静かな夏泊半島を周る

こんにちは。からあげです。

 

世間が三連休に入った途端、車の交通量が増えてきた。あれだけ夏休みで遊んだはずなのに、シルバーウィークでも遊びに出かけているぞ。

北海道の人口密度の低さに慣れてしまった私は、むつ市中心部の混雑程度でも疲れてしまう。飛行機輪行して一気に関東方面に行ったら、あまりの人の多さにショック死してしまうかもしれない。

動物園の動物でも、一気に環境が変わると、ストレスで死んでしまうこともあるらしいから、私も気をつけなければならない。

昨晩は横浜町内の公園に泊まった。

始め道の駅で泊まろうかなと思っていたのだが、あまりの人の多さに恐れをなして、ほかを当たって見つからなければ、道の駅にしようと決めたのだった。

自転車で横浜町内を彷徨いてみたが、なかなか良さそうなところがなかった。それで渋々道の駅に戻っていたのだが、途中で公園の標識を見つけた。試しに行ってみると、快適な野宿に必要なトイレ、水道、東屋を3つ兼ね備えた理想的な公園だった。

周囲の民家からも離れていて、公園の一番奥にある東屋だ。犬の散歩に来るような人はまず来ない。なぜこんなところに東屋を建てたのか、首を傾げたくなるような位置にある。外灯は夜の10時くらいになるとタイマーで自動的に消灯するという、これまたナイスな設備だった。

公園に外灯は要らない。良い子は暗くなる前に家に帰る。外灯が一晩中点いていると、明かりに寄せられる蛾のように地元のヤンキーなんかが集まってきて良からぬことをする。

東屋からの景色もなかなか素敵。芝生の広場を見下ろせる高台にあって、不審者が近付こうものならすぐさま見つけて臨戦態勢を整えることができる。

一週間程度なら、間違いなくここに住める。でもやらない。この地に居続けたいと思う理由がない。

下北道入口

まだ建設途中である下北道は横浜吹越ICが一番北の入口となっている。自動車専用道路のため自転車は通行不可、ここで右に折れる。

ICを通過したあとは、車がグッと減り快適に走行することができた。多くの車が無料の自動車道に流れるようだ。

むむ、白い悪魔め!現れおったな!!

陸奥湾ではホタテの養殖が行われていて、このように道路脇にホタテ貝が落ちている。こいつを踏むと、ほぼ間違いなくパンクする。割れると尖った角でタイヤを切り裂く。

脅威の対パンク性能を誇るシュワルベ マラソンプラスを持ってしてでもパンクを避けられなかった。トレッド面には5mmのパンク防止帯が内蔵されているが、サイドは普通のタイヤと変わらない。

ホタテ貝を踏んで痛恨のタイヤパンク!!
こんにちは。からあげです。 これまで天候以外は、大きなトラブルもなく順調に進んでいた北海道ツーリングだが、今日痛恨のパンクをしてしまった! しかもホタテ貝でだ!漫画のようで本当の話し。 耐パンク性能が高いシュワルベのマラソンプラスではあった...

 

今日は朝から蒸し暑くて疲れてきたので、廃校に寄って休憩する。今はコミュニティーセンターとして活用されているようだ。

軒下に高床式のベッドがあった。
おそらくここは給食の搬入口だったはず。高床式だと雨に濡れにくく雨水が流れ込まないというメリットがある。

同じ軒下でも一段上がったところと、そうでないところでは、快適さが全然違う。

以上、おっさんの野宿講座はここまで。

常夜灯公園

海運業で栄えた野辺地の港には常夜灯があって、3月から10月までは毎晩明かりを灯して、夜間航海する船の道標としていたようだ。

常夜灯

単なる高めの石灯籠だ。昔は町の明かりもほとんどなかったから、遠くからでも良く見えたに違いない。

公園の一角に大きな船が置かれている。
ええと、名前はなんだったかな?デジカメで撮影したのだが、直ぐに画像が出てこない。また気が向いたら加筆しておこう。

公園内には大型の東屋あり。

うーん、遅い時間だったら、間違いなく泊まっていたころだろう。

この先の海水浴場にもナイスな軒下があった。

こうした壁なしの東屋の欠点は、風が吹くと雨が吹き込むこと。軒下は少なくとも一方向に壁があるので、東屋より耐候性がかなり優れている。ああ、またどうでも良いことを書いてしまったな。

これから青森に向かってゆくのだが、途中夏泊(なつどまり)半島に寄ってゆくことにした。直接青森入りしても、3連休の中日で混雑しているだろう。一日ずらして明日になれば、多少はマシになるだろう。

