青森のねぶたに圧倒される

こんにちは。からあげです。

 

最近は晴れが続いているが、一時的に雨が降ることもあって、なかなか気を抜けない。天気予報では昨晩の降水確率が10%だったが、雨に降られてしまった。

天気予報を信じて、外でテントを張っていたら、雨に濡れて面倒なことになっていた。空模様が怪しかったので、軒下で眠ることにしたのだ。

シーズンオフの管理棟兼トイレの軒下で泊まった。

短い庇だったが、あるのとないのでは大違いだった。夜の早いうちから結構な雨が降り始めたが、庇のお陰で雨に濡れることはなかった。

昨晩は3連休の中日だけあって、夜遅くまで隣の国道の交通は途絶えることなく煩かった。ナイトドライブで立ち寄ったカップルが浜辺ではしゃぐ声も聞こえた。私はただ彼らがこちらの方に来ないことを願って聞き耳を立てて横になっていたのだった。

海岸だから蚊が少ないと思っていたのは甘かった。日が暮れると、蚊に囲まれてあちこち刺された。虫除けスプレーを吹きかけるも、多少の効き目があるが、全く寄せ付けなくなるわけではない。テントのような狭いところだと効果を発揮するが、オープンスペースだと成分が拡散されて効果があまりない。人の話し声が気になるわ、蚊に刺されてかゆいわで、3時間も寝れなかった。

 

今朝は夜明けから犬の散歩やウォーキングに近所の人が来ていたが、私には無関心で通り過ぎて行った。空模様は曇で向かい風が吹いていた。

函館でチェーンとスプロケットを交換してクランク周りから異音がしなくなってホッとしていたのも束の間、大間を出た翌日から、再びクランクから異音がするようになった。

ほかに考えられるのはチェーンリングの摩耗だ。未舗装路を走ってドロドロになっても、ペットボトルの水をかける程度のメンテナンスしか行っていなかったためか、本来10000〜20000kmは持つと言われるチェーンリングが摩耗してチェーンが滑って音がしていると思われる。

クランクやボットムブラケットの緩みも考えられるが、チェーンに水を掛けると不思議と音が鳴り止むので、それらは違うと思われる。(たまたま水溜りに突っ込んだ時に音が鳴り止んだので気がついた。)スプロケットを交換してもらうついでに緩んでいないかチェックしてもらうべきだった!チックショー。

チェーンリングはクランク周りの歯車が付いているリングで、スプロケットよりも耐久性があると思われるが、ドロドロのチェーンのままで放ったらかしでは、異常摩耗してもおかしくはない。

自転車をキレイに磨いてもう一度確かめてみることにした。写真はウエスにしているボロボロになった靴下。丸ごと一つだと大きくて勿体無いので、半分に切って使うことにした。

自分でチェックしてみたところ、常用しているセンターとインナーリングは多少チビていた。滅多に使わないアウターリングと見比べた。アウターリングは縁石を越えるときなどにブツケて、何箇所か歯が欠けていた。

交換するかどうしようかと悩んでいたが、いざ走り出すと音がしなくなったので、もうしばらくようすを見ることにした。チェーンリングを交換するにしても、もう少し使ってからにしたい。すでに摩耗している状態であれば、交換したばかりのチェーンやスプロケットが早くダメになるが、その時は自分の見る目がなかったと諦めよう。

 

今回のツーリングは海外に向けた実戦的なトレーニングとして位置づけている。自転車屋に丸投げでは何も身につかない。交換するタイミングは自分で決める。チェーンのように時が遅かったとしても、交換するのが遅いとどのようなことが起こるか知ることができた。多少お金が掛かっても、失敗を歓迎する。成功から学ぶことは少ないが、失敗からは多くを学ぶことができる。ホタテ貝のパンクからも多くを学ぶことができた。

突然の走行不能を恐れて裂けたタイヤを即交換していたら、修理してだましだまし乗るということを学ぶことができなかった。私は安心よりも経験を得たい。

朝から交通量の多い国道4号線を避けて、海岸沿いの県道259号線をゆく。

今日の目的地はとりあえず青森だ。少し観光してから、その後の予定を決める。

今朝チェーンリングを掃除したお陰か、クランク周りの音がピタリと鳴り止んでいる。気が散らずに自転車を漕ぐことができた。

途中、小さな峠があったが、無理をせずにマイペースで漕いで難なくクリアした。

まず始めにやって来たのは、合浦(がっぽ)公園。

昨晩泊まる予定だったのだが、浅虫温泉に入ると再び漕ぐ気がしなくなった。せっかくキレイになったのに、汗をかきたくなかった。

合浦公園は青森市街の外れにある広大な公園だ。

中に野球場が2つもあって、中学生の野球大会が行われている最中だった。朝から少年たちは、体の調整をして試合の準備を整えていた。

立派な東屋を発見!

