こんにちは。からあげです。
はじめに
Panasonic OJC4 完成車
クロモリ製フレームのランドナー(ツーリング車)
コンポーネント Claris
FC-2403 50×39×30T 170mm
FD-2403-B
RD-2400-GS
CS-HG31-8
走行距離 約11,000km
初の長距離となる2018年北海道ツーリングでは、チェーンに油を差すだけで掃除はほとんどしなかった。
するとチェーンやスプロケットなどの駆動系は油と汚れで真っ黒になった。
未舗装路を走ったあとのようす
泥が詰まり変速がしづらい状態になって初めて掃除を行った。
しかしペットボトルで水を掛けてウエスで拭いたのみ。
こうして整備らしい整備をせずに自転車に乗り続けて、丈夫なはずの8速のスプロケットが8,000km足らずでダメになってしまったのだった。損傷は駆動系全体に及びリアディレーラーも例外ではなかった。
ディスクブレーキ仕様のディスクトラッカーを手に入れてからは、ほとんど乗らなくなったOJC4。ツーリングから戻るとある程度は分解して掃除したが、リアディレーラーはまだだった。
そこでリアディレーラーを分解整備することにした。
プーリーの交換
チェーンとリヤホイールを取り外し、リヤディレーラーのケージを外した。
するとこれまで掃除できなかった裏の部分にたくさんの汚れが付いていた。
外したプーリーを見ると、明らかに歯が摩耗してやせ細っているのが分かった。
ブッシュ周りはすでに油が切れていて汚れが酷く赤錆が見られた。
ケージにはチェーンで擦れた跡があった。
ひと目見ただけで酷い状態であることが分かり、プーリーの再使用は無理だと判断した。
脱落防止のためにインナーケーブルのエンドキャップは瞬間接着剤で固めている。そのため取り外しはできない。仮に外すことができても端が解れて再使用はできない。リヤディレーラーの掃除とプーリーの交換のためだけにインナーケーブルの交換するのは勿体ない。そこでインナーケーブルを付けたままの状態でリヤディレーラーの掃除を行うことにした。
インナーケーブルの端はハンダで処理することをおすすめしたい。ケーブルを繰り返し抜き挿しできて、金と資源の節約になる。
灯油を付けた古歯ブラシで丁寧に汚れを落とし、ウエスで隅々まで磨き上げた。
RD3300 TENSION/GUIDE PULLY SET
Y5TT98020
プーリーの互換性
右 テンションプーリー
左 ガイドプーリー
どちらも11T。ガイドプーリーの軸穴にもう一個のブッシュが取り付けられている。
RD3300はロード系コンポSORAの古い型で8速。
シマノの公式ウェブサイトによると、RD-2400の現行品の交換用プーリーセットはロード系105用のもので「WP-Y5XH98120」。
11速の105から6速のAceraまで互換性があるとされる。
プーリーが酷く摩耗していたのにこれまで変速に問題なかったのは、プーリーはそれほど繊細な部品ではないことの証だ。現に私は9速で8速用を使っているが全く問題なし。低グレードではプーリにまでこだわる必要はないようだ。安く手に入るものを使えばいい。
対応モデル
RD-5800-SS, RD-5701-GS, RD-5701-SS, RD-5700-A, RD-5700, RD-4700-GS, RD-4700-SS, RD-4601-GS, RD-4601-SS, RD-4600, RD-3500-GS, RD-3500-SS, RD-3400, RD-R2000-GS, RD-R2000-SS, RD-2400-GS, RD-2400-SS, RD-R350-GS, RD-R350-10-SS, RD-RX400, RD-M7000-10-SGS, RD-M675-GS, RD-M675-SGS, RD-M670-GS, RD-M670-SGS, RD-M663, RD-M662, RD-M640-SS, RD-M6000-SGS, RD-M615-GS, RD-M615-SGS, RD-M610-GS, RD-M610-SGS, RD-M601, RD-M593, RD-M592-SGS, RD-M591-SGS, RD-M4000, RD-M430, RD-M3000, RD-M390, RD-M370-SGS, RD-M2000, RD-T670-A-SGS, RD-T661, RD-T6000-SGS, RD-T610-SGS, RD-T4000, RD-T3000, RD-F800-GS, RD-F800-SS, CT-S500
互換性のあるシリーズ
SHIMANO 105 5800 シリーズ, SHIMANO 105 5700 シリーズ, TIAGRA 4700 シリーズ, TIAGRA 4600 シリーズ, SORA 3500 シリーズ, SORA 3400 シリーズ, CLARIS 2400 シリーズ, CLARIS R2000 シリーズ, GRX 10スピード, SLX M7000 シリーズ, SLX M670 シリーズ, SLX M660 シリーズ, DEORE M6000 シリーズ, DEORE M610 シリーズ, DEORE M590 シリーズ, DEORE M530 シリーズ, DEORE M510 シリーズ, DEORE T6000 シリーズ, DEORE T610 シリーズ, SHIMANO DEORE LX T670 シリーズ, SHIMANO DEORE LX T660 シリーズ, ZEE M640 シリーズ, SHIMANO ALIVIO M4000 シリーズ, SHIMANO ALIVIO M430 シリーズ, SHIMANO ALIVIO T4000 シリーズ, ACERA M3000 シリーズ, ACERA M390 シリーズ, ACERA T3000 シリーズ, ALTUS M2000 シリーズ, ALTUS M370 シリーズ, ALFINE S7000/S700 シリーズ, SHIMANO CAPREO F800 シリーズ, ALFINE S500 シリーズ, NEXAVE T400 シリーズ, SHIMANO
shimano公式ウェブサイトより
プーリーの磨耗状況
新旧のテンションプーリー
歯先の状態が一目瞭然。
横から厚さを比べてみる。
新旧のガイドプーリー
横から見たようす
プーリー交換後のようす
元通りにリヤディレーラーを組み立てて取り付けた。
これでようやく全ての整備が終わったことになる。
スプロケットは外して灯油に浸けて古歯ブラシで擦ったのち、ウエスで1枚1枚丁寧に磨いた。
きれいに洗浄したチェーンを取り付けて作業の完了!
輝く駆動系に思わずうっとりする。
これでどこに出しても恥ずかしくない自転車になった。
プーリー交換まとめ
プーリーは互換性に特に気をつける必要はなし。
多少の段数の違いは問題なく、幅広く適応する。安く手に入るものを交換すればよいだけ。
新品に交換すると変速がスムーズになり、抵抗が少なくなって音が静かになった。
およそ5,000km毎にリヤディレーラーの分解掃除を行っておけば、15,000km以上は持ってくれるはず。作業は簡単でさほど手間は掛からないので定期的に分解掃除を行ってゆきたい。