洗車日和の一日

こんにちは。からあげです。

 

今回のオーストラリアツーリングで誤算だったのは、意外に雨が多いこと。私のイメージでは雨は降っても、せいぜい一週間に2,3日くらいだった。それが実際に来てみると、曇の日が多くて雨は3日に1回くらいは降っている。晴れは続かないが、雨や曇はしつこく続く。

Perthまで残り300kmを切って、はっきり変わったのは気温。Albanyを出てしばらくは日中でも肌寒い日が続いていた。それがManjimupを過ぎてPerthが近くなると、朝晩の冷え込みは和らぎ、日中は温かくなって過ごしやすくなった。これはおそらく冷たい南氷洋から温暖なインド洋の影響を受けるようになったからだと思われる。雨は多いが、温かくなったのは本当に助かる。

西から低気圧の接近で朝の5時過ぎから雨が降り始める。天気予報ではもう少し遅い降り始めだったので、雨が降る前にテントを撤収して出発できると思っていた。

甘かった!

いつもの5時半に起床して食事を済ませたのだが、雨が降り続いていたので、明るくなって小降りになるまでしばらく待機した。

毎日野宿をしていて一番嫌なことは、雨が降るなかでのテントの撤収。

山岳一人用のテントで中が狭いため、完全防水のORTLIEBのバッグは自転車に付けたままにして、外でカバンを開けて荷物を出し入れいている。そのため、雨の日だと荷物が濡れてしまう。雨の日だけカバンを取り外してテント内に持ち込めばいいのだが、カバンをテント内を入れると狭くて身動きが取れなくなるし、カバンの付け外しも地味に面倒で、結局自転車に付けたままにしている。

雨の山林内での撤収でテントはずぶ濡れ。通常時の倍以上の重さになってしまった。

ようやくパッキングを終えて出発準備が整った。
雨が小降りのうちに出来たのが幸いだった。

さあて、出発しよう。

出発したのは8時を過ぎてからだった。

雨の日の走行は、よく効くディスクブレーキということもあって、それほど嫌いではない。むしろ交通量が少なくなって走るのが楽だから好き。

とは言うものの、それは大雨ではない時。まだ朝方は雨の量も大したことはなかった。

途中の小さな町、Kirupでしばらく休憩してから出発しようとした時になって雨がかなり降ってきたので、しばらく雨宿りすることにした。

掲示板の軒下で雨宿り。じっとしていると体が冷えてくるのが辛い。一時は脱いでいたカッパのズボンを履き直した。

しばらく待っても降り止む気配がないため、雨が小降りになったところで出発した。しばらく走っていると、再び大雨になって来た。一旦町を出てしまうと、雨宿りできる人工物はなく、次の町まで走り続けることになる。

大型車の泥混じりの水跳ねを警戒してサングラスを掛けて走行していると、レンズが曇って全然前が見えなくなった。仕方がないので、途中で外してメガネだけで走った。今日は空気が生暖かくて余計に曇りやすかった。その分、雨に濡れてもさほど冷えなかった。

次の町に近づくにつれて雨が小降りになってきてくれて助かった。一時は走るのを止めようかというほど強い雨が降っていた。

町はもうすぐ。今のうちに行ってしまおう。

Donnybrookに到着!

りんごで有名なところらしい。

オイラ、トニーブルックって言うんだ!トニーって呼んでくれよな!そんな雰囲気の田舎町。

道沿いの農機具メーカーのショールームには、大型のトラクターが各種展示されていた。こんなにたくさんの会社のショールームが並んでいたのを見たのは初めてだった。

メインストリート

いかにも田舎町と言った雰囲気。縦列駐車の車が並んでいる。
オーストラリアも店の前に縦列駐車で車を停めるスタイル。

元鉄道の駅舎のインフォメーション。
屋根が広くて雨の日の休憩にはピッタリ。

スマホ、モバイルバッテリーを充電しつつ休憩をとる。
ここ最近、ロクにソーラーパネルで充電出来ていない。やはりハブダイナモによる発電が必要だ。帰国後すぐにダイナモ付きハブのホイールを組んでもらい、USB充電装置を自作する。まだハブダイナモによるUSB充電は一般的ではなく、買うと非常に高価。(一般サイクリストには需要がない。)

天気に左右されるソーラー発電は、野宿旅には向かない。毎日ブログ更新するためには、それなりの電気が必要。まだ充電スポットがあるからいいが。先進国で良かった。去年の北海道も常に電気のことで頭を悩ませていた。

