自転車旅に最適なオーストラリアの紙の道路地図を探す

こんにちは。からあげです。

 

はじめに

来年、自転車でオーストラリア一周を計画しているおっさんだが、ビザの取得と並行して行っていた準備があった。それはオーストラリアの地図を手に入れることだった!

世間には携帯に便利で見やすい電子地図が出回っているが、私はどちらかというとアナログ派で、昔ながらの紙の地図を好む。紙の地図は、水濡れにさえ気をつければ、目に優しいし、バッテリーを気にせずにいつでもどこでも見放題。おまけに自分の好きなように書き込むこともできる。

一方の電子地図は、スマホに入れておけば、場所もとらないし、重たくもないし、現在位置もすぐ分かる。ただ、時折スマホを出して地図を確認していると、バッテリーの消耗が激しくなるし、つい手を滑らせて地面に落として壊してしまうおそれもある。

やはり、どんな道具にも一長一短がある。

 

情報収集やブログ更新には、なくてはならない重要な電子機器のスマホだが、依存しすぎると自分の能力がダメになりかねない、諸刃の剣の性質も兼ね備えている。以前、初めてのスマホを手に入れてスマホをナビ代わりに車を運転し始めると、急に道を覚えられなくなってしまった。しかし、それでも便利なスマホナビを使うのを止められないでいた。

今現在は車を手放し、自転車だけの生活になった。昔のように再び紙の地図を使うようになると、あら不思議!自然と道路を覚えられるようになった。便利な電子地図が、おっさんのただでさえ少ない記憶力を奪っていたのだ!

 

話を戻すと、積載できる荷物の量が限られる自転車旅では、全て紙の地図で持ち歩く訳にはいかず、電子地図も併用して行かねばならない。広大な大陸の詳細な地図を全て紙で持つことは不可能。2018年の北海道・東北ツーリングでは、郊外では紙の地図のツーリングマップル、市街地ではスマホアプリのグーグルマップを使用していた。

実際にやってみて、この組み合わせが私に最も適していると感じた。それで来年の2019年のオーストラリアの旅でも同じ方法で地図を使ってみることにした。

 

オーストラリアの道路地図

https://thetruesize.comにて生成した同縮尺のオーストラリアと日本の地図。

オーストラリアは約7,700,000平方kmの面積、日本の約380,000平方kmの面積の約20倍の広さを持つ。そんな広大な大陸の詳細な地図を持つことは難しい。オーストラリア大陸が丸々収まったコンパクトなサイズの地図帳はないものかと、ネットの世界を渡り歩いていた。そんな時、自転車旅にぴったりな地図を見つけた。

 

 Australia Road&4WD Handy Atlas

 Australia Road&4WD Handy Atlas

オーストラリアの地図メーカーHema社が発行するオーストラリア全土をカバーしている道路地図。楽天市場のT-Mapsという海外地図の専門店で見つけた。なんでもお店によると、オーストラリアで一番売れている地図帳なのだそう。
現地に行かなくても、日本で手に入れられるのは有り難い。地図が欲しいのは、現地に行ってからではなく、準備段階のうちからだ!

ショップ直リンク

楽天市場 T-maps【オーストラリア・アトラスAustralia Road & 4WD Handy Atlas】 

 

地図には他にもいろいろあるが、内陸部の四駆しか通れない道や外れのヨーク岬の地図だったりと、今回の自転車旅にはあまり必要性があるとは言えない。いろいろ調べているうちに欲しくなってから、手に入れても全然遅くないだろう。

こんなクソ重たい地図を何冊も持てるか!

