こんにちは。からあげです。
純正ペダルキャップは使い捨て
耐久性があり、整備可能なボールベアリングで、なおかつ両面踏みで安いMKSのフラットペダルが好みの私。だが、一点だけものすごく気に入らないところがある。
「ライトキャップ」という商品名で1個およそ100円の安価で販売されているものの、圧入式で固いため、1回外しただけで傷んでしまい使い物にならなくなる。いくら安いパーツとはいえ、使い捨てになるのは勿体無い。なんとかならないものか?
だが、サイズがW94 x L63で踏面がやや狭め。そして着脱には「キャップスパナ」と呼ばれる専用工具が必要だ。
傷んだペダルキャップ
樹脂製のペダルキャップ方式のペダル TOURING LITE SHORTとRMX。
縁の切り込みの部分に尖ったものを挿し込んでキャップを外す。キャップの取り外しに使用したのは千枚通し。
取り外したペダルキャップ。
ボロボロになってしまったペダルキャップ。
横からみたようす
たった1回外しただけでこの状態。
RMXのペダルキャップを外した状態
分解してベアリングの玉当たり調整やグリスアップを行うには、必ずキャップを外す必要がある。
ペダルキャップの自作
以前、キャリアのダボ穴をグルースティックで埋めたことを思い出す。
ペダルキャップも同様に埋めることができないだろうか。だが、ペダルは回転する。奥までグルースティックを流し込んでしまうと、回転が重たくなってしまうかもしれない。
そこでプラスチックダンボールを当ててから、グルースティックで埋めることにした。プラスチックダンボール、略してプラダンは水濡れOK、軽量で強度もあり、加工しやすく安価な素材。100円ショップでも簡単に手に入り非常に使い勝手がよい。
小さなペダルキャップのフタを作るくらいなら端材で十分。
外したペダルキャップを当てて型をとる。
そしてハサミで切るだけ。
穴に丸く切ったプラダンを入れる。
フタの役目となる。
あとはグルースティックで凹みを埋める。
グルースティックは温めてやると液状になり、冷えて固まる便利な素材。
グルーガンと呼ばれる専用の器具に入れて使用する。どちらも100円ショップで手に入れたもの。
穴を埋めたり、接着したりするのにとても便利だ。一度使うと病みつきになる。
グルーガンの使い方はとても簡単。グルースティックを挿した状態でコードを繋いでスイッチを入れ、機械を温める。数分経って十分熱くなったところで引き金を引き、液状になったグルースティックを流し込む。
油分が付着していると接着力が弱くなるので、あらかじめパーツクリーナーなどを用いて脱脂しておきたい。
穴埋めが完了したペダル。
横からみたところ。
多少ブサイクだが、実用上問題はなし。扱いになれたら、もう少しキレイな仕上がりになるだろう。
自作ペダルキャップの耐久性と使い心地
その後、自作のペダルキャップですでに5,000km以上走行しているが、シール性や耐久性に問題なし。
一度だけ片方脱落して紛失したことがあるのみ。
純正のキャップとは違い外すのは簡単。
外してもほとんど傷まないので繰り返し使用できるのが良い。
再使用するときは接着剤を付けて取り付けるだけ。
接着剤は熱・水・衝撃に強いセメダインのスーパーXがおすすめ。速乾性タイプもあり。こちらも1回使うと病みつきになる。
接着力は非常に強力で一晩経てば実用強度になる。ただし、付けすぎると外しにくくなるので注意したい。
接着剤(スーパーX)で付けた自作ペダルキャップを外したようす。
多少接着剤が残っているものの、固く硬化せずに弾力性があるので、マイナスドライバーの先などで擦ってやればとれる。中のグリスも目立った劣化は見られない。
道具が揃っていれば、1個10円くらいで自作することも可能。頻繁にペダルを整備しても財布が傷まない。
簡単に作れて繰り返し使用可能な自作のペダルキャップ。今度も使い続けていくことだろう。