MSR ウィスパーライトインターナショナル(Whisperlight International)軽量風防の自作

こんにちは。からあげです。

 

年の瀬も押し迫ったというのに、おっさんはいつもと全く変わらず、自転車と登山道具弄りをしている。他のことは全くの放置で目先のことに夢中になっている。

それはそうと、今年の春に購入したばかりのスマホ「Hauwei P10lite」の調子がおかしい。裏側についている指紋センサーの感度が悪くなって、読み取り失敗したり、読み取らなかったりするようになった。Amazonで購入した安いスマホだったが、たいして使わないうちに壊れてきてしまった。サポートセンターとのやり取りを想像するだけで頭が痛くなる。

働きものの手

始めは指紋センサーの故障かと思っていたのだが、ふと指を見ると指紋が薄れていることに気がついた。活動OFF期に入ってモノいじりが多くなると、皮膚が削れて指紋が薄くなってくるのは珍しいことではない。しかし、今回のようにスマホの指紋センサーの読み取りが悪くなるのは始めてだった。

1個前のスマホ Nexsus5xでは、指先を酷使した状態でも問題なく読み取ってくれたが、アンドロイドのバージョンアップによって、再起動を繰り返すようになって、全く使い物にならなくなって文鎮化しまったという悲しい思い出がある。

初代スマホ Xperia Z Ultraは現役で使えているというのに、最近のスマホは軟弱過ぎると、おっさんはたいそうお怒りだった。今回の不具合は、単に指紋が薄くなっていて読み取れないだけだった。全くP10liteのセンサーは根性なさすぎる。まあ、壊れたのではなくて良かった!

先日からガソリンストーブ一式の軽量化を考えているのだが、なかなかいいアイデアが浮かんでこない。海外サイトもあれこれ検索したのだが、軽量でコンパクトになる良さそうな風防は見当たらなかった。

MSR純正のアルミ風防でもそこそこ軽いのだが、耐久性がなくコンパクトにならないのが気に入らない。先日作った蝶番式の風防は実用に耐えられるような代物ではなく、去年作ったMSR純正のアルミ風防に似たものは、材質不良で曲げ伸ばししていると、すぐに裂けてきて全く使い物にならなかった。

 

ストーブ一式はできれば、アルミクッカーの中に全て収まるようにしたい。
小クッカーを別にして収納ケースを省くことにしたのに、新たに風防用のケースが必要になっては大きな軽量化にならない。空きスペースになんとか風防をねじ込みたい。

風防の完成イメージは、以前自作したアルコールストーブ用のロールタイプ。ゴトクと風防が一体化したもの。
アルミでは強度と耐久性が足りないので、この風防と同じくステンレスで作ることにする。

 

スポンサーリンク

MSRウィスパーライトインターナショナル(Whisperlight International)用の軽量な風防(light windscreen)を自作する

古カレンダーで模型を作る

早速、風防の製作に取り掛かりたいところだが、まずは紙で模型を作ってみる。
ぶっつけ本番でやると、たいてい失敗する。(サコッシュ2号は模型を作っていれば、マチを入れることができた。)これまで数々の失敗して、ようやく紙で実物大の模型を作った方がいいということが分かった。一見すると遠周りの見えるが、こちらの方が断然速い。

素材は古いカレンダーを使う。適度な厚みがあって使いやすい。

カレンダーの長さが足りなかったので、2枚張り合わせて細長くした。

燃料ホースの部分を切り取り、洗濯バサミで仮止めする。

クッカーをおいて長さを調節してからテープで留める。

実際に模型を作ると、サイズ感が分かりやすくていい。いろいろな角度から見てサイズを検討する。よし、こんなものでいいだろう。

カレンダーで作った模型の完成!
材料はステンレス薄板。アルミは軽くて加工しやすいが、強度と耐久性が足りない。
耐久性がない=財布に優しくないということ。
以前アルコールストーブの風防を作った時の残りを使おうとしたが、長さが足りないのでホームセンターまでひとっ走りする。

