こんにちは。からあげです。
はじめに
前回のハブダイナモ付きホイールの入手に引き続き、今回はフロントライトの取り付け。
ハブダイナモ付きのホイールは自転車屋さんに組んでもらい、ライトや電線、取り付け金具などはネット通販で揃えて自分で取り付けた。見た目は決して美しいとは言えないが、実用上は全く問題ない。
明るいフロントライトのお陰で、昼夜とも安全快適に自転車に乗ることができるようになった。
脇道から飛び出してくる車や強引な右折車が減ったような気がする。(いや確かに減った。)
フロントライトの取り付け
ハブダイナモ用ヘッドライト 丸善電機産業 マグボーイ オートヘッドライト(MLI-1AL型)2.4W
丸善電気産業株式会社(MARUZEN)
マグボーイ オートヘッドライト MLI-1AL仕様
電圧:AC6V
出力:2.4W
電球:1W LED(1灯)
オートライト機能:AUTO-ON(自動点灯・常時点灯)切替スイッチ付き
明るさ:JIS規格光度区分のグレード5相当
自転車の速度 | 中心光度(cd) | 平均周辺光度(cd) | JIS規格:該当光度区分 |
15km/h | 3500 | 1500 | グレード5相当 |
寸法:長さ約70mm(取り付け金具を除く)、直径約45mm
重量:約60g(ライト本体・取り付け金具のみ、そのほかの付属品を除く。)
材質:ライト本体 プラスチック、取付金具 スチール
製造:中国
その他:1線式と2線式のほか、カゴ下取り付けタイプもあり。
付属品一式(1線式)
包装の厚紙の裏側に簡単な説明書あり。
ライトのようす(側面)
ライト前面
1W LEDライト1灯
透明のカバーレンズはプラスビス1本で取り付けられている。
ライトのようす(下側)
ライト前面下部より電線が1本出ている。
オートライト切り替えスイッチ
AUTO(自動点灯)とON(常時点灯)を切り替えることができる。
スイッチは電気的なものではなく、明るさセンサーを覆うだけの物理的なスイッチ。
オートライト切り替えスイッチの仕組み
おっさんはフタがあると開けたくなる質。
内部がどうなっているか気になって仕方がない。どうしても好奇心を抑えきれなかった。
子供の時からいらんことをして壊したものは数知れず。電線を切らないようにやさしく扱った。
これが明るさセンサー。
明るさを検知してライトをONOFFしてくれる。
オートライト切り替えスイッチの内部
スイッチを回して明るさセンサーを覆うと、常時点灯に切り替わる。
原始的なスイッチで故障するおそれはなし。
信頼性の高さは、ロングツーリング時に精神的な負荷を軽減してくれる。
明るさセンサーの開口部。この状態はAUTOの位置で自動点灯する。
電線の付け足しと平型端子110型
今回は間違えて1線式のライトを購入してしまった。
シマノのE2端子付きのハブダイナモの場合、2線式を選んだ方がいい。
あとで線を付け足す必要あり。
Amazonでは1線式がおよそ1,000円という激安価格で購入できるので、安い1線式を買ってあとから付け足すのも手。
ライト付属の電線には110型の平型端子のメスが取り付けられている。
角度を変えてもう一枚撮影。
エーモンのカプラー用端子セット(110型)
110型の平型端子はスピーカー用で、一般的ではなく特殊なものであるらしい。
近所のホームセンターでは入手出来なかったので、ネット通販で購入した。
ライト既存の端子とエーモンの端子では、微妙にサイズか形状が違いピタリと接続することができず。
コンパクトな110型の端子は、無理に抜き挿ししようとすると曲がりそうに思えた。そこで手元にあったギボシ端子を付け直した。
リアライトは110型の平型端子が適合した。
もう片方の電線は取付金具の下にあった。このボルトに丸形端子の電線を接続した。
電線は0.5sqの単線を使用した。
太さ0.5sqの電線は、DC12V60W以下・DC24V120W以下の容量あり。
ハブダイナモの出力はAC6V、ライトの消費電力は2.4W。電線の容量は十分。
場所によっては、単線ではなくダブルコードにした方が、取り付けしやすくて見た目がスッキリする。
