こんにちは。からあげです。
Adelaideは中心部でも、人が少なくて過ごしやすい。これと言った観光名勝がない(失礼)のも、なんとなく名古屋に似ている気がする。人は穏やかで絡んで来るような奴はなし。安心して中心部の公園で野宿出来ている。
今日は昨日と打って変わって朝から天気が良くて、自転車の整備日和となった。
よし、やることをやってからゆっくりしようか。
まずは場所移動して自転車の整備に取り掛かる。総走行距離は約4200km、オーストラリアでは2,000km走行したところで、ちょうどチェーンの交換する時期になっていた。
今回は自転車の洗車と各部取り付けビスの点検、チェーン交換、ミラーの調整を行う。
ディスクトラッカー
総走行距離 約4,200km
オーストラリア走行距離 約2,000km
カバンと邪魔になる荷物を取り外して洗車し、各部取り付けビスの点検を行った。
ついでに昨日購入したZefalのヘルメットミラーを紹介しておく。
各部の作りはしっかりしているのだが、ミラーが目に近過ぎて見づらいという決定的な欠陥がある。少なくとも私にはミラーを瞬時に見て後方確認することが出来ないことが分かった。確かにいちいち頭を下げてミラーを見なくてもいいのはいいが、瞬時に視点移動してピントを合わせるのは目が疲れる。しかも、常時視界内にあって邪魔に感じる。
ヘルメットミラーは合う人にとっては非常に便利なミラーだろう。私には無理だった。捨てるのは勿体ないので、誰かに貰ってくれることを願ってピクニックテーブルの上に置き去りにしてきた。
ヘルメットミラーのようす。
首を動かすことによって真後ろも見える。ただ、ミラーに映る像が非常に小さい。ハンドルのポジションを少し変えただけで見える位置がずれるため、こまめなミラーの調整が必要。または首を動かす。近視でメガネを掛けている人間には向かない気がする。
興味のある人は実際に試してみるといい。これは文章では伝わりにくい。やっぱりあれこれ試してみて、自分に最適なものをみつけるしかない。
チェーンは昨日購入したSHIMANO HG-53 9s 116Lをこれだけ切って、新しいKMCミッシングリンク9sで繋いだ。
ミッシングリンクはまだイケそうな気がしたが、肝心な時に切れて中央よりにふらついて車に轢かれるのだけは避けたいので、ケチらずに新品に交換した。予備は7個と十分あって、オーストラリアでは大丈夫。
今の予定ではチェーン交換毎にミッシングリンクも新品に交換する。
チェーンリングの周りはキレイにウエスで拭いてキレイにした。
リヤディレーラーとスプロケットもウエスでキレイに拭いた。
これが昨日購入したバーエンド取り付けのミラー。
ハンドルバーの内側に当たるところにビニールテープを巻いて滑りやすくしている。さらにグリスでも塗って滑りをよくした方がいいかもしれない。
右側に立てかける時に、ミラー取り付け部分のシャフトをを回転させて当たらないようにするため。
右が今まで使っていたミラー。左が新品。
今までのミラーは大きくてハッキリ見やすかったが、ミラーのアーム部分がプラスチックで簡単に割れてしまうのが全然ダメだった。タナックス ベロガレージ、イージーミラー。その名のとおり簡単にアームが折れる。メーカーさん、是非とも丈夫なアルミ合金で作り直して欲しい。
ミラーを付け替えたら、ほぼ理想通りのミラーになった。
アーム部分の剛性はバッチリで、軽く自転車を倒したくらいでは壊れることはないだろう。予備に新品のミラー部分だけとっておく。これで3,000円くらいだったら、即買うのに。ドロップハンドル用のミラーは本当にいいのがない。
バーエンドに付けたことによって、ミラーの位置が低くなり、ブラケットの位置をとると腕に隠れて後方が見えなくなった。
ブラケットを持つ場合は、後方確認の都度腕を動かしてやる必要がある。郊外巡航時は、たいてい上の角の部分を握っているが、ミラーを常時見ることができる。下半を握っていてもOK。ブラケットがダメ。
スポーツ自転車のミラーは小さくて役立たずが多いので、帰国後オートバイのミラーを試してみることにしよう。
このように回転させてから壁や杭にハンドル部分を立て掛けて、自作のパーキングブレーキを掛ける。
これまで後ブレーキのみの装備だったが、今回前ブレーキにも取り付けて前後ともにパーキングブレーキを掛けられるようにした。これまで自作スタンドで自立させている時、前輪が動いてバランスを崩して倒れそうになったことが度々あった。前ブレーキも掛けられるようにすれば、ハンドルが動くだけで前輪は止まったままなので、バランスを崩すことはなくなる。
整備完了!
