赤錆色のPort Hedland

こんにちは。からあげです。

 

現在、オーストラリア北西部のPort Hedlandという鉄鉱石の積み出し港のある港町で休養中。次の町は観光客に人気のあるBroome。だが、その前にGreat Sandy砂漠を走ってゆかねばならない。Port HedlandからBroomeまでの距離は613km。その間にあるロードハウスは3つ。Sandfire RHからRoebuck Plain RHまでが285kmと、この区間が一番厳しい。休養を満足に取らずに出発してしまうと、Great Sandy砂漠で行き倒れになる可能性があるので、じっくりと体を休めておく。

今朝は明るくなってきた7時頃起床してまずはテントを撤収する。

朝焼けがやけにキレイ。

今日は雲が多め。天気予報では雲が多いだけで雨は降らず。

心配していた散水トラップは作動せず。1日おきか2日おきに水を撒くと思われる。もちろんスプリンクラーの位置を確認してテントを張る場所を決めた。野宿のベテランのこのからあげ隊長様に子供だましのトラップなど通用せんよ!

東屋に移動してまずは朝食の準備を始める。玄米は一晩浸け置きしてある。

優雅なひとときを演出するクラシックカフェを聴く。
NHKラジオアプリのらじる★らじるは日本国外では使用できないため、VPN接続してからアプリを立ち上げる。

ご飯を炊きながら、自転車整備の準備を始める。
サイドバッグと不要な荷物を外す。

以前から気になっているのが、ボトルケージに付けているペットボトルの摩耗。ずいぶん前、前カゴに載せている角型2Lのペットボトルに穴が空いたため、ビニールテープと瞬間接着剤で修理している。修理したあとは、すれないように薄手のウエスを巻いてから載せていて問題はなし。

今回はシートチューブに取り付けている1.5Lペットボトルを擦れないようにする。日本から持って来たコカ・コーラ1.5Lのペットボトルがジャストフィットする。オーストラリアのペットボトルは背が高くて中に入らない。つまり替えは入手できない。大穴が空いて修理不能となる前に擦れないようにしておく。

アルミだって常時擦れていると削れてくる。
削れたあとにビニールテープを巻いて、剥がれて来ないように端を瞬間接着剤で止める。おっさんが好んで使うビニールテープ。通称ビニテ。ビニテとガムテがあれば、たいていのものは直せる。小学生の工作の延長で全然OK!

U字ロックが擦れるところも、ビニテを巻いておく。フレームは一番肝心要のところ。傷ませてはダメ。

重たいU字ロックでもフレームに直付することで、負荷を極力減らすことができる。ディスクトラッカーではここがベストな場所。なんでもカバンに入れると、カバンの空き容量が少なくなる。雨に濡れてもいいものは、外付けが基本。ただし、空気入れなどの重要アイテムはカバンの中に入れておく。空気入れをなくしたり、壊しただけでパンク修理ができなくなる。

朝食後に自転車の整備を始める。まずは軽く洗車をして拭き掃除をしてから、自転車を倒立させる。さらにホイール周りを丁寧に掃除する。

以前、Geraldtonの町で前輪スポークの増し締めを行って、ハンドルのブレがほとんどなくなった。それに味を占めたおっさんは、今回後輪スポークの点検を行うことにした。

重い荷物を載せても大丈夫なように自転車屋さんに強めにテンションを調整して貰っているが、ホイールを空回りさせてみたところ、若干のブレが出てきていた。段差のあるところでは極力スピードを落とし、可能な限り下りて通り過ぎるようにはしているが、後方から迫り来るロードロレインをかわすために、段差のある道路外へ避難することもある。そうしたことが積み重なれば、緩んできてもおかしくない。ということでスポークのニップルが緩んでいないか点検した。すると、2,3箇所少し締まった。念のため、ホイール2回転行った。コレで心置きなく未舗装路に入って行ける。

後輪スポークの点検を行ったあと、ブレーキパットの隙間調整を行う。隙間がありすぎるとブレーキの引き代がなくなって効かなくなるし、ブレーキのタッチが悪くなる。いつでもディスクブレーキの性能を発揮するためには、隙間調整が重要。ということをこれまでのオーストラリアツーリングで学んだ。

続いてチェーンの掃除。前回、Carnarvonの町で泡タイプのディグリーザーで洗浄してから、もう1,000kmも走ってしまった。1,000km毎にチェーンを外して掃除するようにしているが、今回パーツクリーナーを入手しなかったため(探すのが面倒だった)、ガソリンを染み込ませたウエスで拭くことにした。

プレートの間に砂が入っているのが見えるが、これは除去できない。ガソリンに浸すと凄くキレイになるが、後処理が面倒なので、ガソリンで洗浄するのは止めにした。ウエスに染み込ませる程度だとすぐに揮発してくれるため、処理に困ることはなし。

チェーン、チェーンリング、スプロケットをキレイに拭いたあと、ミッシングリンクを新品にしてつなぎ直した。ミッシングリンクはAdelaideから使いっぱなしで、時々チェーンに違和感を感じることがあった。原因がミッシングリンクにあるとすると、切れる可能性があるので非常に危険。荷物を満載したツーリングは自転車各部に大きな負荷を掛けることになるので、パーツはケチらずに早め早めに交換した方がいいだろう。見た目だけでは判断できないことが多い。人間の感覚などあてにならない。

ディスクトラッカーの積算走行距離は10,550km。

前タイヤのようす

後ろタイヤのようす

1500kmほど中古タイヤを履いて走行しているため、このマラソンプラスは約9000kmの走行。途中で1回ローテーションしてある。後輪のタイヤ溝がなくなる少し前に実施。中央部分の溝がなくなった。しかし、マラソンプラスはまだまだ使える。内部に5mmのパンク防止帯が内蔵されていて、これが2mm程度すり減るくらいまでならたぶんOK。

ゴールをUluruにするにしても、Darwinで片方だけは新品にしておきたい。

整備を終えたディスクトラッカーに乗って出発!

