こんにちは。からあげです。
新車テストツーリング(2018年11月下旬~12月上旬)
2日目 多摩川河川敷から湘南海岸まで
多摩川河川敷での気持ち良い朝。
夜行疲れを引きずりまったく調子の出ないおっさんだが、2晩しっかり眠ってずいぶん楽になった。無理のできない体になったのだなあとしみじみ思う。
昨晩の雨は早いうちに止んでくれて、星空が広がるようになっていた。朝起きるとテントはほとんど乾いてくれていた。
昨晩のねぐらは河口からそう遠くない、葦のような草が生えている川岸だった。朝から水鳥の賑やかな声を聴きながら食事を済ませた。
テントを撤収して荷物を片付けていると、どこからともなくニャンコが現れた!まあ可愛い。誰かに餌を貰っているうようで、丸々としている。ナデナデしていると、近くを通りがかった人に驚いてどこかに逃げてしまった。
早朝の多摩サイは朝から自転車や散歩の人で賑わう。
土日の休みだったらどうなるのか?想像しただけで怖くなる。
多摩川から朝日を望む。
高層ビルにちょうど太陽が隠れた。
多摩川を渡ると、神奈川県川崎市に入る。
川崎は重工業の町というイメージがあるが、多摩川沿いには工場は見られなかった。
さて、市街地走行となるので、気を引き締めてゆこう。
国道15号線を走って横浜駅近くまでやって来た。
大きな歩道橋の上で記念撮影を行う。
通勤ラッシュが終わったためか、町の中の割には交通量は少ないような気がする。
ここで少し自転車をイジる。
グリップにビニールテープを巻いて、ミラーがスムーズに動くようにした。基本右側の方に立て掛けて停めるため、ミラーを出したままだと邪魔になる。
こうして内側にズラしてから立て掛ける。いい感じに動くようになって使いやすくなった。
ロングツーリングにはミラーは必需品。些細なストレスが積り積もるとかなりの疲れとなる。
歩道橋と高速道路が交差する部分にいい感じの休憩ポイントを発見した。一時の雨宿りに便利だ。
分かりにくい横浜駅前を通り過ぎると、みなとみらいにやって来た。洗練された港町を感じさせる風景が広がっている。
どこかで見たことのある建物を発見!
帆をイメージしたものだったかな。
小腹が空いたのでパンを食べる。
昨日安売りしていたスーパーで買ったピザパンだ。
公園内にあった遊園地のメリーゴーランド。
こうして間近に見るのは初めてかもしれない。
岸壁沿いに歩いていると、見かけないバスのような乗り物を発見。おお、これが噂の水陸両用車か。装甲車のような丈夫な作りだ。
車の後ろにはこうしてプロペラと舵がある。
前からだと、単なる変わったバスにしか見えない。
何だかよく分からないけど、かなりの高層ビル。
岸壁には立派な帆船、日本丸が係留されていた。
現在は工事中のようで見学できなかった。
ふと、海の方を見ると、先ほど陸に上がっていた水陸両用車が走っていた。意外に速くて驚いた。お客を乗せないままどこかに向かっていった。
横浜港をバックに記念撮影。
潮の香りがプンプンする海辺の公園だ。
バカでかい豪華客船を前に記念撮影。
まるで大きな島のよう。外から見るだけで乗ることはないだろう。
横浜港の一角に海上保安庁の施設があって、その中に不審船の展示館がある。入館が無料だったので覗いてみることにした。
北朝鮮の工作船
17年前に日本の領海内で海上保安庁の停船命令を無視して逃げ、最後に自爆して沈んた船。生存者はなし。たまたま水深90mの浅いところで沈んでいるのを発見して引き上げることができたそうな。ちなみに水深100mを超えると引き上げは不可能となる。
これが自爆スイッチ
北朝鮮の乗組員は自爆して全員死亡した。彼らは機密情報を守るために死を選んだ。
甲板に設置されていた機関砲。普段は見えないように隠していたらしい。
外観はボロ船だが、エンジンはロシア製の大馬力エンジンを搭載していて、プロペラは4枚。
偉そうな案内係の爺さんが説明してくれたのだが、バカみたいに急かすので落ち着いて見学出来なかった。混んでいるわけでもないのに何だったんだろう?
工作船内部には、小型の漁船が搭載されていた。
外観は普通のボロ漁船だが、VOLVOの大馬力のエンジンを4つも搭載していた。
船内の殆どが設備で占められており、居住スペースはほんの僅かだったようだ。
船首部の弾が当たったところ
巡視船の機関砲に撃たれていくつもの弾痕がある。
ほかにも工作船の船内から引き上げられて物が無数に展示してあってかなり見応えがある。軍事マニアなら半日くらいあっという間に時間が経ちそう。ただ、爺さんの案内係には気をつけた方がいい。
赤レンガ倉庫
小奇麗過ぎて全く興味なし。内部は飲食店や土産物屋など。
こういうところに来ると、完全に場違いな気分になる。こ汚い自転車旅行者は退散しよう。
終わりかけのイチョウ並木
おばさんグループが絵を描いていた。
横浜の周辺も土地は貴重らしく、水路の上に高速道路が建設されている。
横浜と言えば中華街!
