オルトリーブ(ORTLIEB)パニアバッグのバックル付け替え

はじめに

オルトリーブ(ORTLIEB)パニアバッグの補強と修理
こんにちは。からあげです。 はじめに 長距離の自転車ツーリングには欠かせないオルトリーブのパニアバッグ。定番のバッグとなっている。質実剛健な作りで耐久性と防水性が高いのが人気の理由だ。多くの荷物を安全確実に積むためにキャリアに取り付ける。 ...

こんにちは。からあげです。

前回の記事で説明したとおり、オルトリーブのパニアバッグは耐久性と防水性が高く、ツーリング用の定番バッグとなっている。

もう一つ、キャリアの定番はこちら。後部に取り付けるチューブスのロゴクラシック。耐荷重40kg(現在、ISO 11243により耐荷重26kgに制限)を誇る最強クラスのキャリアだ。丈夫なクロモリ製で、折れても溶接修理できるところが支持されている。

前から見ると天板が狭く下に行くほど広くなっている末広がりの形状になっているのが分かる。これが強さの秘密だ。だが、この形状がオルトリーブバッグの使いづらさの原因となっている。

リアキャリア|tubus(チューブス)|PR International
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リアキャリアにオルトリーブのバッグを装着したようす。
天板の上にも荷物を積むと、バッグの口を留めるバックルの操作がしづらくなる。

上からのようす

バックルが内側にあるため、狭い天板の上に荷物を積むとバックルの上に覆いかぶさってしまう。

2018年オーストラリアツーリングで無補給区間が長い北西部を走行したときの積載状態。
水(22L)・食料(一週間分)を前後左右に分散させて自転車に載せた。

容量40Lのバックローラーに荷物をいっぱいに詰め込み、リアキャリアの天板に付けたカゴの上に荷物を積み重ね、さらにはカゴの横にも水ボトルを縛った。

このような満載状態だと、バックルは荷物の下敷きになり、指を突っ込んで操作することを強いられる。外側にバックルがあればいいのに、と何度思ったことか。

帰国してからバックルを付け替えることにした。

 

2年経過したオルトリーブのバッグ

容量40Lのバックローラーというオルトリーブのパニアバッグ。主にリヤ用として使われる。
使い始めて約2年経過した。

やはり丈夫なオルトリーブ。目立った傷みは見られない。
上部フックの追加と肩紐の改造を施したほか、僅かな修理をしたのみ。

内側のようす

バッグ内側の下部。キャリアの当たる部分にテープを貼って補強してある。
スポーツローラーにはある薄板が、バックローラーにはなし。

大容量のバックローラーは荷物が多く入る分、フックに掛かる荷重が大きい。
中央が増設したフック。

キャリアと擦れる部分がサビで赤く変色しているものの、大きな傷みはなし。

バッグの底は傷みは少し。
リアキャリアが定位置のバックローラーは地上高が高く、縁石や杭などと擦れることが少ない。

スポーツローラーのように底全面をテープで補強する必要は当分なし。

バッグに荷物を入れて口を閉めたところ。

角度を変えてもう一枚撮影。
どう考えても、バックルの取り付け位置が悪い。

バックルが見えにくい内側だと多少の防犯にはなるだろうが、操作しづらいのは我慢ならない。
そもそも柔らかいカバンなど、カッターナイフで簡単に切れる。自転車には防犯性はないに等しい。

貴重品は常に携帯し、自転車はできるだけ安全なところに駐めて鍵は2つ以上する。それでも自転車や荷物を盗られたときは諦める。そう考えていないと自転車なんて乗ってられない。高価なカーボン製ロードバイクに乗っている人は大変だなあと思う。

 

バックルの付け替え

上部のフック周りの部品を取り外す。必要な工具はトルクスレンチ(T-15H)4mm六角レンチの2つ。鉄製トルクスビスとプラスチック製ナットで留められている。

外すと砂のようなものがたくさん出てきた。

懐かしいオーストラリアの赤茶色の砂。

バックルを外すためには、上部フック周りとバッグ内のメッシュポケットを同時に外すことになる。
大して使い勝手の良いメッシュポケットではないが、あえて外そうとまでは思わない微妙なもの。生地が厚くて重たい代物。

とりあえず今回はポケットの件は見送り。

フック取り付けレールは大きな力が掛かるため丈夫な作りになっている。
さすがはオルトリーブと言いたくなる。

バックルのメスを外側のストラップの取付部を近くに付け替える。

ストラップを外したところ。

 

バックルの問題について

バックルを付け替えるついでに、ほかのバックルに交換する。
オルトリーブのバックルは耐久性と形状に問題があり、折れやすく操作しづらい。

新たに用意したバックルはウーバーイーツの公式配達バッグから取り外したもの。作りがとても良かったので取っておいた。

前回の記事で記載したが、オルトリーブのバックルはこのようにオス側の付け根が折れる。
操作感もふにゃふにゃで頼りなく、カチッと嵌らない。

こちらはオルトリーブ。

こちらはウーバーイーツ。
大きさは同じくらいだが、作りが全然違う。
ウーバーの方は登山用のバックパックに付いているような堅牢な作り。

ストラップもウーバーの配達バッグから外したものを使用した。
バックル(メス側)に短いストラップを付ける。

12mmの穴あけポンチでストラップに穴を空ける。

ポンチで穴を空けた箇所に瞬間接着剤を塗って補強する。

バックル(メス側)の短いストラップの完成。

穴の周り

丈夫過ぎるようにも思える。

テープでバッグ生地の補強をしてからバックルを取り付けた。
使わないD環は外しておいた。

ついでに肩紐のフックを外してテープで補強をしておく。

生地両面にテープを貼り補強した。
テープの角は丸くして剥がれにくくした。

上部フック周りを取り付ける前、メッシュポケットの穴の周りに瞬間接着剤を塗って補強しておく。

バックルのオス側は付いていたストラップを少し加工して取り付けた。

ストラップが若干厚くなり隙間が空いた付け根。
ある程度の隙間は問題ないだろう。

上部フックは元のようにしっかり固定できた。

 

バックル付け替え完了と感想

バックルの付け替え作業は終了。
薄汚れていたバッグを拭いて綺麗にした。

バッグに荷物を入れて口を閉めてみる。
開け閉めは問題なし。

角度を変えてもう一枚。

バックルを付け替えて使いやすくなったオルトリーブのバッグ。
荷物をたくさん詰めるとバックルの操作がしづらくなってストレスを感じたが、付け替えた今はストレスなし。

使い勝手が大幅に向上して頭空っぽの状態でも操作できるようになった。些細なことが積み重なると、大きなストレスになる。特にロングツーリングの時は毎日何度も開け閉めするので、この改造はやって本当に良かったと心の底から思った。

 

ますます使いやすくなって愛着が湧いたオルトリーブのパニアバッグ。こいつを付けて旅に出ようか。

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