こんにちは。からあげです。
今回のオーストラリアツーリングで一番厳しかったのは、間違いなくTennant CreekからMount Isaまでの区間。長い無補給区間に加えて常に強い向かい風が吹いていて、重たい水・食料と風に体力を絞り取られた。
そんな厳しい状況のなか夜間走行を続けて、今日ようやくMount Isaの近くまで辿り着き、いつものように町の手前で泊まってゆっくりしている。町まで20km弱の距離で1時間半もあれば辿り着ける。ホッと一安心。ようやく朝までゆっくり寝られるようになった。
今日も1時半起床、3時過ぎの出発。
明るい月夜のもとでナイトランを開始。しばらくは車が全く通らず静かなHwyを走った。
しかし、そんな快適な走行は長くは続かず、しばらくすると鉱山に出入りするロードトレインが行き交うようになった。
1回だけロードトレインに前後から挟まれた時はドキドキものだった。後ろから来たロードトレインがスピードを落としてくれた。
夜間走行中に前後からヘッドライトで照らされると、路面がほとんど見えなくなる。ロービーム・減灯して貰っても見にくい。やはり明るいライトが必要。
夜明け前にWWⅡMemorial レストエリアに到着!
風が吹かなかったので快調に走ることができた。
キャンピングカーが多数泊まっているものの、起きている人はまだおらず静かだった。
今日は夜明け頃になると急に冷えた。
途中で脱いだ長袖シャツを着ることになるとは。
夜間走行を頑張ったご褒美にチョコレートを食べる。今回は強い向かい風で日程が読めないので、終盤まで食料を温存していた。もう食べても大丈夫♪
町が近づくにつれて交通量が増えてきた。
少し眠たいが、緊張感を持って走ろう。
Mount Isaまであと44km。
自転車注意の標識
路肩は約1mとやや広め。こんな手前で自転車注意の標識を見たのは初めて。
日が昇ってしばらくすると、いつものように風が吹き始める。
当然のように向かい風だったが、次第に風向きが変わってくる。
RAから南に方向が変わったものある。
そういえば、先日旗竿を止めていたリピート式の結束バンドが切れてしまったので、ショックコードとコードロックで固定するようにした。
試作段階ではこれと同じ方式だったが、ショックコードが伸びるのが気になって結束バンドに変えたのだった。紫外線を浴び続けてとうとう切れてしまった。
家畜運搬車のロードトレイン
周囲に家畜の糞尿の香りが漂う。眠気も吹っ飛ぶ。
鉱石を運搬するロードトレイン
力強いディーゼルエンジンの爆音が聞こえてくると緊張感が高まる。
対向車がいない時は、このように十分距離を空けて抜いてくれる。問題は対向車がある時。スピードを落として対向車をやり過ごしてから抜くのか、それともそのまま突っ込んで来るのかはドライバーに寄る。
ミラーを見て早めに判断する。危険と判断したらすぐさま道路外に退避する。ゆっくり考えている時間などなし。
ここら辺の道路は大雨に備えて盛り土をしてあって、斜面の傾斜がキツイところが多い。そのため、道路外に退避するのは危機的状況の時のみ、端いっぱいに寄ってロードトレインをやり過ごす。路肩1mほどだと微妙。あと50cmは欲しいところ。
風が追い風に変わったため、かなり走りやすかった。
橋は路肩が狭い。耳を済ませて爆音が聞こえないことを確認すると、ペダルを高回転まで回して全力で走り抜ける。
こんなところで前後からロードトレインに挟まれたら命はない。
重機のバケットを運ぶOver Size。
すんごいデカイ!
道路脇にはモコモコの紫色の花が咲いていた。
Queenslandに入ってからは花が見られるようになった。
ディスクトラッカー からあげ隊長特別仕様
からあげ隊長専用にチューンしたツーリングバイク。通常の3倍のスピードで巡航できるとか。
追い風に乗って快調に進む。
まだ早い時間でこの分なら昼前までには着けそうだった。
しかし、オートバイの多さから推測するに、町の中はかなり賑やかだと思われる。このまま町に入って落ち着かない夜を過ごすのなら、手前で泊まって静かな夜を楽しんだ方がいい。
幸い手持ちの食料・水にかなりの余裕がある。こんなことも予想して多めに持ってきた。
ということで、干上がったクリークの奥に入ってゆく。
下が小石が転がる川床で自転車を押しやすい。
コンパスで方角を調べ、太陽の軌道を考慮したうえでテントを設営した。ここなら快適に一日を過ごせるはずだった!
自転車カバーをタープのように張る。
立体裁断で袋状のため、タープとして使いづらい。
カバーにかなりの力が加わるため、テントポールのクロス部分に留めるのではなく、ロープをとって固定した。
中は涼しくて快適。それもそのはず。まだ木漏れ日だけで直接日が当たっていないから。
ようやくテントを張り終えると、残りのチョコレートを食べる。
時間が経つと、直接日が当たるようになって、テント内の温度が急上昇した。
暑くて全身から汗が吹き出した。
テントに掛けるだけだと通気性が悪くなるので、ロープで張って通気性を確保する。
自転車は濃い木陰のところに避難させる。
こんな強い日差しに晒し続けたら、絶対タイヤや樹脂パーツが劣化する。少しでも劣化しないようにする。
しばらくすると、また直接日が当たるようになる。
今のうちに休憩しよう。
テント内は暑いので、外でラーメンを作ることにした。
ハエが少なくて非常に快適。
ここ最近、ストーブの調子が良くなって来た。
おそらくガソリンの品質が良くなったためと思われる。これまで何度も丁寧に掃除をしても、いつも煤を吐き出して真っ黒けになっていた。
貴重なタンパク源のツナ缶を惜しげもなく投入する。
もう町はすぐそこだ。みんな食べてしまえ!
テントの最終形態。
いつものように自転車カバーをテントの上に掛けて、端っこをロープで引っ張った。これが最も簡単で覆う面積が広くなる。今度はこれで決まりだな。
こうして暑い一日が終わったのだった。
明日はMount Isa入りして町の中で泊まる。
Wikicampsによると、安いキャンプ場があるのだが、テントが張れるかどうかは不明。(テントが張れないようなキャンプ場は、そもそもキャンプ場じゃない。)実際に行って確かめる。OKだったら、そこで数日間滞在、ダメだったらシャワーと洗濯して町の外で野宿。町中のキャラバンパークは電源なしでも、どこも20ドルから30ドルで非常に高額。
さて、ブログはこれくらいにしてゆっくりしよう。