こんにちは。からあげです。
先日、カヤライズ1の詳細チェックをお届けしたところだが、今日は居住性をアップさせるために、自作したポンチョタープを組み合わせて使う内容。
オーストラリア自転車ツーリング用として、ザ・ノース・フェイスのストームブレイク2という自立式・両開き・ハーフメッシュのテントを新たに購入したのだが、実際に現物をチェックしてみると、どうしても気に入らなかったので、代わりにカヤライズ1を購入したのだった。
詳細チェックして設営したところ、通気性は抜群で暑い砂漠や熱帯でも快適だろうと思えた。ただ一点、前室を狭いことを除いて。
オーストラリアには、燃料の入手が容易なガソリンストーブを持っていくことにしているが、狭い前室内でガソリンストーブを使用するのは、非常に危険なように思る。これまで車中泊・登山・日常生活などで使ってきたが、時々燃料ホースの接続部からガソリンが漏れることがあり(燃料ホース内部が汚れた状態なのに、掃除しないままポンピングして圧を無理やり上げる不適切な使用による事故。)、万が一漏れたガソリンに引火すれば、非常に危険だと思ったのだった。
めったに雨が降らない、降りそうもない内陸部の砂漠は関係ないが、温暖な沿岸部ではたびたび雨が降ることだろう。雨の日は気をつけてテント内でストーブを使ってもいいが、やはり燃料漏れによる火事が怖い。できればタープで広い前室を作りたい。
ということでまず考えたのは、タープにもなる自作のポンチョタープを組み合わせて使うことだった。
自分でいうのもなんだが、このポンチョタープはかなり使い勝手が良い。
プロモンテのアンアクターというポンチョをもとに改良した物がこのポンチョタープ。大幅に軽量化されて携帯しやすくなった。(ただし、遮光性能はなし。)
実際、一昨年のアメリカ西海岸のPCTで使用し、うちに秘めた性能を遺憾なく発揮してくれ、ウルトラライトなハイキングに大いに貢献してくれたのだった!
エアライズ1(カヤライズ1)にポンチョタープを組み合わせる
では早速、エアライズ1にポンチョタープを組み合わせてみる。
エアライズ1と書いているが、実際は同じサイズのカヤライズ1に組み合わせている。
エアライズとした方が検索でヒットしやすいという下心をもってこの記事を作成しているのだ。多少のことは勘弁してくれい!
重さは、収納袋込みで236g。張り綱なしの状態。
カヤライズ1にフライシートを取り付けた状態。
これにポンチョタープを組み合わせて、出入り口の前室を広げて居住性をアップさせる目論見。
ポンチョタープを組み合わせる
ポンチョタープを組み合わせてみた。ポールは1本のみ使用。
耐風性と雨仕舞を良くするために、敢えてポールを1本とした。
使用したポールはトレイルランニング用のヘリテイジULトレイルポール(長さ110cm)。ポールには特に意味はなし。
これまで自転車のスタンド代わりにつっかえ棒としても使ってきたULトレイルポールであるが、水・食料を満載した自転車は到底支えきれないと判断し、オーストラリアには別の物を用意して持っていゆくことに決めている。
ちょっと力を掛けるだけでしなり、とてもではないが無理。もともとテントポール用のものだから仕方がない。(たぶん)
出入り口側からみたところ。
出入りしやすいように、右側を高くしている。
高さは約100cmだが、全く問題はなし。
ガソリンストーブを使うには、十分な広さがある。
ポールは逆さにしてバスケットにロープのアイを入れてから張っている。
ロープは一本のみ。風が強い場合は、2本とった方がいいだろう。
ポールを2本から1本に減らしたところ、格段に安定感が増してくれた。
横からみたところ。
テントの天頂部付近にポンチョタープの端がくるような感じで固定した。
ポールの交差部の天頂部が余裕を持って隠れるくらいがちょうどいい。
ちょうどいいところに鉢植えの木があったので、ロープを取ったみた。
GOOD!非常にいい感じだ!!
