PCTの思い出

こんにちは。からあげです。

 

昨日、確定申告の資料を整理するついでに、これまでの活動の資料も整理していた。
今はパソコンで会計帳簿が簡単に作れるので、会計の知識が乏しい素人でもあっという間に終わる。あとは書類を印刷して提出するだけだ。

資料を整理している時、一昨年歩いたPCTの資料が出てきた。
PCTとはアメリカ西海岸のメキシコからカナダまで縦断する長大な遊歩道で、前年にみちのく潮風トレイルを歩いて不完全燃焼になった私は、PCTを歩こうと決めたのだった。

歩いていた当時は、毎日が辛くて辛くて、こんなところ二度と来るか!とボヤいていたものだが、帰国してしばらくして疲れが癒えると、PCTの記憶が度々思い出されるのだった。

写真はJMT(John Muir Trail)とPCTの地図。地図をパラパラとめくると、当時の記憶が鮮明に蘇ってくる。まだ歩いて1年ちょっとしか経っていないのだが、10年以上前の大昔のことのように思えることもあるし、つい最近のことのように思える時もある。なぜだか不思議。

シエラネバダ山脈フォレスター峠(Forester Pass)手前

Sierra山中では、雪に埋もれた道を頑張って歩いていったな。
毎日毎日が生きた心地がしなかった。食料が尽きる前までに町に下りれるのだろうか?と寝袋の中で地図を眺めながら震えが止まらなかった夜。

広大な雪原では、地図と睨めっこして歩く方向を探した。時に間違ってあらぬ方向に歩いていってしまったが、途中で気が付いて引き返したことが度々あった。

シエラシティー(Sierra City )のお店(General Store)でハンバーガーを貪り食べるおっさん

トレイルから町に下りると、レストランで食事をするのが楽しみだった。トレイル上では荷物の制約があるため、常に空腹状態だった。その空腹を満たせる場所が町のレストランであり、ハイカーフレンドリーなお店だった。肉汁したたる特大のハンバーガーはあっという間に平らげてしまう。無心になって食べていると、気がついたらなくなっている。

そんなんだったから、食事中に話しかけられるのが大嫌いだった。今はそれどころじゃねー。ハンバーガーを食わせろ!と。

ワシントン州(Washington)スノーウィー山(Snowy Mountain)付近

後半のWashingtonの山並みも本当に素晴らしかった。最後の最後まで山火事に阻まれたりもしたが、なんとかゴールのカナダまで辿り着くことができた。

Washingtonの補給場所が少ない区間でたくさんの食料を担いて歩くと、疲労が蓄積していた足が耐えられず疲労骨折してしまい(自己診断、医師の診断は受けていないので詳細は不明)、PCT終了後のおよそ1月間の放浪の旅が非常に辛いものとなってしまった。

 

そんなたくさんの思い出がことあるごとに思い出されるようになった。
懐かしいハイキング漬けだった日々。間違いなくあの時、自分は生きていた。

今は今年のオーストラリア自転車ツーリングに向けて準備を進めているところだが、時々準備の合間にオーストラリアとは全然関係ないことを調べてしまっている。それはネパールのヒマラヤ。

高所登山はする気はない(技術・体力・大金が必要なため)が、麓の道なら歩いてみたい。ヒマラヤの山々をこの目で見てみたい。自転車だと自転車自体が荷物となって身軽に動けなくなるので、身軽な徒歩で行くことになる。自作のバックパックを新調するいい機会だ。もうすでに、2作目のイメージは出来上がっている。

今回、初めての飛行機輪行になるが、いろいろな制約があって、早くも面倒くさくなってきた。バックパック一つなら気軽に簡単に行ける海外も、荷物が多くなると急に面倒くさくなってくる。しかし、広大な大陸を移動するには、自転車が必要だ。PCTで散々歩いて自転車が必要という結論に至ったのだった。それで自転車に乗ることにした。

近いうち半年間のB-2ビザが切れる前(残り8年)に、もう一度アメリカに行きたいとも思っている。JMTをいい時期に歩きたいし、広大な大陸を自転車で走りたい。トレイルエンジェルに頼めば、自転車くらいいつでも置かせて貰えるだろう。他にも南北アメリカ大陸を縦断ツーリングもしてみたい。いろいろやりたいことを書き出せばキリがない。

 

今はオーストラリアの準備に専念する時期だとは思うが、いろいろな雑念が湧き出して困っている。ヒマラヤトレッキングに行くにしても、まずは東京オリンピックでアルバイトをすることになるだろう。一月ほどどこかで頑張って働いて20万円をゲットしてそれを握りしめてヒマラヤに飛ぶ。
そんなことを考える前に、まずはオーストラリアで納得できる走りをして日本に戻ってくる必要がある。

 

ということで近況報告がてら、今後のことを思いつくままに書いてみた。
時間が許せば、PCTの書き残したことを書いてゆきたい。

 

おわり

コメント

  1. 一式陸攻 より:

    隊長はよくやった。
    PCTを歩いた日本人は、指を数えるほどしかいませんからね。

    • karaage より:

      いや、そんな大げさな。
      ネットに載っていないだけで、いくらでも大勢いますよ。

  2. 神奈川の農夫 より:

    PCTの画像は本当に絵になりますね
    絵葉書にしてもデスクトップの壁紙にしてもイケそうな絶景です!
    からあげさんは次から次へと野望というか夢があって素晴らしいと思います
    お身体を大切にして色々な冒険を私に見せてください。

    • karaage より:

      PCTで写真を撮りまくったお蔭でフログの素材には困らなくなりました。
      HDDを漁れば、あれこれ出てきます。私の宝物です。

      はい、ガンガン行きますよ!