自転車用ツーリングネットの自作

こんにちは。からあげです。

はじめに

自転車やオートバイに荷物を積む時、あると便利なものがツーリングネット。
2018年北海道ツーリングでは、100円ショップのネットを使ってリアの荷物の上にクロックスもどきサンダルを付けていた。

この時の北海道が初めてのロングツーリングで約7,000km走った。

100円ショップのネットは当然100円の安物。1月も経たないうちにゴムが劣化して伸びてくる。
伸びてくるくせに、伸縮性は悪くて固定力が低い。
100円でなかったら絶対に買わない代物だ。

使っていたネット

ゴムは伸び切り、ところどころ切れかかっている。もう限界だ。

100円ショップで新たに購入した。

新しいネットに替えたところ。

100円ショップのネットは耐久性がないため頻繁に買い換える必要があり、安物買いの銭失いの行為そのものだった。短期間で買い換えることに後ろめたさを感じていた。

多少高くてもいいので長く使えるものが欲しい。しかし既製品は安いものでも1,000円はする。
そんなに高価なものなら、自分で作ってしまおう。ということでツーリングネットの自作に挑戦することにした。

初めに結論を言っておこう。
カゴ付き自転車の場合は、ツーリングネットよりロープの方が使いやすい。

ツーリングネットを自分で編む

使っていた100円ショップのネット。
100円ショップの2個で100円のアルミ製カラビナを四隅に取り付けている。このカラビナは口金を開けすぎると、中のスプリングが外れてバカになる。これまで何度も壊した。
ネット一式で300円なり。それほど安いわけではない。

この100円ショップのネットを参考にする。

用意したのは太さ3mmの丸ゴム
以前アウトドア用品店でテントポールのショックコード用にバラで購入しておいたもの。
確か1mで50円程度だった。

なかなか使う機会がないので、これを使って作ることにした。
材料は市販のテントポールのショックコードでもいいだろう。

小さなネットを編むにも、想像上の長さが必要だった。およそ3~4m。

 

四角の形に丸ゴムを置いて、ネットの完成形をイメージする。

ダンボール片に丸ゴムを巻いて、「かえるまた結び」という結び方で編んでゆく。
まっすぐ編めるように竹の棒を挿しているが、ゴムが伸縮するためほとんど役に立っていない。

ゴムは伸縮するので非常にやりにくい。

 

かえるまた結び

引っ張られると、お互いが締ってゆく。

編んでいるうちに縮んでしまいネットの形にはならず。

この方法では素人がネットを編むことは難しいと判断、別の方法を試すことにした。

seria ワイヤーラティス スリム(8×16マス 約30.5×59cm)

少し前、100円ショップの金網で自転車のカゴを自作していた私。金網を使ってネットを編むことを思いついた。網目を保持できれば、編みやすいと考えた。

 

まずは外枠を作ってから内側を編んでゆく。
セロテープで仮止めして編んでいる最中。編むというよりは結ぶという方が正しい表現か。

結び目のようす。
今回はかえるまた結びではなく、このように丸ゴムを通して結んだ。

引っ張ると、このような結び目ができあがる。
この結び方は、結び目が緩みやすく、すぐにズレてしまうという欠点がある。

仮止めの方法をセロテープから洗濯バサミに変更した。
こちらの方がゴムの長さを調節できてやりやすい。

ロープワークを駆使してネットを編み上げた。
外枠は1重と2重のところが混在している。

素人には金網を使って保持する、この方法がやりやすいように思えた。

四隅にアルミカラビナを取り付けてツーリングネットが完成した。

なんとか形になってくれた。これで十分使える。

 

ツーリングネットのその後

現在のようす

ツーリングネットは自作の前カゴに取り付けて、オーストラリア・西日本ツーリングから日常生活まで1年以上使用し続けた。使用感はまずまず。悪くはなかった。
使い始めて1月くらいで形が崩れたが、直さずにそのまま使い続けた。
現在は結び目が完全にズレてしまいネットの形をしていない。

しかし100円ショップのものとは違い、アウトドア用品店で購入した丸ゴムは丈夫で長持ち。未だにそれほど伸びていない。
ときどき役立つことがあるので、カゴに付けたままにしている。

カゴに荷物を載せて固定する場合、ネットよりロープの方が断然使いやすい。これが正直な感想。ツーリングネットはたいして使いやすいものではなかった。ツーリングネット単体使用は、荷崩れしたり脱落して紛失したりする危険性が高い。

前から見たようす

カゴに入れてロープで軽く縛って押さえておけば、荷物が飛び出ることはなし。とても簡単。

オーストラリアツーリングで前カゴに荷物を満載したとき

ツーリングネットは荷物に埋もれてしまって役立たず。上からロープで縛って荷物を固定した。
伸縮するゴムでは、引っ張ると伸びてしまい力いっぱい縛ることができない。

そのため伸びないロープの方が適している。積載する物と量によってロープをとる位置を変えて、荷崩れしない程度に押さえるだけでいい。

後ろカゴのようす

合羽を入れてロープで縛っているだけ。わざわざネットを被せる必要はなし。
金網だとロープを縛る場所に困らない。

 

今回ツーリングネットを自作して実際に使ってみると、カゴ付きの自転車にはロープの方が断然使いやすいことが分かった。ツーリングネットは不要。

以上の結論に達した。めでたしめでたし。

キャリア付きの自転車にカゴがない場合は100均素材でカゴを作ろう。
金網のほか結束バンドと基本の道具があれば、簡単に作ることができる。

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