ハブダイナモで自転車を常時ライト点灯する~リヤ(テール)ライトと過電圧保護装置の取り付け~

こんにちは。からあげです。

はじめに

前回のフロントライトの取り付けに引き続いて、リヤライトと過電圧保護装置の取り付け。
では早速いってみよう。

後ろを意味する英語の「rear」。「リア」と表記されることが多いが、ここでは「リヤ」とする。
 

リヤライトと過電圧保護装置の取り付け

ブッシュアンドミューラー トップライトビュープラス

ドイツ「ブッシュ&ミューラー社」は、自転車のライトとミラーの総合メーカーとして1925年に創業以来、ハイクオリティな商品にこだわり、一貫してドイツでの製造を続けています。そしてコンフォートバイクの国から生まれるアイテムはデザインやアイデアに富み、優れた機能を誇ります。
PR INTERNATIONALウェブサイトより

仕様

6V 0.3W
サイズ 約105×45×17mm
重量 50g
常時点灯のみ(点滅モードなし)
取付ピッチ 50mm及び80mm
スタンドライト機能付き
LineTec 2カ所搭載
リアキャリア対応

上下2カ所に帯状に発光するラインテックを搭載した、視認性抜群のリアライト。

Line Tecとは帯状の高出力LEDを均一に発光させるテクノロジー。
従来の単一の点発光に比べて自動車のドライバーからの視認性を高め、距離感が掴みやすくなっています。

スタンドライト機能とは、内蔵バッテリーに蓄えられた電気で一定時間LEDライトが点灯する機能。停止後、およそ10分間点灯し続ける。
信号停止中に後続車のドライバーに注意を促してくれる。

このライトに決めたのは、信頼のドイツ製であること、商品説明の「視認性抜群」という謳い文句に惹かれたため。ほかにはダイナモ式のリヤライトは種類が少ないことも理由の一つ。まずは良さそうなものを使ってみることにした。

 

ライトのようす

付属品はリアライト本体、取り付けボルト、ワッシャー、ナットのみ。接続用の電線などは付属しておらず。ナットの2面幅は8mm。

上から見たようす

厚さ約17mmの薄型本体。

取り付けボルトのようす。
取付ピッチは50mmまたは80mm。同じドイツ製だけあって、チューブスのリヤキャリアに対応する。

裏面のようす

取り付けボルト周辺に大きな穴が空いているが、キャリアの平らな取付け面で塞がれる。
これまで大雨の中走行したこともあるが、浸水するなどして故障することはなし。

110型の平型接続端子。

エーモンのカプラー用端子セット(110型)がジャストフィットする。

 

こちらも接続端子。皮膜を剥いた銅線を差し込んで使用するものなのか。
平型端子で接続したので、こちらは使用せず。

 

シマノ 過電圧保護装置 SM-DH10

シマノのハブダイナモ DH-UR700-3Dに標準で付属していた過電圧保護装置 SM-DH10。シマノのハブダイナモには、過電圧保護装置が内蔵されておらず、その代わり外付けタイプが付属する。なんでもドイツでは、ハブダイナモに過電圧保護装置が内蔵されていない製品は販売できないのだとか。

 

ハブダイナモに付属していた過電圧保護装置 SM-DH10。英文の説明書付き。
入力側は両端の平型端子オス、出力側は中央にある白黒の電線付き平型端子メス。

重量は29g。取付ピッチは50mmまたは80mm。

またもやおっさんの変な虫が騒ぎ始める。
「コラ止めなさいってば」と何度言っても言うことを聞かず。
黒いカバーを外したところ、中から基盤が現れた。
どういうものなのか全く理解できず。防水・防振用と思われるシリコンが付けられていた。

角度を変えてもう一枚撮影する。
基盤の裏側にもシリコンがたっぷりと入れられている。

 

電池式リヤライトの移設

実物をじっくり見て検討をした結果、ダイナモ用リヤライトはリヤキャリアに設置、電池式のリヤライトは後ろカゴに移設することにした。
オーストラリアツーリングでの夜間走行で大活躍してくれた電池式のライト。取り外してしまうのは勿体ない。

写真の自転車はPanasonic OJC4。なぜかディスクトラッカーに付けているときの写真が見当たらず。

 

ライトはプラスチック板に取り付けて、それを後ろカゴにロープで縛るようにする。
物置の中を探してみたら、良さそうな素材が出てきた。厚さ2mmほどの丈夫なプラスチック板。

後ろカゴに移設したところ。

位置が高くなり視認性がアップした。

ライトの固定はロープで縛っただけ。簡単な取り付け方法だが、途中で外れることはなし。
ここで取り付けビスの向きに注目。カゴの中の物がビスの先で傷まないように、向きを逆にした。

