ブレーキのインナーワイヤーの解れを瞬間接着剤で修理する

こんにちは。からあげです。

購入したばかりの自転車でしたが、いつの間にかブレーキのインナーワイヤーのキャップが外れて、ワイヤーの端がほつれていました。
それを結束バンドと瞬間接着剤で修理しました。
結果は良好、応急的な修理には十分だと思いました。

ブレーキ周りの点検をしていた時、インナーワイヤーのキャップが外れてワイヤーの端が解れているのを発見した。特に重要なフロントブレーキのため、走行中にワイヤーが外れたり、切れたりすると、ブレーキが効かなくなって死亡事故につながるおそれがある。

新しいインナーワイヤーに交換するのがベストだが、まだ購入したばかりの自転車で、新しいものに交換するのは勿体ない。いったいどうやって修理しようか。考えに考えた修理方法はどのようなものだったのか?それをこれから詳しく解説してゆこう。

 

ブレーキのインナーワイヤーの解れを発見する

時を遡ることおよそ半年。春になって山梨から愛知まで250kmほど走って実家までやって来ると、自転車の掃除を兼ねて点検を行うことにした。

自転車はPanasonicのランドナーOJC4。今年の1月下旬に手に入れたばかりの新しい自転車だ。

ブレーキは昔ながらのカンチブレーキ。

ウエスで丁寧に拭きながら、各部を点検してゆく。
よし、ブレーキをバラして細かくチェックしてみるかな。などと脳内で独り言を言いつつ作業を進めた。

アーチワイヤーを千鳥金具から外す時に気がついた。

千鳥金具と繋がっているインナーワイヤーの端が解れてしまっている。
インナーキャップの外れはよくあること。
以前、ママチャリに乗っていたときは、気がつくと外れていたということがよくあった。

スポーツ自転車に乗るようになってからは、細かいところまで気になるようになってしまった。神経質過ぎるか?いや、これくらいでちょうどいい。

 

このまま放置して乗り続ける訳にはいかない。さて、どのように修理しようか?
予備のキャップを付けてみようとしたが、端がほつれて広がり過ぎているため、キャップの中に全てのワイヤーが入り切らない。プライヤで挟んで押し込んでみたが、あともう少しのところでバラけてしまう。千鳥金具から出ている部分が短すぎる。何度やっても無理だった。仮に無理して付けたとしても、すぐに外れてしまうだろう。

この時点での走行距離はおよそ1,800km。乗りはじめて3ヶ月。新品同様の自転車のインナーワイヤーを交換するのは勿体無い。しかも自転車店さんが、標準のスチールワイヤーから丈夫なステンレスワイヤーに交換してくれている。ちょっとダメになっただけで捨てるのは惜しい。

ネットで検索してみると、より完成度を求める人間は、ワイヤーをカットしたあとで、ハンダ付けしてほつれ止めをする、ということが分かった。
ハンダ付けに挑戦してもいいが、このように解れてしまったワイヤーでは難しいだろう。
いくら検索しても、修理方法は出て来ない。新品に交換するのが基本のようだ。まあ当然か。

インナーワイヤーの解れを修理する

そこで考えたのが、瞬間接着剤で固めてしまう方法。何でも瞬間接着剤で固める癖のある私だが、まだこの時点ではそれほど瞬間接着剤には依存していなかった。
瞬間接着剤を使ってあれこれ修理するうちに、いつの間にか定番の修理方法となっていった。まだこの当時は純粋だった。瞬間接着剤はもちろん100均。

これ以上ほつれの症状を悪化させず、インナーワイヤーのすっぽ抜けを防ぎたい。
ただ、瞬間接着剤で固めるだけでは厳しいかもしれない。

そこで考えたのが、解れたワイヤーを結束バンドで束ねてから瞬間接着剤で固める方法だった。

まずはやってみることにした。結束バンドを輪っかにして通し、プライヤーで引っ張ってしっかりと締め上げた。

「これなら、なんとかなりそう。」が初めて見たときの感想だった。

結束バンドをできるだけ固定ナットのギリギリまで寄せてから、ワイヤーの端を結束バンドごと瞬間接着剤で固めた。
塗っては乾かしを何度も繰り返した結果、コブのような大きな塊となり、それがストッパーとなるので結束バンドは外れない。結束バンドが外れなければ、ほつれの症状が悪化することはないだろう。
何度も瞬間接着剤を塗り重ねた結果、結束バンドとワイヤーはガッチリくっついてくれた。

これでようすを見てダメなようなら、新しいインナーワイヤーに交換することにする。

他のブレーキやシフトのインナーワイヤーのキャップも点検する。外れていたのは、フロントブレーキのみ。

外れないように全てのキャップを瞬間接着剤で固めておいた。何度か塗ってしっかり固めておいた。
キャップが外れたら、インナーワイヤーは解れてしまう。キャップを外すことは考えなくていい。

その後のインナーワイヤーのようす

その後、南紀熊野古道ツーリングと北海道・東北ツーリングで約8,000km走行したが、修理した箇所が傷んで来ることはなかった。

修理箇所のその後のようす

修理直後のようす

修理直後の写真と見比べてみても、ワイヤーがズレてきているようなことはなし。
千鳥金具の固定ボルトの締め付けは、ツーリング中にも定期的にチェックしていた。
瞬間接着剤で固めた場所は、しっかりと硬化していてちょっとやそっとでは外れそうにない。

他のインナーワイヤーのキャップを点検したところ、外れているところはなし。

作業の感想

軽い気持ちで瞬間接着剤で修理してみたが、その後の経過を見て悪くはない修理方法だと分かった。
この修理方法ならどこでも行うことができる。

インナーワイヤーは1年くらいで定期交換するものだから、この修理方法でもたぶん問題はないだろう。ツーリング途中で修理したとしても、少なくとも家に帰るまでは持つように思える。気になるようだったら、家に帰ってから新品に交換してもいいし、次の定期交換まで使い続けてもいい。そこらへんは個人の判断で。

 

これでツーリング途中でインナーワイヤーが解れてきても、どこでも修理できるから安心だ。当然、予備のワイヤーは1本は持つけど。ヨシ、また一つの悩みは解決だ!

瞬間接着剤でほつれを修理したインナーワイヤーの使用は短期間にしてください。修理の安全は保証しません。
ツーリング中での応急修理だけに留めてください。
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Panasonic OJC4
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