携帯工具UNIOR(ゆにおーる) ポケットスポークレンチでスプロケットの着脱を行う

こんにちは。からあげです。

UNIOR ポケットスポークレンチでスプロケットの着脱作業

前回の通常工具でのスプロケットの着脱に引き続き、今回は軽量コンパクトな携帯工具(UNIOR ポケットスポークレンチ)によるスプロケットの着脱について説明したい。

ロングツーリング時の整備では、当然携帯に便利なポケットスポークレンチを使用することになる。普段の整備でも積極的に使って、取り扱いに慣れておきたい。

このポケットスポークレンチがあれば、無駄に大きくて嵩張るスプロケットリムーバーとおさらばできるし、不意のスポーク折れも怖くない。

 

シマノ ロックリング締め付け工具 TL-LR15

シマノロックリング締め付け工具 TL-LR15

shimano Lock Ring Tool(With Guide Pin)
TL-LR15 Lock Ring Removal Tool
Y12009230 

 

スプロケットの取り付けに必要なのが、まずはシマノのロックリング締め付け工具 TL-LR15
携帯用に適した柄のないタイプで、スプロケットやブレーキローターの着脱の際に必要な工具。通常モンキーとセットで使用する。

スプロケットにはフリー機構が付いていてペダルを漕ぐ足を止めても惰性で進むようになっている。(向かって左方向に自由に回転する。)そのため取り外しにはスプロケットを固定するためのスプロケットリムーバーと呼ばれる工具が別途必要となる。スプロケットを取り付ける際やブレーキローターの着脱にはスプロケットリムーバーは不要。

通常のロックリング締め付け工具と比べてみる。
先っぽだけなのが分かる。

携帯工具と通常工具の違い。

センターにガイドピンが付いていて、ズレにくい構造になっている。

凸凹の部分がロックリング内側の凸凹に噛み合うようになっている。

真上から見たようす

2面幅は約24mm。ツーリングに24mmサイズの大きなスパナを携帯する訳にはいかない。
当然、汎用性の高いモンキーレンチとセットで使うことになる。

裏面には、shimano TL-LR15 JAPANなどの刻印がある。

締め付け工具の重さを量ってみたところ58g。
中がぎっしりと詰まっているので、見た目より重たく感じる。

 

UNIOR(ゆにおーる) ポケットスポークレンチ(Pocket spoke wrench)

そしてこちらが本命のユニオールのポケットスポークレンチ。
スポークレンチといいながら、レンチ機能は単なるおまけ。スプロケットの取り外しが重要な機能となる。

 

袋から取り出したところ。

あんなに大きかったスプロケットリムーバーがここまで小さくなった。
UNIOR 1669/4と刻印されている。

斜め方向からみる。
リングの凸凹がロックリング内側の凸凹に噛み合うようになっている。

裏面のようす

この部分がスポークレンチ。2面幅3.4mmのニップルに適合する。

スポークレンチとして使う時は、このようにセットする。
道具は専用品ではなく、汎用性の高いものを選ぶのが軽量化の基本となる。

反対側からみたようす

ガタツキはなし。ガッチリと噛み合っている。
これなら、スポークレンチとしても非常に優秀だ!

ポケットスポークレンチの重さを量ってみると、なんと驚きの12gという軽さ。

一方のスプロケットリムーバーは287g。圧倒的な違いで笑いがこみ上げてくる。もうこれは笑うしかない。これは歓喜の笑いか、それとも狂気か。

通常のロックリング締め付け工具は249g。

通常工具の組み合わせ 287g+249g=536g
携帯工具の組み合わせ 58g+12g=70g
重量の差 466g

 

ロックリング締め付け工具とセットで使うモンキーレンチの重さを除いてのことだが、それでも大きな差がある。

 

ポケットスポークレンチでスプロケットを取り外す

それでは実際にユニオールのポケットスポークレンチでスプロケットを外してみよう。
自転車屋店のマンツーマンの講習会で店主直々に使い方を教わった。それを読者にもコッソリとお教えしよう。

参考までに自転車店のブログ記事と2019年1月当時に世界一周中のサイクリストでこの工具を絶賛する茶壺さんの記事を掲載しておく。

 

