こんにちは。からあげです。
今はKalgoorlie-Boulder経由でWave Rockに向かっている最中。NorsemanからWave Rockまでは未舗装の最短ルートがあるのだが、道の状態が分からないことと、無補給で約300kmを走ることになるのが非常に厳しい。今のナラボー平原横断の疲れが癒えていない状態で走るのは、行き倒れになる可能性があるため非常に危険。手堅いルートで行くことにした。そのついでに鉱山で栄えた町Kalgoorlie-Boulderに寄ることにした。
今朝も冷凍庫並に冷え込んで、自転車カバーがパリパリに凍っていた。下調べしていた時は、気温が下がったとしても、せいぜい一桁台だろうと思っていたが、実際に来てみると全然違った。まだ秋の5月下旬の状態で氷点下まで下がるとなると、真冬の8月はマイナス10度くらいまで下がるかもしれない。内陸部に行くほど冷え込みが厳しくなるだろうから、Uruluに行くときは十分防寒対策をしておきたい。
本当にしまむらのパッチをウエスにしないで良かった。今もパッチを履いてテント内でブログ更新中だ!
フリースとカッパズボンを着用して走り始めて1時間ほどすると、ようやく体が温まってきて暑くなってきたので、脱いでいつもどおりの服装で走ることにした。
珍しくレストエリアに東屋がある。
最近ずっと気になっていたこと。
それはスーパーカブの古タイヤで作ったサンダル。
丈夫でいいのだが、嵩張って重たいのが重大な欠点。
長い時間を掛けてようやく完成した第2号なのだが、始めのころ少し履いていただけで、近頃は単なる邪魔な荷物となっていたので、思い切って処分することにした。
テストをしないで実戦投入したのはまずかった。思いのほか擦れて足が痛くなる。家であれば道具があるので修正できるが、今は移動旅行中の身なので、手直しできる環境がない。
いやあ、捨てるのは本当に惜しかった。
カッターナイフで角を丸く削り、ポンチで1つ1つ穴を空けて行った。制作日数はおよそ1週間。暇人だから出来た品だ!
伝統工芸品として売りに出しても全然悪くないと自分では思っていた。これを作った経験が次回作に生きる。捨てることで得られる何かがある。あれもこれも欲しがっていては、何にも得られない。
途中の分岐で右に曲がる。
Goldfilds Hwy方面に向かう。主要国道からマイナールートに入る。Perthへはまっすぐ。
思ったとおり主要国道を外れると、交通量が減って走りやすくなった。しかも、新しく工事した区間は路肩が広い。
いやあ、サイクリストにとっては嬉しい道だな!
寄り道こそ我が人生!
時々馬鹿でかいダンプカーを載せたOver Sizeの大型車が走ってくる。本当にスッゴイ重低音。今度動画を撮っておこう。
本日の補給ポイントKambalda。
ん?A Waterwise Townと表示されているぞ!ネットで調べてみると、waterwiseとは造語のようで海難事故防止の活動のよう。主にニュージーランドで行われているみたい。
しかし、ここは内陸部。海水浴は遥か遠くまで遠征しないと行けない。スイミングプールはあるみたいだけど。とにかく水は豊富にあるということだ。スマホアプリのWikicampsによると、無料で飲料水を汲める場所がある。
町へのアクセス道路。
おお、ちゃんとした電柱があるではないか!ナラボー平原には電柱がなかったからな。非常に新鮮だ。
おいおい大丈夫かよ!
車にでもブツケられて根本付近が掛けている電柱。太いやつだから全然大丈夫そう。これまで見た感じ、オーストラリア人はかなり適当そう。
これならイケるイケる!とか言ってそう。
雨が少ない内陸部では、木製の電柱が使われることもあるのか。
Kambaldaに寄った理由はたった一つ。食料を補給するためだ!
かなり古びた建物。
走っている自転車は全く見かけないが、駐輪場所が整備されている。
オーストラリアではメジャーなスーパーマーケットのWoolworthsが入っている。品揃えは豊富で価格も安い。大都市の市街地で買うよりよっぽど安い。なんでも高いロードハウスに比べると天国のように思える。
なに?スニッカーズが89セントだと?
お気に入りのチョコバーBoostは1ドル50セント。よし、スニッカーズを買うぞ!ナラボー平原ではチョコバーにかなり助けられた。これからは常備しよう。
これだけ買って20ドル!日本で買うより安い。
玄米も1kg入りが3.2ドルだった。いやあ嬉しい。
おっさんのエネルギー源はほとんど玄米。玄米を切らすことがないように気をつけよう。
今回、冒険して新たな食材を購入した!
男はいつだって冒険したくなるもんだ。高いところがあれば登りたくなり、狭い穴があったら入りたくなる。いつも安易な道を選んでばかりでどうする?
紙製のハードケース入の卵。
6個入りで2.5ドル。良心的な価格。
カバンの上の方にそっと置いておけば、まず割ることはないだろう。自転車を倒すのは厳禁。
卵は一月くらい日持ちするのがいい。サイクリストにとっては貴重な蛋白源。イワシの缶詰ばかりだと飽きてくる。卵を割らずに自転車を走らせてこそ、一人前のサイクリストと呼べるだろう。
早く一人前になりた〜い!
