こんにちは。からあげです。
Port Hedlandを出発して3日目の今日。いつもより30分遅めに起きて出発した。Broomまでは残り500kmとまだまだ遠い。後半にはロードハウス間の距離が285kmというフザケた区間があるので、全く気を抜けない。少しでも体力を温存して走るようにしているのだが、照りつける日差しと暑さに体力を削られてゆく。
昨日はロードハウスの手前20kmで余力を残して泊まった。
今日はまずロードハウスを目指す。夜明け前は無風で漕ぎやすい。Port Hedlandから離れるに従って、交通量は少なくなって走りやすくなってきた。薄曇りの天気で月明かりが暗かったが、ライトなしでもなんとか走ることができた。
東の空が明るくなってきてしばらくすると、色鮮やかな朝焼けが見られた。まずは幸先の良いスタート。
日の出を迎える。今日は雲が多めで涼しく走れそう。
日の出とともにサングラスを着用する。太陽の光が直撃するため、非常に眩しい。
ロードハウスまで5kmの標識。心の中で小さくガッツポーズをする。
1時間半ほどでPardooロードハウスに到着!
まだ7時を過ぎたばかりで人気は少ない。
建物横のピクニックテーブルの近くに自転車を停めて一息付く。
ロードハウスの出入りする時間は非常に重要。夕方の遅い時間の到着だと、バタバタしてしまい、ロクに休憩せずに先に進むか、キャラバンパークで泊まることになる。やはり午前中の早い時間に着いた方がいい。食事をして十分休んでから出発できる。
そのためには、前日敢えて手前で泊まっておく。10km、20kmの距離など、休憩をしっかり取れば後でいくらでも取り返せる。ロクに休憩しないで先に進んでしまうと、あとで急に失速して辛い思いをする。
作りおきのハンバーガーとパンケーキ、コーラを購入した。全部で22ドル。ロードハウスで買い物をするとこんなもん。町のスーパーの1.5倍から3倍の値段で売っている。
食料はスナック菓子やハンバーガーやサンドイッチなどが売っているだけ、米や野菜はなし。食費を安くあげようとするなら、主食だけは切らさないように多めに持っておいた方がいい。足りない分は食事する。お腹が空いている時は、スナック菓子なんかを買って食べるより食事をした方が圧倒的にコストパフォーマンスは良い。
手持ちの水は13L。次の138km先のSandfireロードハウスまでは一日半の距離。十分な量だが、水を切らすのが怖いため、3L汲ませて貰った。
事前にWikicampsで水場があることを知っていたため、店の人に「Could you please give me water?」と言いながら、手持ちのペットボトルをかざして見せた。すると、向こうの方で汲めるよ!と教えて貰った。
ナラボー平原のロードハウスで手痛い失敗をして学んだおっさんは、今度こそと意気込んでお願いしてみると、あっさりOKを貰った。やはり丁寧な言葉遣いだと相手の反応が違うみたい。先に買い物をして客だとアピールしたうえで、パンケーキを食べて腹を落ち着かせていたことも良かったのだろう。
何も飲み食いしないのに、水だけ汲ませろは図々しすぎる。あれから心の底から反省した。オースオラリアでは水は貴重品。日本のように湯水のごとく使えない。
水はBore Waterといって地下からポンプで汲み上げた地下水。
そのままでも飲めないことはないが、念のため浄水器を通してから飲んだほうがいい。浄水器に通すのは手間が掛かるので、もっぱら調理用として使う。この3Lがあとになって効いてくる。
オースオラリアには、自然の水場はほとんどなく、こうした人工の水場でしか水を汲めない。サイクリストにとってコレが非常にプレッシャーになる。水を限界まで減らして荷物の軽量化をしたいものの、水を切らして脱水症状に陥ったら非常に危険。重さは我慢して常に多めの水を持っておかねばならない。
家畜運搬用のロードトレインが休憩に入って来た。積み荷の家畜はなし。牛や豚が乗せられている時に追い越してゆくと、強烈な糞尿の臭いを発する。
