Panasonic ランドナー OJC4の軽量化

こんにちは。からあげです。

 

東京で新しい自転車、SURLY ディスクトラッカーを手に入れて、つい先日愛知まで自走して帰って来た。

テスト走行と気分転換のツーリングを兼ねて伊豆半島に寄ってみた。伊豆は車で一度行ったことがあるが、なぜか記憶に残っていない。それは多分、車で楽をしすぎたからだと思う。楽と楽しいでは全く違う。おそらくこの世の中に楽で楽しいことはそんなにない。楽をとると楽しさが損なわれる。

今回は自転車で走ってみるとアップダウンがキツくて疲れたが、思い出に残る楽しいツーリングとなった。楽しさのあまりテスト走行だということを途中で忘れてしまいそうになった。好き放題やろうとするおっさんをなんとかなだめて、自転車に意識を集中させた。

結果は良好!全く問題なし。私が求めていた自転車だと確信した!!

ディスクトラッカーはこれから私の頼もしい相棒となってくるだろう。
僅か10日間、700kmほどのツーリングだったが、ディスクトラッカーのごく一部を体感することができた。コイツは凄い!間違いなく世界一周をも可能とするタフなツーリングバイクだ!

 

今回、自転車屋さんでサドルの手配が上手いこと行かず、ネット通販で購入したものを自転車屋さんに送ることになった。しかし、どう考えても出発するまでに間に合いそうになかったので、OJC4のサドルを取り外して送っておくことにした。

以前から次の自転車を購入する時は、BROOKS(ブルックス)の革サドル B-17standardにしようと決めていた。乗れば乗るほどお尻に馴染むと言われる革サドルの極上の乗り心地を味わいたかった。

OJC4の完成車に付いていたのは、VELOというメーカーのサドルで、取り扱いが楽な合皮製で安価なものだった。乗り心地は決して上質とは言えないが、必要にして十分な性能はあった。

今回、予備の自転車があって本当に良かったと思った。手持ちのサドルがなければ、自転車屋さんにあるものを取り付けることになっただろう。私はなんとしてもブルックスの革サドルを付けたかった。

時は戻り東京出発前の出来事。OJC4のサドルを外したところ。
これまで10,000km以上乗ってみた感想は、座り心地は悪くはなく、メンテナンス不要で使いやすかった。ただ、手間が掛からない分、全く愛着が湧かなかった。それが欠点と言える。

昔から手間の掛かる子供ほど可愛いと言うではないか!

サドルを取り外してみると、シートレールが若干錆びていた。
これまで一度も取り外して磨いたことはない。

それは錆びて当然だろう。

サドルを取り外してシートポストのみとなったOJC4。一時、サドルなしのOJC4に乗って出かけていた。サドルなしで乗ってみて分かったことは、サドルがないとバランスが取りにくいということ。普段サドルに座らなくても、太ももの内側で締め付けて立ちこぎしている。それがサドルがなくなると支えるものがなくなりバランスが取りづらくなる。
Wレバーの操作が非常にやりづらかった。

シートポストのようす

始めシートポストの上の金具はサドルに含まれるのか、それともシートポストに含まれるか真剣に悩んだ。自転車屋さんに送ったはいいが、部品が足りなくて付けられない!なんていう事態になるかもしれない。

しばらく経って冷静になって考えてみると、サドルは単品のみで金具などは含まれないということが分かった。聞けば早いのだが、こんな簡単なことくらい自分で解決したかった!

北海道・東北ツーリングから帰って来ると、純正タイヤに戻してリヤのドロヨケも付けて、購入したときの初期状態に戻していた。

今回、新しい自転車のディスクトラッカーが増えて2台になり、置き場所の問題が出てきた。
当初から自転車の置き場所のことで頭を悩ませていたのだが、実物をみないとイメージが湧かない。私は現物が来てから対処することにした。

実家では肩身の狭い居候の身分なので、自転車のことで揉める前になんとか置き場所を確保しておきたかった。そこでまずはOJC4の不要なパーツを取り外してしまうことにした。

