止め時の難しさ

こんにちは。からあげです。

 

ナラボー平原の横断が終わり、次は鉱山の町Kalgoolrie-Boulderを目指して北上しているところ。昨日はNorsemanでゆっくり泊まるはずが、雰囲気の悪さに不安を感じて、長めの昼休憩を済ましてから出発したのだった。グーグルマップで事前にある程度の情報を調べられるが、町の雰囲気までは分からない。実際に行って肌で感じてみるまでは。鉄格子と監視カメラの多さは治安の悪さを物語っている。長い無人地帯を走って、久し振りに町にやって来たからよく分かる。

町のメインストリートでトレーラータイプのキャンピングカーがUターンしようとしている時に、原付きに乗った女性がやって来て、進路を妨害されたことに腹を立てて、警笛長押しと罵詈雑言を浴びせ掛けていた。妨害されたこともあるだろうが、大きなキャンピングカーに乗って悠々自適な生活を送っているのが羨ましいのだろう。彼女は車に乗ると間違いなく自転車に幅寄せしてくる危険な人間。そうした人間がいる町に長居するのは止めた方がいい。

一昨年のアメリカでは大都市でも野宿をしていたが、適当に野宿をしていたわけではなく、野生センサーの感度を最大限にアップしてねぐら探しをしていた。危険な場所というのは、昼間でもなんとなくヤバさを感じる。人相の悪い人間がウロウロしていたり、公共施設が破壊されていたり。そうした場所で夜間寝ていたら、滅多打ちにされて身ぐるみ剥がれるかもしれない。
人相は普段の行いがモロに顔に出る。ちょっと誤魔化したくらいではすぐに分かる。おっさんはそういいうことだけはしっかり見抜く。

今朝もいつものように早起きして夜明け前明るくなってから出発した。
秋の夜中で睡眠時間は十分とっているので、それほど長くは寝られない。Norsemanを出てからは、交通量が少し増え路肩が狭い場所もあって気を遣うようになった。とは言っても、常に気を張っていなければならない状態ではないけれど。

日が昇ってしばらくすると、暖かくなって来て走りやすくなる。
今日はフリースを着ないで無理して走ったため、暖機が終了するのがかなり遅くなった。

年寄りに冷水と言うように、体を冷やすのは止めた方がいい。

今、ひとつの懸案事項があるのだが、それはタイヤのローテーション。新品同様のマラソンプラスでやって来て、すでに4,000km以上走っている。後輪は負荷が掛かるらしく、残り溝があとわずかになっている。当初はPerthでやるつもりだったが、少し前倒ししてどこかでローテーションした方がいいのではないかと思うようになった。Melbourneでは簡単に見つかった26インチのマラソンプラスも、Adelaideでは何軒か回っても全く見つからなかった。Perthは大都市なので期待できるが、すでにマイナーになった26インチタイヤは見つかるかどうかは分からない。マラソンプラスには、5mmの耐パンク防止帯が内蔵されていて、残り溝がなくなったくらいでは全然問題ない。高品質のタイヤを5,000km乗ったくらいで変えていては地球環境にも優しくない。Darwinの町の規模からすると、まず26インチのマラソンプラスはないだろうが、あるものの中でベストな物を選べばいい。あまりマラソンプラスに頼り過ぎるのも良くない。

去年の北海道ツーリングでは、まさかの帆立貝を踏んでタイヤサイドが裂けるパンクが起きたが、マラソンプラスを過信していたので精神的なダメージが大きかった。もう二度とあんなことにならないように、常日頃路面状態をよく見て走ってはいるが、パンクはいつ何時やって来るか分からない。幸いオーストラリアでは、まだ一度もパンクはしていないが、いつパンクしても動じない精神状態を維持したい。

前輪の状態

後輪の状態

残り溝の違いは歴然。後輪側にかなりの負荷が掛かっていることが見た目で分かる。

タイヤのローテーションでは、タイヤを2個付け外しする必要があって少々面倒。しかし、パンク修理の練習になってもいい。たしかに手間が掛かって面倒くさい作業だが、自身の自転車を最良な状態を保つのもサイクリストの努めだ。

今日は日が出てしばらくすると風が出て来た。北上しているのに、なぜか向かい風が吹く。ジリジリと体力を消耗させられるので、休み休みのんびり漕いで行った。そんな時、新しい事故車から金目の物を剥ぎ取っている男2人組がいた。何にもないところの道路脇に車が止まっているのは珍しく、なんだろうと思って見たら剥ぎ取ったガラスを片手に喜んでいる男がいた。サングラス越しではあったが、その男たちと目が合ったのが分かった。車が行き交う道路脇で白昼堂々と剥ぎ取り行為をする連中だから、追いかけて来て難癖付けられることも考えられる。もちろん写真は撮らず。そんな現場を撮ったら、何をされるか分からない。幸い追いかけては来なかったが、昼休憩をとるときには道路から分かりにくい奥の方に入って行って休んだ。

