自転車のダンボールを手に入れるまでの遠い遠い道のり

こんにちは。からあげです。

 

今日も寒いなか、馬鹿みたいに朝から晩まで作業していた。そしてようやく一つの懸案事項が解決してくれた!ああ、スッキリ。

それでは何が解決したのか、順を追って説明してゆこう。

 

リアキャリアを拡張する

オーストラリア出発まで、徐々に近づきつつある今日この頃。
今回、初めての飛行機輪行となるため、出国の際は空港まで自走するのは止めて、実家で自転車を箱詰めして空港まで宅急便で送ることに決めた。

自転車を入れる箱は、自転車屋さんで貰う。ただ、問題なのは自転車のダンボール箱の運搬方法だ。ダンボール箱は、自転車が入る箱のため、かなり大きい。自転車屋さんまで歩いて行って、担いで帰ってくるのが最も手堅い方法だが、いちいち歩くのが面倒だ。自転車に乗るようになってから、いつの間にか歩くのが面倒になった。

兄貴にお願いして車を借りて運ぶことも考えたが、大晦日のいくら事件を期に、兄貴との関係は冷え切っている。今、この状況で頼める訳がない。

ということで、私に残された選択肢は、自転車に積んで帰ってくることだった。

あんな大きな箱を自転車で運べるのか?という疑問が湧き起こってきたが、やってみないことには分からない。積めなかったら、歩いて運べばいいだけだ。往復1日あれば、十分すぎるだろう。

 

ということで、自転車のリアキャリを拡張して大きなダンボール箱を積むことにして、まずはホームセンターに行って材料を調達してきた。幸い荷台のベースとなる板は物置にあった。

リアキャリアに拡張用の板を取り付けるには、金具を使用する。
ホームセンターをウロウロして良さそうな物を見付けてきた。
スチール製の棚の補強材となる平らな穴開きの棒。
それに加えて、六角穴のボルトを買ってきた。

フラットバー600mmを2本。
L字型の金具で棚の骨組みを組むようになっていて、これはその補強材。

簡単に分解できて引っ越しに便利なので、昔は好んで使っていたスチール製の棚。
最後の引っ越しを期に全て処分してしまった。ああ、勿体ない!

始め金具は、物置を漁って出てきたボルト・ナットで固定しようかと思っていた。
自転車乗りがスパナを持ち歩くか?普通考えて六角レンチが使えるヤツでしょ。とおっさんに突っ込まれてしまった。

最近ではすっかり身も心もチャリダーとなったように思っていたが、まだまだなりきれていないようだ。

六角穴のボルト4本とステンワッシャー。
ねじ切りは難しいので、単にナットで留めることにした。
小型のモンキー1個なら持つようにするので、全然問題はない。

バイスに挟んで金鋸で切る。
手作業だと時間が掛かるが、うるさくないのがいい。

電動工具は音が耳障りなので嫌い。

金具4本を切り出したところ。

切り口はガタガタ。
最近、金物系工作の腕が落ちたな。

電動工具は嫌いといいながらも、グラインダーを出して作業台にセットする。
ここは雨が吹き込むので、付けっぱなしにすると傷んでしまう。
かなり面倒だが、使用する度に出し入れするようにしている。

ギュイーン。耳障りな音がする。

まあ、多少は仕方あるまい。

あっという間に面取り完了!

切り口は黒のペイントマーカーを塗っておいた。

次は板の穴あけ。

ちょうどいい大きさの合板があったので、これを使うことにした。
大きなダンボールを載せるには、大きめくらいがちょうどいい。
金具固定用のボルト穴とロープを通す穴を空ける。

ドリルで単に穴空けすると、反対側がボロボロになるので、板を当てて保護しておく。

ざっと穴あけをしたところ。

電動工具は本当に早い。あっという間に終わってしまう。

早速、自転車のリアキャリアに取り付けてみた。

あちこちを点検する。

キャリアの段差があって、しっかりと締め付けることができない!
さて、どうしよう?このままだと、走行中ズレて来るだろう。

おっさんは閃いた!

ナットを2個噛ませてキャリアと面一にする。

ナットを噛ませて取り付けてみたところ、バッチリ固定することができた。
これなら大丈夫だろう。

拡張した荷台のようす。

そう言えば昔、自転車の荷台にビールケースや出前の箱を積んでいたのをよく見かけたな。
最近めっきり見なくなったけど。それだけ歳をとったということか。

試しに荷物を載せてみた。
重量バランスが悪くて、自転車がグラグラする。

清酒ケースの中にはコンクリブロックと漬物石を入れてみた。
後ろの大きなブロックと合わせて15kgくらいか。

試しに近所を走ってみたら、やはり重量バランスが悪くて非常に不安定だった。それでも走れないことはなかった。

柿しぶを塗って仕上げる。

使い古した合板のままだと、耐久性が悪いような気がしたので、適当なペンキでも塗ろうと思った。物置をゴソゴソ漁って出てきたのは柿しぶ。よく分からないがDIYで使用されることもある塗料のようなもの。

容器に出してペンキの刷毛で塗った。

柿しぶは非常に匂いがキツくて目眩がした。柿が腐っているそのまんまの匂いがした。

異臭を放つ拡張板。果たしてこの板を使うことができるのか?
うーん、臭い。

リアキャリア拡張板の完成!

