非日常が日常になる時

こんにちは。からあげです。

夢にまでみた働かない自由な生活を手に入れて早6年。血の滲むような努力をして貯金していた頃が遠い昔のように思える。毎日が日曜日!いやっほー!

だが、現実はそれほど楽しい生活ではなかった。何かが違う。何かが。常に頭の隅を離れることはなく、違和感は次第に大きく大きくなっていった。もうごまかしきれない。
私は有り余る自由を持て余すようになった。

毎日ゲームして過ごしたい。少年の頃の私はそんなことを思ったりもした。大学を辞めてブラブラして半引きこもりのような生活を送り、ゲーム浸けの日々を過ごす。初めのうちは楽しかったものの、数カ月で飽きた。たまにやるから面白いのであって、毎日長時間すると詰まらなくなる。

今回のオーストラリア自転車ツーリングもそう。初めのうちは広大な景色に感激したが、次第に感情を動かされることはなくなり、日々淡々とペダルを漕ぐことになった。そして行けども行けどもゴールが見えてこない広大なオーストラリアに心底疲れた

毎日好きなだけ自転車に乗れる生活はそれほどいいものではない。忙しい仕事や家事の合間を縫って乗るから楽しいのであって、毎日好きなだけ乗っていればすぐに楽しくなくなる。

今現在は帰国のため、Cairnsに向かって走っているところだが、強い向かい風に苦しめられている。毎日が精神修行。いらんことをしてリムを割り、不注意でヘルメットを自転車の下敷きにして割り、気分がどん底だったBroomeでの日々。そんなどん底な気分は底を打ち回復の兆しを見せ始めている。

ちょっとだけ楽しさを感じられるようになって来た気がする。今はあまり無理をせずに距離を稼ぐことに専念する。だが無理をしないと全然進めなくなるので、ほどほどに無理をする。

さあ、オーストラリア自転車ツーリング後半戦。どのように盛り返してゆこうか。このまま消化試合のようにただ走って終わりにするのか、それとも単調な日々のなかに喜びを見出して楽しんでゆくのか。それは自分次第。

いつものように3時起きして5時前に出発する。最近、日の出が早くなり、5時起きだとすぐに明るくなってくる。

風は夜明け前から横向きに吹き、次第に向かい風へと変わっていった。

道路脇で休む時は道路から十分離れたところで休む。
大型車の風圧は強烈。風向き次第では自転車が倒れるおそれがある。

ブルックスの革サドルはおしりに馴染み、非常に座り心地がいい。

先日、Broomeで交換したリヤホイール一式。

36本スポークのためか乗り心地が柔らか。次第に違和感がなくなりつつある。

同時に交換したスプロケットはCS-HG201-9  T11-36。高速側の歯数が1枚少なくなった。あと1速と2速の歯数の差が多め。これまでと微妙に変速タイミングを変えてゆく必要がある。新品に交換したことで、スプロケットとチェーンのかみ合わせの違和感が消え、今度はチェーンリングとチェーンのかみ合わせに違和感を感じるようになった。

古いスプロケットは3速〜5速の減りが目立ち、高速側がほとんど消耗していない状態だった。おっさんは重たいギヤが嫌い!残りの距離を考えると、Broomeでのスプロケ交換がベストだったと思われる。

距離を開けていると、ドライバーにとっても楽なハズ。
いつも距離を開けて追い越ししてもらっているので、運転しやすいように配慮してやる必要あり。

特に北西部のPort Hedland過ぎから大型車の運転が優しくなった気がする。ナラボー平原はかなり雑。石ころ扱いされることが多い。さてノーザンテリトリーではどうなることやら。

ここ最近、ゴミ箱の数がめっきり減ってしまった。
電波状態も圏外が多い。

汗から出た塩でパリパリになった長袖シャツ。

いつからお前はノリを効かせたような剛性感が出たのか。

自転車のお供Snakes。

チョコバーは昼間液体になるため、いつまで経っても食べられない。まだカバンの中に7本のチョコバーが眠っている。

どこまでも続く地平線。

頭がおかしくなりそう。

道路脇にはバーストしたタイヤ片が落ちている。

何にもない駐車場

木陰さえもない。

駐車場の脇に捨てられていたポリ容器。

すでに向かい風で消耗し、今度は暑さにやられる。

久しぶりに地形の変化が現れた。緩やかな上り。

味のある標識

ロードトレインと赤い岩山

雰囲気にある岩山多数

坂を登り切ったところにあるレストエリア。
すでにキャンピングカーがたくさん止まっている。

空いていた場所はトイレに近い東屋。トイレの香ばしい匂いをかぎながら昼食にする。

まずは日陰。日陰が重要。

先日、ロードハウスで観光客から貰った高級缶詰。
イワシのオリーブオイル浸け。フタの空き方からして上品だった。

ラーメンの完成!

疲れ切った体にラーメンスープが染み渡る。

食事の後片付けをしていると、颯爽と現れたのはイングランド生まれSydney育ちの青年。Sydneyから左回りでオーストラリア一周しているのだとか。今現在でおよそ5ヶ月。Cairnsから海岸線の未舗装路を走ったのとDarwinに寄ったため、時間が掛かっているようす。

自転車はクロモリで700Cのホイールを装着。タイヤはマラソンシリーズ。ハンドルはポジションが多彩なバタフライハンドルを付けていた。

気になったのはハブダイナモ。以前のサイクリストたちと同じSP社のもの。ライトにUSBポート1つを装備。スマホとライトの電源は十分賄えているのだとか。

う、羨まし〜。

水は最大10Lまで。なんでもレストエリアにいるキャンピングかーから貰うのだとか。
ようすを見ていると、彼は周囲のお年寄りのキャンパーと親しげに話していたのだった。今日の泊まりはココ。すでに水を貰う人を物色しているようすだった。

レストエリアからの風景

レストエリアは人でいっぱい。中には発電機を使用している者もいるので先に進むことにした。

私の場合、レストエリアで泊まるメリットはない。ゴミやガラス瓶の破片は落ちているし、車の出入りはあるし、遮蔽物がなくて風は強い。もちろん人が多くて落ち着かない。いいことが一つもない。

レストエリアを3時に出発。残りの時間で少しでも距離を稼いでおく。

そして安全安心のロードサイド野宿。

やっぱり道路脇が一番落ち着く。

走行データ
Fitzroy Crossing過ぎ〜Ngumban Cliff RA過ぎまで
 
走行距離90km、走行時間7h、Av12.9km/h、Max16.8km/h
 
ねぐら 道路脇
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険