自転車カバーのすすめ 使用上のメリット・デメリット、注意点を解説

はじめに

自転車は屋内保管が基本。だが家が狭かったり、家族の理解が得られなかったりすると家の中で保管するのは難しい。ほかにはツーリングに出かけて外で野宿する時も。

やむなく屋外で停めなければならない時に役立つのが自転車カバーだ。完全ではないが、雨や紫外線、盗難から自転車を守ってくれる。

私が初めてのスポーツ自転車を購入してから早3年。ロングツーリングでは自転車カバーを使用し続けて、その高い効果を実感した。

 

これからメリット・デメリットを交えて自転車カバーの有用性を説明してゆきたい。

自転車カバーのメリット

雨や紫外線から自転車を守る

雨はベアリングのグリスやチェーンのオイルを落とし、表面の油分を落としてサビやすくなる。自転車カバーで覆って雨に濡れないようにすると、各部のグリスやオイルが長持ちするようになる。丈夫なクロモリフレームの弱点はサビ。屋外で放置しておくと奥深くまでサビてダメになる。

近年オゾン層の破壊が進み紫外線が強くなっている。屋外の洗濯バサミは割れ、バケツは底が抜けてしまう。直射日光を遮ってタイヤ、塗装、樹脂パーツなどを長持ちさせるために、天気の良い昼間でも自転車カバーは掛けるようにしたい。

防犯に役立つ

全体を覆って見えないようにして盗難を防ぐ。自転車本体だけでなく、パーツや荷物を守る。DURA-ACEやXTRなどのハイグレードで高価なパーツは特に危険だ。出来心でついついやってしまうこともある。

2重ロックと自転車カバーの組み合わせでより高い防犯効果を見込める。

防犯対策の使用例

屋根付きの有料駐輪場(有人・夜間閉鎖)

有人とはいえ10日間も停めっぱなしになるので気がかりだった。そんな時自転車カバーを掛けておくと安心できる。

24時間利用可能な観光地の無料駐車場

U字ロックとワイヤーロックで2重に鍵をしていたものの、防犯カメラはなく夜間に人気がなくなるのが気がかりだった。

自転車カバーを掛けると目立たなくなり、人の注意を惹かなくなる。
自転車のことは忘れて登山を楽しむことができた。

野宿するときに目立たないようにする

運転マナーと治安の悪い海外では、交通事故、強盗や窃盗に注意しなければならない。走行時はより目立ち、野宿する時は人目に付かないようにするという相反する対応を迫られる。
野宿では道路から見えない場所でテントを張るのが基本だが、道路から見える場所でやむなくテントを設営しなければならないときもある。反射材は夜間ライトで照らされると、非常によく目立つ。

そんな時にも自転車カバーが役に立つ。

オーストラリアの道端で野宿している時、一度だけ夜間通りがかった車にサーチライトで照らされたことがある。その時も自転車カバーを付けていたが、荷物をたくさん積んでいたために反射材付きのタイヤがはみ出ていた。多分それが反射してドライバーの目に留まったのだと思う。

ほかには投石・ロケット花火などによる被害、人に絡まれるなどの人的トラブルもある。目立たないに越したことはない。夜間はゆっくりと休んで体力を回復したい。疲労は注意散漫になり交通事故のもとになる。

 

自転車カバーのデメリット

重たくて嵩張る

ツーリング中は邪魔にならない場所に括り付けておく。
自宅で使う場合は全く気にならない。

取り付け取り外しが面倒

疲れている時は確かに面倒に感じることもある。
愛車のためだと思って面倒でもカバーを付ける。

 

そのほかの使い道

シートとして使うことができる

道路脇で休憩する時に地面に敷いて休む。収納袋に入れた状態だと枕代わりになる。
休憩は座って休むより寝転んだ方がはるかに疲れがとれる。ついうっかりして長時間寝ないように注意する。
かばんの中の荷物を整理する時や濡れたものを干す時にも便利だった。

冬でも暑いオーストラリアの内陸部では木陰にカバーを敷いてよく昼寝した。

遮光シートとして使うことができる

強い向かい風で消耗して明るいうちにテントを張って休むときにテントの上にカバーを掛けていた。UVカットの厚手の生地で直射日光を完全に遮ることができる。
直射日光に当たらないだけで、汗をかくことはなくなり体が休まる。