低い方からポンチョタープを見る。
ポンチョタープをタープとして張る時に気をつけねばならないのは、頭を出す口を絞ってロープで引っ張り、雨が漏れないようにすること。普通のタープとは違い、ポンチョタープには穴が空いている。この穴の処理にひと手間余分にかかる。
紐を引いてしっかり口を閉じてロープで引っ張っておく。こうすると雨が漏れてこない。
ポンチョタープの下に入ってみると、屋根が広々としていて、非常にゆとりがある。
これなら狭いカヤライズ1でも快適に雨の日も過ごせることだろう。
換気用の吹き流しが多少潰れてしまうが、この程度なら問題ないだろう。
広い前室があるお蔭で、テント内でガソリンストーブを使用する必要がない。
ポンチョタープのようすをじっくり観察して、見落としがないか十分チェックする。
何度も周囲を歩き回って大丈夫か検討した。
広くなった前室でシートを敷いてあぐらをかいてみた。
天井高は十分で全然圧迫感がない。ちなみにおっさんの身長は165cm。こういう時、背が低くて良かったと思う。
出入り口を開け放って、テント内で横になってみた。
開放感があり非常に快適だった。
いい仕事ができてご機嫌なおっさん。
これでオーストラリアツーリングはバッチリだ!何も問題はなし。
ポンチョタープを組み合わせることで、居住性が大幅にアップし、両開きのストームブレイク2と遜色ない快適性を得ることができた。
ただ、このポンチョタープの使用で気になった点。それはロープ取り付けのループが6つと少ないこと。
ループを6つ増設する
軽量化と作業の簡略化のため、ループは必要最低限の6つにして作った。
タープ単体として張るには十分だが、テントと組み合わせて張る場合は少し足りないような気がした。そこでループをさらに6つ増設することにした。
ループの材料は幅が約10mmの薄くて軽いテープ。
以前、アメリカ通販サイト「Ripstop By The Roll」でまとめ買いをしてあったものを使う。
やる気になっている時に素材がないと、一気にやる気を失う。自作魂の火種を消さないためには、ある程度の在庫が必要だ!
テープを輪っかにして端を折り込んで仮縫いしたところ。
あとはこのループをポンチョタープの端に縫い付けるだけ。
これが縫い付ける前
端は2つ折りしてあって十分強度がある。そのまま縫い付けるだけ。
メインではなく、補助用のロープをとるだけなので、これで強度に問題はなし。
ループを縫い付けているところ。
バックパックの自作でミシンの扱いに慣れたので、楽に作業をすることができるようになった。
無意識の感覚でミシンを操作する。
ループを縫い付けたところ。
強度が出るようにZのように3重にして縫った。
これが表側。おっとこれはZではなくSか。
あまり細かいことは気にしないでくれい!
作業をしている途中で、袋状に固定するためのマジックテープの角が直角で、生地を傷めそうなことに気がついた。
全てのマジックテープの角をハサミで丸く切っておいた。
これでヨシ。自作の品は時が経つごとに進化する。
ループは3mm程度のロープを楽に通せるくらいの小さなものにした。
これならポンチョとして着ていても邪魔になることはないだろう。
ポンチョタープという性質から、ポンチョとして使用する時のことも考えなくてはならない。かと言って、全てに対応させようとすると、全てに中途半端になってしまい、使い物にならなくなる。
適度なところで妥協することも必要だ。
気がついたら、ミシン糸は残り僅かとなっていた。
しかし、予備はあと2巻もある。今シーズン用の在庫は十分だろう。うしし
最近、自転車いじりばかりで、今回久しぶりにミシンを触った。
やはりミシンを扱うのは楽しい。
ループ6つの取り付けだけでは全然物足りない。近々、自転車用のフレームバッグを作る予定。
そろそろ材料を仕入れねばならんな!
ポンチョタープを組み合わせた感想
毎回、始めからこうしておけば良かったと思うのだが、ことはいつも最短距離でゆくとは限らない。オーストラリアでは、カヤライズ1とポンチョタープの組み合わせが一番ピッタリな感じがする。ポンチョタープは、寒い時は防寒着にもなるし、シュラフカバーにもなるし、雨具のポンチョとしても使用できるし、このようにタープにもなる。1つで何役もこなしてくれるスグレモノだ!
軽量なポンチョタープは買うと結構な値段がするので、自作するのがいい。それほど難しくない。作る楽しさと使う楽しさを一挙両得できる。
さあて、テントが決まったところで、他の装備も詳細に検討を重ねてゆこう。
おわり
コメント
お笑い芸人のヒロシが隊長さんのような仕事を始めました。
ヒロシの動画を見ているとハンモック型のテントが出てきます。
隊長さん的にハンモック型のテントはどんな感じでしょうか?
ぼっちキャンプですか?
実は今密かにハンモックを作ろうと考えているところです。
使う場所さえ選べば、非常に有効なものだと思います。
そのうち小屋の昼寝用に試作品を作ってみます。