ぶらりとやってくると、遠くからでも目立つ立派な門があった。周囲はなぜか中国人観光客で賑わっている。なぜ、中華街に中国人が?家に帰ったら、好きなだけ中華料理が食べられるというのに。
狭い路地にびっしりと店が立ち並ぶ。あちこちのお店から食欲をソソるいい匂いがしてくる。どこも観光地価格で高い。
こちらは赤い門。中華街にいくつかあった。
結局、匂いだけを味わって何も食べず。
横浜からそのまま国道16号線を走って、金沢付近から峠越えして逗子市(ずしし)の方に降りる。
峠越えの前に通りがかったスーパーで休憩する。
よく漕いだご褒美にフライドチキンをプレゼント!
逗子を抜けて鎌倉を目指す。
道路の幅が狭くなり走りづらくなった。
それにしても逗子市とは言いづらい。ずしし。舌を噛んでしまいそう。いや、そもそも吃って言えない。
鎌倉の市街地にやってくると、観光客が多くて市内のあちこちで渋滞が発生していた。
なんとかやり過ごして来たお寺は入場料が高そうだったので、外観だけ見て引き返す。じっと見ていると、私と同じように写真を撮って引き返している人が多かった。安くない駐車料金を払った上で拝観料を払うなんて馬鹿げている。
それでも大仏さんだけは見学してゆくことにする。
鎌倉の一番人気のスポットのようで外国人や修学旅行生で賑わっている。
駐輪場はお寺の入り口にあった。
立木に立て掛けて立木ロックする。
山の中で使える駐輪方法。立木でロックするには、長めのロックが必要。
ちなみに私が使用しているロックは、ABUSのLevel8のケーブルロック。長さは110cmで固定物にロックしやすい。
盗れるもんなら盗ってみやがれ!
さすがに立木を切り倒してまで持ってゆくやつはいないだろう。どこもかしこも人だらけで悪さをできない。
山門をくぐって境内に入る。
料金を払って奥にゆくと、初めて大仏さんが見えるようになっている。タダ見は許さない!
大仏さんとご対面!
思ったより小さめ。奈良の大仏さんが大きすぎるのか!
大仏さんの前は常に観光客でごった返している。
特に外国人に人気がある。何か訳の分からないことを叫んで喜んでいる。
20円払うと、大仏さんの中に入ることができる。
拝観料が500円なので、凄く安く感じてしまう。
ほとんどの人が中に入っていた。
ヨシ、私も入ってみようか。
大仏さんの首の部分
大仏さんは鎌倉時代もので老朽化が進んでいるので、補強工事が行われている。ステンレス製のプレートが埋め込まれている。
大仏さんに触ると温かい。太陽で熱せられているようす。
大仏さんはかなりの猫背。
肩甲骨の付近に換気用の窓が開けられている。
この窓は鎌倉時代からあるのかな?
別の角度で大仏さんを写す。
なかなか穏やかな顔をされているではないか。
私は大仏さんマニアではないので、そろそろ出発するとしよう。
人が多すぎて落ち着かない。
江ノ島電鉄の電車が到着すると、どっと乗客が降りてくる。
ローカル鉄道の割には凄い人だな。
鎌倉から湘南を目指して海岸沿いの国道134号線を走っていると、向こうにテレビで見たことしかない江ノ島が見えた。
これがかの有名な江ノ島か!
すでにいい時間となっていたので、江ノ島はスルー。
またの機会があるかは分からないが、とにかく落ち着いた場所を探したい。
国道の交通量が増えて来たので、逃げるように海岸に出るとなんとサイクリングロードを見つけた。
路面に砂が浮いているが、締まっているため走りやすい。
湘南海岸はキレイな砂浜が続いていた。
自転車にサーフボードを付けたサーファー何人かとすれ違った。
こっそりキャンプに良さそうな防風林は、ネットで囲まれていて中に入れないようになっていた。風はほとんどないので、砂浜でテントを張ればいいだろう。
日が暮れる前に夕食を済ませておく。
近くでは少年野球の少年たちが完全に暗くなるまで練習していた。どういうボールを使っていたのかは不明。凄く足腰が鍛えられそうだった。
そうこうしているうちに日が傾いてきたので、そろそろ片付けて移動する準備をしよう。
予めテントを張るのによさそうな窪地を見つけてある。
暗くなったところで、窪地に移動してテントを張った。
ちょうどロープを固定する石が転がっていた。おそらく他にもここでキャンプした人がいるのだろう。サイクリングロードから適度に離れていて、なおかつ窪地で風を受けにくい。
ちょうどテントを張ったころ雨が降り始めて、何度か降ったり止んだりを繰り返した。
いちおう津波避難場所も確認しておいた。大地震が起きたら、自転車に飛び乗って、2分で歩道橋まで行くことができる場所だった。
波の音がちょうどいい音消しになって良かったのだが、国道を走る車の音が気になったので耳栓をして眠った。
走行データ
走行距離 71km
ねぐら 湘南海岸
おわり