地図の大きさは、昭文社のツーリングマップルRと同じB5版となっている。
実際に重ねて見ると、だいたい同じ大きさだ。

ページは螺旋状のプラスチックパーツで留められている。
背表紙はなく、表と裏の表紙が独立している。

螺旋状のプラスチックパーツ

動きがイマイチ悪くて、ページを二つ折りにする時に引っかかりがある。

恒例の重さチェックをしてみる。

まずはツーリングマップルR関東甲信越から。重さは624g。

続いてHandy Atlasを量ってみる。すると706g。

厚みは同じくらいだが、ツーリングマップルよりも紙質がより丈夫で重量感がある。
1冊で700gなら、携帯する許容範囲内だ。

表紙は分厚くてかなり丈夫そうに思える。多少の水濡れなら弾いてしまうだろう。

表紙の裏側にはオーストラリア全土の地図が表示されていて、記載されている番号が中の地図のページ番号となっている。

オーストラリア6つの州に分けて記載されている目次

地図帳独自のアイコンマーク

だいたい日本と同じで見れば分かる。

主要な国立公園の一覧表には、アイコンマークが載せられている。
ここを見れば、どんなサービスを受けられるか、ひと目で分かるようになっている。

クイーンズランド州の先頭のページ

クイーンズランド州の地図とページ番号が表示されている。
このページで目当てのページ番号を調べることができる。

クイーンズランド州索引ページのアップ

Townsville(タウンズビル)周辺地図

表記は全て英語。現地にいる時は、英語の地図の方がかえって分かりやすい。
日本の地図を見ていると、脳内が日本語モードになってしまって、英語に対応出来なくなる。
郷に入れば郷に従えではないけれど、現地語で書かれたものの方が、地図を見せて道を尋ねることもできるので便利。

距離表示はkmで日本と同じ世界標準の単位となっている。

ナラボー平原周辺

主要道路に沿ってレストエリアが整備されているのが分かる。
オーストラリアの自転車旅は、道路沿いに整備されたレストエリアを拠点に続けることになる。
こうしてひと目でレストエリアの位置が分かるのは非常に助かる。

ただし、この地図で注意が必要なのは、縮尺が同じでないということ。

何にもない内陸部の部分は大縮尺となっている。そのため、ページをめくる度に縮尺を確認する必要がある。地図の見た目で距離を測ると、大変なことになる。

地図をバラしてスキャナで読み取る

Handy Atlasはコンパクトでなかなか使い勝手が良さそうなのだが、途中で水に濡らしてダメにしてしまうかもしれないし、邪魔になって捨てたくなるかもしれない。そんな時のために、ツーリングマップルRでやっているように、地図をバラしてスキャナで読み取り、PDFファイルにしてスマホに入れておくことにする。あとはスマホが故障した時に備えてクラウドにもアップロードしておく。予備の地図は絶対にあったほうがいい。

螺旋状のプラスティックパーツの端が折り曲げてあって外れないようになっている。

これを大きな裁ちばさみでカットする。

ハサミを入れたら、簡単に切ることができた。

カットしたようす

これで引っかかりはなくなった。

螺旋状のプラスチックパーツを回転させて外してゆく。

根気よく回して外す。

こういう地味な作業はおっさんに任せろ!

5分ほどクルクル回して難なく地図をバラすことに成功した!

ドキュメントスキャナで地図を読み込む。

こういう時は、まとめてできるドキュメントスキャナが便利だ。表紙と裏表紙が硬くて吸い込みにくかった。

時々、ページがくっついて2枚同時に読み込んでしまったが、その都度異常を感知して停止してくれた。
何度かやり直して全てのページを読み取ることができた。

作成したPDFファイルは、見開きの2ページを1ページで表示させるように設定しておいた。
これで紙の地図のように見ることができる。

スキャン作業が終わったあとは、螺旋状のプラスチックパーツを回して入れて、元の地図帳に直しておいた。

元通りになった地図帳。

プラスチックパーツの片方の端が切れているので、地図を開け閉めして中を見た時はズレを戻しておく必要があるが、それほど使い勝手が悪くなったわけではない。

電子版の地図も手に入れられたことを考えれば、些細なことだろう。

 

オーストラリアの地図はこれにて一件落着!これから地図をもとにルートを練って行くことになる。まあ、現地に行ったら、おっさんの気が変わって、気の赴くまま適当に走ることになるだろうけど。

 

おわり

コメント

  1. みなみまる より:

     はじめてお便りします。NZ在住の「みなみまる」 という、50歳代のおじさんです。豪州をサイクリングされるという壮挙、感服してサイトを拝見しています。
     NZも日射はきついのですが、オーストラリアはさらに太陽がギラギラしている国です。私は仕事の関係で、シドニー、アデレード、メルボルンに滞在しましたが、夏季には1週間で見違えるほど日焼けしました。帽子や長袖シャツはもちろんですが、SPFの高い日焼け止めも必携です。どうか日焼けで消耗しませんように、ご注意ください。

    みなみまる 拝
     

    • karaage より:

      初めまして!どうもコメントありがとうございます。

      先人たちの記録をみると、かなりヤバそうな気がします。オーストラリアの自転車旅で要注意なのは、暑さ特に紫外線じゃないかと思っていました。
      やっぱりそうですか。しっかりと対策をする必要がありますね。
      今は日よけの自作アイテムをいろいろ考えています。懐かしい?パナウェーブ研究所みたいな衣装になるかもしれません。