忙しない日常

こんにちは。からあげです。

 

昨晩は人生初の駅での野宿だったが、予想通り安眠できず。
電車が来ない駅でも、広い屋根があると何かと人が集まってくる。隣のジムに通う人、近所の少年、そこら辺をほっつき歩いているアボリジニー達。深夜でも貨物列車が通過するため、耳栓をして眠ったが、列車が通る度に起きてしまった。大陸横断の列車はやって来ず。すぐ上には喫茶店の室外機があり、営業していないにも関わらず低い唸り声を上げていたのも気になった。やはり人気の多い場所は安眠出来ない。

夜も雨は降ったり止んだりの天気だったので、安眠できなくてもテントと自転車が雨に濡れないだけで十分だった。昨日は昼間の雨天走行で体が冷え切り、町を出てゆく気にはなれなかった。

今朝は5時半に起きると、まずはテントを撤収してから、バッグを外して、洗車と各部のビスの点検とチェーンに油を差す。ビスには緩み止め剤を塗布済みのため、これまでほとんど緩んでいないが、点検せずに乗り続ける気にはならない。去年の北海道でリアキャリアのビスが1本脱落し、他のビスも緩んでいてネジ山が少し傷んでしまったのを機に定期点検するようになった。

ホームは照明があって明るくヘッドランプなしでも作業出来たのは有り難い。

Port Augastaより、水の積載量を約10Lとする。これまで5Lでやって来たが、ここから先はさらに給水ポイントが減るため多めに持っておく。Wikicampsのアプリは非常に頼りになるのだが、時々間違っている箇所もあり、すべてを信頼するのは危険だと判断した。それにパンクやメカトラブルで予定通りに走れなくなることもみておかねばならない。ちょっとしたトラブルで、道行く車を頼らねばならないのは、自立したサイクリストとは言えない。

前カゴの下にコーラ1.25Lのペットボトルを吊り下げている。
ペットボトルの首をしっかり縛り、腰のクビレをロープで支えるだけでしっかり運べる。

今回は左側だけ。右の分は、道路脇やゴミ箱で拾って調達する。欲しいときにはなぜか見当たらず。

後ろカゴの下に1.25Lのペットボトルを2本。上に自作サンダルの中に差し込んだ微妙な容量0.6Lのペットボトルが2本。そして一昨日道路脇で拾ったDaleのコーヒー牛乳0.75Lのペットボトルを前カゴに載せている。

折りたたみ式のプラティパスは通常は使用せず、無補給区間が長い時だけ臨時で使用する。できるだけ消耗を避けたいし、穴が空いて水漏れを起こすかもしれないので。

明るくなってから、海岸の公園に行って朝食をとることにした。
しかし、空のようすは今にも雨が降りそう。

そこで橋の下に移動してラーメンを作って食べた。
昨晩橋の下で泊まろうとしたのだが、地面が泥濘んでいたことと、人通りがあって落ち着かないので駅で泊まることにした。

ラーメンを作っていると、どこからともなくやって来たアボリジニーにタバコ持ってるか?と尋ねられた。さっき駅で見かけた奴で、連れていた犬を足蹴にしていた。

これまでアボリジニーはなぜホームレスが多いのか気になっていた。先日、Adelaideでは州立図書館前の広場に集まって酒を飲んだり大音量で音楽を流して踊ったりしているのを見た。彼らを見ているとどうしても他人事とは思えない。

おそらく彼らは社会不適合者たちなのだろう。狩りや釣りをさせれば凄い腕前だろうが、あいにく社会は高度に発展し過ぎて狩猟採集の仕事はなくなってしまった。あるのは小奇麗なオフィスでのデスクワークかマイペースで出来ない工場でのライン作業とか。毎日決まった時間に会社に行ったり、決められた仕事を手順通り行ったりするのは、彼らにはどうも苦手なように思える。

社会が発展しすぎて彼らの居場所がなくなってしまったのだろう。だから昼間っからペットボトルに入れた酒を飲み、ウダウダやって仲間たちと大声で話しているのだろう。

私はかつて飲酒禁止のゲーセンに、ペットボトルに詰め替えたチューハイを持ち込んで、酒を飲みながら延々メダルゲームをやっていたからよく分かる。社会に適合できない自分の不甲斐なさに落ち込み、そして自暴自棄になりいつもやけ酒を飲んでいた。

