一色さかな村に正月用の食材を買いにゆく!!【前編】

こんにちは。からあげです。

 

サイト制作や活動の準備をするには、効率よく作業できる実家の方が良い。
電気はあるし、近くに店や図書館があるし、なんと言ってもタダ飯食える。いくら家族にネチネチを嫌味を言われようが、のらりくらりと受け流し、真っ向からの勝負は避ける。

今年の冬も実家滞在が長くなりそうな予感がする。自転車生活になってからは、雪を避けて暖かい愛知に滞在することが多くなった。実家にやって来た始めはいいのだが、次第に家族との仲が険悪になり始める。先日は、賞味期限のとっくに切れたいわしのつみれを多く取ったと罵られた。夕飯はよせ鍋だったのだが、意識せずに普通にお玉ですくったところ、いわしのつみれがおかんと兄貴より多く入ってしまったようだ。まあいいかと食べ始めたところ、それを咎められ言い合いになってしまった。右代宮家の親族会議なみの喧々諤々のバトルが展開された。

あと何度、このような不毛な口喧嘩をすればいいのだろう?私が実家に来なければ、全て丸く収まるのだが、行き場を失った私は実家を頼らざるを得なくなってしまった!少しでも家族との関係を良好なものとするため、近年恒例となっている一色さかな村に正月用の食材を買いにゆくことにした。居候は辛いよ!

 

もちろん自転車で魚を買いにゆく。去年、愛車のジムニーを手放してからは、自転車のみの生活となっている。グーグルマップでさかな村までの距離を測ると、およそ30km。

さかな村はだいたい朝の5時頃から始まるが、時によっては4時前から魚を並べて営業している店もある。そこで、前日にさかな村まで行って隣の公園で野宿して、翌朝魚を買って戻って来ることにした。深夜の走行は、土地勘がないと迷いやすいし、猛スピードでぶっ飛ばす車や飲酒運転の車がいるので、できるだけやりたくはない。

物置の道具置き場をガサゴソ漁って、今回の野宿に最適なテントを選ぶ。
今回はヘリテイジのストックシェルター。雨は降らないので、軽量なストックシェルターを選択した。敷物はPCTで使用したタイベックシートを使用する。ボロボロで掃除のおばちゃんに見つかったら、ゴミだと思って捨てられてしまいそうなレベル。すでに防水性能はないが、保護や汚れ防止にはなる。ペグは2本追加の4本、設営のためのポールはシェルターと同じメーカーのULトレイルポールを使用する。

 

クッカーはモリタのアルミ角クッカーの小さい方。あと合板の下敷きとノーブランド風防(軽量化済み)。ストーブはカセットボンベ仕様のSOTO ST-310を使用する。この組み合わせがそこそこ軽量コンパクトかつ低コストなキャンプ向きとなっている。耐久性と強度もあり、雑に扱っても壊れることはなし。

ST-310はIwataniのジュニアバーナーと人気を二分するカセットボンベ仕様のガスストーブで、レギュ-レーター搭載で寒さに強く火力が落ちてくることはないスグレモノだ。カセットボンベ仕様でローコストで運用できるのがいい。

 

ストーブと風防はクッカーの中にちょうどピッタリと収まる。
ノーブランド風防は軽量化を兼ねて、このクッカーの中に入るようにカットしてある。
荷物をコンパクトにするには、このように道具の組み合わせをよく考える必要がある。手持ちの道具をあれこれ試してみて、最適な組み合わせを考えよう。

バイトから帰って来てから、出発の準備をしていると、自転車を倒した拍子にミラーの取り付け部分を割ってしまった。北海道ツーリングで自転車を倒した時に折れてしまったのだが(函館でチェーン交換をしていた時)、瞬間接着剤でくっつけて使っていたのだった。それが今回の衝撃で接着した部分が取れてしまった。

自転車にミラーを付けると、後方から迫る車のようすが分かるので、安全運転には欠かせない道具となっている。何度ミラーに助けられたことか!もうミラーなしでの運転はありえないほどになっている。

手持ちの瞬間接着剤を使おうとしたら、フタが固まって使えず。実家の接着剤の中から、使い切りタイプの小さい瞬間接着剤を使用した。寒さで接着するのが遅かったので、ドライヤーで温風を当てて接着させた。

このあと実家を出発したのは3時ころ。
バタバタ荷物をまとめてようやく出発することができた。普段、出発前に記念撮影をするのだが、すっかり忘れてそのまま出発し、途中で気がついた時に写真を撮った。

今回は単に魚を買いにゆくだけだが、帰りに魚をたくさん積んで帰って来れるように4バッグ装備した。念のため、工具一式と予備チューブ2本持ってゆくことにした。チューブ2本は大げさなような気がしたが、何が起こるのか分からないのが自転車だ!万が一に備えておく。

途中、100均で瞬間接着剤、薬局でパンとおやつを購入した。
瞬間接着剤を購入したのは、くっつけたところが再び取れてしまうかもしれないため。

夕方になって徐々に交通量が増えて来た。大型車の通行も多く気を抜けない。前方に陸橋が現れたが、自転車通行可能だったので、そのまま陸橋を渡って行った。

途中でJR三河安城駅に寄って休憩する。
ここは新幹線のみの駅で在来線とは接続していない。しかもこだましか停車しないどうしようもない駅。時々ビジネスマン風のお客が出入りしているのみだった。

建設当時、無駄な駅と言われていたが、リニア新幹線が開通したら、ますます客足は遠のくだろう。

駅前なのにガラガラなので、このように記念撮影も余裕でできる。

今回、ディスクトラッカーには、ボトルケージをダウンチューブとシートチューブに付けてみた。
新たに購入したShimanoのドリンクボトルと充実野菜の750mlのペットボトルを挿しておいた。
ペットボトルは多少ガタがあるので、ゴムバンドを巻いておく。

