を退くOJCが不憫でならない。それにお金の問題もある。

新たに自転車を買うとなると、細部にまでこだわりたいので、30万円は必要となるだろう。今度はパーツを個別に決めて自分に合った自転車にしたい。

 

そんなことを考えているうちに一日が終わりを迎えようとしている。先ほどから防災メールが入っている。避難準備しましょうという内容だ。私は避難するために、この公園にやってきた。

すでに避難済み。ここから出てゆくことはない。

本当にやばくなったら、カッパを着てトイレにでも逃げ込むことになるだろう。まあ、そんな事態にはなるまい。この屋外ステージは難攻不落の要塞だ!並大抵の台風ごときではビクともしない。

 

さあ、これくらいにして台風に備えよう。奴は未明にやって来る!

 

おわり

コメント

  1. 横須賀車中泊大好き より:

    カンチブレーキのシクロクロスバイクを購入し、あまりにブレーキ性能が悪かったのでネットで調べてVブレーキに自分で交換したら驚くほど改善されました。だまされたと思ってためしてみてくだされ。

    • karaage より:

      Vブレーキに換装できたとしても、リムが削られるのは避けられません。
      リアのクリアランスが狭すぎてVブレーキは付かないような気がします。

      今猛烈に悩んでいます。ディスクブレーキの自転車を買うかどうしようかと。