2年ぶりの東京

こんにちは。からあげです。

 

CYCLE MODE TOKYO 2023 に行ってきた。
こんにちは。からあげです。 はじめに 自転車を日常の足として生活を始めて早5年。「自転車は金が掛からなくていい」というような軽い気持ちで乗り始めたのだが、走れば走るほど楽しくなってくる。いつの間にかすっかり夢中になっていた。 8速と9速の安...

ここ最近、遠出をせずに家に籠もってマイペースな生活をしていた私。たまに働いて小銭を稼ぎ、本を読み漁る毎日だった。

そんな日々に飽き飽きし始めたころ、サイクルモードというスポーツ自転車のイベントが東京であるのを知った。
人混みが大嫌いな私は東京にはめったに行くことはないが、たまに用事があってどうしても行かねばならないときがある。今回は特に行く必要はないが、こうして知ったのは何かの縁、最新の自転車に触れるのも良かろう、ということで勉強を兼ねて東京に行くことにしたのだった。

今回は実に2年ぶりの東京となる。
前回は日帰りで寄り道はしなかったが、行き帰りとも夜行バスだったため、かなり体に堪えた。中途半端な角度の座席にくわえて騒音と振動で寝るに寝られず。そこで今回は昼行便で行くことにした。

東京は久しぶりというほどでもないが、前回とは雰囲気が異なるような気がする。
街全体が冷めているというか、活気がないような。

そしてほかには防犯カメラの数が増えたような気がする。
目立たないように通行人の死角となる位置に取り付けられている。
前を向いて歩いている分には気がつかないが、ふと上を見上げるとカメラに見下されている。

教育委員会が管理する防犯カメラ。ここ東京は1984年みたいなディストピアと化してしまったのか。

今回は3泊すべて野宿した。

定番の安宿ネットカフェという選択もあったが、空気が悪くて電磁波まみれの狭小空間で過ごすのが堪らなく嫌だった。
かと言って素泊まりで1泊1万円近くもするビジネスホテルには泊まる気もしないし、余裕もない。自然な流れで野宿になった。

天気予報ではかなりの雨が降るということだったので、迷わず橋の下に決めた。
橋の下は野宿場所として定番だが、屋根があるがゆえに人が集まってくる。しかも今回は週末だ。先に食事を済ませておいて遅い時間になってから移動することにした。

寝る前に胃腸を空にしておくのが基本。そのためには就寝の3~4時間前には食事を済ませておきたい。(理想は5時間以上前)健康オタクを自認する私は、基本に忠実に野宿を楽しむ。
近所のスーパーで食料を購入してから、適当な場所で夕飯の準備を始めた。

ラーメンを食べるのは本当に久しぶり。

こうした外泊で嫌いな点は、まっとうな食事ができないこと。普段は玄米と具だくさん味噌汁、納豆など、健康的な食事をしている私には栄養なしの素ラーメンはかなり辛い。

だが体に悪いものほど(フライドチキン、ハンバーガー、炭酸飲料など)旨いと感じるときがある。所詮子供騙しのジャンクフードに過ぎないが、日常的に食べていると気づかなくなってしまう。

橋の下で迎えた朝。

決して爽やかな朝ではない。大型車が通る度に橋のつなぎ目の段差で爆音を発し、深夜になっても行き来する人たちの奇声が響き安心してなど寝ていられない。
これが野宿の辛いところ。

深夜より早朝の方が人が少ないため、明るくなったあとのんびり過ごす。

普段、外出するときは玄米ごはんをタッパに詰めて持ち歩くが、食べたあとタッパが邪魔になるので今回は玄米はやめ。代わりに全粒粉のパンを2袋持ってきた。全粒粉パンは温存しておいてスーパーで購入した天然酵母パンを食べる。

全粒粉は未精製の小麦粉で体に良い。米でいうと玄米。

炊事道具は持ってきたものの、バックパックの重しとなって邪魔になった。
天気が不安定でご飯を炊く気にはなれず、スーパーで買ったもので凌ぐことにした。

成分無調整豆乳、バナナ、豆乳ヨーグルト、天然酵母パンの4つが今回の東京滞在での主な食べ物となった。体に悪い物を食べるくらいなら断食したほうが良いと思ったが、誘惑が多い大都会で空腹状態で過ごすのは辛い。辛過ぎる。

調理なしですぐ食べられて体に良く、そこそこ安価な食べ物は成分無調整豆乳、バナナ、豆乳ヨーグルト、天然酵母パンの4つ。これがおっさんのお手軽健康食品4点セットだ。歩き疲れたらそこら辺に座ってムシャムシャと食べた。

