こんにちは。からあげです。
はじめに
自転車に乗っているとメガネを掛けていても横から風を巻き込んで目が乾燥してくるので、サングラスをするようになってしばらく経つ。今回のツーリングの舞台のオーストラリアは雪山並みに紫外線が強いため、サングラス無しでは走ることは非常に危険。
サングラスをしていて困ったのは、自転車を降りた時にサングラスの収納場所がないことだ。使わない時は、ズラして頭に付けておくか、胸ポケットに入れておくのだが、サングラスのことをすっかり忘れてそのままヘルメットを被ろうとしたり、横になって寝ようとしたりしてしまう。その都度、安全な場所に移すのだが、そのうち壊してしまいかねない。
眼鏡の上から掛けられるサングラスでオーバーグラスというタイプ。
ついうっかりしてクリップオンタイプのサングラスを壊したことがある。
オーバーグラスに比べて繊細で強度がないので壊れやすい。強い風が吹くと勝手に開いたり閉じたりすることもあり、自転車の走行にはクリップオンタイプは向かない。
100均の片栗粉入れの容器
外したサングラス入れるハードタイプのケースを探していた。
既製品は高いし、無駄に重たくて嵩張るので、とりあえず100均に行ってみる。店内で実際にサングラスを合わせてピッタリな容器を買ってきた。これは片栗粉を入れる細長い蓋付きの容器。なぜか片栗粉は細長い袋に入っている。なぜなんだろう?
ネットで調べてみると、粒子が細かくて湿気やすいためだとか、機械で袋に入れる際に周囲に飛び散りやすいためだとか、嘘か本当かどうか分からない理由がいくつか出てくる。果たして真実はどうなのか?考えすぎると夜も寝られなくなるので、この辺でやめにしておこう。
容器のフタは開けやすいように、花びらのような出っ張りがいくつもある。
カバンに入れている時に引っかかってフタが開いてしまわないよう、そして軽量化のために出っ張りを切ることにする。
カッターナイフで切ってスッキリしたところ。
さっそく容器に入れてみる。このサングラス用に作られたのではないかと思うほどピタリと合っている。
付属のソフトケースに入れてから再度入れてみた。いつもならこれで満足するのだが、今回は全然満足できない。それは容器が重たいからだ。
重さを量ってみると、なんと54gもある。
サングラスを保護するためだけのケースに50g以上も費やしたくない。
ペットボトルでサングラスのケースを作る
100均がダメなら自作すればいい。ペットボトルでサングラスのケースを作るのは、装備の軽量化にこだわる登山者やハイカーの間では定番だ。タダ同然で手に入る素材で、ハサミやカッターナイフで加工が簡単にできるのがいい。
ペットボトルには丸形と角型の2種類あるが、切ってもある程度の強度がある角型を2本使用する。丸形ボトルは途中で切ると強度がなくなるので、保護ケースの素材としては不向き。
ボトルの容量は500ml。片方を長めにしてケース本体、もう片方を短くしてフタにする。
作業時間はたったの3分。簡単なので作業のようすは省略。始めは大きめに切ってから、少しずつ切ってゆくのがコツ。何度も合わせてピタリと合うようにする。
完成したサングラスケースは33g。かなり満足な仕上がり。
切り口のようす
ポイントは本体の方を太い部分で切り、フタの方を狭いくびれの部分で切る。
(ペットボトルの形状によって異なる。)
フタの切り口
すると、フタの方が本体の内側に入るようになる。
真ん中で2つに合わせるより、本体側を大きくした方が強度が高くなると思ったからだ。
予備メガネの収納方法
オーストラリア出発前にサングラスと眼鏡を組み合わせているところ。
実際に中に入れていたものはサングラスと予備メガネのみ。
極度の近眼な私は、メガネなしに自転車に乗るのは非常に危険。海外で自分の視力に合うメガネを手に入れるのは難しいので、必ず予備メガネを持ってゆくことにしている。メガネを壊してからでは遅過ぎる。
予備のメガネをわざわざ新品で購入すると勿体ない。なので新しいメガネを作った時に中古メガネを捨てずにとっておいている。
これはメガネケース。コンパクトなハードケースだが、それでも78gもする。
さすがにこれは重すぎる。予備眼鏡はあくまで何かあったときの予備。
ケース内の内張りを剥がしてみると、11gの軽量化に成功!
ケースの素材はスチール製。強度はバッチリだが重たすぎる。
悩みに悩んだ末、あるアイデアを思いつく!
オーバーグラスだと内側に大きな空間ができる。そこに予備メガネを入れるのだ!強度は十分で保護性能はバッチリだし、余分な荷物を増やさないで済む。
サングラスを入れない時は、収納袋に入れてからケースに入れる。
予備眼鏡の収納方法は解決!
半年間使用した感想
実際に半年間使ったサングラスケース
中に入れていたもの一式。ケースの底に使用頻度の少ない虫よけネットを入れてクッション代わりにしていた。見た目は良くないが、ハードケースとしての機能は十分だった。
サングラスと予備眼鏡にはダメージは全くなし。サングラスと予備メガネを一緒に入れる時が多少面倒くさく感じただけ。
しっかりフタを閉めておけば、軽く落としたり踏んづけたりしただけでは壊れない。
ケースには多少の擦り傷以外の傷みはなし。
500mlのペットボトルだと普通のサングラスだと大き過ぎるが、眼鏡の上から掛けられるオーバーグラスだとちょうどいいサイズ。サングラスのほかに、携帯用工具や予備パーツを入れるツールボックスとしても使用できるだろう。
このサングラスケースのアイデアを元にガソリンストーブ(MSR ウィスパーライトインターナショナル)のケースを作ってみた。使い心地は良好で今も現役で使っている。