自転車を倒立させて、後ろのドロヨケを取り外してゆく。

続いてはフロント側。フロント側のドロヨケは、キャリアと共締めになっているビスがある。
キャリアごと取り外してしまうことにした。

標準装備のフロントキャリアは、20×11cmの小さいサイズため、大した荷物は載らない。もともとドロップハンドルの間にハマるくらいの小さなバッグを載せるためのキャリアだ。

フロントキャリアを取り外したところ。
フロントサイドのTubusタラはすでに取り外して天井裏に仕舞ってある。

前後ドロヨケとフロントキャリアを取り外したOJC4。

余計なものがなくなってスッキリした。ただ、サドルなしは間抜けな感じがする。

改めてOJC4を見ると、カンチブレーキも悪くはない気がしてきた。
荷物なしで乗る分には、カンチでも十分な制動力がある。雨の日は効きが悪いが、日常では雨天走行することはない。何を好き好んで雨の中、自転車で出かけるというのか。

当初、Vブレーキに換装しようと目論んでいたが、スッキリしたOJC4を見てこのままでもよいような気がしてきた。このカンチブレーキの鳥居金具はフリーとなっているため、フロントフォークを完全に分離することができる。Panasonic独自の輪行ヘッドで取り外しは楽々できる。

Vブレーキにすると、輪行の度にインナーケーブルを外す必要がある。何度も付け外ししていると、解れてきて傷んできそう。できる限り、インナーケーブルは付け外ししたくない。せっかくコンパクトなフォーク抜き輪行ができる自転車なのに、Vブレーキに換装するとできなくなるのは勿体ない。

今はまだおっさんで元気だから輪行するのは飛行機だけだが、爺さんになれば電車やバスで輪行する機会も増えるだろう。ここはカンチブレーキのままでゆく方がいい。

リヤ周りもスッキリ

ドロヨケのないディスクトラッカーで雨天走行をしたが、ドロヨケの必要性は全く感じなかった。ただ、泥濘んだ未舗装路を走る時は欲しいかもしれない。今はメインが舗装路なので、ドロヨケがなくとも全く問題はなし。

スッキリしたOJC4を改めて見ると、なんだかとても愛おしく思えて来た。

やっ、やってもうた!

作業中についうっかり自転車を倒してしまってバーテーブが傷んでしまった。
いつものように瞬間接着剤で固めておく。バーテープは、ブレーキのインナーケーブルを交換する時に同時に行う。それまでの辛抱だ。

取り外したドロヨケとキャリアは、ビスが紛失しないように取り付けられるものは取り付けて、あとは袋に入れてコンパクトにまとめておいた。

おそらく再び使用するのは、爺さんになった頃だろう。今はまだ必要なし。しばらくの間、実家物置の屋根裏で眠っておいてもらう。

天井裏に収納するのは、邪魔にならないのはもちろんだが、家族の目につきにくくするため。いつも、荷物が増えてきたと言われているので、できるだけ隠しておきたい。

天井裏の他には、床下にも収納スペースがある。これらを駆使すれば、実家の家族の目に触れることなく、大事な自転車やパーツを保管することができる。

ディスクトラッカーに乗って帰って来ると、サドルを元通りに付けて洗車を行った。

チェーンを洗浄したあと水で流してから、残った汚れをウエスで拭き取ってゆく。
先日洗浄したばかりなのに、ウエスが真っ黒になるほど汚れてしまっている。
丁寧に拭いてしつこい油汚れを落とす。

ドロヨケを外すと反射材がなくなってしまったので、新たにシートポストに取り付けることにした。OJC4では長時間夜間走らないのでこれでいい。

横から見たようす

自転車はシンプルが一番だ。余計なものを付けると重たくなるし、メンテナンスの必要が出てくる。

取り付けたものは、「CATEYE RR-165」 リア用の反射材。JIS規格適合品。
別途取り付けバンドが必要だが、手持ちの余っていた取り付けバンド(SP-6)を使って取り付けた。

 

ライトで照らすとよく光る。
これなら夜道を走っても、必要最低限の安全は確保される。
だが車道走行をするなら、テールライトが欲しい。

自転車は目立ってなんぼ、轢かれたら即あの世行き。

キャリアとドロヨケのダボ穴をグルーガンを使って埋めることにした。
今回、使うのは初めてだった。グルースティック(別名ホットボンド)を熱して接着したい場所に付けるだけ。

