こんにちは。からあげです。
来年2019年、自転車でオーストラリア一周をしようと、まず始めにビザ取得の準備を始めた。
オーストラリア一周は14,000kmで、余裕を持って走ろうとすると12ヶ月のビザが必要となる。
私の場合は滞在予定期間が3か月を超えるので、訪問ビザ(サブクラス600)の中の観光ストリームになる。
3ヶ月までの短期観光の場合は、Electronic Travel Authority (ETA)という電子渡航許可タイプのビザとなり、申請後12時間以内に発給される。
現在は便利な世の中になっていて、オンラインでビザの申請が行えるのが嬉しい。
英語が苦手な人間でも時間はかかるが、翻訳サイト使って内容を解読すれば自分で申請ができてしまう。以前は代行業者に頼まねばならなかった面倒なビザ申請も、自分で行いお金を節約できるようになった。
提出書類の注意点
提出は原本のコピー
まず始めに注意しなければならないのが、提出書類は原本のコピーということ。オンライン申請の場合は、コピーはデータになる。
添付できるデータの種類はbmp,dcm,doc,docx / docx,dot,els,gif,jpg,jpeg,jpe,png,pdf,ppt /ppt,rft,txt,xlsxと数多くある。(ただし、PDFファイルは暗号化されていないものに限る。)
ファイルのサイズは、ID文書は最大500KBまで、その他の文書は最大5MBとなっている。
ID文書とは身元確認書類、つまりパスポートのことだと私は理解した。
参考リンク Help and support Applying online or paper Attach documents to an application(オーストラリア内務省)
英文で書かれていない書類は英文翻訳をする
一般個人が英文翻訳した書類は受け付けない。
オーストラリア公認翻訳者(NAATI)またはプロの翻訳者による英文翻訳が必要となる。
翻訳された文書は翻訳業者のレターヘッドを使用したもの、または社印・認証印の押印、翻
訳業者/翻訳者の連絡先が明記してあるものを提出する。
私の場合は個人事項証明書(旧:戸籍抄本)の翻訳のみをプロの翻訳業者に依頼した。
提出書類
訪問ビザ(サブクラス600 観光ストリーム)に必要な書類は、オーストラリア大使館HPの中にチェックリストとして掲載されている。
PDFとなっているので、紙に印刷して何度も読んで理解し、揃ったものからチェックマークを付けていった。
参考リンク 訪問 Visa (サブクラス 600 Tourist stream – 観光ストリーム)申請書類チェックリスト(PDF)
パスポート
身元確認書類としてパスポートのコピーが必要となる。
顔写真付きのページ(表紙のうら)、取得ビザのページ(アメリカB-2ビザ)、出入国記録のページ、所持人記入欄のページ(裏表紙のうら)の4ページをスキャンしてPDFファイルとした。
ID文書となるので、1枚500KB以下に圧縮を行って添付した。PDFファイルでは容量がオーバーしていたので、JPEGファイルに変換して提出した。
始め、手持ちのドキュメントスキャナで読み取ろうとしたが、ICチップ内臓のページが硬くてスキャナに取り込みが出来なかった。専用のフィルムに挟んで読み取りを試みた。しかし、結果はダメ。
そこでコンビニのマルチプリンタでスキャンした。
カラー・モノクロ問わず1枚30円。
自分のスキャナを持っていなくても、コンビニのマルチプリンタで読み取りできる。
参考リンク セブンイレブン(マルチコピー機でできること スキャン)
読み取った画像データはUSBメモリーに保存して持ち帰り、家のパソコンで編集して500MB以下にした。
預金残高証明書
滞在中の資金を証明する書類。滞在中に十分足りる残高以上のものを提出する。
目安は一月20~30万円くらいか?
住信SBIネット銀行では口座開設していれば、無料で残高証明書を作成できる。しかも和文と英文のどちらかを選択できる。もちろん英文にして、翻訳の手間を省いた。PDFファイルで出力したものをそのまま添付した。
個人事項証明書(戸籍抄本)
自国と強い繋がりを証明する書類。在学証明書、全部事項証明書(戸籍謄本)、登記事項証明書(不動産登記簿謄本)などがあるが、一番シンプルな全部事項証明書を選択することにした。
ネットで独身者は個人事項証明書(戸籍抄本)だけで十分だという翻訳業界関係者の記事を読み、必要十分な個人事項証明書にした。
参考リンク NAATI翻訳者の独り言(オーストラリアビザ申請用の戸籍翻訳)
私は本籍地の役場で手続きして手に入れた。遠隔地に住む人のために、たいていどの役場も郵送でも証明書の発行手続きは行うことができる。
役場で作成される個人事項証明書などは、日本語で書かれているため、英文に翻訳する必要がある。個人ではなくオーストラリア公認翻訳者(NAATI)またはプロの翻訳者による英文翻訳が必要となる。
ネットで検索して近くて安い業者に依頼した。スキャンしたデータをメールで送り、数回やり取りしたのみ。NAATIではなかったが、キチンと社印・認証印の押印、翻訳業者/翻訳者の連絡先が明記してあって、何も問題はなかった。翻訳料は全て込みで驚きの2,500円。おそらく業界最安値と思われる。仕事は丁寧スピーディーで、料金を振り込んだ翌日にレターパックライトで送られてきた。
英文翻訳されたものと翻訳証明書2枚を、手持ちのドキュメントスキャナで読み取り、PDFファイルとして添付して提出した。
送られて来たレターパックライト
中身一式
翻訳サービスの案内、フィルムケース、英文翻訳した個人事項証明書と翻訳証明書、納品書、領収書が入っていた。
英文翻訳された個人事項証明書(Certificate of Individual Matters)
社印・認証印の押印、翻訳業者と翻訳者の連絡先がしっかり記載されている。
翻訳者のサインと社印
依頼した業者 証明書翻訳のワールドワイドトランスレーションズ
旅行計画書
ネットで探しても使えそうな様式はなかったので、自分で考えて作成した。
タイトルは「Travel Plan」、自転車でオーストラリア一周(One round of Australia by bicycle)、走行距離一日60~100km(Mileage per day about 60~100km/day)という文章を加えて、大まかな日付と位置をエクセルで表にして、グーグルマップで作成したコース概略図を添付して、最後に日付と署名を付けた。それをPDFファイルに変換して申請書に添付して提出した。
予定が立ちにくい自転車旅ではあるが、可能な限り相手が納得しやすい内容にした。
まとめ
私の場合、以上4つの書類を添付してオンライン申請したら、めでたく12ヶ月間のビザを取得することができた。
必要書類のなかで面倒に思えたのは英文翻訳することくらいで、そのほかは難しいことはなかった。
スキャンデータは少しでも鮮明となるように、できるだけ圧縮は行わなかった。
決められた容量内に収めるのは難しくはなかった。特に問題となるような箇所はなし。
おわり