雨の中、ディスクトラッカーで出かける。

革サドルが濡れないようにビニール袋を縛っておいた。

ビニール袋は手軽でいいのだが、滑りやすくて漕ぎにくかった。せっかくのエネルギーがビニール袋が滑って逃げている。

やはり雨天用のサドルカバーは必要だと感じた。カバーの素材はいくつか手元にある。近いうちに作成してアップするとしよう。

ホームセンターで買い物をして家に帰ると、アマゾンからの荷物が届いていた。
最近、自転車用の工具を買い揃えているため、たくさんの荷物が届く。

ここで昼食タイムにする。家に入ると邪魔が入る可能性が高いので、必要とき以外は極力母屋には入らない。トイレさえあれば、長時間物置に引き込もれるのにと思ってしまう。

ご飯を食べ終えて一息ついたら、即作業を再開する。おっさんの調子がいいときは休まない方がいい。

風防自作の作業

買ってきたのはステンレス薄板。

サイズは300×920mm×0.1mm
本当はチタン薄板で作りたいのだが、バカ高いのでステンレス薄板で作る。ホームセンターで約1,200円という現実的な値段で売っている。最軽量にこだわると、財布まで軽量化されてしまう。一度軽量化された財布はなかなか回復しないので、注意が必要だ!ウルトラライトな装備を買い揃えたら、出かける金がなくなった、なんて全然笑えない。

裏面にのりが付いたのものがあるので、のり無しを選択する。
ステンにも材質がいろいろあるが、SUS430という安価なもの。なんとスレンレスなのに磁石がくっつく。

ステンレス薄板はロール状で売られているので、袋から出して広げる。
アルミのように癖が付きにくく、きれいに広がってくれた。

自作する風防のサイズは12×65cm。差金で測って油性マジックで印を付けた。

普通の裁ちばさみを使って切った。硬いステンレスでも0.1mmの薄さなら無理なく切れる。
こうして工作に使用していると切れ味が落ちるので、定期的に研ぐ必要がある。

おっさんのおもちゃ箱をゴソゴソと漁る。
主に100均で買ったものが入っている。おっさんは100均が大好きであれこれ買って来ては、箱に放り込んでいる。

この箱を漁れば、たいていのものは出てくる。

箱から取り出したのはち○ぽではなしにぽんち。ズボンのチャックを開けようとするおっさんを慌てて止める。危ない危ない。たまにおかしなことを始めることがある。

ハサミでは直角に切れないのでポンチを使う。

裏面に使用上の注意事項が書いてある。
硬いステン薄板に穴を空けるのは厳しいかもしれないが、とりあえずやってみる。

下敷きに合板を敷き、ステン薄板の上から厚紙を敷いてからポンチで穴空けする。

このように直角の角をポンチで穴を空けてからハサミで切るとキレイに切れる。

ハンマーで叩くと手応えがあまり良くない。何度も叩いて穴を空けた。

穴1つ目。
叩き過ぎたようで、切れてしまった。

裏返して見るとよく分かる。むむむ、2箇所も切れてしまったぞ。
イメージ通りには切れなかった。

穴あけ2つ目に挑戦する。

今度は少し軽めに叩いた。

それでも1箇所切れてしまった。
細かいことにこだわるのはよそう。

ポンチで穴あけした箇所が反ってしまったので、ゴムハンマーで叩いて平らにする。
なければ木の端材を当ててハンマーで叩いたらいい。

100均でもプラスチックかゴムハンマーが売っているので、買っておくと何かと役に立つ。

叩いて平らにしたところ。ざっとこんなものでいいだろう。

裏返して穴のようすをチェックする。

ハサミでこのように直角に切る。怪我をしないように角を丸く切っておく。

燃料ホースを通す穴はこのようにカットしておいた。
MSR純正のアルミ風防がいつの間にかこのような形状になっていた。
こっちのほうが穴の大きさを調整出来て良い。

ステンは硬いのでアルミのように折り返すができず切ったままになる。紙やすりで切り口を滑らかにして手を切らないようにする。

角のアップ。これなら手を切ることはないだろう。

おっさん手は面の皮同様に分厚いので、これくらいでいい。

ステンレス薄板にポンチを使用したのは明らかに失敗。厚さ0.1mmでもステンレスは硬くて、100均ポンチではキレイに穴が空けられない。
合板で挟んでから、ドリルで穴あけしたほうがキレイにできる。
次回から気をつけよう。

 

完成した風防のチェック

風防は細く丸めてダブルクリップ2個で留める。
アルミはやらかいので、このようにすると跡が付いてしまう。

上から見たようす

ダブルクリップは大きすぎず、小さすぎないもの。

早速クッカーに入れてみる。

なんと、いい感じで入るではないか!これを見たおっさんは大興奮。
クッカーに入らなければ、リッジレストのマットに挟んで丸めておこうと考えていた。

でもこれだと無駄が多い気がするな。

風防をもう少し太くして中に燃料ポンプを入れてみる。

おお、パーフェクト!!(あの発音が難しい。)

無駄な空間が減り、燃料ポンプの保護にもなる。
強化プラスチックせいだが、長時間振動にさらされていると削れてくる可能性がある。
このようにクッカーに入れる場合は、隙間にウエスを突っ込んでおいたほうがいいだろう。

自転車の振動を甘くみると、あとで大変な目に遭う。

恒例の軽量タイム!

