こんにちは。からあげです。
Cairnsまで残り僅かになって気が楽になったものの、日中の暑さが厳しさを増している。東海岸が近づいたせいか、昨日から薄雲が出だして日差しが若干和らいでいる。
今日は朝から向かい風が吹き、久しぶりにコッテリと絞られてしまった。一昨日、昨日と追い風に押されながらの走行だったので、余計にキツかった。
見渡す限りの草原の景色がキツさを倍増させている。道路の両脇に草木が生えているだけの単調な道がようやく終わったと思ったら、今度はどこまでも草原が続いている。遮蔽物がないため、余計に風が強くなる。
途中のレストエリアに着いた時はまだ余裕があったのだが、3時間以上休憩した後に出発したあとでは、風がさらに強くなり全くペースは上がらず。風が強くて息苦しい。長い間休んだのがイケなかったのか、単におっさんがダラケていただけなのか、ペダルを漕ぐ足に力が入らず。途中で右膝が傷み出したので、早めに休もうと思ったが、行けども行けどもねぐらは見つからず。どこまで行っても草原が続いた。膝が痛くなったのは今回が初めて。
17時を過ぎたころ、意を決して線路脇で野宿することにした。道路を逸れて踏切を渡ると、線路の部分が盛り上がっていて、道行く車からは身を隠せた。ただ貨物列車からは丸見えとなる。電車が脱線でもしない限り、危険はないと判断。風が強いなか、慎重にテントを張って本日の行動を終了とした。
はあ〜本当に疲れた。
テント撤収時に蚊に刺されてあちこち痒くなる。
無防備なところを狙いやがって!卑怯者め!
雰囲気はあまりよくなかったが、そこそこ快適だった。
橋が高いと車の走行音が多少マシになる。
見慣れた日の出
太陽が崩壊寸前のおっさんの精神を慰めてくれている。
何もない荒野に踏切あり。
地平線まで真っ直ぐな線路が続く。
ダメだ頭がおかしくなってくる。果てしない風景を見るのは危険。
無線中継所兼Telstraのアンテナ施設。
初めて見た。
Queenslandに入ってから盛り土の斜面が急で道路外に退避できない区間が現れた。
不覚にもロードトレインに前後から挟まれた時、後方からやって来たロードトレインが対向車が過ぎるまで待っててくれた。
たぶん、ナラボー平原だと突っ込んできたことだろう。狂気のナラボー。果てしない平原がドライバーの精神をおかしくさせるのだろう。Queenslandで良かった。
木陰が濃くなって休みやすくなった。
木漏れ日でさえも暑く感じるオーストラリアでは有り難い。もっと葉っぱ付けろよな!
左後ろのバッグばかりを開け閉めしているうちに傷んできた。
たまには左右振り替えないとイカンな!
再び草原。
景色全く変わらず。時間の感覚がおかしくなる。
レ、レストエリアでさえ、5km先。
Maxwellton RAに到着!すでに風が強くなっていて東屋に逃げ込んだ。
東屋手前に柵が設置してあって車が横付けできないようになっている。地味にポイント高し。
なんと、東屋の近くに水道の蛇口を発見する!
たぶん、近くの民家も使用している地下水だと思われる。
これは有り難い!
おっさんの弁当箱。
つい置き忘れると、掃除のおばちゃんに捨てられるかもしれない代物。取扱注意の品。
残りの玄米ご飯を食べる。
なんと、あとから入ってきたキャンピングカーの人にオレンジ2個をいただいてしまう!キンキンに冷えたオレンジを。
珍しいこともあるもんだな。
瑞々しいオレンジ。一口食べると、疲れがとれてゆく。
オレンジを頂く前に、水はあるのか?と聞いてくれたことの方が嬉しかった。物ではなく気遣い。
遮蔽物のない草原で強風が吹き続ける。
出発する時期を見計らっていたところ、いつまで経っても出られなくなる。
ベンチでごろ寝するおっさん。
結局3時間以上休んでしまった。
Richmondまで52km。明日余裕を持って到着したいため、もう少し走ることにした。さすがに50km以上だと距離残しすぎ。
2時間程度がちょうどいい。
レストエリアを出た途端、強い向かい風に襲われる。
予想していたことだが、急激に消耗してゆく。
多少、薄雲が出てきて暑さを凌ぎやすい。
強い向かい風がなければいいのだが。
17時過ぎ線路脇でテントを張る。ここを逃したらあとないと思った。
貨物列車がゆく。Townsvilleで積荷の銅を下ろしてMount Isa方面に帰るところ。多くは日本にも輸出されているようす。
機関車の運転手さんが手を振ってくれた。スピードはせいぜい40km/h出てるかどうか。
停車中に落書きされた貨物車。
夕日とともに去ってゆく貨物列車。
このあと、何度か通って目を覚ますことになる。
長かった一日は終了。また明日も頑張るか。