こんにちは。からあげです。
はじめに
自転車を日常の足として生活を始めて早5年。「自転車は金が掛からなくていい」というような軽い気持ちで乗り始めたのだが、走れば走るほど楽しくなってくる。いつの間にかすっかり夢中になっていた。
8速と9速の安価なコンポにして出費を抑えてはいるものの、必要でもない部品に交換したり、過剰な部品の予備を持ったりしているため、それなりに金が掛かる。だがもう自転車なしの生活には戻れないし、戻りたくはない。今は自転車を中心に世界が動いている。
あるとき東京でサイクルモードというイベントが開催されるのを知った。
何々、試乗もできる日本最大級の自転車フェスだと!
ジテンシャ×旅フェアというのも気にかかる。
サイクルモード当日は雨
東京に行くのは気乗りしない。人が大勢いるし、その大勢いる人間がせわしない。そして物価高。だが地方では自転車イベントは数が少なく、最新の自転車に触れられる機会はほとんどない。ここで知ったのも何かの縁。久しぶりに東京へ行ってみることにした。
2023年の今年は4月15日(土)、16日(日)の2日間、東京ビッグサイトで開催された。
日曜日よりも土曜日の方が人が少ないだろうと思って土曜日を選んだ。
前日、高速バスで東京入りして会場近くの適当な場所で泊まり、朝のんびり起きて徒歩でビッグサイトに向かった。あいにくの雨だった。
スマホのナビを頼りに歩いてビッグサイトにやってきた。道に迷うことなく来れたのはスマホのお陰だ。
時間はまだ早い。そこら辺で朝食をとることにした。
やってきたのは近所のすき家。最近の物価高を反映してか、量がかなり少なくなっている。
この量は子供のおやつ!
普段、玄米1合と具だくさん味噌汁を食べている私には量が少な過ぎる。かと言ってもう1つ頼むのは贅沢過ぎる。朝定1食分で我慢することにしよう。
食べた直後からお腹が空いているおっさんは歩いて空腹を紛らわす。
今度こそビッグサイトに行こう。
ピラミッドを逆にしたような建物。なんだろうね。一体これは。
わりと閑散としている会場周辺。
周囲にはサイクリスト風の人のほか、ビジネスマン風の人も結構いる。なんかこう、サイクルジャージを着た暑苦しい人たちが大勢いるのかと思った。
動く歩道
空港にあるものと同じやつ。いきなり驚かされた。
ネットで前売り券をすでに購入済み。入り口の受付でスマホ画面のQRコードを提示して、リストバンドを付けてもらう。これで自由に会場を出入りできるようになった。
南館、開場20分前くらいのようす。
行列がいつの間にか伸びていた。
10時の開場とともに、まずは試乗コーナーへ向かう。
展示物はあとから見ればいい。
このサイクルモードの一番の目玉は何と言っても試乗。最新のロードバイクがタダで乗れるのだ。
普段、クロモリのクソ重たい自転車に乗っている私は、一度でいいから最新のカーボンバイクに乗ってみたいと思っていた。
試乗の予約は、昔ながらの紙に書く方式と、ネット予約方式の2種類が混在していた。
試乗にはヘルメットが必須、グローブは任意。遠方からなので嵩張るヘルメットは持って来なかった。
貸出用のヘルメットの数はそれほど多くはないが、足りなくなることはなかった。
バックパックなどの大きな荷物は預かってもらえる。貴重には携帯して乗ろう。
試乗車がずらりと並ぶ。
RIDLEY Fenis SL Disc(XS)
まずはリドレーのエンデュランスレーサーを試乗する。待ち時間が短く、なおかつフレームが合うやつを選んだ。
コンポは105の11S、油圧ブレーキ、カーボンフレームだ。
試乗車は全てフラットペダル。サドル高のみ調整してもらえる。ハンドルの調整は不可。
Fenis SL Disc の乗り味はすごく上質だった。ペダルに入力した力が余すことなく、推進力に変換されているような感じがした。背中に羽が生えてしまったのか。これが本物のロードバイクというやつかと感心した。
残念なことに雨天のため試乗コースは、およそ1/3の長さになっていた。本来は1周だけだが、短くなった代わりに3周回れるようになっていた。
試乗できるなら何でも良かった。ふらりとやって来たのはPanasonicのコーナー。
最新家電ではなく、最新のスポーツバイクが展示されている。
ちょうど空いていたチタン製のロードバイクに試乗してみた。
軽い、上質、速い。3拍子揃ったようなロードバイクだった。
コンポはアルテグラ11S、キャリパーブレーキ、カーボンフォーク。チタンの輝きと軽さに惚れた。帰ってから貰ったカタログを見るとフレームセットで約50万円。購入意欲はすっかり吹っ飛んでしまった(笑
今度はクロモリロードも試乗させてもらう。
このクロモリロードも結構いい感じだった。やはり以前乗ってたランドナーとは全然違う。
最新のDURA-ACEのコンポを搭載したカーボンバイク。
さすがにこれは試乗していなかった。
カーボンホイール
実際に手に持ってみることができた。あまりの軽さに驚いた。
こちらも展示車。固定ギヤのピストだったか。
屋内トラックを走るピスト。すごいバンクだ。