ショッピングセンターの駐車場に停められていたジムニーシエラ。ゾウさんの鼻とバンパーを装備。
なぜ、オーストラリアでも小さな四駆が受け入れられるのか?ガソリンが意外に高いことも理由の一つに思える。
食料を調達したあと、町の中をうろつく。
なんときれいな公衆トイレを発見!
文化指数を図るのにちょうどいい施設。
なんと立派な体育館もある!ビヨーンと長く突き出たひさしがいい。
青々とした芝生が生える公園もあり。
ゴミ1つ落ちていなくて気持ちいい。
おお、スケボー広場もあるぞ!
24時間利用可能なRVパークもあり。
オーストラリアでは、町の中に無料のRVパークがあるところがあるが、決まってテント禁止となっている。理由を知りたい。
まあ町を出れば、いくらでもテントを張れる場所があるので、野宿には全然困らない。オーストラリアはおっさん好みの国。
公園内には水飲み場がいくつかあり。
タダで水を汲めるのは非常に有り難い。
やっぱりWaterwiseの町だった。
ピクニックテーブルでDaleのコーヒー牛乳とポテトチップスを食べる。濃厚なコーヒー牛乳が癖になる。
ポテチも2ドル以下で買えるとはホント凄い。
公園で休憩したあと、体育館のトイレ内にあるシャワーでホットシャワーを浴びる。以前Border Villageで浴びてから10日くらい経過している。体が汚いと、ダウンシュラフが汚れて保温力が落ちてくるので、適度に清潔に保ちたい。
今回もシュラフにインナーシーツを使用しているのだが、汚れがひどかったためか、保温力が落ちつつある。やっぱり手も洗えないのは厳しいか。
料金は時間無制限で2.5ドル。日本だと体育館利用者以外は断られることが多くて、一般利用者のフリをする必要があって本当に面倒くさい。汚すわけではなく、長時間浴び続けるわけでもないのに、なぜかダメ。日本は全然融通が効かない。
料金をカードで支払おうとすると、えっ?と驚かれたのでキャッシュで払うことにした。オーストラリアの田舎では、まだまだキャッシュ払いが主流なようす。10ドル以下のカード使用は断られるところもある。アメリカだと少額でも、カード払いは全然OKだった。国が変わると、人々の習慣も変わるいい例。
シャワーのついでに洗濯をして外に干しておく。
今日は曇りだが、いつものように向かい風が吹いているので、洗濯物を干すのにはちょうどいい。
フェンスの横に自転車を停めてフェンスと自転車をロープで縛った。つっかえ棒があるからどこでも停められるのでできること。
作業はテキパキと行う。あくまで自然に。
ちょいと生活感が出過ぎかな?
洗濯物を干している間、隣の図書館でブログ更新作業を行う。
昨日は圏外で行えず。日々のこうした作業がブログを支えている。
2時間くらいゆっくりしたあと、衣類を取り込み出発の準備を整える。すぐ近くにバラが植えてある公園もあり。
いったいどうしたんだ?なぜここまで潤っているのか?特に何の産業も観光地もない田舎町。ひょっとして鉱山のお金が流れてきているのか?そうとしか考えられない施設の充実度。
お陰で静かな町でゆっくり過ごすことができた。
町の郵便局。なんか外観は倉庫のよう。
今回は用事がないから、まだ一度も入ったことがない。
そのうち郵便局留めで食料を送ることもあるだろう。
閉店したビデオ店
丸い屋根をしている凝った造り。今は廃墟となっている。
ネットで見れる時代にもはや不要だろう。いちいち返しに行くのが面倒くさいし。
X-MENのポスターが色あせている。おそらく最後のものだろう。
2時過ぎにKambaldaを出て、Kalgoorlie-Boulderを目指す。
ん?標識には別々に表示されている。ネット情報によると、すぐ隣の町同士が合併して一つの町になったそうな。
かつてはゴールドラッシュで好景気に沸いた町。今でもそれなりに活気はあるだろう。行ってからのお楽しみ。
町を出ると、制限時速は110kmになる。
よし、気を引き締めていくぞ!絶対気を抜くな。抜いたら終わり。
オーストラリアを自転車で走るには、ミラーは絶対必要。おっさんは一度ミラーに命を助けられた。大事なことだからもう一度いう。オーストラリアにはミラー持ってけ!
鉱山の採掘現場に出入りするロードトレインが多くなった。
それなりに配慮して貰っているが、こちらも気を遣う必要がある。対向車がある時や見通しが悪い場所では、道路外に逃げてやる。
それにしても長くなったな。
追い越しレーンが頻繁に出てくると思ったら、曲がりくねった見通しの悪い区間に入っていた。
後ろから爆音が聞こえると思ったら、すぐ後ろまで迫ってきている。常にミラー確認は怠れない。
それにしても、今日も向かい風か。どれだけ好かれているんだか。
今日も走行を早めに切り上げて、いつものロードサイドキャンプ!いつだって道路脇がおっさんのねぐら。
今日はゆっくりできたし、50km走ったところでヨシとした。いつも走ってばかりでは体が休まる暇がない。
ヨシ、凄く冷えて来たから、ラーメン食べてさっさと寝よう。
ねぐら 道路脇