取り付け作業に使用したテスターが接触不良でストレスがかなり溜まった。
普段ストレスとは無縁の生活を送っているため、ストレスには非常に敏感な体質になった。
道具はしっかりと使えるものが欲しい。今度新しいものを買うとしよう。
エスコ パイプクランプ10mm EA947FK-10
フロントライトは、フロントキャリア(サーリーナイスラック フロント)の10mmのパイプに取り付けることにした。しかし、なぜか自分の欲しい金具が見つからない。
ネットで探しに探してようやく見つけたのがこの金具。エスコのパイプクランプ10mm EA947FK-10。
角度を開けてもう一枚。材質はスチール。ビニールコーティングされて滑りにくくなっている。
細いパイプに固定する時に役立つ金具。
自転車用ライトの取り付けには、十分な強度を持つ。
ライト本体の取り付け
フロントキャリアのパイプにクランプを取り付けてみると緩かった。ボルトを目一杯締め込んでもズレそうだった。
そこでビニールテープを巻いて取付部を太くしてから取り付けた。
ビニールテープが剥がれないように、端を瞬間接着剤で確実に留めておいた。
ビニールテープは熱に弱くて、気温が高くなると接着面がズレてくる。
ライトの本体を仮付けしたようす。
ライトはキャリアから大きく飛び出た状態。あえてこうしたのは、キャンプ用マットを前カゴに付けても、ライトが見えるようにするため。
キャンプ用マット装着時のようす。
おっさんは膨張式のマットより、固形式マットの方が好き。空気漏れがなくクッション性が長持ちするため。毎日のことだと空気を入れて膨らませたり、空気を抜いてきれいに畳んで収納袋にいれたりするのが面倒臭くなってくることもある。固形式マットは嵩張るものの、手間いらずなのがいい。玄人好みのマットと言える。年間の半分以上を野宿で過ごすハードな使い方には、固形式のリッジレストが最適。
ライト本体をビス止めしたようす。
M5×10mmの六角穴付きボルトを使用。手で締められるように、ナットをスレンレス製の蝶ナットに替えた。
ボルトの方も蝶ボルトに替えた方がいいかもしれない。今になってからそんなふうに思えてきた。いちいちモンキーなどを使って押さえなくてもいい蝶ナットは便利。
固定ボルトをズレない程度に締め付けて、手動でライトの角度を調整できるようにしている。
ライト本体が軽いともあって、適度に締め付ければOK。
E2端子の加工
ライトを付けたところで、ハブダイナモから電線を繋ぐ。
今回手に入れたシマノのハブダイナモ(DH-UR700-3D)は、E2端子となっている。
E2端子が1個付属していた。
E2端子を外したようす。
これがE2端子。グレーの丸い出っ張り部分に電線を通すようになっている。
丸い穴には、防水用と思われる白いシリコングリスが詰められている。穴あけ作業は不要。
反対側から写す。
黒い穴の出っ張り部分を押すと、グレーの部分から黒いカバーが外れる構造。
差し込み部分。
黒いカバーを外したところ。
被膜を剥いてから電線を通して銅線部分を折り曲げる。
そして元通りに黒いカバーを取り付けるだけ。
面倒なハンダ付けの必要はなく非常に簡単な構造。
黒いカバーを付けた状態で差し込み部分を撮影する。
銅線同士が接触していないことをしっかりと確かめておく。
電線の接続
E2端子の加工が終わったところで、ハブダイナモとフロントライトを接続する。
実はこの時、リヤライトの取り付け作業も同時進行で行っている。
記事作成の都合上、分けて書いているだけなので注意して欲しい。
自転車を逆さまにして作業を行った。折りたたみ式のメンテナンススタンドでは、重たいのディスクトラッカーの重量を支え切れない。そのうち、スタンドを自作しようと思っているのだが、お金が掛かることなのでいつも先延ばししてしまっている。
電線を固定するまえに、まずはライトの点灯試験を行う。
ダブルクリップで前カゴに仮止めしておく。
ライト点灯前のようす
前タイヤを手で軽く回転させると、眩い1WのLEDライトが点灯する。