ということで国道4号線から県道9号線に入り、海岸線の道をゆく。

入って直ぐに白鳥飛来地という標識を見つけたので行ってみた。すると、沖の小さな島に橋が架かっていて渡れるようになっていた。

橋の上で記念撮影。

白鳥は見当たらず。周囲は遠浅の海で、海底がよく見えた。

橋の付け根の森の中に東屋を発見した。

鉄筋コンクリート製の大型タイプだ。木に囲まれているため、雨が吹き込みにくくなっている。中にテントを張れば、多少の嵐など難なくやり過ごすことができるだろう。

夏泊半島はこんな感じ。海岸線沿いに県道が通っている。

憎きホタテ貝のような形をしている。ホタテ貝には罪はないんだけどね。

県道9号線は海沿いの集落の中を縫って通っている。
こういう狭い道の方が自転車だと走りやすい。車が気をつけて走ってくれるからだ。

集落を抜けて海岸線を走る。

今日は夏泊半島を走るロードバイクを何台も見掛けた。青森市内からだと半日で軽く回れるコースだ。

北海道を出てから自転車旅をしている人をめっきり見掛けなくなった。フェリーで数名と会ったが、それっきりとなった。

夏泊崎が近くなると、赤松林が現れる。

前方に見えて来たのは、夏泊崎の沖合にある大島。

隣にタイル敷の歩道があったのだが、地震でズレてしまったのか、山なりに持ち上がっているところがあった。ふらーりと海を見ながら走っていたのだが、段差が分かりにくくてそのまま乗り上げてしまった。これは危ねー。

夏泊崎にやって来た!

大島には橋が架かっていて歩いて渡ることができる。さらに大島の奥の灯台まで遊歩道が整備されている。せっかくなので、歩いてみることにした。

途中までは良かった。鬱蒼と茂る森の小道をゆく。

ようやく灯台が見えたものの、ススキの草藪が広がっている。

結構なアップダウンがあって、さらに蒸し暑くて大汗をかいてしまった。

ススキをかき分けて進む。草刈りはしてあるのだが、繁殖力が強くて道に覆いかぶさっている。

鬱陶しいたらありゃしない。

そしてようやく灯台に到着!

特に見ごたえのある灯台ではない。この奥に小さな社があった。

草藪に視界を遮られていて景色は見えない。なぜ、ここまで歩いて来たのだろう?

そこに道があるからだよ!

 

帰り道でやたらとガタイのいいアメリカ人の兄ちゃん2人と姉ちゃん1人とすれ違う。おそらく米軍基地で働いている人だろう。休暇をもらったので、近場をドライブしていたのか?三沢基地の人か?やたらと嬉しそうに歩いていたのが印象的だった。久しぶりの休暇でテンションが上がっていたのかな。

ああ、大して面白くない道を歩いて体力を消耗してしまった!体力が消耗する=お腹が空く。

奮発して全粒粉のダブルソフトを買ったのだが、美味いのなんの。こりゃたまらん。もう100円出すと全く別の食べ物を食べられるようになる。

海岸に落ちていたハングル文字の空き箱。

どこからか流れ着いたのか?よくもまあ、陸奥湾の奥まで流れてきたもんだ。たまげたよ!おっさんは。

夏泊崎の近くには旅館が数軒並んで建っているところがあって、結構な人で賑わっていた。車のナンバーを見ると、ほとんどが青森・八戸ナンバーだった。こういう何にもない微妙な半島は近場の人しか来ないらしい。

私は暇だから寄っただけ。

稲生漁港の前を通ると、あちこちにカゴが山積みになれていた。いったい何の漁に使うものだろう?聞きたくても誰も居なくて聞けなかった。

蒸し暑いから家に籠もってゴロゴロしているのだろう。

国道4号線に復帰すると、交通量の多さに驚かされた。
大型車は少なく、ほとんどが自家用車だった。

浅虫温泉手前で片側二車線に幅が広がると、車の流れが速くなって急に走る気がなくなった。今日は青森市内の公園で泊まるつもりだったが、もう止めだ!

浅虫温泉の道の駅に寄る。なんと今回の旅で初めて有料の温泉に入った!入浴料が350円と安かったため入る気になった。

一昨日シャワーを浴びたばかりだったが、奮発して入ることにした。体はあまり汚れていなかったため、さっと入ってさっとあがった。

私はそれほど風呂が好きではない。暑い時に温泉入ると、湯上がり後に汗をかく。あれが嫌い。冷水シャワーで体を冷やしても、必ず汗をかく。せっかく入ったのに勿体無い。

お風呂を出ると、道路の向こう側にある海水浴場までやって来た。ここに外水道があると調査済みだ。

なかなか大きな東屋があるではないか、と喜び勇んで来てみると。。。

なんだこれは?ただの骨組みではないか!

ヤラレタよ。まただ。

こんな中途半端なパーゴラ風東屋は要らない。屋根を付けるか、そもそも建てないのどちらかにしてくれ。

着ていた服を全て洗濯して乾かしているところ。
湿気が高くてイマイチ乾くのが遅い。

ぼーっとしているのもなんだったので、早めに夕食を済ませてしまうことにした。

階段状のところを風よけにしてストーブを設置してご飯を炊く。
晩御飯もレトルトカレーだ。どんだけカレーが好きなんだよ?

いいや、別に好きでカレーを食べている訳ではない。単に安くて簡単だから。食にこだわりはない。

日が暮れてから管理棟兼トイレの建物の軒下に移動する。
天気予報では降水確率が低かったのだが、空を見ると雨が降りそうだった。

ちょっとした雨なら、この小さな軒下でも十分だ。

この海水浴場、外灯は全くなくて真っ暗になる。
民家から遠く離れている場所で、通りすがりの人間はここにトイレがあることに気づかない。よって安全な一夜を過ごすことができる。

 

さあて、今日はもうブログを止めてゆっくりしよう。いつもブログ更新してばかりだと疲れてしまう。風呂に入ってサッパリしたところで、ゴロゴロしよう。

 

おわり