意思疎通に言語は要らない

こんにちは。からあげです。

 

町を出て荒野を走っていると、早く町に着いていろいろ食べたいと思うが、町にいると今度は人が多くて嫌になってくる。私はいったいどうしたらいいのだろう?
Karrathaは鉄鉱石や天然ガスの積み出し港Dampierのベッドタウンとして生まれた町で、まだできて60年ほどらしい。町の中にはまだ工事があちこちで行われている最中。若い人が多くて町全体に活気がある。給料がいいらしくて皆表情がやけに明るく大きな四駆に乗っている。

今日は補給を済ませてから、夕方町を出発することにした。
昨日、夜遅くまで町の方から大音量の音楽が聞こえてきたので、連泊は止めにした。北上して暑さが厳しくなっているところなので休みが欲しいが、ゆっくり休めないなら意味がない。公園に水飲み水栓がないのも町を出る気になった理由の一つ。

最近、なぜか調子が悪いガソリンストーブ。ハッキリした原因が分からず。燃料ボトル内の圧力がしっかり上がっていないため、燃料が出にくくなっていると思われる。燃料ポンプのポンプカップが劣化していたのかと思いきや、そうではない気がしてきた。燃料ボトル内の砂やゴミが悪さをしているような、していないような。

おそらくDarwinまでガソリンストーブのパーツが手に入らないと思われるので、先日交換したポンプカップを元の古いものに戻しておく。新品のポンプカップに交換しても、圧が上がらない時があった。燃料ボトルを掃除するには、一旦ガソリンを全部移し替えて中身を洗浄し、きれいなウエスで濾しながら燃料ボトルに戻す作業が必要。しかし、日中は暑くてやる気にならないし、移し替えるボトルをどこかで調達しなければならない。そのため、次回の休養日にやることにした。

ポンプカップをもとに戻して点火したら、かなりの火力でご飯が焦げ気味になってしまった。炊きたての熱々のクッカーをタオルの上に置いていたところ、なんとタオルが焦げてしまった。いつもやっていたことなにのに、今回に限って焦げるとは。先日、キャラバンパークで泊まった時に洗濯して汚れが落ちて熱が伝わりやすくなったのかもしれない。汚れたタオルの方が鍋敷にはいいらしい。

ねぐらを出発して遠くに見えていた大きな建物までやって来た。

ここは救急患者も受け付ける大きな病院だった。

ヘリポートまで整備されている。近隣地域からの急患の受入れ態勢が整っている。

病院の入り口は凄く立派。オーストラリアでは、町に病院があること自体が結構凄いこと。大都市を出て周辺の小さな町に行くと、病院がないところの方が多い。急に体調不良になった時はどうするのだろう?いつも思う。

ガソリンストーブの調子がイマイチなので、念の為ガソリンを満タンにしておく。次は240km離れたPort Hedland。途中にガソリンスタンドがあるが、ガソリンのためにいちいち止まるのが面倒。

ガソリンを入れたあと、建物内のレジに行って会計を済ませようとすると、レジのお姉さんから、本来はあのボトルには入れられない。次回からは入れませんからね。と言われてしまった。今回は国際規格のガソリン携行缶のみに入れていたので、そんなこと言われる理由はないのだが、始め何を言っているか分からなかったことと、どう説明したらいいのか分からなかったので、OKとだけ言って店をあとにした。どうせもうこの店で二度と給油はしないし。

ここ最近、大きな町で給油する度に店員に何か言われる。どうしてガソリンを入れるだけなのに、こうも面倒くさいのか?やっぱり先進国ではガソリン携行缶は持っていた方がいいと思われる。日本では絶対必要。生きにくい世の中になったもんだ。

キャンピングカーの人が持っているのは、こうしただるま型のプロパンガスボンベ。これにガスコンロを接続して煮炊きしていると思われる。

システムがイマイチ分からん。どうせ使わないから理解する必要はないけど。

図書館に行く前にスーパーでお買い物。昼のパンとおやつを買っておく。冷凍食品コーナーは涼しくて気持ちいい。以前は寒くて嫌いな場所だったのに、今はちょうど快適。

スーパーを出て自転車の前で荷物整理をしていると、犬を連れたおばちゃんに話しかけられる。相手は当然英語くらい話せるものと思っている。外国人観光客が少ない地域ではたいていそう。逆に英語を話せないとビックリするほど。

どうせいつものテンプレートのような質問だったろうが、正確に答えようとして聞き直したら、もういいわよ、あっち行って!シッシとまるで野良犬を追い払うかのような態度をされた。頭に来たのだが、こういう人間は構うだけ損。可及的速やかに脳内の記憶から削除するよう頑張る。

しばらくすると、向こうの方からアボリジニーのおじさんがやってきて、「Safe Journey!」と言って手を差し出して来た。私はありがとうと答えて握手した。たった10秒ほどのことだったが、私は心が温まる思いがした。

コレなんだよ!コレ。意思疎通に難しい言葉は要らない。英語を流暢に話せなくても、単語を適当に言っていれば、相手に言いたいことが伝わる。ようは受け手次第。

ここ最近、めっきり会話する機会が減っている。相手の聞いてくることは限られているのに、未だに満足に答えられない私は酷いが、会話しても言いたいことが伝わらないので、嫌になって英会話の勉強を放棄している。私はMelbourneからスタートしてすでに8,000km走って来ました。このあとDarwin経由でUruluに向かいます。なんて流暢に話せて何の意味がある?