おっさんの気の済むまで丁寧に作業を行ったため、11時前ころの出発になった。雑な作業をするくらいなら、やらない方がいい。というのがおっさんの持論。

自転車は非常に繊細な乗り物だということが、最近になってようやく分かり始めてきた。乗りっぱなしのママチャリ感覚では絶対にダメ。全方向地平線しか見えない荒野で泣きをみることになる。

整備した自転車に乗って町を散策することにした。
今日は空一面の曇り空で涼しくて過ごしやすい天気。

ガタガタという音に釣られるように港の方にやって来た。
ここPort Hedlandは鉄鉱石の積み出し港として非常に有名。
喫水の深い大型船が入港できるように航路周辺が掘り下げられている。

積荷を満載すると、喫水が10m以上にもなる。喫水とは水面から船底までの深さ。

クロコダイル注意の看板

うかつに海岸に近づくと奴らの餌食になる恐れがある。水際に注意。基本、海水に生息するワニらしいが、時々淡水域にも紛れ込むという。

港の公園から桟橋が伸びている。向こうには岸壁に着岸している大型船が見える。

鉄鉱石を積んで出港準備を整える大型船。喫水が深いので、すでに積んでいるのが分かる。そばにはタグボートが待機していて、大型船の出港を待っている。

船によっては船首形状も変わっていて面白い。これは現在急ピッチで積んでいるところ。あともう少し。鉄鉱石を積むだけなのに、2,3日も掛かる。その間、乗組員は町へ出たり、整備作業を行っている。岸壁に付いている時でないと、やりにくいこともある。

立派な建物。船の入出港を管理しているところ。
建物の屋根の高いところにレーダーが設置されている。

隣に以前使われていたと思われるUFOのような高い建物あり。

石油タンクが並ぶ。

鉄鉱石の荷役用のクレーン。バケットの付いたものが回転して鉄鉱石をすくい取ってペルトコンベアーに載せて船まで運ぶ。

お昼の食材を調達するために、公園近くのWoolworthsへ。
店内には園芸肥料も置かれている。

こちらは冷凍パンコーナー。
すぐに食べない時はこちらを買った方がいいような気がする。ペットボトルと一緒にタオルで巻けば、水が冷えるとか。

今日のお昼はステーキととうもろこし。

BBQコンロでステーキを焼く。平日に昼間だけあって、公園利用者は少ない。

ジュージューと牛肉が焼ける臭い。おお〜たまらん。

肉が焼けるまでの間、カモメにパンをやって遊ぶ。
おすそ分けしてやらんとな。

ステーキは塩だけ降って食べる。こんな分厚いステーキは、なかなか日本では食べられん。

食後、横になっていたら、地元のサイクリストがやってくる。
彼もツーリングバイクであちこち出かけていたのだそうな。以前はUluruの近くで住んでいたこともあるとか。

私の自転車を褒めながら、あちこち念入りに見ていた。最近、全くサイクリストに会わないので、彼の訪問は非常に嬉しかった。いろいろ話したあと、記念撮影をして別れた。

その後、しばらく休んだ後、むくっと起き出してBroomeまでのルートチェックを行う。これまで何度もやっているが、途中にウォータータンクはなし。2つ目から3つ目のロードハウスの間が285kmと距離が長いので、水食料が持つか心配。トラブルが起きれば、尽きてしまうおそれがある。とは言うものの、横道に逸れて海岸に出れば、キャラバンパークもあって食事と水の補給はできる。途中でヤバイと思ったら、距離が長くなるがキャラバンパークに逃げることになるだろう。

今日はこの公園で泊まるのは止め。夜間でも人気があるし、近所の犬が神経質でよく吠えるので、他の場所に行くことにした。

すぐ近くの海岸の奥に目指す場所がある。

砂地の未舗装を走ってゆく。午前中掃除したところなのに!

砂丘の中の窪地にテントを張った。ここが一番というベストな場所。釣りをしに時々車がやって来るが、道からは見えない場所。

ここなら朝遅くまでゆっくりしていても全く問題なし。さらにもう1泊してもいいような気がしてきた。

この町はおしゃれな感じが全くしなくて凄く落ち着ける。キャンピングカーで回っているオーストラリア人が多少いるくらいで外国人は少ない。観光地はやたらと人が多くて落ち着かない。

この前のKarrathaと違い、公園で水は汲めるし、人も少ない。おそらく人口はKarrathaの半分くらい。町全体が鉄鉱石の赤錆色に染まっていて、青空とよく合い働く町といった感じ。

ハーフパンツが破れていたので、早速修理する。こいつでオーストラリアを乗り切りたい。さて、どうなることやら。

明日は補給を済ませてから、午後遅い時間に出発して町の外で泊まる。Port Hedlandは町が大きすぎて迷いやすい。早朝の夜間走行に備えて町を出ておく。日が出るまでの間、追い風が吹きやすいので、Broomeに着くまでは頑張って夜間走行をしてゆくつもり。ただ、路面状態が見えにくいのでパンクが怖い。パンクには要注意。町を出れば、交通量がぐっと減り走りやすくなることだろう。
おそらくPort HedlandとBroomの間はそれほど車の行き来はなし。物好きの旅行者が走るくらい。

走行データ
Port Hedlandで休養、町を散策
 
自転車整備
・各部取り付けビス点検
・ブレーキパッド隙間調整
・後輪スポーク点検
・チェーン拭き掃除、ミッシングリンク新替
 
走行距離15km、走行時間1h30m
 
ねぐら 町外れの海岸
 
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険