こんにちは。からあげです。
ただいま、Mount Isaに向かって強風地帯を走行中。夜でも向かい風が吹き続ける。日が昇ってしばらくすると、風は強まりさらなる強風が吹き付ける。辛くて辛くて逃げ出したいが、今さら後戻りなどできない。なんだかんだ理由を付けてTennant Creekからグレイハウンドに乗るべきだった。Kununurraの時は都合よくペダルが不調になったので、グレイハウンドに乗る口実ができたが、今はなし。
一度走り始めると、手持ちの食料が限られるため、立ち止まることは許されない。何が何でも先に進まねばならない。
昨日は強い向かい風に吹かれて66kmしか走れなかったので、今日は2時半に起床して4時過ぎに出発した。夜明け前の風が弱いうちに距離を稼がないといつ稼ぐ?夜間走行は危険なことは重々承知だが、路面状態が良くて交通量が少なければ、それほど危険なことはなし。体力の陰りが見え始めているおっさんは、夜間走行でもして距離を稼がないと他に距離を稼ぐ術はなし。ヒッチハイクなど論外。他人の世話になるくらいなら、グレイハウンドに乗って一気に東海岸まで行くほうがいい。
夜間走行の始まり始まり〜。
反射材付きのマグネットシートのお陰で日中・夜間の視認性が大幅に向上した。
1時間半ほど走って、Frewena RAに到着!
風車で地下水を汲み上げて貯水タンクに水を貯めている。現在もシステムは稼働していて水を汲むことができる。
ただし、飲用に適していないとの表示あり。
飲む場合は煮沸するか、浄水器に通した方がいいだろう。
手持ちの水に余裕があるため、ここでは汲まず。こんなにいい水場があるなら、手持ちの水の量を減らせてのだが。
夜が明けてしばらくすると、風が強まってゆく。早朝のサービスタイムは終了する。
ここからが本番だ!今日の目的地は76km先のBarly Homestead RHだ。向かい風が強く消耗が激しいため、ロードハウスのキャラバンパークで泊まることにした。もちろん水を汲みたいためでもある。シャワーはつい先日、Tennant Creekで浴びてきたので、特に浴びる必要はなし。
BarlyHwyに入って強い向かい風が吹くものの、暑さが和らいだのがせめてもの救い。夜間は少し冷え込むようになった。体の火照りがとれて気持ちいい。
食べ切れなった朝食の残りを食べる。
いつもどおりに炊いたものの、食欲がなくて全部食べきれなかった。玄米を食べると元気が出る。オーストラリアで玄米が食べられて本当に良かった。
次のレストエリアまで20kmの表示。
ここではレストエリアはロードハウスのこと。
もう少し!だがまだまだある。永遠に続くと思われる単調な道をただ走る。
向かい風に耐えてようやくあと5km。くぅ〜まだか。まだなのか!
嘘のようで本当のはなし。
強い向かい風でフロントが上がると、燃料計が多く表示されるため、注意しなさいの標識。風きりの悪い角ばった四駆だと、燃料の残量が多く表示される傾向があると思われる。ルーフキャリアに大きな荷物を付けている車もいるし。ようはロードハウスに止まってけということだ。
次の給油場所は260km先。オーストラリアではガス欠は命に関わる。まあ大げさだが。燃料の残量が半分を切ったら、燃料を入れておくほうが無難。レンタカーを借りて遠出をする場合は、燃料タンクの容量と燃費を必ず確かめておいた方がいい。
日本と同じ感覚でいると、簡単に遭難する。
Barly Homestead RHに到着!
なんだか緑が濃いところだな。
とにかく飯だ!向かい風で消耗してフラフラだ。今にも倒れそう。
おい、おっさん!写真を撮っている場合ではない。
さっさと飯を食いに行くぞ!
ロードハウス内の売店のようす
トイレで身なりを整えたあと、ここで辿々しい英語で注文する。
ば、ば、バーリーバーガー、テイクアウェイ!
怪しげな機械を手渡されて待つこと15分。
おお、ブルブルと振動をし始めた!
バーリーバーガーとコーラで23.3ドル。
多少高いが、ポテトが付いてきたのでヨシとしよう。
返却場所に食べ残しのポテトがあったので、自分の皿に盛っておいた。流石に歯型の付いたハンバーガーは貰う気にはならず。
味はまあまあ、ボリュームがあるのが嬉しい。
サイクリストはとにかく量が欲しい。味は二の次。
皿に付いたカスを食べに小鳥がやって来た。
うむ、可愛い奴め!
お腹は膨れたかな?
また食べに来いよな!
ディストラ君お待たせ!自分だけ食べて悪いな。
広々としたキャンプサイト。
青々とした芝生に木陰たっぷり。
ひと目見て気に入った。
芝生内は自動車乗り入れ禁止。やはりテントサイトはこうでないとイカン。車と車の隙間で寝るのは勘弁して欲しい。
やっぱりね、車の音が聞こえにくい配慮が必要だよ。
芝生の間から顔を覗かせるスプリンクラー。
まさか客がテントを張っている時に作動させることはあるまい。
いちおう注意しておこう。
シャワーのあとは手洗い洗濯。いちいち洗濯機を使っていられるか!大型の流しがあって助かる。
物干し場に濡れた衣類を干しておく。
風が強いからすぐに乾いてしまうだろう。
昼間は身の回りの生理とブログ更新を行って過ごす。
昼寝の時間はなくなってしまった。
夕方になって夕食を買いに行く。手持ちの食料を温存するため、自炊はなし。
レストランの方に歩いてゆくと、まるまると太った鶏のような鳥がいた。美味そうだ。
こちらは冷暖房、トイレシャワー完備のモーテルの個室。
いくらするのかは全くの謎。ここは金持ちが泊まるところ。
サイクリストはキャラバンパークで十分。宿泊費に余計な金を掛けるくらいなら、食費に回した方がいい。
昼間とは違って、夕方になるとバーが営業を始めて非常に賑やかになる。写真を撮っていたところ、酔っ払ったおっさんが手を振った。
ビリヤードを楽しむ人たち。テーブルの上にはビールの空缶や空き瓶が並んでいる。
夕方になってお客さんが増えてずいぶん賑やかになったキャンプ場内。芝生のテントサイトは広めで過ごしやすい。
ここは当たり。1泊15ドルとまずまず。条件が許せば、連泊してゆっくりしてもいいだろう。
持ち帰りしたフィッシュバーガー。ポテト付きで16.5ドル。
まずまずと言ったところか。
フィッシュとは白身魚のフライ。以前、フィッシュアンドチップスを頼んでポテトと白身魚のフライという新米主婦の手抜き料理みたいなのが出て来た時は衝撃だった。
欧米では食べ物に期待してはイケない。たいていガッカリすることになる。
ごちそうさまでした。
始め食べきれるか心配だったが、食べだすと食欲がモリモリ湧いてきて全部食べてしまった。明日からに備えて食べないといけない。
自転車の拭き掃除をしながら、各部のチェックを行う。
明日から次の州境の小さな町まで259kmを走ることになる。
予定では3日。向かい風が強いので、4日は覚悟しておいた方がいいだろう。水は20L以上持ってゆく。
サイコンの表示が見えないようにブルーシートでカバーを作っていたが、風でフラフラとひらめいて鬱陶しいので、単にビニールテープを貼るだけにした。一日の終わりに見るだけなので、これでヨシ。そもそもサイコン必要ないのでは?いや、メンテナンス時期を知るためには必要だ。
ヨシ、これくらいにして寝る準備をしよう。