ゆっくり回した程度なのに、直に見ることが出来ないほど明るい。
電線同士の接続は、あとでやり直しができるように、丸形端子をボルトで留めることにした。
フロントライトのONOFFスイッチを操作しやすい場所に取り付けるつもりだった。とりあえず今回はこれでヨシ。接続部分はビニールテープを巻いて防水処理しておいた。
マットを付けた状態で再確認する。ライトの点灯は良し。正面からはっきりとライトを視認できる。ドライバー目線でも全く問題はなし。
フロントライトを右側に付けたのは、対向の自動車から見えやすくするため。右側でも路面の見やすさは、ほとんど変わらず。
ベストポジションはタイヤの上のカゴ下だと思われる。だがカゴ下に取り付けると、マットを付ける際に邪魔になる。嵩張るマットは、前カゴの前面に縛るのが最適。今のところ、ここ以外に思いつかない。
フロントライト取り付け完了
電線をしっかり固定する前の状態で撮影した。
ハブダイナモの出力電線はフォークに巻いて前カゴの後ろまで這わせた。
フロントライトの2本の電線はフロントキャリアのパイプに巻いて前カゴの後ろまで這わせた。
電線の設置は、振動やほかのものと当たって擦れないように配慮した。
上からライトを見下ろす。
左真横からだとタイヤに遮られてライトが見えにくい状態だが、夜間であればライトに照らされた路面、自転車やパニアバッグの反射材、反射材付きのベストがヘッドライトの光を反射して光ってくれるので問題なし。前方は、ある程度の斜め方向からでもハッキリ視認できる状態。
昼間に車道の左端走行中は、左の脇道から出てくる自動車に警戒する必要がある。目立つ衣類(反射材付きの蛍光ベストが最適)を着用していれば問題なし。
電線はリアライト用のものを合わせて、前カゴの後ろに丸く束ねてロープで縛っておいた。
この状態で3,000km走行しても問題なし。
ライト本体の凹みをグルースティック(ホットボンド)で埋める
振動でライト本体の取り付け金具のボルトが緩むかもしれないし、雨水が溜まって錆びやすくなるかもしれない。そこで、グルースティックで埋めてしまうことにした。ゴミの付着やサビの発生を防ぐために、フレームのダボ穴を塞いでおくのに有効な方法。
これは100均で買ってきたグルーガンとグルースティック。電気コードが硬くて扱いづらいが、仕事はきちんとこなしてくれる。
グルースティックは熱を加えると溶けて液状になり、冷えると固まる性質を持つ樹脂製の物体で手芸や工作で活躍するもの。
グルースティックをたっぷりと盛っておいた。まだ扱いに慣れておらず、仕上がりの見た目が悪い。
これでライト本体側のボルトが緩むことはなくなった。
夜間走行テスト
1W LEDライト(1灯)のフロントライトが点灯した状態。
電池式のものと比べると、数倍明るくて路面状態が見やすい。
LEDの指向性とレンズ形状により、光の偏りが見られるものの、夜間走行に必要な明るさは十分ある。1,000円のライトとは思えない性能だ。
その後の改良~ゴムワッシャーの挿入~
ライト本体の取り付け用のパイプクランプは、パイプ径10mm用のもの。取り付けのフロントキャリア(サーリーナイスラックフロント)のパイプ径は10mm。キツめに締め込んでみても、緩くて振動で少しずつ緩んできて、段差を越える衝撃でライト本体がズレていた。安全のために常時ライト点灯しているのに、光軸がズレていては効果がなくなってしまう。
そこでライト本体のズレ防止のため、手元にある素材で改良を加えることにした。
今回使用したのは、たまたま道具箱の中にあった厚さ1mmのゴム板。文房具用のパンチで穴(約7mm径)を空けてハサミで丸く切った。
チューブは厚さ約1mm。加工しやすくいつでも手に入るので、修理・改造の素材には最適。
わざわざ買う必要はなし。
パイプクランプのビスに自作したゴムワッシャーを2枚挿入した。これまでは硬い金属ワッシャー2枚のみで、定期的に締め直す必要があった。ゴムワッシャーは私が意図したとおり、防振とズレ防止に役立ってくれた。
これでライトのズレ防止対策は完了。
フロントライトの取り付けはここまで。次回はリヤライトの取り付け。