使用上の注意点

風で倒れやすくなる

カバーを付けると風圧面積が増えて風で倒れやすくなる。
強風が吹く時は固定物にロープで縛っておくなどしておく。
縛るものがない時はカバーを付けたまま寝かせておく。

カバーを付けっぱなしにしない

天気の良い日はカバーを外して中の湿気を飛ばす。湿気はサビの原因となる。撥水生地なので通気性が悪く中に湿気が溜まりやすい。

完全防水ではない

防水生地ではなく単なる撥水生地。多少の雨は防ぐことができるが、長時間雨に当たると生地が滲みてくる。
しかし雨粒の直撃を受けないだけでもかなりマシ。雨ざらしにするのとではオイルの保ちが全然違う。

 

自転車カバーの紹介

Active Winnerアクティブウイナー 自転車カバー

PUコーティング(シルバーコーティング) 210Dオックスフォード生地
撥水加工・UVカット加工
サイズ 約205cm x 95cm x 70cm(最大29インチまで対応)
その他 収納袋付き、鍵穴付き(前側)

*旧型の仕様

旧型と新型の違いははっきりせず。新型は生地が厚くなって耐久性などがアップしているようす。
2018年4月当時販売されていたものは旧型。

 

カバーを袋から出したところ。

期間限定のおまけでもう一本プラスチックバックル付きのストラップが付いていた。
カバーの生地はゴワゴワ感のある厚手のもの。手で持つと重量感がある。

カバーの中央下側にプラスチックバックル付きのストラップあり。
バックルのお陰でストラップの着脱はスムーズにできる。

前側の下には鍵穴が付いている。カバーを掛けた状態で固定物にロックすることができる。
裾の前後にはゴムが付いていてしっかりフィットして風によるバタつきを抑える。

生地の縫い目の内側には止水テープが貼られている。
縫製も丁寧で高品質。

 

自転車カバー装着例 その1

Panasonic OJC4 

前後にキャリアを付けた26インチのツーリング車。

自転車を完全に覆ってくれた。
全体にゆとりあり。

前から見たようす

斜め上から見たようす

 

自転車カバー装着例 その2

サーリー ディスクトラッカー

26インチのツーリング車で通常の自転車に比べてチェーンステーが長い。
前後にキャリアを付けてサイドバック4個を装着している。
これはツーリング時の定番スタイル。

サイドバッグの厚みがあるため、タイヤの下側が若干はみ出る。
出っ張りが屋根になり、はみ出た部分は濡れない。

前から見たようす

うしろから見たようす

サイドバッグを付けた状態での最大幅は約60cm。

 

自転車カバーを2年間使用した感想

自宅では屋内保管のため使用せず。
泊りがけのツーリングで屋外に停める時に使用した。

購入してから2年以上経ち生地は薄くなってきたが、まだまだ自転車カバーとして機能してくれている。泊りがけで出かける時は常に携帯して使っている。

収納袋のロープにコードロックが付いておらず、出し入れするたびに口を縛るのが面倒だったので、途中でコードロックを取り付けた。
あと使っているうちにロープが傷んできたので一度付け替えている。

中央のバックル付きストラップ1本では心許なかったので、強風時にカバーがバタつかないようにループを6つ取り付けた。

出先で長期駐輪する時にロープで縛ってカバーを外しにくいようにして防犯性を高めた。

チェーンリング周りの油が付着して汚れているカバーの内側。
汚れは生地に染み込んでウエスで拭いてもとれない。
外側から汚れは見えない。

縫い目の止水テープは多少浮いてきてはいるが、剥がれてくることはなし。

自転車カバー改良点

・収納袋のひもにコードロック取り付け
・ループ6個取り付け

 

この自転車カバーは生地が厚手で、100円ショップのビニール製のものとは比べ物にならないほど丈夫で耐久性がある。大きさも十分で自転車全体を覆うことができる。
屋外保管で付けっぱなしでも、少なくとも半年間は保つように思う。

私の場合、自転車カバーが特に役立つのは、テントを持ってツーリングに出かけた時。自転車を雨ざらしのままにしておくと、錆びてくるし各部のオイルがすぐに落ちてしまう。自分だけテントの中に入って濡れないのに、相棒が雨ざらしでは申しわけなくて休んでいられない。自転車にも休息は必要だ。

 

自転車カバーの使用は、デメリットよりメリットの方がはるかに上回る。自転車本体、パーツなどの劣化を最小限に抑えて長持ちさせることができるし、整備の頻度やパーツ代の負担を減らすことができるし、防犯効果が高まるなどいいこと尽くめ。

自転車の屋外保管、野宿ツーリングには自転車カバーの使用をおすすめする。