100均の200円(別途グルースティックが必要)商品。見た目が安っぽいがキチンと使えた。グルーガンでダボ穴を埋める作業は別の記事に詳しくまとめた。

 

これまではビニールテープを巻いていたが、テープが剥がれてくるので端を瞬間接着剤で止めていた。
ホットボンドは冷めて固まっても弾力性があるので、テープよりは剥がれにくいだろう。
剥がす時は爪を引っ掛けて引っ張れば、簡単に外すことができる。

OJC4はとりあえず、物置の通路に置くことにした。
チェーン側を壁の方に向けて汚れにくいようにした。

キャリアを外したので、ピタリと端に寄せることができるようになった。とりあえず、年明けまではここに置いてもいいことになっているので、それまでに屋根裏に収納する方法を考えておくことにする。

前から見たようす

凄くシンプルになって満足。あちこちをウエスで磨いてピカピカになった。
やはりキレイな自転車を見ていると、気持ちよくなってくる。

洗車してピカピカに磨いたOJC4。

OJC4とディスクトラッカーを乗り比べることで、双方の良さがよく分かる。
今回、始めにOJC4を買って10,000km走ったからよく分かる。始めにディスクトラッカーだったら、自転車の違いについて知ることはなかっただろう。

荷物を外して空荷でディスクトラッカーに乗ると、ブレーキが凄くよく効くし、安定感は抜群なのだが、軽快さに欠ける。それになんだか大げさな感じがする。(都会のど真ん中で四駆に乗る感じ)やはり身軽なOJC4がいい。小回りが効くし、不要なパーツを取り外して軽くなった。

OJC4には、4バッグの重装備ツーリングは合わない。リアに2つ、フロントにバッグ1つの3バッグが似合う。輪行しやすいから、気軽に電車に乗ってあちこちに行ける。ディスクトラッカーに乗ってみて、OJC4の良さを知ることができた。去年、アメリカに半年滞在して、日本の良さが分かったようなもの。Panasonicの職人によって作られたフレームのしなやかさはしびれる。

実はディスクトラッカーが手に入ったら、OJC4は手放そうと考えていた。
体が一つしかないのに、自転車2台は要らないと。

名古屋にはスポーツ自転車の買い取り専門店がある。持っていけば、多少の金にはなるだろう。
しかし、不人気車種のランドナーで、フレームサイズが46cmと小さく、「からあげ隊長」というネームが入っている。しかもあちこち擦り傷が入った状態。買い取り金額は、多めに見積もってせいぜい3~5万円といったところだろう。まだ1年10,000kmしか乗っていないのに、端金で手放すのは勿体ない。いや、金の問題ではない。これから苦楽をともにしようと誓った相棒を見捨てる訳にはいかない!

チェーンを洗浄してピカピカになった。

たまにはスプロケットも外してキレイに洗浄した方が良さそうだ。

キャリアのダボ穴もこの通り、ホットボンドで塞いでゴミが入らず錆びないようになった。

シンプルになったハンドル周り。
付属品はサイクルコンピューターのみ。

やっぱり自転車はシンプルが一番だ!

パーキングブレーキを使うと、壁に立て掛けて置いても、風に吹かれて倒れることはない。
4バッグを付けた重装備の時は、多少の風では動きはしないが、空荷の場合はそよ風くらいでも動いてしまう。

これから空荷で乗る機会が多くなるOJC4には必須の装備だ。コードロックと3mmロープで自作したもの。

 

始めはどうなるかと思った自転車の保管場所もなんとか解決しそうで本当に良かった。
頻繁に解体組み立てをすれば、より自転車のことを知ることができるだろう。

小ぶりで小回りの効くOJC4は、フルリジットのマウンテンバイク(MTB)のような使い方もできるかもしれない。今流行りのバイクパッキングを取り入れれば、新たなツーリングも見えてくるかもしれない。その時は、さすがにVブレーキに換装しようか。

 

よし、OJC4はこれからも頑張ってくれよ!お前はいつまでも私の大事な相棒だ。