こんにちは。からあげです。
最近ようやく晴天が続くようになって凄く気持ちいい走りが出来ている。天気予報を見ていると、10日前に出てきたPerthも晴れが続いている。私がいる時は毎日雨が降っていたというのに。まあ、いいさ。今が良ければ全てヨシ!
ということで今日のようすをお届けしよう。
昨晩はテントの近くに野良羊がやって来てウロウロしていたが、私が外に出てライトで照らすとどこかに行ってくれた。牧場の羊はメーメー煩いくらい鳴くが、野生の羊はあまり鳴かない。
今朝は昨日ほどではないが、少し冷え込み肌寒い中での出発となった。
今日は朝から追い風が吹いていて、気持ちよく走っていたら、道路脇に車が止まって、素敵なおばさまから食べ物を貰った。あまり貰うと荷物が重たくなるので、少しだけ頂いた。
おばさまは私の顔を見るなり爆笑する。釣られて私も笑ってしまった。何がおかしかったのだろう?
ちょうど休憩しようかと思っていたところだったので、道路脇に自転車を停めて休憩することにした。
朝から食べ物を貰うなんてツイているな。
頂いたお菓子を早速食べる。うむ、歯ごたえがあってなかなかお腹に溜まるな。
どこまで行っても何もない道。
おいおい、最高の道だな!
相変わらず交通量が多くて気を遣う。いつになったら、冬休みラッシュは落ち着くのか。もうしばらくの時間が必要だ。慌てず騒がずじっと待つ。
赤茶けた土に点々と木が生えている。地味だが、植生の変化を見るのも楽しみのひとつ。基本、ペダルを漕いでいるだけなので暇。
Overlander RHまであと5kmの標識。今回も全然テンションが上がらず。余裕がありすぎて全然有り難みが感じられない。それだけ成長したということだろう。単に追い風で楽だということは内緒。
スイスイーっと漕いであっという間にロードハウスに到着。
とりあえず寄ってくか。
建物の前に自転車を停めて施設を見学。う〜ん。なかなかの充実した品揃え。トイレで顔を洗ってさっぱりする。
キャンピングカーが続々とやって来て混雑する。
荷台の幌から顔を出す犬。そんな中に居たら暑かろう。
ご主人様に言って車の中に入れて貰いなさい。
食事もせず、何も買わないのに、軒下で休むのは気が引けたので、少し離れた東屋で休憩する。レストエリアなのか、ロードハウスなのかよく分からず。
今回、多めに食料を持ってきたうえに、道行くドライバーから食料を貰ったこともあり、食料にかなりの余裕あり。頑張って食べて消費しなければならない。この調子だと明日も貰えそうと、何とかの皮算用を始めてしまっている。
次の町Carnarvonまで200kmを切った。今回は追い風だし、自転車の調子が良くて、いいペースで進んでいる。
天気が晴れれば、気分が前向きになり、調子が良くなるということか?
天気がいいのはいいが、冬だというのに日差しが強くて、腕がヒリヒリしてきた。おっとそうだった!日焼け対策のために持ってきた物があったではないか!ようやく思い出す。
木陰に自転車を停めて休む。
カバンを開けてゴソゴソ。
カバンの中からアームカバーを取り出した。
これまで一度も使用せず。
ウエスにして処分しようかと何度も考えたが、勿体なくて捨てられずにいた。まさか使う時が来ようとは!
この他に薄手の長袖も持っている。
装着感はキツめ。たしかフリーサイズだったような。
半袖のTシャツでも、しっかり腕が隠れる。
アームカバーを付けるなどゴソゴソしていると、ふと地面に落ちている物に目が留まった。おお、えんどう豆みたいなさやが落ちているな。
えんどう豆から出た実はトゲトゲの付いたもの。
地面を見ると、そこら中に落ちているではないか!
指先でトゲを触ってみると、かなり硬くて尖っている。これが噂のトゲトゲか。数多くのタイヤをパンクさせてきたという奴か!
トゲトゲの実がなっているのは、周囲に生えているこの木。
辺り一面に生えている。
道路に出る時はトゲトゲを踏まないように自転車を押して歩いて行って、タイヤに刺さっていないか確認してから乗った。
おそらく走行中に踏むと、かなり危険と思われる。ゆっくり押して歩けば、パンクしにくくなるはず。ガラス瓶の破片同様、危険な植物に間違いなし。この植物をしっかり目に焼き付けておいたぞ。これから道を外れて野宿する時は、基本押し歩きしよう。
アームカーバーを付けて走行してみると、意外に涼しくて快適。ヒリヒリしていた腕がなんともなくなった。
やっぱり使ってみるもんだな。中国製の安物と侮ってはいかん。足は荷物の影になってヒリヒリ痛むことはなし。あとは顔をカバーした方が良さそう。PCTで使用した風呂敷を小さくして持って来てある。明日試しに使ってみよう。
日差しが強くて疲れてきた。
標識の日陰で休むことにした。
周囲はいつの間にか背の低い木しか生えなくなった。
日陰でお菓子を食べる。
日陰はすっごい涼しくて快適。
緩やかなアップダウンを繰り返して進む。
おそらく道路工事用の砂利置き場。ロードトレインで運んできて積んである。これだけあれば、かなり持ちそう。
幹線道路を離れて、Lookoutと呼ばれる展望台に向かう。
久し振りの坂に嬉しくなる。
台地状の上まで上がると、周囲の景色を見渡すことができた。
地変線まで続く荒野を一望。
うむ、これぞオースオラリアという景色だな。
こんなところにも、ゴミ箱が設置してある。Western Australiaはゴミ回収に非常に熱心。作業車がこまめにゴミを回収している。
見渡す限りの荒野
遥か遠くにインド洋が見える。手前は干上がった湖。
そこら辺に落ちている石を積み上げて墓を作っている。
至るところに墓標が設置してある。若くして病気か事故で亡くなった人たちのものと思われる。
そう言えば、先日夕日の見える海岸のキャンプ地で泊まった時にも、海の見える場所に十字架が設置してあって、やはり早死した人のものだった。
心踊る道。追い風は継続中。こんなに楽していいのだろうか?
追い風だと全てが良い方向に進む。
そして今日も定番のロードサイド野宿!
いつでもどこでも、止まった場所がおっさんのねぐら。
今日も野良羊がウロウロしている。以前、家畜として飼われていた羊がそのまま放ったらかしにされているようす。農家は廃墟となって入り口の道が閉鎖されていた。この羊たち、柵の切れ間を知っていて、自由に柵の外と内側を行き来している。車にも気をつけていて、しっかり左右を見て横断している。ボスが賢いとその下の羊も長生きして賢くなるのだろう。アホな奴でも長生きすれば、多少は賢くなる。
さあて、もう止めて寝よう。