雨の日に走ってディスクブレーキがいいと実感する

こんにちは。からあげです。

 

国道1号線の旧道をゆく
こんにちは。からあげです。 山梨で免許の更新とクレジットカードの受け取りを済ませて愛知の実家に戻っているところ。車を処分して自転車だけが移動手段となった今、選択の余地なくペダルを漕ぐことになる。 昨晩のねぐらは、JR清水駅前にある公園。 人...

今朝はテントを叩く雨音で目覚めた。昨日の空のようすからだと、雨が降り始めるのは昼前からのように思えたが、おっさんが寝ている間に天気が急変してしまったようだ。

野宿研究家を自称する私は安易な人工物での野宿は避けたい。まあ大丈夫だろうと思って、芝生の上にテントを張ったのだが、予想は完全に外れてしまった。

公園内にたくさんある街灯はタイマーにより制御されているようで、午後10時ころになると消灯してくれた。朝は6時ころに一斉に点灯して公園内が明るくなった。雨のなかテントを撤収すると、大きな東屋の下に移動して準備をすることにした。雨だというのに傘をさして散歩をしている人の姿がちらほら見られた。

食事を済ませて出発準備を整えた。
今日は久しぶりの雨天ツーリングとなる。
上下にカッパを着用しての出発だ!

革製のブルックスサドルにビニール袋を被せておいた。
この袋はアメリカ製で分厚くて非常に丈夫。こういうものはアメリカ製が断然いい。
捨てずに持ち帰って良かった!

サドルカバーを縫おうと思っていたが、ビニール袋で全然構わないような気がしてきた。
オーストラリアにも丈夫な袋はあるだろう。ゴミ箱を漁ればいろいろ出てきそう。
作るまでもない!

午前7時一晩ゆっくり休んだ可美公園を出発、そのまま国道257号線を西に向かって走る。
雨の日の日曜日であるためか、車の姿は殆ど見られない。
ちょうど低気圧が接近中でいい感じの東寄りの風が吹いている。
自転車は雨よりも向かい風の方がキツい。風を味方に付けるか、敵にするかで全然違う。
天気図をチェックしていれば、絶好の出発の日にちが見えてくる。

とは言っても今回は、オーストラリアの準備をしたいために、いまかいまかと待っていた状態。出発日をより好みしていられる状況ではなかった。
楽天カードの受け取りは実家で行うことにして、山梨の小屋をあとにしたのだった。

浜名湖弁天島周辺

天気が良ければ、気持ちの良いサイクリングを楽しめる。
路側帯が広くて自転車で走りやすい。東西に走るJR線で輪行すれば、より幅の広いサイクリングとなるだろう。

JR新居町(あらいまち)駅で雨宿り。広い屋根付きで雨の日の休憩にピッタリ。
トイレは駅構内にあって利用不可、となりのコンビニでトイレを借りることになる。

新居関所に寄って記念撮影。

国内で唯一現存する関所の建物だそうだ。係の人が雨戸を開けていた。

新居町から国道301号線を走り、鷲津駅手前から県道3号線に入り、豊橋方面にゆく。

県道417号線を走り国道1号線に出るルートもあるが、潮見坂の急な上りがあるし、遠回りとなるため、今回は県道3号線を走ることにした。
県道3号線を走ってみた感想は、交通量が少なくアップダウンも少なめで走りやすい道だった。静岡周りの最短コースはここで決まりだ。そのうち東海道のサイクリングマップでも作成しようかな。サイクリストによるサイクリストのためのサイクリングマップ。ツーリングマップルはオートバイ向けの地図で使いづらい。

途中、JR新所原(しんじょはら)駅に寄って休憩する。JRと天竜浜名湖鉄道の駅が一緒になっている。建設されたばかりの真新しい駅舎には屋根がたくさんあって休憩にはピッタリだった。(キレイな外トイレもあり)電車が到着するとハイキングの格好をしたお年寄りグループが下りてきて、カッパを着用するなど準備をし始めた。

二川駅近くのしずてつストアに寄って腹ごしらえをする。
殺風景なイートインコーナーのテレビには、実写版戦隊ヒーローものの番組が流れていた。

おにぎりやパン、揚げ物を購入した。
これで実家までの燃料補給はOKだ。

県道3号線から国道1号線に入り、豊橋近くになると多少交通量が増えたものの、普段の日曜日に比べて交通量が少なく走りやすかった。日曜日は大型車両が少なくていい。

豊橋までこれば一安心。まだ昼前で時間にかなりの余裕がある。
今日は実家までの100km弱の道のり。急がなくても日没までには行くことができる。

市街地に入ると信号待ちばかりで一向に前に進めない。
雨は多少小降りになったものの、降ったり止んだりを繰り返している。ずっと雨に降られるよりは断然良かった。

豊川を抜けると山の中に入り交通量がグッと減って走りやすくなる。
歩道は通らずに車道の端を走り続ける。

リアキャリアに取り付けたセイフティーフラッグが本当に良い仕事をしてくれる。
目立つのはやはり派手なピンク色。200m先からでもはっきりと視認できる。

道行く車が距離を空けて通ってくれるため、ストレスは最小限で安全に走ることができる。世の中のドライバーは善良な人がばかりなことを再確認できた。ごく一部の幅寄せしてくる人間のクズを除けば、みんな本当に気を遣ってくれる。これまでは単にドライバー側から見て目立たたかっただけのように思える。