今回、唯一飲食店に入って食事をしたのはすき家と松屋のみでどちらも牛丼。
誘惑に負けて添加物たっぷりの紅生姜をたくさん載せてしまった。

並盛りは以前に比べて2割ほど減った感じ。器の形状が変。どんぶりと茶碗の中間くらいで、気持ち茶碗より。しかし400円という低料金で食事できるので文句は言えない。
それどころかこの物価高で非常によく頑張っていると言える。

早朝から行くところがないので、皇居のお堀周辺を散歩。
コロナ前に比べてランナーの数が減っている。大して広くない歩道を大挙して行き交う様は専用コースと間違うほどだった。

車道にはロードバイクが固まって走っていた。

電動キックボードは今回見かけた記憶なし。運転免許不要、メルメットは努力義務(笑 になるのは2023年7月からだそうな。

前総理が暗殺され、現総理も狙われたことからか、皇居・国会周辺は警視庁による物々しい警備体制が敷かれていた。

あちこちで目にするパトカーや警備車両。議員会館のゲートを全力で開け閉めする若手警官がかわいそうに思えた。現実離れした重苦しい空気が漂う。
意味もなくいきなり走り出したら取り押さえられそうだった。

電車に乗るとマスク着用率は日本人8割、外国人2割。そして起きている人の8割がスマホをいじっていた。(おっさん調べ)
私はというと、スマホは道案内以外は機内モードにしてカバンにしまい、そんな乗客たちを観察し続けていた。

駅でタダで貰った東京トラベルガイド。下手なガイドブックよりも詳しくて分かりやすかった。
久しぶりのお上りさんが、網の目のように張り巡らされた鉄道網を把握するのは無理。こうしたものがあると非常に助かる。

サイクルモードの翌日、以前から行きたいと思っていた場所に行くことにした。
まだ開館前なので近くで暇つぶしをする。

やってきたのは六本木ヒルズ。

何階建てなのかは不明。
朝早すぎて中に入れず。

東京は朝が遅く、早朝行く場所が本当にない。

エイリアンのようなやつ。

そしてやって来たのは岡本太郎記念館。
まだ開館前だったが、数人の人が待っていた。

スマホの道案内なしには決してたどり着けなかった場所だ。大通りから1本奥に入った閑静なところにある。

岡本太郎記念館
The Taro Okamoto Memorial Museum

 

衝動の爪痕
2023年3月24日から7月9日まで。

庭にはバナナが生えていて南国の雰囲気が漂う。
あちこちに太郎さんの作品がおかれていた。

隅に置かれていた椅子のようで椅子ではない物体。
点数が多くて片付かず置き場所に困ったようす。

太郎さんの本を読んでファンになった私は東京に来る機会があったら、寄ってみたいと思って場所だった。今回ようやく来ることができた。

こじんまりとした私設美術館だが、定期的に作品が入れ替えられているようすで、ときどき訪れては太郎さんの作品を楽しむことができるようになっている。

なんだかよく分からないが、とにかく元気を貰える。入館料は650円と良心的なので、芸術に興味がある人が行ってみると良いかもしれない。

渋谷のスクランブル交差点。日曜日とあって人出が多い。
皆どこへ行くのだろう。

今回、東京で唯一落ち着けた場所は国会図書館。日本国内で発行される書籍・雑誌・新聞などすべてが保管されているという日本一の図書館だ。

満18歳以上であれば国籍問わず誰でも利用者カードを発行でき、施設を利用できる。図書館好きなら一度は訪れたい場所だ。雑誌、漫画読み放題。おまけに6階には食堂もある。

私物の持ち込み制限があり面倒な一面もあるが、調べ物をする際には活用できる。こんな図書館が家の近くにあったら毎日通いたい。そのうち機会があったら、自炊できる安宿を拠点に自転車で国会図書館通いをしてみたい。

ただし国会図書館には大きな欠点がある。それは書庫が地下にあって読みたい本をリクエストして地上の受付で本を受け取るシステムであること。(その待ち時間は15分程度で、4冊まで手持ち可能)
本棚を行き来して気になる本を手にとって中身を確かめるということができない。調べ物をするときは、端末でキーワード検索して、気になる本を片っ端からリクエストして確認してみるという使い方になるだろう。絶版となっている本を読みたいなど、題名が分かっていれば非常に簡単だ。

国立国会図書館―National Diet Library
国立国会図書館の公式ウェブサイトです。当館は、国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。

 

4日目の最後は新宿にやってきた。人だらけで方向感覚が狂う。

もう東京は当分いい。観光で行きたいところなどそんなにないし。東京に来る度に体調がおかしくなる。GW前にさっさとおさらばだ。あばよ。

 

こうして週末野宿で消耗した私は家に帰ったあと3,4日の休養日が必要になったのだった。

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