丸太を積んだトレーラーが行き交う道で消耗する

こんにちは。からあげです。

 

耳栓をして眠れば、風力発電所のプロペラの音は気にならないと思っていたが、実際に寝てみると耳栓をしていても風切り音が聞こえてくる。気にしないように思えば思うほど気になってしまったのだった。

夜は温かく夜露が降りることもなしに、テントは乾いたままだった。Warrnamboolを過ぎた辺りから、大地が乾燥し始めたようだ。太陽の日差しも強くなっているように思える。

朝はゆっくりの7時に起床して活動を始めた。

ガソリンをレギュラーに変えた途端に良く燃えるようになって、青い炎が出るようになってくれた。正常に燃焼するようになって煤の出がかなり減ってくれて助かる。あのまま煤を大量生産していたら、身なりの劣化が止まらなくなっていっただろう。

針のような葉っぱの木。触ってみると柔らかくて痛くない。乾燥から守るために、葉っぱが細くなっているようだ。

今日はまず始めにCape Nelsonに向かう。昨日は岬までのアップダウンにやられてしまい行く気になれなかった。もう目と鼻の先ほどの距離かと思いながら漕いでいると、意外に距離を残していたことに気がつく。

Cape Nelsonの灯台に到着!
白い塀が灯台まで続いている。これは風よけの塀なのか?

灯台は外から鑑賞するのみ。あとは周囲の遊歩道を散策する。
Cape Otwayを見てきた私は物足りなさを感じてしまった。

端は崖になっていて近寄ることができない。
展望台からちらっと見えるだけ。

帰りは強い向かい風とアップダウンに苦しめられる。
ねぐら探しと岬見学に来たが、来るんじゃなかったと後悔してしまった。

周囲は丘陵地帯で牧場があるのみ。
非常に開放的な風景。

途中のレストエリアで休憩する。
自転車旅行者には有り難い施設。

かわいい羊たち。以前見たのとは品種が違うようで首は短め。
こっちの方が羊らしい感じがする。

町に戻ると、図書館に直行して、休憩と充電を行う。
すぐ近くて3,4歳児の工作教室が行われていたのだが、あまり内容が理解出来なくて愕然とした。私の英語力は1,2歳児レベルだと。いや、1歳は話せないから、言葉を覚えたばかりの2歳児くらいということか。

それでも以前とは違って、全く聞き取れないということではなく、知らない単語が多くて理解出来ないというレベルまでにはなっている。NHKラジオで勉強した成果が多少出てきている。

今日はなんと3Dプリンターが可動中だった。
じっと見ていると、少しずつ樹脂を載せて固めていた。まあ、なんと時間が掛かるものだと思った。まだこの程度では、自転車のパーツを作るのは難しいだろう。

12時まで図書館で寛いると、外の日差しが強くなってしまい、日陰にいないと暑さを感じるようになってしまった。

ゆっくりし過ぎて状況が悪化してしまった。参ったな。

次のMount Gambierへは寄り道すると、3日の行程となるため、念のため食料を買い足してゆく。

教会の庭に生えている大きな木。
これだけ日差しが降り注ぐと、すくすく伸びることだろう。
本当にデカイ。

町の本屋さん

入り口は賑やかだが、中はスカスカ。
ネットが当たり前の時代になって、もう本屋は厳しいかもしれんね。

町の郊外に出ると、交通量が一気に減ってホッとしていたが、すぐに異変に気がついた。なんだか大型車が多い気がする。

丸太積載トラック注意の標識。

これを見た時、自分の悪い予感が当たったことに気がついた。

このような丸太を積載したトレーラーが道を行き交っている。
Portlandは丸太の積み出し港でMt.Gambier方面から伐採した丸太をトレーラーで運んできているようす。

推定時速100km/h以上で爆走するトレーラー。
たいていはセンターラインを跨いで抜いてくれるが、たまにあまり距離を離さないドライバーがいてヒヤッとさせられる。
近くを通られると空気の塊に突き飛ばされてよろけてしまう。

伐採地跡では、下草を焼き払う作業が行われていた。
周囲には煙が立ち込めて視界が悪くなっている。

視界不良の道路。
この状態でもトレーラーが行き交うものだから、かなり怖い。

午後からの暑さとトレーラーの行き来に消耗して早くもぐったりとする。木陰のバス停でしばらく休む。

一部見通しの悪いカーブがあるが、たいていは直線道路。
いつの間にか向かい風となっていて余計に体力の消耗が激しい。

頼みの綱のミラーがすぐに首が曲がるようになったため、道端に自転車を停めて修理する。

このミラー、アーム部分が弱いのが欠点。それ以外は見やすくていい。なんとかならんか。ミラーのないツーリングは考えられない。Australiaでは車は郊外に出ると、100km/h以上のスピードで走るので、ミラーで後方確認しながら走らないと非常に危険。次のAdelaideで良さそうなミラーがあったら買うことにしようか。

トレーラーの爆走に耐えられなくなり、脇道に一時避難。
まだこの状態がしばらく続くのか。考えただけで嫌になる。

今日は3時半過ぎに脇道に逸れてテントを張って休むことにした。もうやってられん。急に暑くなって体が対応出来ていないし、トレーラーの爆走に疲れたから早めに休むことにした。
Portlandで休養日を取れると思ったが、あてが外れてがっくりしてしまったのも大きいかもしれない。しばらく休養日は取れそうもないので、走行距離を短めにして走ってゆくことにしよう。Kangaroo Islandでは十分すぎるほどゆっくりしよう。

火照った体だと、カヤライズでないと中に入って横になることはできない。まだ夜露が降りる可能性があるので、フライシートは付けておく。

このように出入り口を全開にしているだけでもずいぶん違う。

今日の晩御飯は濃厚ラーメンにしたのだが、スープが辛くて水を大量に飲んでしまった。次の給水ポイントまで30kmはあるので、水を大事にして飲んでいきたい。とか言いつつも、今も水を飲み続けている。

日が陰ると急に涼しくなって過ごしやすくなった。

これから西に向かうにつれて暑さが厳しくなってくるから、朝早めに出発した方がいいだろう。今日みたいな遅い出発だと暑い時間帯に走らねばならず、距離が伸びずに消耗するだけ。

走行データ
Cape Nelson~Portland~Nelson30km手前まで
走行距離 58km
ねぐら  Portland-Nelson RD脇道の空きスペース
 
 
おわり