実際、対向のロードバイクは非常に視認しにくい。自転車に関心がある私でもかなり見づらい。強力なLEDライトを点灯していると遠くからでも分かるのだが、それがロードバイクだと気づくのに時間が掛かる。なんだろう?あれ?って。最近は目立つオレンジや黄色のシューズとソックスを履いている人がいて、これは良いものだと非常に感心する。動きがあるため、遠くからでも自転車が来ているのがよく分かる。グローブも目立つ色のものをしたら、手信号も分かりやすくていいような気がする。車から幅寄せされることの多い自転車乗りの人は、ダメ元で一度試してみたほうがいいだろう。

 

名鉄本宿駅近くの東屋で昼休憩。
なぜ、こんな道路脇に東屋があるのかは不明。
いや、きっと野宿者のために整備してくれたのだろう。

雨の日の東屋は本当に助かる。

冷えた体に熱々のラーメンとおにぎりは体に染みる。
冷えたときは辛系のものが合う。

あとひとっ走りすれば岡崎だ!これが最後の休憩となる。

その後も国道1号線を走り続けて実家近所の公園までやって来た。
まだ時間的に早いので公園で休んでゆく。

最近整備されたばかりの大きな東屋がある。この公園も付近に民家が少なくて野宿にピッタリ。実家が近いので野宿することはないが、追い出された時にお世話になるかもしれない。河川敷、海岸、公園があれば、私には家など必要ない。会社勤めを辞めて早6年。おっさんはたくましくなった。

無事実家に到着!!

午後4時頃の早めの到着だった。走行距離はおよそ90km。3日間の合計はおよそ300km。御前崎経由より50kmほど短縮できた。雨が降っているのでテラスの下で荷物を解いて後片付けする。

物置の中に荷物を適当に放り込む。
物置だからこそできること。小奇麗な家だとこうはさせてもらえない。私にはキレイで上品な建物よりも、機能重視の簡素な物置の方がいい。あとはコンクリ打ちの広い土間があれば、言うことなし。おかんの亡き後、物置の板の間を削って土間を拡張しよう。もちろん自転車整備のため。不要な荷物を処分して自転車小屋に改造する。

炊き込みご飯と豚汁を食べる。
3日間ペダルを漕ぎ続けていた体に染み込む旨さ。
今回はツーリングというより単なる移動となってしまったな。雨が降らなければ、あちこち寄り道したころだろう。

 

今回の山梨から愛知までのツーリングまとめ

今回はオーストラリア出国直前の最終調整を兼ねたツーリングだった。
小屋で各部調整を済ませて走ったところ、気になることが一点。
ごくたまにペダルを漕いでいてチェーンが引っかかるような感触があること。忘れたころにガチャンと引っかかることがある。ミッシングリンクで繋げた影響なのか、ディレーラー調整が悪いためなのか、今後も注意深くようすを見守ってゆこう。

今回の雨天走行ではディスクブレーキの良さを再確認した。カンチブレーキ仕様のPanasonicランドナーOJC4では、雨だとブレーキが効かなくなり何度も怖い思いをした。それがディスクブレーキ搭載のディスクトラッカーに乗ってからは、雨の日も安心して走ることができるようになっった。Shimanoのシクロクロス用BR-CX77という機械式ディスクブレーキがいい仕事をしてくれた。

SURLY Disc Trucker SPEC
SURLY Disc Trucker(さーりー でぃすくとらっかー) 自転車見聞店オリジナル 【注】元世界一周サイクリストの店主が厳選したパーツで組んだ自転車見聞店オリジナル仕様。 当社のLong Haul Truckerは、最高の乗り心地...

 

カンチブレーキとディスクブレーキの両方を乗ってみて、ロングツーリングにはディスクブレーキが必要だと痛感した。ディスクブレーキのない昔ならいざ知らず、ディスクのある現在にあって、効きの悪いVブレーキやカンチブレーキをあえて選択する理由が見つからない。

私が思うにディスクの負の面のみが強調されていて、利点が過小評価されているに過ぎない。実際ネットで検索しても、Vブレーキとディスクを乗り比べた上で、Vブレーキに戻った人の話は全く見当たらない。一度ディスク搭載車に乗れば、その良さがハッキリと分かる。妄想で良し悪しを語るのは良くない。

特に荷物満載で悪天候でも走らなければならない海外ロングツーリングでは多大な恩恵を受けられることだろう。ディスクブレーキの整備は思ったより簡単で、かえってVブレーキやカンチブレーキの方が微妙な当たり調整が必要で面倒だったりする。ブレーキシューやリムの削れのストレスから開放されるのも大きい。雨天走行後でも、ブレーキ周りは汚れない。樹脂製のレジンパッドだとブレーキローターはほとんど削れないので、交換用の小さなパッドをいくつか持つだけでいい。

ディスク最大の欠点、ディスクローターを傷めると走行不能になるという点について。飛行機輪行する際はブレーキローターを傷めないように梱包をする必要があるだけで、一旦走り出せば全天候型のディスクブレーキの恩恵を受け続けることができる。あとは長距離を実際に走ってみてどうなるか。オーストラリア大陸を走ってみれば、結果は明らかとなる。帰国後、詳細にレポートする予定だ。

ということで今回の調整ツーリングは終了。これからオーストラリアに向かって最終準備を進めてゆくことになる。

 

おわり