小型軽量の使える携帯用ペダルレンチを作る~後編~

こんにちは。からあげです。

安価な既製品を改造して作った携帯用のペダルレンチの紹介です。
荷物をできるだけ軽く小さくしたい自転車ツーリングに最適です。
後編の今回は柄を切り詰めて、さらなる軽量化を目指します。

ペダルレンチの改造~前回まで

昨日、既製品のものを改造して携帯用ペダルレンチを作った。
作った直後は仕上がりに満足していたのだが、時間が経つにつれて気分が悪くなってきた。

当分の間は、無難に柄の長いままで使おうと思っていた。しかし、自分の奥底に眠る深層意識が語り掛けてくる。「おまえは本当にそれでいいのか」と。

6年前にサラリーマンを辞めてフリーになったのは、真の自分の人生を歩んで行こうと決意したからではないのか?
それがどうだ。最近は何でも手堅く行こうとする。そんなに失敗を恐れるのなら、元の生活に戻ればいい。そんなつまらない考えだったから、オーストラリアツーリングを楽しめなかったのだ!

つまらん!自分はなんてつまらないんだ!!物をいじり壊すことを恐れず、自分のやりたいようにやろう。もっと柄を詰めるのだ!

考えていたら次第に気分が盛り上がってきた。
よし、やろう。やってやろうじゃないか。

 

ペダルレンチのさらなる軽量化を行う

作業台に卓上グラインダーをセットする。
防護メガネと革手袋を着用し、作業の準備は整った。

もっと柄を短く!

ということで内径21mmのシートポストに合うように、ヘッドの根元まで幅を3mm削ってゆくことにした。削りすぎないように油性マジックで印を付けておく。

鋼鉄製のレンチはやけに硬く、かなりの時間を要してしまった。
作業中集中していたので写真は全く撮らず。気がついたら終わっていた。最後のあたりではシートポストに頻繁に挿して確認し、スムーズに抜き差しできるように微調整していった。作業中に周囲が暗くなってきたので、ヘッドランプで照らしながら作業をした。

グラインダーで削ってヘッドの根元までシートポストが入るようになった。
あとはマジックで印を付けたところでカットする。ダイヤモンド刃を付けたディスクグラインダーで切ったあと、切り口をグラインダーで滑らかにする。

短く切り詰めたペダルレンチをOJC4とディスクトラッカーのシートポストに挿してみる。
シートポストの内径はどちらも21mm。ジャストフィットしておっさん思わずニンマリだ。

ガタはほとんどないにも関わらず、抜き差しはスムーズ。我ながらいい仕事をしたもんだ。

角度を変えてもう一枚。うむ、いい感じではないか!

作業は最後の最後まで手を抜かない。
鉄鋼ヤスリで最後の仕上げを行う。おっさんの気が済むまで何度も行った。

時間ならいくらでもある。おっさんにとことん付き合おうではないか!

逆さまにしてもレンチが抜け落ちない。「おっさん匠の技」などと脳内で言いながら、一人いつまでもニヤニヤする。

柄が短くなってレンチ単体ではしっかり締め付けることができなくなってしまったので、締める時はシートポストの真ん中を持つことにする。緩める時は端の方を持つ。それでもダメなら、おっさんのバカ力で緩めればいい。
肉厚4mmのレンチはそう簡単に曲がりはしない。

お待ちかねの計測タイム!

なんと94g。120gから26gの軽量化に成功した。携帯工具と言うからには100g以内に収めたかった。それが叶った。素直に嬉しい。

長さは約12cm。カット前の16cmから4cm短くなってより小さくなった。

角は滑らか。指でなぞっても引っかかりはなし。

ヨシ、小型軽量な携帯用ペダルレンチの完成だ!!

久しぶりに会心の作業が出来たな。あのまま満足していたら、こんな楽しい気分にならなかっただろう。

厳選された携帯工具に仲間入り。

おっす、おらペダルレンチ改。よろしくな!!

おお、早くも仲良くしているではないか。コイツらがあれば、かなりの作業をすることができる。まず自走不能に陥ることはないだろう。

携帯工具入れのタッパに入れてみると、なんとジャストフィット!
おいおい、凄いじゃねーかよ。一人で盛大に盛り上がる。

厚さ4mmでも嵩張ることはない。いつものタッパに入れるだけ。
あとでペダルレンチ専用の保護袋でも作っておくかな。

携帯用のペダルレンチはこれにて終了!
このレンチがあれば、自分が好きな時にペダルを外すことができる。

ふぅ~久しぶりにいい仕事したな。

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