一夜明けた今日、柿しぶを塗った拡張板のようすを見に行く。
昨日、あれほど臭かった板は、何事もないようにただ置かれていた。
鼻を近づけて匂いを嗅いでも、ほとんど臭わない。

裏返してみると、ペイントマーカーで引いた線がくっきりと見えたが、色が濃くなって非常に渋く見える。さすがは柿しぶだな!

こんないい感じになるのなら、たくさんあった柿しぶを捨てなきゃ良かった。今は1本残るのみ。単に捨て忘れた物が残っていただけだった。

柿しぶを塗った合板のアップ。自然の材料は本当に自然な感じがする。当たり前のことだが、便利な世の中で暮らしていると、その当たり前が分からなくなる。

リアキャリアの拡張板の取り付け完了!

ボルトの位置がイマイチだったので、他に穴を空けて付け直した。
ボルトの付け外しを何度もやったため、ただの板を付けるだけでもかなりの時間が掛かってしまった。いくら暇人の私とはいえ、こんなことばかりやっていたら、時間がいくらあっても足りない。

荷台のアップ。

全然違和感がない。
反射材付きのテールランプが拡張板に隠れてしまっている。
まあ、付けっぱなしにするわけではないので、ヨシとしよう。

斜め上からパシャリと撮影する。

うむ、スッゴイいい感じ。柿しぶがいい仕事をしやがった!
革サドルとも合っている。

固定金具のようす。
ガッチリ固定できたため、全く動かない。

ナットを2個噛まして面一としたのがベストな選択だった。
我ながらいい仕事をしたとニンマリする。

 

自転車のダンボール箱を取りにゆく。

年明けしたばかりの時期で、かなり手間取るだろうという当初の予想に反し、一軒目の自転車屋さんに電話を架けると、あっさりダンボール箱があるという返事を貰った!案ずるより産むが易しとはこのことだ。

実際、店まで行ってダンボールを見ると、かなりの大きさだった。果たしてこんな大きな箱積めるのだろうか?

ロープを使ってダンボールをくくり付けると、結構しっかり固定することができた。
自転車用のダンボール箱だけあって非常に丈夫で、テンション掛けてしっかり縛ることができた。

拡張板は大きすぎるように思えたが、こうして箱を載せてみると、むしろ小さすぎるくらいに思える。

それにしてもこのアンバランス感は凄い。なんだか物理法則を無視しているように思える。

無事に実家に到着!

何もない吹きっさらしの田圃道では風に吹かれてふらついた。箱の重たさよりも、箱が大きくて風を受ける方が問題だった。できるだけ風が吹かない住宅街の中の道をゆっくり走って帰ってきた。

道行く車は、大きな箱を積んだ自転車を見て驚いていた。こんな自転車、昔よくいたでしょ?

それにしても大きな箱。さてと、下ろすか。

箱の大きさは138×81×28cmで、重さは約4.1kg。
箱がでかいだけに、重さもかなりある。
飛行機の預け荷物の重さを最大の40kgにしておいて本当に良かった。
ダンボール箱だけでも、全部で7,8kgくらいになりそう。それでも荷物は30kg以上は十分積める。

箱の大きさはバッチリ。
ハンドル外して前輪外せば入りそう。
確かサイズの決まりは特になかったような気がするな。いちおう航空会社に確認しておこう。

ダンボール箱は家の中の邪魔にならないところに置かせて貰った。
家の中に入れる前に雑巾でキレイに箱を拭いておいた。

リアキャリアの拡張板一式。

だいたい60×30cmで、厚みが12mmの合板。重さは約1.8kg。重たいだけあって非常に丈夫。

大きくて嵩張る荷物は、この拡張板があれば十分運べる。今後、自転車のダンボール箱はこれで運ぶ。あとは普段用にもう少し小さくて使いやすいやつを作るかな。買い物かごを簡単につけ外しできるようにする。リアに買い物かごを載せられるようになれば、日常生活がグッと便利になる。

さあて、夜も遅いな。そろそろ寝て明日に備えよう。

 

もちろん、明日も作業だ!

 

おわり