フロントにはカンガルーはもとより牛でもはね飛ばせる丈夫なバンパーを装備している。あとは夜間走行用にライトが増灯されている。ハイビームで走ると、10km以上は光が届く強力なライト。向こうから来る小さなライトが自転車だと分かると、ライトを減らしてロービームにしてくれる。
時々、自転車がこんな時間にこんなところ走っているわけがないと思うのか、下向きにしたライトを再び上向きにされることもある。ああ、やっぱり自転車だったか。となってライトが下を向く。対向車に早めに気づいて貰えるように、夜間走行には明るいライトが必要。
最近のお気に入り。暑くても溶けないヘビゼリー。正式名称は不明。勝手にそう呼んでいる。
始め見た時は釣りの疑似餌だと思った。
前カゴのタオルの上にヘビゼリーを乗せておく。
いつでも小腹が空いた時に食べられる。
ハンバーガーと水3L、計16Lの水を持って出発する。
少しまえにハーレーが入って来て乗っていた人に、おお元気でやってるか!みたいに肩を叩かれた。その人を見た瞬間、有名な2.5枚目俳優にそっくりだと思ったのだが、名前が全く出てこない。ひょっとしたら本人だったかもしれない。
排気量が軽く1Lを超えるハーレーだったが、驚くほど排気音が静かだった。見たところピカピカの新車同様だったので、最近購入したものと思われる。最近はハーレーも時代の流れに従って音を控えめにするようになったのか。
午前中だけでも雲が多めで涼しく走りやすかった。
こういう日は距離を稼ぐチャンス。
まだまだ遠いBroome。
それにしても、こんな標識まず日本では見ないな。すべて100km以上離れているとか。
早い時間は空一面雲で覆われていたが、次第に雲が晴れてきた。
おっさん堪らずダウンする。しばらくの休憩。
駐車場の片隅には、使用済みの紙がたくさん落ちていて糞尿の香りが漂っていた。臭くたっていい。日陰で休みたい!
いつものように青空が広がってきた。
今日は風が横風で涼しい割にそれほどきつくない。向かい風だと涼しいがキツすぎる。追い風はかなり楽だが、少し暑い。
結局いいとこ取りはできないようになっている。
火事のあと。木は完全に死んでいる訳ではなさそう。下草が生え始めている。
前方に貴重な木陰を発見!
ヨシ、ここで昼休みを取ろう。車から見える場所で休んでいたら、なんか貰えるかもしれない。(結局、何にも貰えず。)
ここ最近になって自転車カバーが大活躍している。
自転車も木陰に停めて休ませてやる。
横になって休む時は靴下を脱ぐと楽になる。体の末端を涼しくすると、体温が下がる。ゴロ寝休憩する時の基本。
すっかりしぼんでシワシワになっていたハンバーガーを食べる。
傷まないように日の当たらない方のサイドバッグに入れていた。
味はなかなかGOOD。できたてを食べたかった。
これは自然の石組み?
すっごい不思議。
放置された事故車輌。タイヤはホイールごとなくなっていた。
ガラスは割れているが、ボディーに大きな凹みはなし。いったいどうしたんだ?まあ、オースオラリアではよく見る風景。
赤い大地がどこまでも続く。
じわじわと気温が上がって暑くなってきた。
午後からが暑い!
自転車に乗っていると走行風を受けるので汗をかいてもすぐに蒸発してしまい汗をかいたのが分かりにくい。意識して定期的に水分をとる必要がある。
微妙な横風。もうちょっと角度が変われば、追い風になるのに。というような状況が続く。
明日、Sandfireロードハウスに早めに着いて泊まる予定。
すでにノルマの100kmは越えていたが、もうひと頑張りして残り50km程度までにしておいた。
そのあとは無理をせずロードサイドでキャンプする。いい感じの小道を奥に入ってゆく。
そしてフェンスの手前の木陰でテントを設営した。
頑張りすぎないように気をつけなければならん。
余力を残してこそ、明日への活力が生まれる。いつもいつも限界まで漕いていたら、やってられん。
最近は暑さで胃腸が弱り気味。食欲がない時に玄米は辛い。そういう時は分かりやすい味の食べ物がいい。お菓子にラーメン。
明日も早起きして出発して10時前にはロードハウスに到着しよう。さあて、もう寝ようか。今日も疲れた。