今は会社を辞めて自由な身になったから、酒をきっぱり止めて健康的な生活を送っているが、町で暮らす彼らには現状を打破する術がない。金がなく仕事もなく、行くあてもない。つまりどうしようもない。

そんなことを彼らを見ていて思った。彼らは少し癖があるが、悪さをするような人間ではないので安心できると。

Port AugastaからはUrulu方面のArice Springs行きとEyre Peninsula方面のCeduna行きに分かれる。
当初の予定では、Eyre Peninsulaの岬を通ってCedunaに向かうつもりだったが、雨に降られる可能性が高いことと、Cape Carnotまでは往復100km近い距離を走らねばならないので、最短ルートのKimba経由で走ることにした。

これまで海岸沿いの道を走ってきて、いい加減に飽きてしまった。無駄にアップダウンもあるのも嫌になった。ここはさっさと雨の心配がないナラボー平原に抜けた方がいい。岬に寄ってウダウダしていたら、また雨に降られて消耗する。もう精神修行みたいなツーリングはうんざりだ。

町を出ると何にもなくなる。
路肩が狭くなったのにはガッカリした。これまで同様1.5mくらいの広い路肩が続くものと期待していた。

むむむ、もしやあれはUrulu???

私はてっきり、ほとんどの車がUrulu方面に向かうと思っていたが、意外にもPerth方面に向かう車も多かった。
路肩が狭くなった分、走行に気を遣う。

これぞ、私がイメージしていたオーストラリアの風景。

ようやく会えたな!

Over Sizeの大型車。路肩が狭い道で対向車があった場合、早めに道路外に出てやった方がいい。ここは変な意地を張らずに道を譲ろう。安全であってこそのツーリングだ。

Over Sizeはバランスが悪くてハンドルを急に切ると横転するおそれがある。

フェンスの向こう側にある貯水タンク。このサイズが5つもあった。何に使うんだろう?そしてどうやってこれだけの量を貯めるんだろう?オーストラリアの謎は深まる一方。

短い晴れ間にレストエリアで休憩する。本当にソーラーパネルを出したり仕舞ったりが面倒。いつもバタバタ。雨に翻弄されまくり。

さらに道は分岐する。岬の先端のPort Lincoln方面とKimba経由のCeduna方面とに分かれる。

先ほども言ったように寄り道はなし。ここはまっすぐ。自動車よりスピードが劣る自転車は取捨選択していかなければ、時間がいくらあっても足りなくなる。ここはPort Lincolnを清く捨てよう。

ガソリンの警告灯が点いてからの給油だと遅すぎる。キャンピングカーはたいてい予備の燃料を持っている。残量が半分を切ったら給油した方がいい。燃料タンクの容量と燃費にもよるけど。ガス欠を起こしたら大変。

何もない道。地平線が見えるだけ。

牛さんこんにちは。しかし、どこにも牛はいない。

橋の下は良好な休憩スポット。

単調な景色に飽きてきてお腹が空いてきたころ、いい感じの人工物を見つけた。柵がしてあって近づけないが、近くに風よけの木がある。今日も朝から向かい風で消耗してしまった。もうやってられん!

木の影で食事休憩。
日差しがある時は、必ずソーラーパネルを出して充電する。
コツコツと地味な充電が日々のブログを支えている。

風に吹かれて寒い時はラーメンに限る。
今日は長袖を脱ぐまでに2時間以上の走った。それほど寒かった。

オリーブオイル漬けのイワシの缶詰は安くて元気が出る。
安いところで60セント、たいてい1ドル以下で売っている。
味は日本のものと変わらず。

休憩する時はしっかり座って足を休める。
中腰のままだと足が休まらない。短時間で効果的に休むのは、地面に座ってしっかり休む。こうしたことの積み重ねが、後に大きな差となって現れる。