この組み合わせで今回走行したが、なかなかいい感じだった。しかし、これだとトップチューブ、ダウンチューブとシートチューブに囲まれた3角を有効利用できない。ダウンチューブ裏側1個のみにして、フレームバッグを取り付けようか考えている。

刻々と迫る日没。

路側帯が狭いところが多くて気を遣う。ライトを点滅(消灯しない点滅)にしていたのに、大型トラックに見落とされて轢かれそうになる。年末でドライバーが疲れていたかもしれない。

一度車の多さに嫌気が差して歩道走行したのだが、脇道から出てくる車がほとんど歩道手前で一旦停止しないため、結局車道走行することになった。

愛知県のドライバーは歩道の手前で一旦停止しないのが非常に多くて嫌になる。人口の多い関東でそんな運転をすると、まず間違いなく事故を起こす。車が多い割に人口の少ない愛知県は、一旦停止しなくても事故を起こしにくい。そんな奴はもう車に乗るな!空気ばっかり運びやがって。

一色さかな村に到着したのは、日没が過ぎて完全に暗くなった6時前だった。
さかな村は一色漁港のとなりにある魚市場で周囲に民家はなし。よって野宿向きの場所と言える。

よし、早速公園に移動しよう。以前来た時に、公園をザッとチェックしてある。

公園のトイレは24時間開放。夜間は照明が常時点灯している。

離れた場所に東屋あり。

東屋のある場所は風が吹き抜けるため、雨の日以外はあまり快適とは言えない。
外灯が近くにあって、東屋で泊まっているとかなり目立つ。

隣の駐車場は釣り人などが夜間でも出入りするため、気をつけた方がいい。

東屋の近くには外水道あり。
汚れ物も洗えるグレーチングのある水道もある。これは嬉しい設備。

公園の隣に防風林があったので行ってみると、海風が直撃して防風林の中はかなり風があった。
そこで公園内の植え込みの陰にシェルターを設営することにした。まずはここで水を汲んでおく。

暗くなった公園でゴソゴソする。オレンジ色のフロントサイドバッグがよく目立つ。走行中は目立った方がいいが、野宿では目立たないほうが断然いい。この両方の条件を満たすには、目立たない自転車カバーを掛けるのがいいだろう。手持ちのカバーはシルバーで夜でも結構目立つ。なぜ、自転車カバーはシルバーが多いのか?

単純な構造の自転車カバーくらいなら自作してもいいが、安い素材が手に入らない。それで2,000円で既製品の自転車カバーを購入したのだった。

なぜか外灯が多い公園。
野宿するには外灯がなくて暗いほうがいい。明るいとおかしな人間が寄ってくる。

設営場所を決めたところで、ストックシェルターを設営する。

これがシェルター一式。左の革手は自転車に乗る時にしているもので、頂点部の穴に詰めると垂みが取れてキレイに張れるようになる。ポールが110cmと短めのため、生地にシワができやすい。

トレラン用のシェルターだけあって、設営は非常に楽チン。
ストックシェルターの濃緑は闇に溶け込んでいい感じだ。
自転車の反射板がよく目立っている。やはり黒っぽい自転車カバーが欲しい。

遠目で自転車とシェルターを写す。
オレンジ色のカバンがよく目立つ。
シェルターを設営した当時は殆ど人がいなかったのだが、しばらくするとウォーキングの人が公園内をグルグルと歩き始めた。聞き耳を立てて反応を伺っていたのだが、私のことを気にする人は全くなし。どこからどうみても自転車旅行者が野宿いているようにしか見えない。

「魚を買いに来たんですよ!」と言う必要は全くなかった。

ストックシェルター内はかなり窮屈だが、意外に物を置く場所はある。細長い部分や角に荷物を置ける。身長165cmの私が中であぐらをかくと、頭をするくらいの狭さ。撥水程度で防水性能は殆どないため、雨の日はずぶ濡れになる覚悟が必要。

1週間程度のツーリングならいいが、長期だととてもではないが使えない。もともとそういうものだから仕方がない。

実家のナッパを新聞紙に包んで持ってきた。青物が入ると袋ラーメンでも旨くなる。
今回は2食のみで、袋ラーメンとレトルトカレーでカレーラーメンを作る。

シェルター内は狭いため、外でストーブを使用する。
使用できないこともないが、出入り口を締め切っていると酸欠になって非常に危険。
特に小さなシェルター内でのストーブの使用は止めておいた方が無難。

カレーラーメンの完成!

ふと視線を感じたので、そちらの方を見ると、ふわふわとした塊が転がっていた。なんだろうと思ってじっくり見ると、なんと猫だった。猫舌の猫がカレーラーメンなど食べるわけもなく、私が食事をしているところをじっと見ていた。

こんなこともあるから、常に魚肉ソーセージを持ち歩こうと思っていたのだが、まさか今回もネコに会うとは思いもしなかった!期待させて悪かったな。

食後のおやつはじゃがりこチーズ味。

シェルター内は実家の物置よりも暖かくて過ごしやすかった。いつも寒さで震えているのに、全くそんなことはなかった。

居住性は悪いが、狭い空間は温かいのでいい。冬こそ小さなテント。

このあと、次から次へとウォーキングの人がやって来た。すぐ近くを歩くものだから、気になって何度も目を覚ました。こんな人気のない公園に夜遅くまで人がくるとは全然思わなかった。次回泊まる時は、道から大きく逸れた場所で設営するとしよう。

それにしてもストックシェルター内は温かい。今夜からは物置内でストックシェルターを張って寝るとしようか。ああ寒い!

 

おわり

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