レストエリアの憂鬱

こんにちは。からあげです。

オーストラリアのハイウェイを走っていると、時々レストエリアという宿泊可能な休憩施設が現れる。大きな駐車場に東屋、ピクニックテーブル、時にはトイレもあってゆっくり休める。そんな荒野の中のレストエリアは、サイクリストにとって格好の宿泊・休憩場所となっている。しかし、車の出入りが多くてゴミが散乱していることもあり、私はレストエリアを敬遠している。

トイレのやり方が分からない人間なのか、それとも単に面倒なのか、車を端の方に寄せて車の影で大便をすると、トイレットペーパーとブツを放置してそのままトンズラする者がいる。

投げ捨てられたビール瓶が重機やトラックに踏まれてバラバラになり、角が尖ったガラス片となって周囲に散乱していたりもする。そんなガラス片に乗り上げてしまうとパンクしかねないので、いつもレストエリアに出入りする時は注意している。

私に言わせると悪いところだらけのレストエリアだが、東屋が作る日陰の吸引力は耐え難いものがある。オーストラリアの日差しは日本と比べ物にならないほど強くて、木漏れ日さえも暑く感じることが多い。過ごしやすい冬でさえも。日陰に入って休まなければ、ジリジリと体を焼かれて全然休んだ気にならない。日向でじっとしていても、かえって疲れる。そんな状況なので、休憩時だけはレストエリアに寄って東屋で休むことにしている。

今日は昼前の向かい風が強くなった頃にレストエリアに到着すると、場所と道具が揃ったこともあり、ちょうどいい機会なのでチェーン洗浄を行うことにした。

作業を終了して昼飯を作っているころ、小奇麗な車に乗ったお年寄り達がやってきて、東屋のテーブルで荷物を広げて昼食をとり始めた。私の昼食は袋ラーメン2袋に玉ねぎとさつまいもが少々入っただけの簡素なもので、となりから聞こえている美味しそうな物音が余計に気になって仕方がなかった。私は手早く食事を済ませると、隣の空きスペースに自転車カバーを敷いて昼寝をすることにした。他に人がいるのに横になって休むというのはハシタナイ行為だが、向かい風の中を走って来て消耗していた私は迷わず横になったのだった。過酷な環境のアウトバックでは、一般社会のマナーは守れない。第一サイクリストは毎日シャワーを浴びて身なりを整えることさえできない。

彼らが去ったあとホッとして再び眠りに就いたのだが、10分もしないうちに喧しい音を立てたツアーバスが横付けした。
彼らもお昼のようで、余分なテーブルと椅子などを出して準備を始めた。添乗員と運転手のそれぞれ二人から時間差で、ここで30分ほど休ませてくれと言われた。もちろんレストエリアの施設は公共の施設で譲り合って使うものだから、私には断ることなどできない。しかし、そんなことはクソ煩いエンジンを止めてからにして欲しい。下のトランクの中から冷たい飲み物や美味しそうな食べ物が次から次へと出てくるのを見ていると惨めな気分になってきた。入ってきてすぐに出るのは感じ悪いが、手早く荷物をまとめて出発した。出発してせいせいした。ここで休ませてくれより、水はあるのか?の一言の方が欲しかった。

親切にされるのが当たり前になり過ぎて、他人に対する要求が高くなりすぎているのか?

夜間走行5日目。今日も1時半に起床して3時過ぎの出発。
もう少しゆっくりしたいが、日が昇ってしばらくすると、向かい風が吹いてくるので早い出発。

月明かりで路面のようすが分かるため、前のライトを消して走る。

今日は出発時から無風で明るくなるまで走り続けた。
Mount Isaまで180km弱。明日には着けるように頑張って漕ぐ。

日の出直前のようす。

後ろの反射材付きのマグネットシートのようすを撮影。
オルトリーブのバッグの反射材よりかなり目立つ。

日が昇っても、今日は風が吹かない。今がチャンスだ!

草原ゾーンに入る。風がないため、快調に走る。

Queenslandのゴミ箱は赤色

遠くからでもよく見える。

強風でフタが開かないようにストッパーが付いているのだが、なぜかガッチリ固定されて開けられない。少しフタを持ち上げて隙間からゴミを入れた。

牛注意の標識

1つ目のレストエリアに到着!

ほとんど走りっぱなしで疲れた。

朝食の残りの玄米ご飯を食べる。
朝食べた時より美味く感じる。

Cammwealを通過して長い無補給区間が終わったため、ペットボトルを減らす。

一番弱そうなものを処分。これは初めて泊まったキャラバンパーク内のゴミ箱で拾ったもの。なんでそんなどうでもいいことを覚えているのか、自分でも不思議。

レストエリアに植えられている木。
Queenslandに入って湿気が多くなったのか、こんな大きな木が生えるようになった。

木を保護するために、農薬でも散布したのか?注意を促す貼り紙がされていた。

車に轢かれたワラビーの死体。
後方から来る車が寄せてくることがあるので注意を要する。
車道にあるより、まだ路肩にある方がいい。

ロードトレイン注意の標識

長さは最大で53m。

9時頃から風が吹き始めたが、向かい風に負けずに漕ぎ続けて、11時前に2つ目のレストエリアに到着!

レストエリア内には東屋あり。
偶然にも機会に恵まれたので、チェーン洗浄を行うことにした。
Katherineで新品のチェーンに交換してから1,300kmほど走っている。

ゴミ箱から拾ったペットボトルにチェーンとガソリンを入れてシェイクする。隙間に入り込んだ砂などがキレイにとれる。
ペットボトルをナイフで切ってチェーンを取り出し、使用済みのガソリンはファイヤーピットに投入した。

洗浄してキレイになったチェーン。
これであとはCairns空港に行く直前に最後の洗浄を行うのみ。

袋ラーメン二袋に玉ねぎとさつまいも入り。
隣ではお年寄りたちが美味しそうなサンドイッチを食べている。

見たらダメ。絶対に欲しくなる。

続いてやって来たツアーバス。
美味しい食べ物や冷たい飲み物を見せつけられるのはもう勘弁。
さっさと出発する。

レストエリアを出発してしばらくすると、おっさんの野宿センサーに反応あり。すでにかなりの距離を走っているため、終了することにした。

牛さんたちの足跡をたどってゆく。

干上がったクリーク跡を発見した!
木陰たっぷりで明るいうちからでもゆっくり休める。

早速テントを張って疲れた体を休める。
今日も朝早くから走り始めて疲れた。あと1日。もう夜間走行は終わり。

走行データ
Camooweal過ぎ〜Inca Creek RA〜David Hall RA過ぎまで
 
走行距離98km、走行時間7h45m、Av12.6km/h、Max18.3km/h
 
ねぐら 道路脇の干上がったクリーク
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険