針葉樹合板を重ねたような板。
これは自転車コーヒーミル。
後ろの荷台に取り付けられている。
意外に重たいらしく早くもバテバテの兄さん。
10分くらい漕ぎ続けないといけない代物。
トレーニング後の一杯が最高かもしれない。
風洞実験を行う設備。
左の箱から風が出て来てセンサーで情報を読み取るような感じ。
こちらの兄さんもバテている。見ているとペダルがかなり重たそう。
ミノウラの整備スタンド
担当者が実演してくれていた。しっかり固定できて整備しやすそうだった。
ベールを脱いだ自転車。なんか凄い奴らしい。
どれほど凄いのかは全くの不明。
周囲にはおっさんの人集りが出来ていた。
GarminのサイコンやGPS。
電気じかけのおもちゃには興味が湧かない。
原付きではなく、電動アシスト車。これも自転車。
試乗させてもらったが、これは自転車というより原付きと言った方がよい。ただし、漕がないといけないが。
東京サイクルデザイン専門学校3年生が制作したEバイク。
かなりお洒落。
展示品で試乗はできず。
合板にサンドペーパーを貼り付けたようなペダル。
グリップ力がありそうだ。
チェーンカバー、ドロヨケ、リヤのホイールカバーが木製の自転車。
ブルックスの革サドルが雰囲気に合っている。
前に木製の大きなカゴを付けた働く自転車。
配達仕事にいいかもしれない。
学校の宣伝になる自転車。
どの自転車も既製品にはないお洒落感がある。
なんかよく分からんが、LINEで友達登録したらヘッドライトを貰った。
試乗コーナーはどこも長蛇の列。午後の早い時間に予約受け付け終了となっていた。
会場を回って人気のない車種を乗りまくる。
今回、鬱陶しかったのが、南館と西館の移動の際は一旦外に出なければならなかったこと。
傘を持っていなかったのでダッシュで移動した。
特設会場では何やら講演が行われていた。
安田大サーカスの団長、ずいぶんと歳をとったようなきがした(笑
自分もか。
弱虫ペダルコーナー
パネルが設置されていただけ。
非現実的な展開に途中で飽きた。もう観ていない。
私の中で完全に終わったアニメ。
MTBのEバイクは大人気で試乗できず。
こちらは普通のMTBにアシスト機構をあと付けしたもの。
こちらが電動アシストの後付けキット。モーターとクランク周りと電気ケーブル、スイッチ類。
市販車の6割~7割程度は付けられるらしいが、ハッキリとは言えないそうな。
モーター周り
フレーム形状によっては干渉して取り付けできない。
クランク周り
試乗させてもらったら、強力な加速力に驚いた。
アシストが切れたらタダの重たいMTBと化す。
アシスト専用ではないので、飽きたら取り外して元のMTBに戻せるのがよい。
会場のいい場所にグラベルロードコーナーあり。
GRX強力に売出中。
グラベルロードにバイクパッキング方式で荷物を積んで旅に出かけよう、みたいな感じ。
従来型のパニア方式は全くなし。自分と業界の方向性が違う。
とにかく高価な自転車だということだけは分かった。
試乗できない物には全く興味が湧かず。
まあ、グラベルロードは日本では流行らないだろうね。
会場の片隅にあったミノウラのローラー台コーナー。終わりの時間が迫るなか、ふと立ち寄ってみた。これが当たり!固定もあったが、3本の方だけが稼働していた。
こちらは最上級の3本ローラー Absorb Roll R820A。
最高の振動吸収性能を誇るハイパフォーマンスモデル。
実はローラー台を手に入れて密かに練習するようになった私。できるだけ楽に長時間漕ぐには、3本ローラーでの練習が有効。練習するようになったら結構速くなった。パーツ交換よりもおすすめできる。
振動吸収機構
このゴムパーツが吸収してくれる。
一般用とは違いローラーの径が太く、しかもローラーの側が金属製。慣性力があって回転が滑らか。そして非常に静か。担当の人と会話していても全然気にならなかった。これなら集合住宅でも行けるかもしれない。
乗った瞬間に違いが分かった。私のものと造りが全くの別物。いつか買おうと心に決めたのだった。
サイクルモードの感想
自転車旅コーナーで手当たり次第に貰ってきたサイクリングマップ。
知らないサイクリングロードもあって参考になる。
そろそろ荷物を持って出かけようかね。という気にさせてくれる。
今回、サイクルモードでいろいろな自転車に試乗できたのは本当に勉強になった。
カーボンロードや電動コンポ、Eバイクのだいたいの感じが掴めた。
旅関連は私と方向が違ってほとんど参考にならず。
キャンピングカーも展示されていたが、軽く1000万円は超えるであろう車に高価なスポーツバイクを積んで遊びに行ける人間はそうはいない。プロスポーツ選手やどこかの会社のCEOの年俸が数百億円とかと同じで全く現実味がない。彼らならミニカー感覚でキャンピングカーを買えるだろうが、一般人はどう足掻いても無理。頑張って買っても置き場所がないし。
せいぜい、頑張ってスポーツバイクを買って頂戴な、ということか。
ということで試乗とミノウラの3本ローラーが印象に残ったサイクルモードだった。
おわり