 

リヤライトと過電圧保護装置の取り付け作業のようす

ダイナモ用リヤライトは、チューブスのリヤキャリアに取り付ける。
ちょうど50mm間隔の取り付け穴が開けられている。

過電圧保護装置はリヤライトの裏側に取り付けることにした。一番邪魔にならない場所はここ。
過電圧保護装置の出力コードをリヤライトに接続して点灯させる。

ここでは「入力出力」などと書いているが、過電圧保護装置の取り付け位置は、電線で繋がっていれば、どこでも良いと思われる。あとで付け足すくらいの外付けの装置なので、付けなくても問題ないように思えたが、念のため付けておくことにした。おっさんは心配性なもんで。

スピードが出る長い下り坂でフロントライトが点かなくなった場合、過電圧になるかもしれない。

リヤキャリアの取り付け穴のピッチは50mm。過電圧保護装置の余分な部分はカットすることにした。

自転車にいろんなものを付けているのに、不要なものは一切付けたくない。おっさんは非常にわがまま。好き放題やっていると、自然とそうなってくる。

ディスクグラインダーでカットしたあと、角を鉄工ヤスリで削って丸くする。
塗装が剥げた部分は、ペイントマーカーで塗っておいた。

リヤライトと過電圧保護装置を付けた状態。

上から見たようす。ライトの裏側に過電圧保護装置を取り付けてある。
3,000km走った後でも、取り付け場所はここが最適だと思える。

取り忘れた写真をあとから撮影したもの。

端子と電線が飛び出ているのが多少気になるが、気にしないようにした。
ハッキリ言ってドロヨケの端が邪魔。もう少しカットしてもいいくらい。

とりあえずトップチューブに電線を巻いて前カゴの後ろまで這わせてみた。
これだと赤黒のダブルコードが目立つので、あとで黒色ビニールテープを巻いたうえでまっすぐ伸ばしておいた。

リヤキャリア周辺は、パニアバッグと荷物で擦れない場所を這わした。
電線は0.5sqのダブルコードが最適に思える。私が使用したのは0.75sqのもの。物置から出てきた。

 

トップチューブに這わした電線。擦れやすいトップチューブの部分だけビニールテープを巻いて保護しておいた。

前カゴの後ろ側まで電線を伸ばしてきた。あとは束ねてロープで縛っておいた。

前カゴの後ろで固定した状態。あとでやり替えられるように長めにしてある。
ハンドルを切っても、擦れない位置にした。

2時間ほどの作業で、リヤライトと過電圧保護装置の取り付けが完了した。

 

ダイナモ用ライトの取り付け完了後のようす

ライトの取り付けが終わったところで、テストをするため走りに出かける。
タイヤの幅が1.75から2インチにサイズアップして転がり抵抗が増え、さらにハブダイナモの抵抗も加わって、ペダルがやけに重たくなったディスクトラッカー。

だが、安全には変えられない。トレーニングになると思えば、それほど気にならない。(とは言うものの、負荷は体感でおよそ3割増し。ハブダイナモが1割、2インチ幅のタイヤが2割増し。常に重荷を引きずっているような感覚で、慣れるまでは正直かなり辛かった。)

真横から見たようす

後ろから見たようす

タイヤの太さがよく目立つ。

フロントライトのようす。

撮影時はギボシ端子がぶら下がっている状態だが、あとできちんと処理しておいた。
ライト本体の凹みは、緩みとサビ防止のために、グルースティック(ホットボンド)で埋めておいた。

フロントとリヤともにライトは2つずつ。

ダイナモ用のリヤライトは常時点灯なので、電池式リアライトを点滅させて補助させる。

フロントの電池式ライトは、停車した時に点けるためのもの。街灯のない山奥だと、停まった途端に暗闇に包まれる。ダイナモ用フロントライトにはスタンドライト機能はなし。1000円のライトに多くを求めてはイケない。機能が単純な分壊れにくい。

スタンドライト機能搭載で、停車時も点灯するリヤライト。
昼間だと付いているのが分かりにくい。

 

夜間走行テスト

リヤライトのようす

スタンド機能は上のみだと思っていたが、下も点く時がたまにある。
単に接触不良なのか、こういう仕様なのかは不明。
リヤは常時点灯モードのみで、ONOFFスイッチはない。

リヤは走りながらライトの点灯状態が見えないので、車のドライバーからの見え具合は不明。
おそらくは見えているだろうと思われる。

 

以上、ダイナモ用ライトの取り付けはここまで。
次回は自作したUSB充電装置について。