充電完了後、町のスーパーマーケットのIGAにやって来た。
さっさと補給を済ませて先に進もう。

雨の山場は今夜。ぼやぼやしていると、本格的な雨になってしまう。

Perthが近づくにつれて、スーパーマーケットの品揃えも豊富になってきた。もう補給に気を遣う必要はなく、必要なものだけ買っておく。

買い出しの品。

むやみにまとめ買いしない。次の町まで近いので必要最低限のみ。

軒下でガサゴソと荷物の入れ替え作業を行う。
サイドバッグは重量バランスを考えてパッキングする必要がある。これがちょっと面倒。

町外れに近づくと、りんご畑が現れた!たぶん、これリンゴ。
今は季節が終わったようで、枯れた葉っぱが付いているのみ。

道路沿いには果物を売っているお店があった。
なんだかよくわからないキャラクター。

Apple Boyとかたぶんそんなん。

次の停車駅はBunbury。インド洋に面した港町。
名前の響きがいいBunbury。癖になりそう。Coolgardieもなかなか良かった。WAにはいい地名が多い。

Southern Crossも良かったな。ただの田舎町だったけど。

町を出ると、すでにねぐら探索モードに切り替える。
いつ何時、大雨が降ってくるか分からない。今の小降りのうちにテントを設営したい。

キョロキョロと挙動不審になりつつペダルを漕ぐ。

30分ほど走って次の小さな町、Boyanupに着くと、公園に大きなひさしのある建物を見つけた。吸い込まれるように公園に入ってゆく。

隣には屋根付きのスケボー広場。
味のある絵が描かれている。

スケボー広場は本格的なものだった。これは凄い。

あれこれペンキで落書きされているのもいい感じだ。今日は雨のためか、スケボー少年たちの姿はない。

軒下で休んでいるうちに、雨は大降りになってしまった。みるみるうちに外は水浸しになってゆく。もうここにしようか。

幸い道路から離れていて人目に付きにくい場所。前はフットボール場となっているが、この雨ではやらないだろう。すでに昼を過ぎているのに、全く人気はなし。

暗くなるのを待っていたら、いつまで経っても休めないので、目立たない端の方でテントを設営した。
2面に壁があって屋根もある。

テントを設営したはいいが、中がずぶ濡れのため、タオルで拭いて水気をとる。硬く絞ったタオルで数回拭くとかなりマシになった。これだから雨の撤収は嫌い。

いつものように荷物を入れてようやく落ち着けた。

ここに来る前に車の人に呼び止められて、電話を貸して欲しいというようなことを言われた。始めは雨が降っているのに、スマホを取り出すのが嫌だったので、そのまま素通りしようとしたが、いつもいろいろな人に親切にされているのに、困っている人を見過ごしていいものか。と思えてきたので、Uターンしてスマホを出すと、何かわけの分からないことを言ってもういいよ。とか何とか言われた。彼は電話が架けたかったのではなかったのか?ともかく後ろめたい気持ちはなくなったので先に進んだ。

あの雨の状況では、むしろ私の方が困っていたような気がする。

そんなことがあってか、今日最も最適なねぐらが見つかったような気がする。

テントの中から外を眺める。

外の荷物を出しに行こうとテントの外に出てみると、人がやって来ていたのには驚いた。そのまま隠れてやり過ごそうとしたが、壁から前輪が出ているので隠れきれず。人が来たので開き直って挨拶すると、普通にどこから来たの?から始まり、良かったらうちに泊まりに来ないか、シャワーも浴びれるぜ。車に乗っけてってやるよ。みたいなことを言われたのだった。

私はその嬉しい申し出を受けたい気持ちはあったのだが、見ず知らずの人の家にいきなり行って気疲れすると思い断ったのだった。この軒下はとても快適で、雨のなか移動するのが面倒だったこともある。サイクリストには、広い軒下と風を遮る壁とコンクリートの床があるだけでいい。変に小奇麗な部屋で泊まると、汚さないように気をつけなければならず、全然落ち着けない。

こうしてテントの中から自転車を眺められるのもGOOD。多くは要らない。彼はたぶん、クラブハウスの中に入っているホットドック屋さんの店主。フットボールの練習が休みの今日、食材を持ってやって来たようす。週末だけの営業なので、まず本業ではなし。おそらくボランティア同然の感じでやっていると思われる。とても人の良さそうな感じの地元の人だった。WAにやって来て人の優しさに触れることが多くなって来たような気がした。

明日はとりあえずBunburyまで行ってから考える。先に進むにしても、大雨では走る気がしない。地図で見ると、Perthの南には湿地帯が広がっているようす。この雨ではまず水浸しだろうから、道路脇でテントを張る場所もないと思われる。まあ、明日になってから考えよう。今晩は快適な軒下でゆっくり。

走行データ
Mullayup過ぎ〜Kirup〜Donnybrook〜Boyanup
 
走行距離43km、走行時間2h45m、Av15.3km/h、Max45.7km/h
 
ねぐら 公園建物の軒下
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険