泥まみれだった自転車はキレイになり、チェーンを交換して変速が滑らかになった。35ドル出して割高なチェーンを買った甲斐がある。日本から持って来た予備のチェーンは大事に持っておくことにする。
これでナラボー平原横断の準備が整った。あとは水食料をたっぷり用意して、ペダルを漕ぐだけだ。頑張れよ、おっさん。
9時半ころの町のようす
わざわざ人のいない時に写真を撮ったわけではなし。本当に人がいない。Adelaideは観光客が少なくて過ごしやすい。日本人は全く見かけていない。
ライオンの口から水が出てる。
またまた図書館に自転車を置いて、すぐ近くのMigration Museum(移民博物館)にやって来た。ここは移民の資料を展示してあったのだが、歴史を知らなくて英語を読めない私には難しい内容だった。量はかなり少なめ。もちろん入場料は無料。
図書館に戻って来ると、一度も多目的ホール以外に足を踏み入れたことがないことを思い出し、2Fに上がってみた、するとずらりとパソコンが設置してあって、利用者がキーボードを叩いて情報を検索していた。うむ、場違いな気がするな。戻ろう。
図書館前で記念撮影。
まだ疲れはとれていないが、これ以上滞在するとダラケてしまうので、明日天気がいいうちに出発する。
どのみち、Stuart Hwyを走ってオーストラリアを縦断してきたら、またAdelaideまでやって来る。今回やり残したことは、また来た時の楽しみにとっておこう。興味のあった海洋博物館は町外れにあって行くのが面倒臭かった。
ちょうどお昼を過ぎた頃だったので、スーパーに行って昼飯と明日の食料を買っておく。
冷蔵コーナーにあった犬用の食べ物。何やらハムのようなもの。最近の犬はこんな贅沢なもの食べるのか。1本6ドルもしていた。
今回の買い出しの品。こんだけあれば、明日は十分持つ。
また途中で休憩がてらスーパーに寄るし。しばらくは補給のことで頭を悩ませることはない。
道端のアロエ。手の届くところの先っぽが毟られている。
怪我をした人が取って行ったのだろう。
電動キックスケーター。初乗り1ドル。1分毎に25セント加算される仕組み。アプリをダウンロードして設定しロックを解除するようす。どこでも乗り捨て可能らしい。
ちなみに10分乗ると3.5ドル。1ドル80円とすると320円になる。ちょっとした遊びで乗るにはいいかもしれない。
路地裏探検
不審者は誰もおらず。キレイさっぱりしている。アメリカだとたいていゴミが散乱していてホームレスが屯していたりする。
Adelaideは中心部に少しだけ高層ビルがある。人も少なめで、人間嫌いな私でも多少はくつろぐことができる。
東京大阪は人が多すぎて、体が拒絶反応を示す。
やることが済んだので、あとは自由行動!
そこら辺を適当にぶらついていると、2つの尖塔を持つ建物が見えた。St Peters Cathedralと言ってAdelaideで有名な教会だ。
通常は建物内に入れるが、今日はイベントがあって、関係者以外は立ち入り禁止となっていた。残念でした。
町をぶらついていた時に見つけたパトカー。
何台もまとまって停められていた。警察署の前ではなし。
いったいなんだろう?理由はこのあと知ることになる。
Adelaide Ovalというフットボールの競技場では、今日試合があるらしく観客がたくさん詰めかけていた。
フットボールは日本のラグビーのようなものだと思う。正直言って全く知らない。オーストラリアでは、休日あちこちでフットボールの練習や試合を見ることが多い。多分野球やサッカーよりも人気があるスポーツ。
行列を作る人たち。
ゲート前では手荷物検査と金属探知機による検査が行われていた。液体の持ち込みは禁止で中で飲み物を買うことになる。
世の中本当によく出来ているな!
正面ゲートの方に回ると、さらに凄い人でごった返していた。
続々と競技場の中に人が吸い込まれてゆく。
それにしても凄い熱気だ。
駅の方から絶えることなく人がやって来る。市民の3割くらいが集まって来たように感じる。
フットボールの試合があるためか、他は特に空いているような気がした。川の向こうに競技場がある。
日向の過ごしやすいところで時間つぶしをする。いくらなんでも、こんな早い時間にテントを張るのはマズい。先日の鬱陶しい雨はどこへやら、今日は清々しい青空が広がって非常に過ごしやすい一日だった。
こんな日が続けば、もう少しいるのだけれど。
5時過ぎに一昨日昨日と泊まった場所にやって来た。今日もここで泊まることにした。
意外に場所が良くて、多分ここなら危ない目には遭うことはない。テントを張る前に、自転車に乗ったホームレス風の爺さんがまっすぐこちらにやってきて、訳の分からないことを言ってきたが、完全に無視しているとすぐにどこかへ行ってくれた。たぶん、夜中に襲撃してきたりはしないだろう。来るなら来やがれ!と強気で思いつつ寝ることにする。
なんだかこれまでの疲れが一気に出てきたようで体がダルいが、このままAdelaideに居続けても退屈するので、明日出発する。もう少し西に行けば乾燥地帯に入って雨の心配がなくなる。
さあて、もう寝よう。競技場からは歓声が聞こえなくなったから、もう試合終わったかな?
走行距離 14km