これは中でテントを張れる使い勝手のよい東屋だ。休憩に宿泊に何でも来い!という感じ。真ん中にテーブルは要らない。

野球場の隣には蒸気機関車が展示されている。
あちこち錆びてボロボロになっていた。

公園内の端には海水浴場もある。

天気が良ければ、砂浜にテントを張って並の音を聞きながら眠りに就くのも悪くない。
国道から距離があるため、車の音はほとんど聞こえない。

すでに閉鎖された更衣室兼シャワールームの軒下がナイスだった。地面から一段上がっていて、一面壁があるため、耐候性はなかなかのものだろう。昨日、頑張って漕いで、ここで泊まっていたなら、眠れぬ夜を過ごすことはなかっただろう。

でもいいんだ。何でも経験だ。同じ失敗は何度もしてはイケないが、昨晩は天気の良い3連休の中日という悪条件が重なってしまっただけのこと。仮にここで泊まっていたとしても、騒々しい輩が夜中出没したかもしれない。

その後、青森市街までやって来たのだが、どうも空模様がおかしい。雨がポツポツ降り始めたかと思っていたら、急に雨脚が強まり土砂降りの雨となった。

おいおい、天気予報はどうなった?

すぐ近くの公園の東屋に避難した。

県庁のすぐ近くにある青い森公園の中にあった。

バリアフリーで、段差に鉄板でできたスロープを設置してあったため、自転車ごとスムーズに逃げ込むことができた。

しかもこの東屋、ベンチ小3つ、ベンチ大1つ、テーブル1つの申し分ないパーフェクトだった。

こんな理想的な東屋を見たのは初めてだ!おっさんの心が大きく揺さぶられてしまったぞ!

外水道とトイレはあるし、すぐ近くに24時間営業のコンビニもある。文句言われなければ、住み続けることも可能な東屋だった。

これが青森県庁。

ただいま工事中で防護ネットが張られている。休日返上で作業する人たちが見られた。

この県庁、正面玄関は小さいものの、かなりの奥行きがあって、他府県には引けを取らない立派な造りとなっている。

雨上がりの市街地をゆく。

交通量が少なくて閑散としている。昨日の混雑はなんだったんだろう?

JR青森駅にやって来た。
こちらも寂しい感じ。旅行かばんを持った旅行者が多少いるのみだった。

青森県に入って感じたことはかなりの訛りがあること。不思議と北海道では訛りをあまり感じなかった。なぜだろう?北海道は標準語に近く、青森県は若い人でも結構な訛りがある。聞いていると面白い。

駅前のバスターミナルのようす

駅近くの無料の駐輪場に自転車を停めて、ねぶた祭りの気分が味わえるねぶたの家 ワ・ラッセにやって来た。

入館料は600円。駐車料金は別。こういう時は自転車の有り難みを強く感じる。

前回は八甲田丸に行っただけで寄らなかった場所。

始めは展示されている資料と映像でねぶたの歴史を勉強してゆく。館内は多くの観光客で賑わっている。

そしてメインがねぶたの実物。本物が展示されている。

圧倒的迫力だった。ブログのネタになればいいかなと入ったのに、ねぶたの圧倒的な迫力に飲まれ、グイグイ引き込まれてしまった。

明かりが灯された色とりどりのねぶたは本当にキレイだ。

見る角度が変わると、また別の見え方がするのも面白い。

ねぶた職人が魂を込めて作ったねぶたを間近で鑑賞することができて大満足だった。

小ぶりなねぶた

別のねぶた

過去、年々大型化して、果ては電線を切ってしまうことも起こってしまったため、現在は高さ制限があるとか。
そのため、横長に大きくなっている。

いやあ凄い。良いものを見させてもらった。

できることなら、次回は実際に動いているねぶたを見てみたい。そんな気にさせられた。

うん、次回はねぶたに合わせて青森県に来るとしよう。祭り期間中は混むだろうから、自転車はどこか有料の駐輪場に停めておいて徒歩で市街を彷徨く。毎晩終わりまで祭を見学して、あとは隙きをついてどこかでゲリラ野宿を行う。

よし、おっさんは決めた!