聞いた相手はどうせ30分も経たないうちに忘れてしまうだろう。そんな無駄なやり取りに時間を費やしてどうする?

対向車とすれ違う時の挨拶も、かなり以前からやらないようになった。社交辞令のために、片手を離して手を挙げるのは馬鹿げている。そんな暇があるなら、路面をよく見ながら、他の車に注意していた方が遥かにいい。100km以上スピードを出している車を見ているだけでも疲れてくる。危険な車ではないと判断したら、他の情報を読み取るようにする。

サイクリストに愛想は要らない。

欧米人はすぐに柵で囲いたがる。歩道上にあって行く手を阻む。

町の図書館にやって来た。今日は土曜日のため、14時までの開館。日曜日は休館日。

オーストラリアでは、大都市以外日曜日はたいてい休み。開館していたら、かなりやる気のある町。まず間違いない。

電源コンセントにUSBポートあり。

どうぞ、ここで充電してくださいという感じ。

パソコンは30分間まで無料。

動画と画像のデータのバックアップを行う。ハイスペックPCだったので短時間で終わった。

なんとリラックス用のソファーまで置かれているではないか!
スマホとバッテリーを充電しつつゆっくりさせて貰った。

本当は絨毯の上に直に寝転びたいのだけど、それはさすがにマナー違反。図書館は本を読んだり、資料で調べたりするところで、寝るところではない!

図書館の入っている建物のトイレで水を汲もうとしたら、映画館が始まって奥に入れなくなってしまったので、スケートパークの建物内のウォータークーラーで水を汲ませてもらう。

水圧が一定ではないため、広口ボトルで受けてから、ペットボトルに移した。作業に30分以上掛かってしまった。

今回は全部で20L持つ。徐々に暑くなってきて水の消費量が増えてきた。水を飲まないと体の火照りが抜けなくて危険。多めに持っておいて、途中で不要になった分を捨てる作戦をとる。

始めからギリギリだと、そういう時に限ってやたらと喉が乾く。水は多めが無難。

水を全て積載すると、スーパーに向かう。途中で暑さに負けて日陰で休む。冬だというのに、なんていう暑さだ!

スーパーで食料を買ったあと、図書館横の庇のある公園で横になる。こんな暑い時に出てゆくことはない。

2時間ほどゆっくり横になった。

3時半過ぎ、Karrathaを出発!
途中にある町の給水施設。水はどこから送って来ているのだろう?町の人口は約16,000人。出稼ぎの人も入れると20,000人近くいるかもしれない。多くの人の水を賄うには雨水では絶対足りない。第一ここは滅多に雨が降らない。(たぶん)

海水から飲料水を作っているのか?

次はPort Hedland。232km先。途中、Roebourneという小さな町があるが、補給はしない。

ちょうど中間点付近のWhim Creekにホテルとキャラバンパークがあるのだが、去年のサイクロンで被害を受けたようすで、施設一式どこかに売却してしまったらしい。現在、営業に向けて準備を進めているところらしいのだが、私が通る時には利用できない。ここが営業していないのが痛い。それで無補給区間が240kmにもなってしまった。

今後もあちこちで施設が閉鎖されてゆくことだろう。オーストラリアを自転車で走るなら今が一番。時間が経てば経つほど難易度が上がってゆく。

町を出ると、再び何もない荒野が広がる。
道路の路肩は広いものの、交通量が多くて気を遣う。
Karratha〜Port Hedland間は車の行き来が多いようす。これまでほとんどいなかったオートバイの姿も見られるようになった。

今日は一応休養日ということらしい。あまり走って疲れては休養の意味がない。

15kmほど走った先に干上がった川があったので、未舗装路伝いに走って川に下りた。日陰になっていて涼しいものの、地面が凸凹でテントを張りづらい。

橋から少し離れると落下物があるかもしれず危険。漬物石や鉄パイプが落ちてくるかもしれない。

ということで橋から十分離れた場所にテントを張った。
車から見える場所だが、日が沈めば闇夜に紛れることができる。

今日も暑い一日で参った。明日から3日間またペダルを漕ぎまくる日々が始まる。さあて、そろそろ寝るか。

走行データ
Karrathaで補給後しばらく休憩〜約15km先まで
 
走行距離23km、走行時間1h50m
 
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険