中部国際空港へ自転車でゆく

こんにちは。からあげです。

はじめに

2020年10月上旬、第2種電気工事士の筆記試験のために、中部国際空港(セントレア)へ行くことになった。

だが、セントレアは知多半島付け根の常滑(とこなめ)沖にあり、家から公共交通機関で行くにはとても不便な場所だった。もっと交通の便の良い名古屋の大学や専門学校の教室を借りてやると思っていた。
現地の関係者に話を聞くと、コロナの影響で試験会場を確保するのが難しかったのだそう。

家からセントレアまでの距離は30km以上もあるが、自転車で行けないことはない。


名古屋鉄道公式HPより 名鉄路線図

しかし問題がある。セントレアと陸地を結ぶ連絡橋の道路(通称 セントレアライン)は、自動車専用道路のため歩行者・自転車通行禁止となっている。そのため、手前のどこかに自転車を駐めて、名古屋鉄道(名鉄)で行くことになる。
ネットで調べても駐輪場の確かな情報はないが、駐められないことはないだろう。早めに行って駐輪場を探せば良い。そう思って自転車で行くことにした。

 

自転車はサーリー(Surly)ディスクトラッカーというツーリングバイク。2019年にオーストラリアを共に走った相棒だ。
フロントのサイドバックと前後のカゴに、筆記用具、参考書、カッパ、防寒着などの荷物を積み込み出発した。

普段のツーリングでは絶対にしないが、今回はスマホホルダーを取り付けてグーグルマップのナビに頼って走行した。ツーリングではなく、あくまで筆記試験が目的だ。無駄な距離を走って試験前に消耗したくない。

ナビは正確でスムーズに常滑(とこなめ)までたどり着くことができた。
あまりに早すぎる時間なので、常滑の町を散策することにした。

ここ常滑は常滑焼とよばれる焼き物の産地として全国的に有名なところ。当時はコロナが一段落していて観光客が戻りつつある状況だった。自転車を押して歩き、ゆっくり雰囲気を味わった。

有名な坂

観光客が途切れたタイミングを見計らって撮影した一枚。
焼き物を積み重ねた壁に挟まれた小道。非常に雰囲気がいい。

 

常滑駅前駐輪場

おっとイケない。遊びに来たのではなかった!
遅くならないうちに駐輪場を探すとしようか。

まずはじめにやってきたのは名鉄常滑駅。河和(こうわ)線太田川駅から分岐した常滑線は中部国際空港で終点となる。その2駅前にあるのが常滑駅。

駅の西側には広々したロータリーがある。駐輪場は反対側の東側。

常滑駅前の駐輪場

料金 無料
時間 24時間

青空(屋根なし)
管理人なし。
外灯なし。
監視カメラなどの防犯設備はなし。

アスファルト舗装された区画と未舗装の区画あり。駐輪台数は非常に多く、満車のおそれはなし。周辺は民家が立ち並ぶ静かな住宅街。治安は悪くないと思われるが、無人の駐輪場に駐めるのはあまりに無防備な気がする。長時間の駐輪は特に心配だ。高価なロードバイクは駐めない方が無難だろう。立て掛けられるものもないし。

 

りんくう常滑駅前駐輪場

まだまだ時間に余裕があったので、りんくう常滑駅までやって来た。
セントレアから一駅のもっとも空港に近い駅。駅の周辺は空き地が目立ち、マンション以外の民家が見当たらない。

電車がやって来ると多少の人の行き来があるものの、すぐに途絶えて人気がなくなる。

駅のすぐ近くにイオンモール常滑がある。歩いても5分程度で行くことができる。
時間つぶしや食料の調達はイオンで決まり。

りんくう常滑駅は無人駅。券売機できっぷを購入する。
駐輪場は線路の高架下にある。

駐輪場の横に公衆トイレあり。ここで飲料水の補給も可能。
見た瞬間気に入った。この駅の駐輪場に駐めてセントレアに向かうことにした。

駐輪場内のようす

料金 無料
時間 24時間

トイレあり
高架下(屋根あり)
管理人なし
外灯あり
監視カメラなどの防犯設備は不明

自転車から原付き、大型オートバイまで駐輪されていた。支柱や柵などの固定物もあり、地球ロックが可能。屋根付きで雨の日でも荷物の出し入れがしやすくてとても楽。

ただし、周辺に民家らしい民家はなく人気がないので、高価な自転車での長期間の駐輪は絶対にやめた方がいい。通勤・通学のための定期利用も控えた方がいいだろう。こういうときのために、ボロのクロスバイクかママチャリを1台持っておくと便利かも。

 

邪魔にならない端に自転車を駐め、厳重にロックしたうえで自転車カバーを掛ける。
自転車カバーは防犯の役にも立つ。あえて駅を出入りする人から見える位置にした。
数時間程度なら問題ないだろう。

 

りんくう常滑駅から中部国際空港までの運賃は大人片道220円
少し割高な気がするが、駐輪代も込みだと思うとそれほど高くはない。

あっという間に中部国際空港駅に到着。海外旅行に出かける人の姿はなく、ほとんどがイベントに行く人たちのようだった。

イベント会場と化した巨大な国際空港。今度どうなるのだろう?

駅から試験会場まで15分程度歩いた。
試験会場に向かう人の列が出来ていたので、それに付いて行った。
試験会場はジャンボジェットが軽々と入るような巨大な建物だった。その中に椅子と机が並べられていたのは壮観だった。

試験の手応えは十分あった。合格ラインの6割は軽く超えた気がした。会心の出来。
久々に頭を使って適度な疲労感に包まれていた。とりあえずりんくう常滑駅に戻って、早く飯を食べたい。

 

まとめ

試験後、暗くなってから駐輪場に戻った。自転車やオートバイが多少減っていただけで異常は認められず。
外灯が駐輪場を照らしていて真っ暗ではない。

6時間ほど駐めたが、自転車は無事だった。単に運が良かっただけなのか、それとも生活感あふれる自転車に引いたのか。とにかく自転車を見て安心した。

セントレアに行くには、りんくう常滑駅の駐輪場がベスト。入り口のゲートさえ通れば、大型のオートバイも駐輪可能。周辺地域は空き地が多いので、ロングツーリング途中に寄ってもちょっと長い休憩には困らない。

今後、セントレアに用事があったら、この駐輪場を利用したい。連絡橋の区間だけは自転車は走れないが、空港内の道路は自転車走行可能。小径車で輪行して空港を周るのも楽しいかもしれない。

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