South Australiaへ

こんにちは。からあげです。

 

昨日、港町のPortlandを出てから、丸太を載せたトレーラーがひっきりなしに行き来する道路に入ってしまい大変な目に遭っている。
Australiaではロードトレインさえ気をつけていればいいと思っていたが、実際は違った。距離を空けて抜いてくれてはいるものの、推定100km/h以上のスピードで走っているので、かなりの風圧を受ける。遠くから爆音が聞こえて来る度に怖くなり、何度もミラーで後方確認する。

時速100km/h以上で走行する丸太を積載したトレーラー

昨日は早めに走行を切り上げて休んだのは正解だった。午後から気温が上昇していて、向かい風の中を走っていても汗ばむほど暑かった。慣れない暑さに参ってフラツイて中央線よりに出てしまったら大変だ。道路脇にたくさん転がるカンガルーの轢死体のようになるだろう。これは誇張ではなく本当のこと。車で通ると一瞬のことで分かりはしないが、遅い自転車だと道端のようすも良く分かる。道路上に転がっている死体よりも、道端にある死体の方が圧倒的に多い。罪もないカンガルーが夜な夜な車に轢かれていると思うと胸が傷む。

燃えるような朝焼け

今朝は昨日の遅れを取り戻そうと早起きして朝食の準備を始める。水につけ置きしておいた玄米のクッカーのフタを開けてみると、アリがたくさん入っていた。貴重な水を使ってある程度は洗い流したが、すべて取り除くことは出来なかった。炊きあがった玄米をしっかり見ずに食べると、結構美味かった。アリの出汁が多少出ていたかもしれない。

出発準備完了!

出発準備が整うと意を決して舗装道路に復帰する。すでに日が出て周囲は明るくなっているが、雨が降ったり止んだりの天気で時間の割には暗い感じがする。すでに伐採の作業が始まっているらしく、トレーラーの走る爆音が食事中にも聞こえてきた。一度道路に出てしまえば、逃げ場などはどこにもなく、あまり端に寄り過ぎないようにあえて白線の内側を走り、後ろから迫るトレーラーのようすを見ながら外側に逃げる。始めっから端に寄っていると、それに合わせて抜いてくるため、ふらついた時に危険になる。エアホーンを鳴らされようが、ある程度のスペースは自分で確保しておく必要がある。

貯水タンクのあるキャンプ可能なレストエリア

落書きだらけのタンク

いい味出しているな。

ゾウさんの鼻のように垂れ下がっている取り出し口。

バルブが高さ2m以上もあるところにあって、手が届かない。
そこら辺に落ちている丈夫な枝を拾ってバルブ操作する。

猿並の知能だと、干からびて死んでしまうかもしれない。

今日は前半雨に濡れながら走った。風は向かい風で雨が降ったり止んだりという、自転車にはキツイ状況だが、暑さが全くないだけで十分快適だった。それより、大型車が通らない道を走りたい方が強かった。

Nelsonに到着!VitoriaとSouth Australiaの州境付近のGlenelg River河口にある小さな町。

10時過ぎにNelsonに到着してしばらくすると、雨が本降りになった。東屋に自転車を避難させて徒歩で水場を探す。するとトイレの横に貯水槽の乗った櫓があった。飲用不可との表示があったが、多分雨水なので浄水すれば全然問題なく飲めると思った。
水は確保出来たとして、ここ2,3日やっていなかった自転車各部のビスの点検を行った。キャリアの取り付けビスには、緩み止め剤を塗布しているが、走行中の激しい振動で緩んでくるかもしれない。去年北海道ツーリングの時、リアキャリアのビス1本を脱落させたまま走行するという失敗をしでかしている。

今回のAustraliaで同じ失敗をすると、走行距離が長い分余計に面倒なことになる。いくら丈夫な自転車でも、取り付けのダボ穴が馬鹿になってしまったらどうしようもない。

ペリカンくんがお出迎え♪警戒心が強く岸の近くまで寄ってきてくれない。

飲用不可の水は浄水器を通して飲むのが基本。
大きな貯水タンクに雨水が貯められている。

東屋の下で昼食にする。雨が大降りになってきて早めの昼飯にした。

食事が終わっても、いまだ雨が止む気配はなし。

町のインフォメーションに移動して軒下で雨宿り。

森の中は蚊が多かったので、塩分濃度が高い川沿いの東屋に移動して早めの昼食を摂る。今日はこのあと、鍾乳洞見学に向かう。雨でも鍾乳洞なら全然問題なし。Mount Gambierに向かう途中にPrincess Margaret Caveという見応えのある鍾乳洞がある。