しっかり休憩するのも、サイクリストの仕事。ペダルを漕ぐだけではダメ。

油こってりのラーメンが完成!これで1ドル以下。

玄米と袋ラーメンがあれば、オーストラリアで生きていける。
今は日本から持ってきたクロレラを飲んでいる。あの緑の奴。

走ってきた道を振り返ると、本当に何もない。

暇つぶしに道行く大型車を撮る。
これは多分、風力発電所の建設に使用する奴。アームがビヨーンとありえないくらい伸びる奴。途中の山の上で工事をしているのを見た。

道行く車の人から貰った奇妙な食べ物。
始め釣りに使う疑似餌か犬のおやつかと思った。

手渡してくれる時、エナジーなんとかと言っていた。人を疑うばかりなのもダメなので、試しに食べてみると意外に美味い。運転中に食べていたものだろう。いちおう念のため、少しだけ食べて10分待って、異常がないのを確かめてから全部食べた。未知の食べ物には気をつけた方がいい。

いやあ、これどこから見てもミミズだな。

その後、雨が降ったり止んだりを繰り返す。昼食のタイミングはバッチリだった。

今日のチェックポイントIron Knobまでもう少し。
ここまでで70kmちょっと。かなり疲れた。いつまで経っても向かい風だし。

Iron Knobは鉄鉱石の鉱山で栄えた町らしい。
今でも採掘は行われているようだが、遠目で見る限りは活気がない。おおかた取り尽くしてしまったのだろう。

周囲は赤茶けた土で、このような背丈の低い灌木しか生えていない。コヤツはぺんぺん草か?

町の入り口にあった看板。
置いてあったタイヤの上に座って休んで5分もしないうちに雨が降り出した。まただ。最近雨にしつこく降られている。

仕方がないので、休憩を早々と切り上げて出発する。

ペダルを高速回転させて雨雲から逃げようとしたが、雨雲の速さには敵わず半分ほど濡れる。ずぶ濡れになるよりは遥かにマシっだった。しかし、冷たい雨だ。体に滲みる。

雨に降られて濡れたことで、一気にやる気を失ってねぐらを探し始める。始め見つけたところは、四駆のタイヤの跡があったり、ゴミが捨てられていいたため、止めにしてしばらく走って適当な茂みに飛び込んだ。

いつものロードサイド野宿だ!私には道路脇が合っている。仮に見つかったとしても、100km/hで走っている車がUターンして戻って来て、君こんなところで野宿しているのかい?気を付けてな!という奴はいやしない。日が沈めば闇に紛れて見つかることもない。1番安全なのが町の郊外での野宿。車が突っ込んで来るような場所だけ避けるだけで、あとは選びたい放題!オーストラリアは野宿天国だ!!

これからできるだけ自転車カバーを付けることにしたのだが、意外に目立つ。この自転車カバー2,000円という値段だが、生地が丈夫で耐久性も十分ある。自宅で使うなら十分な性能。日の当たる屋外でも、大事に使えば1年は雨やホコリを防いでくれそう。少し大きめなので原付きにも使えそう。

自作しなくて既製品を購入したのは、生地を買って自分で作るより遥かに安かったから。自分の気に入った生地だと5000円くらいはかかりそうだった。

しかし、こうして遠目で見ると、やはり目立ち過ぎる。帰国後、スペシャルな自転車カバーを作るとしよう。やっぱり紺か黒がいいかな?

テントの中で今後の補給計画を練る。
明日到着予定で補給を行うKimbaのスーパーマーケットは日曜休みで土曜は12時までの営業となっている。

Kimbaまでの残す距離はおよそ80km弱。追い風だと行けそうだが、今日みたいな向かい風だとちょっと厳しい。必死になって漕げば間に合いそうな気もするが、無理は止めておく。明日はのんびり行って、日曜日は休養日として、月曜日食料を購入後に出発する。Adelaideで2日休みはしたが、テントを張ったり撤収したりと忙しくあまりゆっくり出来なかった。

Kimbaには無料のキャンプ場があるので、堂々と昼間から張りっぱなしにできる。こんなこともなければ、休養日を取ってゆっくりできない。この先、Cedunaを抜けると、ナラボー平原を横断して海沿いのEsperanceまでは補給場所が少なくてゆっくりしたくてもできなくなる。今のうちにとっておいた方がいい。

ということで明日はゆっくりKimbaの町まで行くことにする。
こういう時に限って強い追い風が吹くかもしれないが。

走行データ
Port Augasta(水約10L積載)〜Iron Knob(通過)〜Iron Knobよりおよそ10km
走行距離 86km
ねぐら  道路脇
 
おわり
現地レポート
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