ダブルクリップ込で65g。風防単体だと55g。
ちなみにMSR純正のアルミ風防は58g。

純正より7g重量増だが、耐久性のことを考えると十分納得できる範囲だ。

試しに風防を取り付けてみる。
丸めた風防を広げて、短くカットした部分を合わせてダブルクリップで留めるだけ。

真上から見たようす。

ゴトクがちょうどいい支えとなっている。多少の楓は吹き飛ぶことはない。

サイズはバッチリ。穴を小さくし過ぎると酸欠になるので、この程度の大きさがあったほうがいいだろう。

角型クッカーを載せてみる。

うむ、なかなか良いではないか!まずはイメージ通りのものが出来上がったな。

MSR純正のアルミ風防は幅があって、クッカーの取っ手と干渉するのが鬱陶しかった。
今回の自作風防は、このクッカーにぴったり合うように設計した。フィット感がまるで違うな。惚れ惚れする作りだ。

汎用品とは違うのだよ!汎用品とは!!

 

熱反射板(Heat Reflector)の自作

風防を作ったはいいが、何か足りないことに気がついた。
そう、ストーブの下に敷く熱反射板だ。
ストーブを置く下を保護するとともに、熱を反射して効率を上げる。

枯れ草や落ち葉があるところで使用する際は、熱反射板の使用が必要不可欠となる。
純正のものは広げたり畳んでいたりしているとすぐに傷んでくるので、軽量な物を自作することにした。薄っぺらのものなので、カバンの隙間に突っ込んでおける。

MSR純正の熱反射板の重さを量ると、なんと16g。

熱反射板は折り目を伸ばさないと、ストーブを置きづらいので、広げる度にしっかり伸ばす。
そのため折り曲がり部分に過剰な負荷が掛かる。

熱反射板の素材は100均のアルミシート。
汚れ防止にガスコンロの下に敷くものだ。厚紙の両面をアルミ箔で覆ってある。

税抜き価格200円!無理に100円にしようとして品質を落とすくらいなら、値段を上げてくれた方がいい。いつの間にかサイズが小さくなって使い物にならなくなることがある。(吸湿速乾性のあるタオルが短くなって首に巻けなくなった。)

200円キッチンアルミNo.2

ようく覚えておけよな!ダイソーには同じようなものが何種類かある。

裏面の注意書きには英語のほか、スペイン語でも書かれるようになった。
そういえば、実家の近所のダイソーに行くと、スペイン語圏の外国人を結構見かける。

このアルミシート。外側はアルミだが、中は普通の厚紙なので注意する。あまり熱を加えると燃えだす恐れがある。

私の真似をして事故を起こしても、私は責任は一切とらない。自己責任で行って欲しい。

中身が厚紙のアルミシートだけだと怖いので、アルミ製のグリルガードを貼っておく。

これも100均。

アルミシートを20cm角に切って、グリルガードを20×40cmの大きさに切って、アルミシートを挟んでからアルミテープで留める。どれも100均。

完成した熱反射板の重さを量ると26g。純正に比べて10gの重量増。
耐久性が上がっているので、これくらいは許容範囲内だ。

角は丸くしてキレイにアルミテープを貼っておいた。

細かいところまで手を抜かない。それがおっさん品質。

 

自作風防と熱反射板のテスト

チキンラーメンを作る

風防と熱反射板が完成したところで、早速テストしてみる。
クッカーから出したところ。

燃料ボトルを接続して、ストーブをセットする。そしてプレヒート用の燃料を下皿に溜めておく。
風防はすぐに使えるようにしてある。

下皿のガソリンに点火したら、風防をストーブにセットする。
サイズがキッチリなので、やけどに気をつけながらセットする。

頃合いを見計らってコントロールバルブを開ける。
オレンジ色の炎からしばらくすると青色に変わって燃焼が安定する。

懸念していた酸欠だが、特に問題はなかった。

しっかりと青色の炎に変わってくれた。

テストを兼ねてチキンラーメンを作る。これはおっさんのおやつ。
作業していたらお腹が空いてきた。

お湯を沸かしながら各部を点検する。

ここは燃料ホース取り出し口兼給気口。こちらを風下側に向けておく。

こちらが排気口。クッカーの隙間から燃焼ガスが出てくる。時々クッカーを退けて炎のようすを観察したが、燃焼状態は良好で給排気のバランスは崩れていない。

少し離れてストーブのようすをチェックする。
ピタリとフィットするように作ったため、多少の風が吹こうともビクともしない。
防風効果は抜群で炎は非常に安定している。

上からみたようす

ヨシ、問題はなし!