リヤホールを外して、ポケットスポークレンチをこの向きで取り付ける。

ホイールを取り付ける前に、ギヤをローにしてからリヤホイールを取り付ける。
スプロケットの最大歯数は36Tで、荷物満載でも急な坂を立ち漕ぎなしで上れるようにしている。

歯数の多いローにすることで、より少ない力で外せるようになる。詳しくは自転車見聞店さんの記事を参照して頂きたい。

 

ポケットスポークレンチを付けた状態で、リヤホイールを取り付けた状態。
スプロケットと一緒に回転しようとするポケットスポークレンチをフレームが押さえて外す仕組み。

角度を変えてもう一枚。

ポケットスポークレンチとロックリングとのかみ合う部分は少し。キッチリ噛み合うように取り付けるように注意したい。

あとはペダルを回してスプロケットのロックリングを緩めるのみ。ペダルを回す感触で緩んだかどうかすぐに分かる。

ギヤがローだと軽い力で外すことができる。試しにハイでやってみると違いがよく分かる。ペダルを反対方向に回しても、フリーホイールで空転するだけなので間違いはなし。

これでポケットスポークレンチを使用したスプロケットの取り外しはOK。
取り扱いも簡単で迷うことはなし。

通常工具でスプロケットを外しているときの風景。
携帯工具の方がより少ない力で簡単に外れるのだから本当に驚きだ。

 

ロックリング締め付け工具 TL-LR15でスプロケットを取り付ける

続いてロックリング締め付け工具(TL-LR15)を使ったスプロケットの取り付けを行う。
取り付けの際はポケットスポークレンチは不要。

ここで新たな秘密兵器の投入となる。ミニモンキーとシートポストを組み合わせたもの。これも自転車屋さんで教えて貰ったやり方。

正しくスプロケットを入れてから、ロックリング締め付け工具をセットしたところ。
しっかりと奥まで差し込む。

工具にシートポストと組み合わせたミニモンキーを取り付ける。

写真を撮りやすいように寝かしているだけで、実際の作業はホイールを立てて行う。

モンキーレンチ使用上の注意点は、しっかり口を締めてガタツキをなくし、可動部のアゴを力の掛からない方にセットして回すこと。

右回転で締める時は、このようにモンキーをセットする。過大な力が掛かって工具を傷める恐れがあるので、パイプで柄を延長して締め付ける行為は禁止されている。やるなら自己責任で。仮に壊れたとしても、悪いのは工具ではなく、想定外の使い方をしている自分の方なのだから。

締め付ける際は、体でタイヤを押さえつけてから、片手で締め付け工具をしっかりロックリングに押し付けながら回す。
組み合わせの携帯工具では、掛かりが甘くなりやすい。
写真はブレーキローターをのロックリングを外しているところ。

シートポストの柄が長めなので、力を加減して締め付けした。
(長過ぎて使いづらかったので、後日シートポストをカットすることにした。)
これでバッチリOK!

携帯工具でも十分スプロケットの着脱ができる。

ロックリングの締め付け工具は、ブレーキローターの着脱にも使用する。
ブレーキローターの着脱は、ローターの交換時だけでなく、スポーク交換やハブのメンテナンス時にも行う。

携帯工具でスプロケットを着脱した感想

このユニオールのポケットスポークレンチという道具は、世紀の大発明に匹敵するほどの凄い道具だ。あれだけデカかった工具が非常にコンパクトになった。

ポケットスポークレンチがなかった昔のサイクリストは、馬鹿でかいスプロケット外しや古チェーンを使って外していたようす。それを考えると、ずいぶん楽をさせてもらって、申し訳ない気持ちにもなってくる。小さいからなくさないように紐を付けて別の大きな工具と結んでおくか、収納袋に入れておいた方がいいだろう。

こんなコンパクトなスプロケット外しが、スポークレンチにもなるのだから本当に凄い。人気商品で品薄になっているようだから、どこかで見かけたら即買いした方がいい。

ロングツーリングには必需品。おっさんが絶賛する携帯工具だ!