Nelsonを出てしばらく走ると、Victoriaを出てSouth Australiaに入った。Melbourneからおよそ二週間Victoriaを走り、ようやく2つ目の州South Australiaに入ることが出来た。しかし、まだ自転車ツーリングは始まったばかり。Adelaideを越えてしばらくゆくと、Nullarbor Plainの横断が待っている。

ようやく幹線道路を外れて脇道に逸れる。交通量が一気に減り走りやすくなる。

見渡す限りの牧場。人間より牛の数の方が圧倒的に多い地域。

道は森の中へと続く。

整然と並ぶ松林。

鍾乳洞のある場所に到着すると、ちょうど12時半からのツアーが始まったばかりで、次の13時半まで待たなければならなかった。この鍾乳洞は案内係の人と一緒に回るツアー形式になっているため、個人で自由に見回ることが出来ない。その分、鍾乳石を間近に見れる。入場料は一人22ドル。少し高いような気がしたが、入場料が高い意外に入るのを止める理由は見当たらなかった。ちなみに洞窟内は動画撮影、ストロボの使用は禁止。GoProをヘルメットに付けて撮影しようと意気込んでいたが、念のため受付の人に聞いてみたら駄目だった。やっぱりそうか。そうだよな。

待っている間に野生のカンガルーを間近に見ることが出来て待ち時間は全然苦にならなかった。

鍾乳洞に入る前に5分ほど案内係の人から説明があったが、余計なところを触るなだとか、下が濡れていて滑りやすいので注意するように、というごく当たり前のことは分かった。かなり長い階段を下りてゆくと、地底に別世界が広がっていた。これまでいくつか鍾乳洞を見てきたが、思わず感嘆のため息が出てしまうのは初めてのことだった。柱のように天井から地面に繋がった鍾乳石がいくつもある。内部は広くて腰を屈める必要は全くなし。照明で照らされた洞窟内は見事なものだった。案内係の説明はほとんど理解出来ず、その分洞窟内をじっくり観察した。
事前にフリースを着込んで中に入ったが、意外に温かく案内係の人が半袖でいられるほどの温度で、若干暑さを感じた。同じツアーの人はスリランカからやって来た一族郎党の集団で身内で話すときは現地の言葉で、案内係とは英語で会話していた。おそらく裕福な一族で、しっかりした教育を受けられたようす。それに引き換え、英語がさっぱりな私は呪文のように聞こえる説明をただただ耳に入れることしかできなかった。

さあ、洞窟探検に出発だ!

まだまだ潜ってゆく。どこまで続くんだ。

異世界の地底へようこそ!

鍾乳洞を出るとちょっとだけ周囲を散策する。この下に立派な鍾乳洞があるとは全く思えないような普通の森が広がっていた。昔の人はロープを使って地面に空いた縦穴から洞窟内に入っていたようだった。

洞窟のある地上の風景

Glenelg River

東屋の下で雨宿り。今回初めてカッパの上を着用して走行した。

鍾乳洞を出るとMount Gambierに向かって走る。Mount GambierはSAではAdelaideに次ぐ大きな町らしい。日没までに行けないこともないが、野宿場所を探すのに時間がかかりそうなので、町に近い適当なところで泊まることにした。自転車を走らせつつねぐらを探していると、松の植林地帯の中に作業道を見つけ、少し入ったところにいい感じの空き地を見つけた。通りからは見られず、風を防いでくれる場所だった。雨が再び降り始める前にテントを張って荷物を入れるとようやくホッとすることができた。

明日はとりあえずMount Gambierまで行って図書館でルートの情報収集を行う。今問題なのが、このままゆくと重要な補給ポイントに差し掛かる時にイースターの休日と重なってしまうこと。ひょっとしたら店を閉めてしまうかもしれず、食料が手に入らなくなるかもしれない。

不法投棄された廃タイヤ

極上の野宿場所。人の気配は全くなく、数日間だけなら誰にも見つからずに滞在することも可能なように思える。

昨日は圏外だったため、補給に寄ったMount Gambierの図書館でブログ更新を行っている。昨夜メモ帳に打っておいた文をコピペして適当に写真を付けてみた。

これまで辺鄙な場所でも電波が入っていたので、Mount Gambierの近くで圏外になるとは思わなかった。

ではまた明日。

走行データ


Nelson手前30km付近〜Nelson〜Princess Margaret Rose Cave〜Mount Gambier手前15km付近

走行距離 65km
ねぐら  松林の中

 

おわり

現地レポート
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からあげ隊長の冒険