現代のねぶたは、木の骨組みに針金を付けて形を作って、その上から和紙を貼り付けて色を塗っている。

制作段階のパーツで、中を見られるようになっている。

ねぶたの内部のようす

大きなねぶたを明るくするために、櫓内部に発電機を積んでいる。かなりの大容量なタイプだ。

ねぶたの内部の骨組み

木材が入り組んでいて、まるでジャングルジムのよう。

ねぶたを堪能したあとは、港の臨海公園までやって来た。
天気は快晴。カラッと乾いた潮風が気持ちいい。

八甲田丸

岸壁に係留されていて内部を見学できる。前回入ったので、今回はパス。外観を見学しただけ。

ピラミッドのような形をした物産館

興味がないのでパス。

興味を惹かれたのはベイブリッジ。

なんと自転車も通れるではないか!
混雑する市街地をバイパスさせるために作られたそうな。さっそく行ってみることにした。

ベイブリッジの両端には広い歩道あり。
車道が狭くて車の流れが早くて危険なため、歩道をゆっくり走った。

橋のところどころに飛び出た休憩できる場所がある。
そこから橋を間近に眺める。

八甲田丸を見下ろす。うむ、良い景色だな。

今日は雨が止んでから、風が急に強まり逆風気味となったため、竜飛岬方面に行くのは止めにした。明日風が収まってからゆく。

ベイブリッジを渡って下りたころにスーパーがあったので、ここで昼休みにする。今日みたいな風が強い日に外でラーメンを作って食べる気にならない。鍋のフタがふっ飛ばされてなど大変な目に遭うのは目に見えている。

イートインコーナーで休憩する。今日はサンマの塩焼きとサバの水煮缶でタンパク質を摂取する。むつ市のスーパーを覗いた時には、サバの水煮が全て売れきれとなっていた。またテレビでサバの水煮缶が健康にいいとでもやったのだろうか?

取っ手の取れた電子レンジでサンマを温める。余裕がある時は、こういう場末感も楽しめるようになる。

誰だ、馬鹿力で引っ張ったのは?

サバの水煮缶を食べる。

なかなか美味い。

食後にアイスクリームを食べることも忘れない。

再びベイブリッジを渡って戻る。今度は反対側の歩道を走った。

それにしても良い天気だ。こんな時に走らないと勿体無いのだが、気分が乗らないのなら仕方がない。

眼下に青森駅を望むことができる。

ベイブリッジを見学したあとは、次なる場所へと向かう。
おっと歩行者・自転車通行禁止のアンダーパスに阻まれたぞ。

どうやって向こうに行くのか案内板が表示されていないのには毎度ムカっとする。通りすがりの旅行者だっているんだぞ!

野生の勘を頼りに迂回路を発見する。

地下道を通って線路をクリアする。

やって来たのは陸上自衛隊の青森駐屯地。

かの有名な八甲田山雪中行軍遭難事件の資料などがある資料館がある。受付で申し込むと見学できる。

駐屯地内は撮影禁止のため画像はなし。

昔の人は達筆な人が多いというのがまず始めの感想。あとは生存者の手足を切断した生々しい写真も見ることができた。ほかにも貴重な資料が多数あるので、興味がある人は行っておいても損はない。

そして休憩と仕事のために、駅の近くにある図書館にやって来た。前回も来たことがあるのだが、無料の駐車場に停めてかなりの距離を歩いて疲れたという記憶しか残っていない。

今回はラクラク自転車でアクセスした。(とは言ってもそれまでに長距離を漕いでいる。)

中でブログ更新してあとはねぐらに向かうだけだ。

 

昨晩はほとんど寝られなかったため、今日はしっかりと眠りたい。私の予想が正しければ、快適に安眠間違いなしだ。明日は早起きして竜飛岬に向かう予定。風向きが良くなるのを祈って今日はこれでおしまいにしよう。

 

おわり