風防に手を当ててみると温かいくらいで、やけどするほどの熱さではなかった。

風防も熱を反射してくれているようす。

あっと言う間にチキンラーメンが完成!

久しぶりに食べるチキンラーメンは美味いな。ネギをたっぷりと入れて生卵を1個落とした。

熱い物を食べると、なぜか鼻水が出てくるおっさん。

どこかにティッシュがないかな?とゴソゴソ漁っていると、なんと1億円を発見した!!

右代宮(うしろみや)家の200億円の金塊に比べたら見劣りするが、からあげ家なら1億円でも十分だ。これだけあれば、一生遊んで暮らせるな。もうブログ更新なんて面倒くさいことをしなくても済む。

箱の中からティッシュを取り出すと、現実に引き戻された。
なんと儚い夢だったのか!

玄米ご飯を炊く

夜になると、夕飯用の玄米ご飯を炊くことにした。
現在はプレヒート中。

コントロールバルブを開いて本燃焼に移行する。始めのうちはオレンジ色の炎だが、しばらくすると青色に変わって安定してくれる。

鍋をセットしてご飯を炊く。
普段どおりに燃料ポンプをポンピングして加圧した。

いつも通りなのに、炊きあがりまでの時間がかなり早くなった。
気のせいではなく、はっきりとした違いとなって現れた。

やはり風防と熱反射板のおかげで熱効率が良くなったためだろう。
ステンレスはアルミニウムに比べて熱伝導率が悪く、熱が逃げにくい素材。その特性が現れたのだ!チタンはさらに熱伝導率が悪いが、素材が高くて気軽に自作に使えない。

 

自作した感想

この風防はMSR純正のアルミ風防より使えると早くも確信した。
あとは実際にツーリングで使ってみて、再チェックするだけだ。数回のテスト使用だけでは分からないことがある。

年明けオーストラリアツーリングの準備と確定申告を終わらせてから、2週間程度のテストツーリングに出かけたい。よし、なるべく早く出発できるように、準備を進めていこうか。

ブログばかりやっている訳にはいかない。

およそ半月間後のようす

風防を自作してからは、毎日使用している。
およそ半月間使用した感想は、耐久性も十分あって使いやすいということ。
写真には熱反射板は写っていないが、毎日セットで使用している。多少折り目が付いたりしているが使用上は全く問題なし。玄米を炊くと吹きこぼれるため、いつもタオルで拭いてキレイにしている。これはご飯を炊き終わったあと、味噌汁を作っているところ。

厚さ0.1mmのステンレス薄板は耐久性に問題なし。
少なくとも短期の使用では問題は起きないだろう。

軽くて折りたたみもしやすい。

小さく丸めるため、多少折り目が付いてしまったが、裂けてしまうところまでは行かないようす。
この状態のまま保っている。

使っていううちに真円ではなくなってしまったが、特に問題はなし。
ゴトク幅の広いXGK-EXをウィスパーライトインターナショナル使用時と大きさで使ったため。

当初心配していた、燃料ホース抜き出し窓の角は裂けてくることはなし。
ステンレスは硬いため、無理に曲げ伸ばししなければ、大丈夫なようす。

このように丸く跡が付いて、逆に使い勝手が良くなった。
おかげで小さく丸めやすくなった。

丸めてからダブルクリップで挟んだ状態。
クリップの圧着力は全く衰えず。大きく口を広げる使い方をしない限り大丈夫なようす。

普段はEPI APSA-Ⅲのケースにいれている。
ウィスパーライトインターナショナル本体、燃料ポンプ、風防、マグネシウムファイヤースターター、ウエスを入れている。ピタリと収まっていて非常に気持ちいい。

半月間使ってみて、特に問題は起きなかったので、オーストラリアツーリングで使うことに決めた。MSR純正のアルミ風防より、大幅に耐久性が上がって使い勝手がよくなった。

この自作の風防は、MSR純正の風防の用に折り目が付かなくて、耐久性があること。
MSR純正の風防はアルミ製で、繰り返し曲げ伸ばししていると、次第に裂けてくる。
毎日のダメージは少なくても、積もり積もると完全に切れて使い物にならなくなってしまう。

そんなわけで、この自作風防は使い勝手が非常に良いと言える。材料費も1,000円ちょっとで財布に優しい。

 

おわり