走行中のロードトレイン

Emuの横断。

気をつけて道路を渡るんだぞ!エミューは飛べない鳥。カンガルーと共に前進しか出来ない動物としてオーストラリアの国章になっている。
カンガルーはときどき見かけることがあるが、エミューは稀。警戒心が強いのだろう。

道路脇で休憩中。

ナラボー平原の横断時、ずっと持ち続けていたビスケット。
入り口のCedunaのスーパーで購入してから非常食として持っていた。

手軽でおいしいのだが、喉が乾くのが欠点。

この周辺は大雨時は浸水するようす。
Norceman入り口で見た道路の通行可能かどうかを示す標識は、時々洪水で通行止めになるために設置してあるのか。

道路から少し入ったところで昼休憩を行っているところ。
事故車から剥ぎ取りを行っていた男2人組を警戒してのため。

じゃがいもとイワシ入りのラーメン。
ゴミ箱でじゃがいもを拾ってからは、じゃがいもも入れるようになった。安くて日持ちするので自転車旅にはピッタリ。

それにしてもこの周辺、水が流れたようになっていて、真っ平らで砂が浮いている。

野宿適地だが、大雨時は危険地帯となる。

Kalguurlie-Boulderに向かう途中では、鉱山採掘現場の出入り口がある。

採掘現場から出てくるロードトレイン。3両から4両編成となっている。

今日のOver Size。
前方警戒車がやけに前に出ているなと思っていたら、やはり Bigな奴がやって来た。基本、スピードを落とさず通過するため、警戒車が通り過ぎて行った時はすぐに道路外に逃げた方がいい。

おお、かなりのBigな野郎だったな。ふぅ〜。

鉱山で使用される超大型のダンプカーの荷台。

これがそのアップ写真。

Kalgoorlieでは露天堀の採掘現場を遠くから見学できるそう。
今から非常に楽しみにしている場所。

Widgiemoothaのロードハウスまで5km。
ナラボー平原を出た今、ロードハウスには用がなくなった。

標識見ても全然テンションが上がらず。

それでもロードハウスで休憩だけはしてゆく。
こじんまりした施設。

ロードハウス前のピクニックテーブルで休憩する。
椅子の高さがやけに低い。

妙にリアルなオーストラリアの標識。

今日は初めて同じ方向に走るサイクリストに追いついた。MTBで古びたサイクルトレーラーを引いていた爺さんだった。年齢はおそらく70歳前後。お世辞にもいいとは言えない道具だったが、非常に使い込まれていて相当な年月自転車に乗っているものと思われた。彼は海沿いのEsperanceの方から来たと言っていたが、装備品の経年劣化具合を見ると、数年に渡って自転車旅を続けているようにみえた。一日少しずつ走って夜酒を飲むのが楽しみなんだとか。ヘルメットはトレーラーに付けたまま、縁あり帽を被って乗っていた。ナラボー平原ではパトカーは1台しか見かけなかったくらいパトカーはおらず、この周辺でもほとんどいないのだろう。ヘルメットを被っていても、車は100km/h以上のスピードで走っているので、気休めにしかならない。彼ならもし見つかっても、のらりくらりと言い訳して許して貰えそう。非常に楽しそうにしていたのが印象的なサイクリストだった。

向かい風で疲れたため、早々とテントを張った。

チョコバーを食べてから昼寝。至福のひととき。

これが今履いている靴。アシックスのGel-Venture6。約7,000円のトレイルランニングシューズ。基本性能はバッチリ。フラットペダルと相性がいい。

ソールが少し柔らかくてペダリングの時に力が逃げるような気がするが、歩きと耐久性を重視してトレランシューズを履いている。去年の9月頃からこれ1足を履き続けている。自転車は靴が長持ちしていい。

横こら見たようす

左のかかとのアウトソールが剥がれて来たので、瞬間接着剤で修理しておく。できれば、この靴でオーストラリアを乗り切りたい。

その後も向かい風は衰えることなく吹き続け体が消耗してきたので、3時前だったが道路脇のヤブに入ってテントを設営した。ナラボー平原を横断してホッとしたら、溜まった疲れがどっと出て来たのが分かる。いつも止め時が分からず、ずるずると走ってしまうことが多いが、今日はほどほどにして止めておいた。とは言っても89kmも走ってしまった。のんびり走る爺さんを見習わなければならないと強く思ったところで、今日はこれでおしまい。

走行データ
Norseman過ぎ〜Widgiemootha過ぎまで
走行距離89km、走行時間5h50m、Av15.4km/h、Max31.7km/h
ねぐら 道路脇
 
 
おわり
現地レポート
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からあげ隊長の冒険